シルク2022年度募集馬分析【21~30】 | バッタの一口馬主データ分析室

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  はじめに

 シルクホースクラブの2022年追加募集馬の全頭診断です。
 期待値評価はS以上、A+、A、B+、B、C+、C、D+、D、Eの10段階です。

 評価は、事前に基準を決め、機械的に出しています。(詳しくはこちら

 そのため、自分の評価と齟齬が生じる場合もあります。【総評】に書いてあるコメントが機械的に出した評価も踏まえた私の最終評です。

 【繁殖成績】は、2022/7/20時点のものです。-が空受、Xが未出走引退、数字が勝利数です。

 管囲横の括弧内の数字は過去に記事にした標準管囲からの差です。

 

 

 あくまで私個人の評価です。 『私を楽しむ。(それが競馬)』という昔のJRAのキャッチコピーのとおり、皆さんそれぞれの一番があるはずなので、皆さんの一番を大切にしていただければと思います。

 
 

  評価一覧(21~30)

シ21 レディバード 牝 期待値D+
シ22 チリーシルバー 牡 期待値B+
シ23 ブラックエンブレム 牝 期待値D
シ24 シャトーブランシュ 牝 期待値C
シ25 プロミストリープ 牝 期待値E
シ26 シェアザストーリー 牝 期待値D
シ27 イストワールファム 牡 期待値C+
シ28 ポーレン 牡 期待値D+
シ29 サダムグランジュテ 牝 期待値C
シ30 ミュージカルウェイ 牡 期待値E

 

 全体のまとめはこちら

 

 

  個別評価(21~30)

シ21 レディバード 期待値D+


父ルーラーシップ 牝 2400万円(4.8万円)
【馬格】予想馬体重452kg 管囲20cm(0.58cm)
【母能力】2勝C 賞金1860万円 ダ短距離
【繁殖成績】第1仔 出産時7歳 
【総評】
3代母からテスタマッタが出たこともあり、母母にはダート種牡馬がつけられ続け、コンスタントに中央勝ち馬を出していました。母はその中で2勝。
ルーラーシップは意外とダート短距離の母との組み合わせに良績が多いので、組み合わせはいいと思います。
悪くはないけど、強調できるポイントもそんなにないですね。


 

シ22 チリーシルバー 期待値B+


父キズナ 牡 4000万円(8万円)
【馬格】予想馬体重472kg 管囲20.2cm(0.31cm)
【母能力】2勝C 賞金3050万円 ダマイル
【繁殖成績】第2仔 出産時7歳 未
【総評】
母はエーピーインディ、ヨハネスブルク、イージーゴアと米国一色の血統。その血統らしく現役時代はダート短距離を中心に活躍し、3勝をあげた。牝系は3代母から米国芝G1馬が出ており活力はあるが、母母が米国未勝利馬で、繁殖でもそれほど活躍馬を出していないところ、牝系の活力が保たれているかは微妙
キズナは母の良さをよく引き出す種牡馬で、母父次第ではストームキャットと結びつき、ダート馬を出す。本馬も血統だけ見ればダートに出そう。それだけに牡馬に出たのはうれしいところ。
馬格も及第点。
 
 

シ23 ブラックエンブレム 期待値D


父キズナ 牝 5000万円(10万円)
【馬格】予想馬体重468kg 管囲20.5cm(0.71cm)
【母能力】OP 賞金15950万円 芝中距離
【繁殖成績】第9仔 出産時16歳 3270232-1-
【総評】
母は秋華賞馬と能力は最高級。
繁殖としても重賞馬を2頭出しており、繁殖能力も競争能力を十分反映したものになっている。
高齢という点は気掛かりだが、結果を出し続けても仔の値段はそこまで高騰せず、キズナとの仔で5000万円なら十分買える。
こういう馬は高くなりがちなので期待値は低く出てますが、本馬は値段が抑え気味で、十分買える馬だと思います。


 

シ24 シャトーブランシュ 期待値C


父キズナ 牝 7000万円(14万円)
【馬格】予想馬体重464kg 管囲19.5cm(-0.2cm)
【母能力】OP 賞金11850万円 芝中距離
【繁殖成績】第5仔 出産時11歳 342未
【総評】
今年の目玉。母の産駒はここまで3頭がデビューしなんとうち2頭が重賞勝利。うち1頭はいうまでもなく、ダービー2着馬イクイノックス。
本馬は父がキズナに変わった牝馬。7000万円は確かに高額ですが、この母にキズナならこの価格も納得。母の年齢的にもまだまだフレッシュでこれからも期待できそう。
父キズナはこの年がノーザンの生産頭数が大幅に多くなった年でこの年が勝負の年。キズナの代表産駒はこの馬になるかもしれません。


 

シ25 プロミストリープ 期待値E


父オルフェーヴル 牝 2000万円(4万円)
【馬格】予想馬体重412kg 管囲19cm(0.51cm)
【母能力】2勝C 賞金1420万円 ダ短距離
【繁殖成績】第1仔 出産時7歳 
【総評】
母はヘニーヒューズ産駒。ダートでデビュー2連勝後、南関に移籍して南関桜花賞を勝ち、その後、東京ダービーに出走しましたが、骨折し、そのまま引退となりました。
牝系はノーザンにしては地味。
この母にオルフェーヴルであれば、当然産駒はダートが見込まれるが、牝馬で出てしまったのは痛い。
馬格も絶望的な数字で、初仔牝馬のリスクがもろに出ており、買い要素薄い。
 

シ26 シェアザストーリー 期待値D


父キタサンブラック 牝 2000万円(4万円)
【馬格】予想馬体重490kg 管囲19.2cm(-1.11cm)
【母能力】1勝C 賞金1040万円 ダ短距離
【繁殖成績】第12仔 出産時19歳 03-2001-X31X未
【総評】
0勝馬3頭、中央不出走馬が2頭とはずれが多く、牝系も地味。
母は1勝クラス止まりで能力の裏付けもなし。
産駒成績にはダートで出る可能性が高いので、牝馬というのもマイナス。その上出産時超高齢。
安いけどマイナス要素が多すぎる感。


 

シ27 イストワールファム 期待値C+


父サトノダイヤモンド 牡 4000万円(8万円)
【馬格】予想馬体重470kg 管囲20.8cm(0.96cm)
【母能力】3勝C 賞金7054万円 芝中距離
【繁殖成績】第1仔 出産時8歳 
【総評】
母は4勝し、準OPでも3着ありと能力的な裏付けは十分すぎる。
父サトノダイヤモンドはいい滑り出しだが、まだサンプル数が少なすぎて評価できない。
4代母はベガで、一族にはハープスターがいる。母母は未勝利だったが、母は前述のとおり4勝と牝系の活力はつながっているか。
しかし、父サトノダイヤモンドの初仔に4000万円か。ちょっと高いなー。


 

シ28 ポーレン 期待値D+


父リアルインパクト 牡 2800万円(5.6万円)
【馬格】予想馬体重498kg 管囲18.4cm(-2.09cm)
【母能力】アイルランドの芝マイル重賞1勝
【繁殖成績】第7仔 出産時16歳 X0302-3-
【総評】
母はアイルランド重賞勝馬で能力的な裏付けあり。
母父はOrpenでサトノダイヤモンドなど日本での実績あり。
キタサンブラック→リアルインパクトで800万円アップは割に合わないが、その間に産駒が結果を出したのでこの値上げはやむを得ない。
19年産のブラックブロッサムはまだ上を狙えそうな素材で、3頭の複数勝利馬を出している母で2800万円は安く見えるのだが、管囲が、、、この馬体重で18.4cmはここ数年で一番危ないレベルでマイナス。
 

シ29 サダムグランジュテ 期待値C


父リアルインパクト 牝 1500万円(3万円)
【馬格】予想馬体重474kg 管囲19.5cm(-0.43cm)
【母能力】OP 賞金8310万円 ダ短距離
【繁殖成績】第7仔 出産時13歳 011301
【総評】
母は準OP勝馬で能力的には上位。年によって人気にばらつきがある繁殖で、シルバーステートをつけた去年は大人気。その産駒は見事デビュー勝ちを決めた。繁殖成績は優秀とはいえないものの、悪くはない。牝系は地味めではある。
この母の競争成績と繁殖成績で1500万円は明確に安い。


 

シ30 ミュージカルウェイ 期待値E


父リアルスティール 牡 6000万円(12万円)
【馬格】予想馬体重478kg 管囲20.4cm(0.37cm)
【母能力】フランス芝中距離重賞3勝 
【繁殖成績】第10仔 出産時19歳 4551X0010--
【総評】
母はフランスで芝中距離重賞を3勝しており、能力的には十分。
初仔から4勝5勝5勝と最高級の繁殖成績で第3仔は秋華賞馬ミッキークイーン。しかし、そこから絶不調で6頭だしてわずか2勝。
こうなると立て直しは困難で、ましてや出産時19歳と高齢出産では、、、価格から見るに、ノーザン的には自信のある出来なのでしょうが、牡馬とはいえこれでサリオスの21やシャトーブランシュの21と1000万円差では、、、流石に高くて手が出ません。