普段は余り購入しない,第Ⅲ期 ディープ・パープル(Deep Purple)の音源ではありますが 「 ★完売タイトルが5セット限定で海外より奇跡の再入荷!!(新品です。) 」 との告知に焦って予約(笑)

 本商品は,第Ⅲ期 ディープ・パープル(Deep Purple)として,1973年12月8日デンマークはオーフスのシュタディオンハレン公演を皮切りに,12月17日オーストリアはインスブルックのオリンピアハレ公演まで行った,初の短期欧州ツアー(都合6公演)から,ツアー中盤に当たる12月11日スウェーデンはヨーテボリのスカンジナビア公演のオーディエンス録音を収録し Darker Than Blueレーベルよりリリースされた 『 Burn The Witch (Darker Than Blue 057/058) 』 です.

 既に,この時期,翌年初にリリースされる 『 Burn (紫の炎) 』 の録音を終了しており,セット・リストも第Ⅱ期 ディープ・パープル(Deep Purple)の曲に加え,『 Burn The Witch (Darker Than Blue 057/058) 』 収録曲が演奏されています.

 音像は割と近めで.歪み感のある個所はあるものの,出音のバランスも相応に良い,臨場感のあるオーディエンス録音で,録音された年代を考えれば高音質と言えるのでは無いかと思います. 

 メーカー情報では  
 『第三期パープルのお披露目となった1973年12月のヨーロッパツアーより12月11日、スウェーデンのヨーテボリ公演を高音質オーディエンス録音で完全収録したプレスCDが登場です。
 本公演には既発盤として「White Nights」(CS-21/22)が存在しますが、音質は既発とは比較にならないほど優れており、初のマスター・クオリティで第三期パープルの初期のステージを楽しむことができます。(ピッチも正確です。)ボーカル、ギターと全ての楽音がよりダイレクトな音で収録されており、今回はドラムがしっかり聴こえるので、パープル本来の魅力であるメリハリの効いた演奏を楽しむことができます。全ての音をかなり大きめに拾っていますが、この時代としては十分に良好であり、迫力満点の音像でショウの全貌を楽しむことができます。

 ツアー初期ならではの聴き所も満載!まだ新曲に慣れていないため、Burnのギターソロのあとで(グレン・ヒューズが2度目のボーカルに入る前)リッチーが構成を勘違いしてしまい意味不明な展開になったりします。エンディングの回数もいい加減で、それでも勢いでまとめてしまいます。Might Just Take Your Life!とデヴィッドがコールしますが、グレンが「ちょっと待って。オルガンに調整が必要だ」と言い、その間、リッチーが軽いアドリブを聞かせます。ジョンのオルガンもダイレクト感溢れる最高の音で録音されており、終始聴き応え満点です。Lay Down, Stay Down の前には、Thank you とかぼそぼそしたMCしか言わないデヴィッドを遮るようにグレン・ヒューズが良く通る声でロックスター然としたMCを聞かせます。この曲でのかっとんだリッチーのソロは最高です。Mistreatedの前にグレンが優しく「デヴィッドをフィーチャーした曲!」と連呼し「リッチーが書いたスロー・ブルース」と紹介します。リッチーの弾く初期型Mistreatedはあらゆる意味で新鮮で、強烈なトーンで威嚇するようなリフや、形容しがたいほどに凄まじいソロは非常にインパクトあります。デヴィッドのボーカルも素晴らしいですが、まだ表現に遠慮が感じられ、他の楽器に負けてしまっている感もあります。その後ジョンがデヴィッドとグレンを紹介します。Smoke On The Waterのイントロでリッチーが軽いブルースっぽいソロを披露。You Fool No One のイントロでプレイされるジョンのキーボードソロではアープのシンセソロが異様にクリアーに録音されており迫力あります。You Fool No Oneの1:50のテープ劣化はマスターからで、既発は一回切れて収録されていますが、本盤はそのまま繋がって聴けます。ギターソロではリッチーがジミヘン風のアプローチを聴かせます。Space Truckin' の前にはリッチーがWhite Christmasをプレイ。曲間のファンキーなブレイクパートもグレンがかっこいいです。後半の15分に及ぶジョンとリッチーのソロパートも迫力ある演奏が聴けます。とにかく70年代のオーディエンス録音としては、全編に渡って異様なほどにクリアーに録れていますのでファンは必聴です。アンコールではライブでは珍しいWhat's Going On Hereを演奏。イントロにギターとボーカルのコール&レスポンスがあり必聴パートになっています。この曲でのリッチーの独創的なバッキングプレイは最高です。7:38でStrange Kind Of Womanのキメが突如登場し、聴き手を驚かせます。音質・演奏内容、最高ですが、何と言ってもリッチーのギターが非常に大きく捉えられており、ファンには非常に嬉しい一枚と言えるでしょう。第三期パープルの初期を極上音質で捉えたパープル・ファン必携のタイトルが、好評Darker Than Blueより限定200枚のプレスCDにて登場です。

 ★beatleg誌 vol.97(2008年8月号)のレビュー要約です。ご参考まで。
 1973年、ヴォーカルにデイヴィッド、ベースにグレンを加入させたDEEP PURPLE初の短期間のヨーロッパ・ツアーから12月11日、スウェーデン-ヨーテボリでのステージを収録した限定200セットのプレスCD。
 若干ヒス・ノイズがあるものの既発の『WHITE NIGHTS』などと比較して良好なオーディエンス録音で収録されている。
 ステージは3期のお披露目公演的な色合いが強いが、久しぶりのステージ・プラス、リハ不足からか、オープニングの「Burn」から曲の構成をミスるリッチーを筆頭に、強引にまとめてる感の強いエンディングなど、楽しませてくれるし、テンポこそ、スタジオ・テイクに近い「Lay Down,Stay Down」でのファンキーにバッキングを弾くジョンのキーボードと、曲のテンポなどおかまいなしにスリリングなソロを弾くリッチーなど最高だ。ラストの「Space Truckin'」の前では、観客から湧き起こる「Highway Star」コールにグレンが「No, Highway Star!」と遮るが、プロ経験の少ないデイヴィッドがうろたえていたことは想像に難くない。アンコールはこの時期ならではの「What's Going On Here」で、キメのフレーズも含めて、まるで「Strange Kind Of Woman」のようにプレイされる。
 ステージ全体を、ともすればノリで押し捲るかのような雰囲気すら漂う貴重なステージが楽しめる。

 ★オリジナル・リリースは2008年6月です。』

Burn The Witch (Darker Than Blue 057/058)
 
 Live At Scandinavium, Gothenburg, Sweden
 11th December 1973

  Disc 1
   01. Intro.
   02. Burn
   03. Might Just Take Your Life
   04. Lay Down, Stay Down
   05. Mistreated
   06. Smoke On The Water

  Disc 2
   01. Keyboard Solo
   02. You Fool No One
   03.Drum Solo / The Mule
   04. Space Truckin'
   05. What's Going On Here

 Ritchie Blackmore : Guitar
 David Coverdale : Vocal
 Glenn Hughes : Bass & Vocal
 Jon Lord : Keyboards
 Ian Paice : Drums

 Burn
 
 Mistreated
 
 
 

[参考]
 Mark Ⅲ 1973 Tour Dates
 December
  08 Stadionhallen,Aarhus,DENAMRK
  09 KB Hallen,Copenhagen,DENAMRK
  11 Scandinavium,Gothenburg,SWEDEN
  14 Vorst Nationaal / Forest National, Vorst / Forest,BELGIUM
  15 Festhalle,Frankfurt,GERMANY
  17 Olympiahalle,Innsbruck,AUSTRIA









#2023‐08‐15