1974年4月6日,アメリカのABCテレビジョン主催により,アメリカ合衆国カリフォルニア州オンタリオ・モーター・スピードウェイにて開催された一大ロック・フェスティバル 『 カリフォルニア・ジャム (California Jam) 』.
 ヘッドライナーの ディープ・パープル(Deep Purple)と,エマーソン・レイク & パーマー( Emerson, Lake & Palmer)に加え,ブラック・サバス (Black Sabbath),アース・ウィンド・アンド・ファイアー(Earth, Wind & Fire),イーグルス(Eagles)等,豪華バンドによる一大共演のイヴェントでした.

 私的に ディープ・パープル(Deep Purple)は,ロジャー・グローヴァー (Roger Glover)と,イアン・ギラン(Ian Gillan)が在籍している Ⅱ期が殆どなのですが,カリフォルニア・ジャム(California Jam)の映像に,2022年に新発掘されたサウンドボード・マスター(『 California Jam 1974 : Reel To Reel Soundboard (Darker Than Blue 297/298) 』参照)をシンクロさせた 『 California Jam 1974: 50th Anniversary Edition (Shades 1979) 』 がリリースされたとなれば,これは購入するしかないです(笑)
 告知HPにも 「 ★大ヒット中 」 と記載されていましたね.
 
 メーカー情報では
 『世紀の巨大フェス“カリフォルニア・ジャム”をロック史の伝説へと変貌させたDEEP PURPLE。その50周年を祝う、衝撃の新バージョンが初登場です。
 そんな本作に収められているのは、もちろんもちろん「1974年4月6日オンタリオ・モーター・スピードウェイ・パーク」。そのマルチカメラ・プロショットです。この映像は、もはや「定番」という言葉すら超えた存在。もはや「DEEP PURPLE」という1バンドの傑作ですらなく、ロックという音楽ジャンル屈指の象徴映像でもあります。完全版DVDの公式リリースからも20年近くが経ちましたし、本稿に目を留めるような方なら例外なくすべての方が体験されているでしょう。

●2年前に発掘されたリール・サウンドボードをシンクロ
 本作は、そんな超・有名プロショットにも関わらず、誰も体験したことがないであろう新バージョンなのです。では、一体何が「新」なのか? それは音声。そう、2年前に発掘されて全世界のコレクターを震撼させた「サウンドボード・リール」をシンクロさせているのです!
 この発掘リール・マスターは、プレス名盤『CALIFORNIA JAM 1974: REEL TO REEL SOUNDBOARD(Darker Than Blue 297/298)』として大ヒット中ですし、体験された事のある方ならもうお心を決めていることでしょう。そうでない方のためにカンタンにご説明しますと、このサウンドボードは2022年になって突如ネット上に登場したもの。従来の放送サウンドボードや公式ライヴアルバムとは根本的に異なり、ステージ上のアンプの前に置かれたマイクから録音されていたもの。つまり、伝説ステージの現場PAが吐き出していた出音をそっくりそのまま記録されていたのです。

●伝説の現場を超リアル体験できる異次元プロショット
 本作は、そんな超ド級リアル・サウンドボードをオフィシャルの完全版DVDにシンクロさせたもの。その猛烈・苛烈に生々しい視聴感には、頭がクラクラする。映像は脳裏にこびりついていますし、演奏自体もお馴染み。しかし、その印象は丸っきり別モノに生まれ変わっており、25万人に及ぶ大歓声も皆無ならコンサートの雰囲気を演出する加工も一切なし。光景に馴染み切っているからこそ、脳がバグを起こしたような感覚に襲われるのです。
 もちろんバグとは言いつつ、超快感なのも確か。マルチカメラ・プロショットならではのドアップが画面いっぱいに映し出され、その手元・口元から発せられた生演奏が無加工・無修正で襲いかかってくる。ヴォーカルは呼吸ごと耳元に吹きかけられますし、ギターは弦の振動どころか指紋が巻き弦をこする感触すらリアルに感じる。その現実感はドラム・キーボード・ベースも同じ。「Space Truckin'」中盤でソロを執るベース・サウンドのエグい事と言ったら……。
 この視聴感を喩えるなら、そうですね……現場のスタッフ感覚でしょうか。プロショット映像には格好いいシーンを繋いだ「作品感」と、ドアップによる「密着感」の2つが特徴で、磨き込まれたサウンドの公式DVDは前者イメージが強い。言わば「映画風」とでも言えるような作品感です。それに対し、無加工・シンクロ系サウンドの本作は「密着感」がムキ出しになる。それこそ、ステージ袖で伝説パフォーマンスを目撃しているかのような没入感を味わえるのです。

 正直なところ、最初は軽い気持ちで試しただけでした。「CALIFORNIA JAMの別バージョン」なら50周年を祝うギフト辺りに丁度良いんじゃいいかと。ところが、その結果はとんでもない大傑作、異常なスペクタクルの超絶映像に仕上がってしまったのです。
 ロック史に燦然と輝く超名演、そして神話とさえ言える大爆発ギター・クラッシュを同じステージ上で体験しているような異次元の快感。世間に溢れ返る「衝撃映像」という言葉は、もしかして本作のために生まれてきたのかも知れない………そんなワケの分からない世迷い言まで口走ってしまう1枚。どうぞ、全霊で正対してください。

★50周年を迎えた「1974年4月6日カリフォルニア・ジャム」のマルチカメラ・プロショット。公式の完全版映像に、2022年に登場したサウンドボード・リールをシンクロ。ステージ上のアンプから吐き出される出音を直接録音した音声は、異常なまでの生々しさ。まるでステージ袖で歴史的な超・名演を観ているような錯覚に襲われる衝撃の絶対映像です。

★これは凄いです。異次元の体験』

California Jam 1974 : 50th Anniversary Edition (Shades 1979)
 
 Live At Ontario Motor Speedway, Ontario, CA, USA
 06th April 1974
 PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.85min.
 Synced with Reel To Reel Soundboard
 

   01. Intro
   02. Burn
   03. Might Just Take Your Life
   04. Lay Down, Stay Down
   05. Mistreated
   06. Smoke On The Water
   07. You Fool No One
   08. Space Truckin'

 David Coverdale : Vocal
 Ritchie Blackmore : Guitar
 Glenn Hughes : Bass, Vocal
 Jon Lord : Keyboards
 Ian Paice : Drums

 収録されている映像の一部
 

[参考]
 California Jam 1974 : Reel To Reel Soundboard (Darker Than Blue 297/298)
 





















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