メインの出資クラブであるシルクホースクラブの全頭診断第五弾をやっていきたいと思います。種牡馬の評価については第1弾から第4弾である程度述べているので、ここからは簡潔に記載するだけにします。
期待値評価はS、A+、A、B+、B、C+、C、D+、D、E+、E、Fの12段階で、事前に基準を決め、機械的に出しています。そのため、自分の評価と齟齬が生じる場合もあります。
出資後の維持費等も考慮したうえで、C+が100%ペイライン、Aが150%ペイ、Sが200%ペイぐらいのイメージです。
注意事項はここに書いてあります。
評価基準の概要はここに書いてあります。
票読みの記事もアップしたのでぜひご覧ください。
シルク40 キューティゴールドの19 牡 予想馬体重476kg
父ディープインパクト 12000万円 期待値D
父ディープの期待値は6年前を境にマイナスになったということはすでに第一弾で書きました。
母は未勝利馬ですが、第2仔で秋華賞、JCという王道G1を2勝したショウナンパンドラを出しました。ショウナンパンドラ以外は、1勝、1勝、2勝、1勝、2勝、0勝、2勝とくず馬は出さず。
ただ、価格1億2000万円は完璧が求められます。
本馬は母高齢が気になります。
シルク41 ウェイヴェルアベニューの19 牝 予想馬体重454kg
父ディープインパクト 7000万円 期待値E+
母はBCフィリー&メアスプリントの勝馬で、5歳時にも同レース2着と短距離ダート馬として息長く活躍した名牝。
本馬はその第2仔。予想馬体重454kgは、小さいですね。
ところで、ディープ産駒は大きい産駒が活躍するという話はよく聞くが、これについては以前から疑問だった。コントレイル然り、ディープ産駒は割と馬体重が低くても活躍できるイメージがあるのだが・・・と思い、過去15年間の非ディープ産駒のG1馬の馬体重とディープ産駒のG1馬の馬体重を調べてみた。
馬体重 | 非ディープ | ディープ | ||
~399kg | 0 | 0% | 0 | 0% |
400~419kg | 3 | 1% | 2 | 4% |
420~439kg | 7 | 3% | 5 | 9% |
440~459kg | 24 | 9% | 11 | 20% |
460~479kg | 68 | 27% | 18 | 33% |
480~499kg | 91 | 36% | 12 | 22% |
500~519kg | 38 | 15% | 5 | 9% |
520~539kg | 17 | 7% | 2 | 4% |
540~ | 5 | 2% | 0 | 0% |
総数 | 253 | 100% | 55 | 100% |
右側の割合に注目してほしい。460kg未満の馬の占める割合は非ディープ産駒は13パーセント、ディープ産駒は33パーセントとなっており、明らかにディープ産駒は非ディープ産駒よりも馬格が小さくても走る傾向があることがわかった。もちろん、ディープ産駒は全体的に馬格が小さい馬が多いので、G1馬に占める割合がディープ産駒の母数に影響を受けているのだろうが、ディープ産駒は馬格がないと云々というのは完全に迷信だということがわかる。
なので、馬格がないことを極端に気にする必要はないかもしれない。
とはいえ、馬格がある方が走るという傾向に変わりはないので、私の本馬に対する評価は高くありません。何のための調査だったんだ?
シルク42 ミュージカルロマンスの19 牡 予想馬体重504kg
父ハーツクライ 6000万円 期待値A
父ハーツクライは高いですが、期待値的には買える種牡馬です。ディープの陰に隠れて極端な価格上昇を免れた影響でしょう。
母はBCフィリー&メアスプリントの勝った一流牝馬。母父はシアトルスルーを経ないボールドルーラ系で、母系にはミスプロを経ないネイティヴダンサー系という、傍流を集めてきたような面白い血統。だからどうというわけではないんですけど。
母G1馬で能力的裏付けがある上、ここまでディープをつけ続け、4勝、2勝、1勝と優秀な繁殖成績で、本馬は出産適齢期の仔。
馬格もベストオブベスト。素晴らしい。
懸念材料を挙げるとすれば6000万円という価格ぐらいか。
しかし、本馬は条件面は完璧に近く、その価値があると思う。
抽優候補。
シルク43 ヒッピーの19 牝 予想馬体重486kg
父ハーツクライ 3000万円 期待値B
母は仏芝中距離重賞勝馬で能力の裏付けはあり。初仔も父ハーツでしたが、未勝利で地方転厩。他は未デビューで繁殖能力は未知数。
馬格は486kgと十分です。価格も3000万円とハーツとしては手ごろで、ノーザン系クラブの高期待値ゾーンです。
条件面は悪くないので、あとは母の日本適性をどう見るか。
全弟がからっきしだったせいか今のところあまり人気はないので、一般で拾えるかもしれない?
シルク44 パーシステントリーの19 牝 予想馬体重498kg
父ハーツクライ 3500万円 期待値B+
母は北米のダート中距離G1馬で能力的な裏付けはあり。繁殖成績は0勝、2勝、0勝、2勝と上々です。
去年がダイワメジャー牡馬で4000万円でしたから、ハーツ牝馬で3500万円はお買い得感あります。(まあ去年の産駒は出来に相当自信あったみたいですけど。)
馬格も予想馬体重498kgとベスト。
抽優使わなければとれなそうなので、私は出資できなそうですが、弟オブセッションの無念を晴らすような素晴らしい馬に成長していってほしいです。
シルク45 チアズメッセージの19 牡 予想馬体重514kg
父ロードカナロア 4500万円 期待値F
父ロードカナロアはすでに第一弾で書いたとおり、明確に期待値の低い種牡馬です。AEIに対して価格が高すぎます。
母は京都牝馬勝馬で能力の裏付けあり、兄弟に目黒記念の勝馬クリプトグラムがいます。
これまでも何度か書きましたが、G1馬の後追いは推奨ですが、重賞馬の後追いは厳禁です。母高齢馬ならなおさらです。
期待値的には買えない要素がたくさんあります。
シルク46 ショウナンパンドラの19 牝 予想馬体重454kg
父ロードカナロア 6000万円 期待値E+
秋華賞とJCという王道のG1を2勝したショウナンパンドラの第2仔。
私個人としては、この馬にはぜひ成功したいと思っています。ショウナンパンドラの単勝をとったJCは今でもたまに映像見返します。本当に子どもが走るところを見るのは楽しみです。
でも、期待値的には買えません。父ロードカナロア、少し足りない馬格、牝馬の6000万円。初仔も相当小さいと聞きますし、少し小さく出てしまう血統なのかもしれません。
それでもディープが小さい馬体でも極限の瞬発力で他馬を圧倒したように、競馬は馬格じゃないんだというところを見せてほしいです。
がんばれショウナンパンドラ仔!期待値の話はどこに行った
シルク47 プチノワールの19 牝 予想馬体重472kg
父ロードカナロア 4500万円 期待値D
母プチノワールは未出走馬ながら第2仔で阪神JF馬ローブティサージュを出し、それ以降も、0勝、3勝、2勝、4勝、1勝と極上の繁殖成績。父ロードカナロア、出産時14歳と高齢に片足をつっこんでいること、母が未勝利馬であることが嫌われて評価はDとなっていますが、極上の繁殖成績を考慮し、C+ぐらいはあげてもいいんじゃないかと思います。
シルク48 アーデルハイトの19 牝 予想馬体重486kg
父ハービンジャー 2500万円 期待値E
父ハービンジャーは最近価格が落ち着いてきたこともあり、期待値的にはトントン。
母は未勝利馬で能力の裏付けはないものの、繁殖成績は1勝、3勝、2勝、2勝、0勝と優秀。馬格も十分。
期待値はEとなってますが、この繁殖成績で2500万円なら、お買い得感あります。
シルク49 レッドオリヴィアの19 牡 予想馬体重444kg
父オルフェーヴル 3000万円 期待値C+
唯一のオルフェーヴル産駒。ノーザンはもう完全にオルフェを見限ったんでしょうか…
オルフェーヴルは2歳時はパッとしなかったものの、スプリングSから覚醒し、そのまま3冠。2回の凱旋門賞2着など最上級の成績を残しました。最後の有馬記念の直線は続く繁殖生活の成功を予感させるには十分でした。
しかし、産駒は現状期待されたほどの成績を残せていません。初年度からエポカドーロとラッキーライラックという2頭のG1馬を出しましたが、その後が続きません。勝ち上がり率、2勝馬率、AEI共に苦戦しています。
初期の価格が非常に高かっただけに適正価格まで下がるのは今しばらく時間が必要だと感じます。
母は4勝馬で能力の裏付けは十分で本馬は第2仔と期待値の高いパターンです。
ただ馬格はかなり控えめです。
シルク50 アドマイヤテレサの19 牝 予想馬体重452kg
父ドゥラメンテ 3000万円 期待値E+
ドゥラメンテは今のところ悪くない成績ですので、今年いっぱいは±0の評価としておくつもりです。
母は5勝馬で能力の裏付けがあり、重賞馬を2頭(アドマイヤラクティ、アドマイヤジャスタ)出しています。ただ、くず馬の排出率も高く、また、出産時母年齢は19歳で、それだけで買い控えするレベルの年齢です。
ようやく終わりが見えてきました…
以上です。「自分はこの馬行きます!」などコメントしてくれたりすると泣いて喜びます。
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