普段はあまり聴かない,ロジャー・ウォーターズ(Roger Waters)脱退後の ピンク・フロイド(Pink Floyd)音源.
ロジャー・ウォーターズ(Roger Waters)脱退後,初のアルバム 『 A Momentary Lapse of Reason (鬱) 』 リリース後に行った1987年から1989年にかけての大規模ツアーにて,1988年3月2日から3月9日に 3回目の来日を果たしました.その際,代々木オリンピック・プール公演に 3日連続参戦したのが懐かしいです.
ちなみに,このアルバムに対してロジャー・ウォーターズは 「 非常に精巧に作られたピンク・フロイドの贋作 」 と切り捨てましたし,否定的に捉えるメディアも多い状況だったようですが,アルバム自体は大ヒットとなりました.
そして,このアルバム・リリース後の1987年9月9日カナダはオンタリオ州オタワのランズドーン・パーク公演を皮切りに,1988年8月23日米国はニューヨーク州ユニオンディールのナッソウ・コロシアム公演までの第一次ツアー.1989年5月13日ベルギーのウェルフテル・フェスティバル公演を皮切りに1989年7月18日フランスはマルセイユのスタッド・ヴェロドローム公演までの第二次ツアーと,ほぼ2年間にわたって大規模ツアーを実施しています.
本商品は,1987年9月9日カナダはオンタリオ州オタワのランズドーン・パーク公演を皮切りに,12月10日カナダはブリティッシュ・コロンビア州ヴァンクーヴァーは BCプレイス・スタジアム公演まで行われた北米ツアーから,ツアー開始約 1ヵ後に当たる 10月11日ニュージャージー州イースト・ラザフォードはブレンダン・バーン・アリーナ公演のサウンドボード録音を収録し Sigmaレーベルよりリリースされた 『 Definitive New Jersey 1987 (Sigma 280) 』 で,既発では 2013年に同レーベルより 『 A Momentary Lapse In New Jersey (Sigma 103) 』 がリリースされているのですが,今回は,メーカー情報に記載されているように,ファンの間では丁寧なマスタリングで有名な御茶ノ水の Navy Bule がリマスターしたんですね.
Graf Zeppelinレーベル と記載せず,御茶ノ水の ピンク・フロイド(Pink Floyd)系の Speak-Ezyレーベルと記載すれば良かったのにとも思いましたが,レーベル的には Graf Zeppelinレーベルの方が有名でしょうから,そちらを引用したのでしょうか.
元々,サウンドボード録音であり,初心者でも安心して楽しむことができます.
メーカー情報では
『“A MOMENTARY LAPSE OF REASON Tour”を象徴してきた超極上サウンドボード・アルバムがフル・ブラッシュアップ。「GRAF ZEPPELIN」による細密マスタリングで磨き込まれた永久保存プレス2CDが登場です。
【鬱ツアー序盤から誕生した超極上ステレオ・サウンドボード】
その象徴盤が記録されたのは「1987年10月11日イーストラザフォード公演」。“アイゾッド・センター”では3日連続公演が行われましたが、その中日で収録されたステレオ・サウンドボード録音です。“鬱ツアー”と言えば、何よりも公式作『DELICATE SOUND OF THUNDER』となるわけですが、本作はそれとは一切関係ないショウでありながらほぼフルショウを極上サウンドボードで味わえる決定盤。その辺の事情をイメージするためにも、まずは「フロイド復活!」を満天下に示したワールド・ツアー全景から振り返ってみましょう。
●1987年
《9月7日『鬱』発売》
・9月9日-12月10日:北米#1(60公演)←★ココ★
●1988年
・1月22日-3月11日:オセアニア/日本(31公演)
・4月15日-6月4日:北米#2(27公演)
・6月10日-8月8日:欧州#1(30公演)
・8月12日-23日:北米#3(10公演)←※公式CD
《11月21日『光:PERFECT LIVE!』発売》
●1989年
・5月13日-7月18日:欧州#2(40公演)
これが“A MOMENTARY LAPSE OF REASON Tour”の全体像。『DELICATE SOUND OF THUNDER』はツアー後半の「北米#3」。ナッソー・コロシアム5連続公演から編纂されましたが、それに対して本作のイーストラザフォード公演は序盤も序盤。「北米#1」の21公演目にあたるコンサートでした。
このショウは、何よりも超極上サウンドボードが残された事で有名。今でこそ“鬱ツアー”のサウンドボードも種類が増えましたが、イーストラザフォードSBDはその中でも早い時期の2013年に発掘されたもの。しかも、サウンド・クオリティ的にも全曲を収録(一部の曲で欠けがあるので完全収録ではありませんが)した長さ的にも、登場と同時に永遠の決定盤となるに相応しいものでした。複数公演から編まれた『DELICATE SOUND OF THUNDER』とは違い、一気に流れる「ライヴ感」やミックスで演出されていない「本生感」、そして公式とは1音も被らない「別公演」の特別感が愛されてきました。当店でも『A MOMENTARY LAPSE IN NEW JERSEY 1987』として大ヒットしましたが、間もなく完売・廃盤。本作は、その大定番サウンドボードを最新マスタリングでブラッシュ・アップしたものなのです。
【精度にこだわり抜いた超・精密マスタリング】
そして、本作の命はマスタリングの精度。従来盤をご存知の方なら「完全オフィシャル級なんだからイジりようがないだろ?」と思われるかも知れませんが、重箱の隅をつつき回るとアラはあるもの。作業を担当したのはヴィンテージ・アーカイヴで定評のある「GRAF ZEPPELIN」でして、鉄壁のピッチ補正は当然として、極々微細なプチノイズも1つひとつを摘み上げるように除去し、曲間のヒスも1デジベル単位で処理。位相のズレも1/1000秒まで突き詰めて修正している。もしかしたら「ブラッシュ・アップ」というよりも「チューン・アップ」と言った方が適切なのかも知れません。
正直なところ、1つひとつの作業はあまりにも繊細なために「まるで別物!」というほどの効果ではないのですが、塵も積もれば山となる。パッと聴いて驚く音圧稼ぎほどカンタンなものはないのですが、本作の美学はそれとは真逆。たとえ限られたオーディオ・マニアにしか気づかれないとしても、あくまでも精度だけにこだわり抜いた。その代わり、かつてない精度で伝説音源を磨き上げた希代の1本となっているのです。
大元は従来と同じですので、「One Of These Days」前半や「Money/Another Brick In The Wall Part 2」の間でカットがあるのは同じ。ビックリするような補完もありません。そのため「完全無欠・完全収録!」と喧伝するわけにはいきませんが、ほぼほぼショウの全景を極上サウンドボードで味わえる銘品中の銘品です。公式『DELICATE SOUND OF THUNDER』の元ネタ感覚で楽しむなら『NASSAU COLISEUM 1988(Sigma 120)』という事になりますが、「公式とは違うショウ」を最高品位で味わうなら本作以上のライヴアルバムない。そんな歴史的名作の最高峰を永久した2枚組。どうぞ、心ゆくまで存分にご堪能ください。
★「1987年10月11日イーストラザフォード公演」の超極上ステレオ・サウンドボード録音。サウンド・クオリティ的にも全曲収録した長さ的にも鬱ツアー最高級で、編集された公式盤『DELICATE SOUND OF THUNDER』とは違い、一気に流れる「ライヴ感」やミックスで演出されていない「本生感」、そして公式とは1音も被らない「別公演」の特別感が圧倒的。しかも、今回は1/1000秒単位の位相ズレから1デジベル単位のヒス処理までこだわり抜いたマスタリングで磨き込んだ史上最高峰盤です。
★「GRAF ZEPPELIN」リマスターの最高音質盤。
圧巻のサウンドボード!!』
Definitive New Jersey 1987 (Sigma 280)
Live At Brendan Byrne Arena,East Rutherford,NJ,USA 11th October 1987
[STEREO SOUNDBOARD RECORDING]
[UPGRADE]
Disc 1
1. Shine On You Crazy Diamond
2. Signs Of Life
3. Learning To Fly
4. Yet Another Movie
5. Round And Around
6. A New Machine part 1
7. Terminal Frost
8. A New Machine part 2
9. Sorrow
10. The Dogs Of War
11. On The Turning Away
TOTAL TIME (67:21)
Disc 2
1. One Of These Days
2. Time
3. On The Run
4. Wish You Were Here
5. Welcome To The Machine
6. Us And Them
7. Money
8. Another Brick In The Wall Part 2
9. Comfortably Numb
10. One Slip
11. Run Like Hell
TOTAL TIME (73:37)
Sorrow
On The Turning Away
One Slip
本商品のリリース週初週に限り,翌年の北米ツアーから,8月19日-23日ニューヨーク州ユニオンディールはナッソウ・コロシアム公演の模様を収録したオフィシャル映像でもある日本盤レーザーディスク 『 Delicate Sound Of Thunder (42LP136) 』 から復刻したオフィシャル映像の伝統バージョン『 Delicate Sound Of Thunder : Japanese Laser Disc Edition (Ltd Bonus DVDR) 』 が付属しています.
元々は,2015年に商品としてもリリースされていた 『 In Concert - Delicate Sound Of Thunder: Japanese Laser Disc Edition (No Label) 』 が元になっていると思うのですが,このようなオフィシャルをギフト・アイテムとして配布しても良いのでしょうかね(笑)
メーカー情報では
『本編プレス2CDは、“A MOMENTARY LAPSE OF REASON Tour”でも最高峰となるステレオ・サウンドボードをブラッシュアップした究極盤。公式ライヴアルバムとは一切被らない通しステージを味わえる最高峰盤です。そんなライヴアルバムの最高峰を祝うボーナスには、映像の最高峰をご用意しました。そう、当時グラミー賞にもノミネートされたオフィシャルの傑作『DELICATE SOUND OF THUNDER』です。
【現行のオフィシャルDVDとは完全に別物のオリジナル編集版】
ご存知の通り、この名作は長らく廃盤だったわけですが、2019年のBOXセット『THE LATER YEARS』の一部としてDVD化。さらに2020年には単独リリースも実現しました。本作は、そんな公式DVDのコピー。。。では、ありません。「DVD化以前」の最高峰である日本版レーザーディスクから精緻に復刻されたものなのです。
「公式DVD化されているのに意味ある?」と思われるかも知れませんが、これが大アリ。確かに画質的には公式DVDの方が優れているのですが、そういう問題ではない。何しろ、公式DVDは音声もリミックスしているだけでなく映像もイチから再編集。完全に別作品に仕上がっているのです。その違いぶりは徹底的。普通なら「別アングル」とは言っても幾つか差し替えられている程度ですが、『DELICATE SOUND OF THUNDER』は「これ、同じショウ?」となるほど。2つの映像をシンクロ再生させても同じアングルがまったく現れない。全編くまなくチェックしたわけではありませんが、「同じカットが1ヶ所でもあるの?」というほどに違うのです。
しかも「単なる別バージョン」の域も完全に超えている。公式DVDでは完全版になった「Shine On You Crazy Diamond」が「Part 1」のイントロしかない等の収録違いも大きいのですが、それ以上なのが映像センス。オリジナル版(本作)はアングルの選び方も、カット割りのタイミングも、コマ送りやフェイド合成などの映像処理にも、いかにもMTV全盛時代な薫りがプンプン。言ってしまえば、鬱ツアーの長尺PVのようです。それに対し、現行DVD版は非常に現代的。ステージのスケール感やメンバーの若々しさを「貴重な記録」として扱っているのです。
1つ例を挙げますと、巨大な円形スクリーンに映し出されるイメージ映像。オリジナル版(本作)では、あの円形スクリーンは世界を驚かせる目玉であり、その巨大さ、演出の巧みさを見せびらかすようにフィーチュアされています。しかし、30年が経った今では、この程度の演出はもはや当たり前。自慢げに見せられるほど古臭く見えてしまう。そこで、現行DVDではイメージ映像のカットは極力減らし、レーザー光線に彩られたメンバーの演奏カットを多用。イメージ映像を見せる際にも、円形スクリーンにハメ込むのではなく、大元素材をそのまま画面いっぱいに映すのです。
【オリジナル版の史上最高峰である日本盤LDバージョン】
なんだかオリジナル版(本作)を貶しているような描き方になってしまいましたが、そうではありません。「古臭い」は「時代感」であり、「リアリズム」でもある。演奏そのものが発散している時代の薫りとシンクロ。例えば、スコット・ペイジのサックス・ソロも現行DVDでは後ろ姿や遠景を多用して渋くスタイリッシュに仕上げていますが、オリジナル版(本作)では変顔のドアップもお構いなしで熱い熱い。美しさ、カッコ良さでは現行DVDには及ばないにしても「あの時代の本物感」は間違いなく本作にこそ宿っているのです。
そんなオリジナル編集版を最高峰クオリティで保持しているのが日本盤レーザーディスク。本作は、そんな史上最高の映像美を精緻にデジタル化した1枚なのです。オフィシャルDVDが大きく改変しているからこそ光り輝くオリジナル編集の最高峰盤。どうぞ、ライヴアルバムの新名盤である本編プレス2CDと併せてたっぷりとご堪能ください。』
Delicate Sound Of Thunder : Japanese Laser Disc Edition (Ltd Bonus DVDR)
Live At Nassau Coliseum,Uniondale,NY,USA 19th - 23rd August 1988
Taken From The Original Japanese Laser Disc (42LP136)
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.91min.
1. Shine On You Crazy Diamond
2. Signs Of Life
3. Learning To Fly
4. Sorrow
5. The Dogs Of War
6. On The Turning Away
7. One Of These Days
8. Time
9. On The Run
10. The Great Gig In The Sky
11. Wish You Were Here
12. Us And Them
13. Comfortably Numb
14. One Slip
15. Run Like Hell
16. Shine On (Reprise) (End Credits)
TOTAL TIME (90:35)
※) オフィシャル映像なのでブロックされる可能性が高いですが,アップしておきます.
[参考]
1987 North American Tour
September
07 Buffalo Memorial Auditorium,Buffalo,NY,USA
⇒ [Cancelled]
09 Landsdowne Park Stadium,Ottawa,ON,CANADA
12 Forum de Montréal,Montréal,QC,CANADA
13 Forum de Montréal,Montréal,QC,CANADA
14 Forum de Montréal,Montréal,QC,Canada
16 Municipal Stadium,Cleveland,OH,USA
17 Municipal Stadium,Cleveland,OH,USA
19 John F Kennedy Stadium,Philadelphia,PA,USA
21 Canadian National Exhibition Stadium,Toronto,ON,CANADA
22 Canadian National Exhibition Stadium,Toronto,ON,CANADA
23 Canadian National Exhibition Stadium,Toronto,ON,CANADA
25 Rosemont Horizon,Rosemont,Chicago,IL,USA
26 Rosemont Horizon,Rosemont,Chicago,IL,USA
27 Rosemont Horizon,Rosemont,Chicago,IL,USA
28 Rosemont Horizon,Rosemont,Chicago,IL,USA
30 County Stadium,Milwaukee,WI,USA
October
03 The Carrier Dome,Syracuse,NY,USA
05 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
06 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
07 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
10 Brendan Byrne Meadowlands Arena,East Rutherford,NJ,USA
11 Brendan Byrne Meadowlands Arena,East Rutherford,NJ,USA
12 Brendan Byrne Meadowlands Arena,East Rutherford,NJ,USA
14 Hartford Civic Center,Hartford,CT,USA
15 Hartford Civic Center,Hartford,CT,USA
16 Providence Civic Center,Providence,RI,USA
17 Providence Civic Center,Providence,RI,USA
19 Capitol Center,Landover,MD,USA
20 Capitol Center,Landover,MD,USA
21 Capitol Center,Landover,MD,USA
22 Capitol Center,Landover,MD,USA
25 Dean E. Smith Student Activities Center,Chapel Hill,NC,USA
26 Dean E. Smith Student Activities Center,Chapel Hill,NC,USA
30 Tampa Stadium,Tampa,FL,USA
November
01 Orange Bowl,Miami,FL,USA
03 The Omni Coliseum,Atlanta,GA,USA
⇒ [Filmed For Promo Use]
04 The Omni Coliseum, Atlanta,GA,USA
⇒ [Filmed For Promo Use]
05 The Omni Coliseum, Atlanta,GA,USA
⇒ [Filmed For Promo Use]
07 Rupp Arena,Civic Center,Lexington,KY,USA
08 Rupp Arena, Civic Center,Lexington,KY, USA
10 Pontiac Silverdome,Pontiac,MI,USA
12 Hoosier Dome,Indianapolis,IN,USA
15 St. Louis Arena,St. Louis,MO,USA
16 St. Louis Arena,St. Louis,MO,USA
18 Astrodome,Houston,TX,USA
19 Frank Erwin Center,Austin,TX,USA
20 Frank Erwin Center,Austin,TX,USA
21 Reunion Arena,Dallas,TX,USA
22 Reunion Arena,Dallas,TX,USA
23 Reunion Arena,Dallas,TX,USA
26 Los Angeles Memorial Sports Arena,Los Angeles,CA,USA
27 Los Angeles Memorial Sports Arena,Los Angeles,CA,USA
28 Los Angeles Memorial Sports Arena,Los Angeles,CA,USA
30 Los Angeles Memorial Sports Arena,Los Angeles,CA,USA
December
01 Los Angeles Memorial Sports Arena,Los Angeles,CA,USA
03 Oakland Coliseum Arena,Oakland,CA,USA
04 Oakland Coliseum Arena,Oakland,CA,USA
05 Oakland Coliseum Arena,Oakland,CA,USA
06 Oakland Coliseum Arena,Oakland,CA,USA
08 Kingdome,Seattle,WA,USA
10 BC Place Stadium,Vancouver,B.C.,CANADA
[関連記事]
「Madison Square Garden 1987 3rd Night (Amity 631)」
「Madison Square Garden 1987 1st Night (Amity 629)」
「Hangar Rehearsals 1987 (Bonus DVDR)」
※) 『 Philadelphia 1987 Soundboard (Sigma 240) 』 に付属のボーナス・アイテム
「Philadelphia 1987 Soundboard (Sigma 240)」
「Nassau Coliseum 1988 (Sigma 120)」
「The Divisoion Bell / The Endless River Outtakes」
「A Momentary Lapse In New Jersey (Sigma 103)」
「Signs Of The Times (Sirene-208)」
#2021-06-15
ロジャー・ウォーターズ(Roger Waters)脱退後,初のアルバム 『 A Momentary Lapse of Reason (鬱) 』 リリース後に行った1987年から1989年にかけての大規模ツアーにて,1988年3月2日から3月9日に 3回目の来日を果たしました.その際,代々木オリンピック・プール公演に 3日連続参戦したのが懐かしいです.
ちなみに,このアルバムに対してロジャー・ウォーターズは 「 非常に精巧に作られたピンク・フロイドの贋作 」 と切り捨てましたし,否定的に捉えるメディアも多い状況だったようですが,アルバム自体は大ヒットとなりました.
そして,このアルバム・リリース後の1987年9月9日カナダはオンタリオ州オタワのランズドーン・パーク公演を皮切りに,1988年8月23日米国はニューヨーク州ユニオンディールのナッソウ・コロシアム公演までの第一次ツアー.1989年5月13日ベルギーのウェルフテル・フェスティバル公演を皮切りに1989年7月18日フランスはマルセイユのスタッド・ヴェロドローム公演までの第二次ツアーと,ほぼ2年間にわたって大規模ツアーを実施しています.
本商品は,1987年9月9日カナダはオンタリオ州オタワのランズドーン・パーク公演を皮切りに,12月10日カナダはブリティッシュ・コロンビア州ヴァンクーヴァーは BCプレイス・スタジアム公演まで行われた北米ツアーから,ツアー開始約 1ヵ後に当たる 10月11日ニュージャージー州イースト・ラザフォードはブレンダン・バーン・アリーナ公演のサウンドボード録音を収録し Sigmaレーベルよりリリースされた 『 Definitive New Jersey 1987 (Sigma 280) 』 で,既発では 2013年に同レーベルより 『 A Momentary Lapse In New Jersey (Sigma 103) 』 がリリースされているのですが,今回は,メーカー情報に記載されているように,ファンの間では丁寧なマスタリングで有名な御茶ノ水の Navy Bule がリマスターしたんですね.
Graf Zeppelinレーベル と記載せず,御茶ノ水の ピンク・フロイド(Pink Floyd)系の Speak-Ezyレーベルと記載すれば良かったのにとも思いましたが,レーベル的には Graf Zeppelinレーベルの方が有名でしょうから,そちらを引用したのでしょうか.
元々,サウンドボード録音であり,初心者でも安心して楽しむことができます.
メーカー情報では
『“A MOMENTARY LAPSE OF REASON Tour”を象徴してきた超極上サウンドボード・アルバムがフル・ブラッシュアップ。「GRAF ZEPPELIN」による細密マスタリングで磨き込まれた永久保存プレス2CDが登場です。
【鬱ツアー序盤から誕生した超極上ステレオ・サウンドボード】
その象徴盤が記録されたのは「1987年10月11日イーストラザフォード公演」。“アイゾッド・センター”では3日連続公演が行われましたが、その中日で収録されたステレオ・サウンドボード録音です。“鬱ツアー”と言えば、何よりも公式作『DELICATE SOUND OF THUNDER』となるわけですが、本作はそれとは一切関係ないショウでありながらほぼフルショウを極上サウンドボードで味わえる決定盤。その辺の事情をイメージするためにも、まずは「フロイド復活!」を満天下に示したワールド・ツアー全景から振り返ってみましょう。
●1987年
《9月7日『鬱』発売》
・9月9日-12月10日:北米#1(60公演)←★ココ★
●1988年
・1月22日-3月11日:オセアニア/日本(31公演)
・4月15日-6月4日:北米#2(27公演)
・6月10日-8月8日:欧州#1(30公演)
・8月12日-23日:北米#3(10公演)←※公式CD
《11月21日『光:PERFECT LIVE!』発売》
●1989年
・5月13日-7月18日:欧州#2(40公演)
これが“A MOMENTARY LAPSE OF REASON Tour”の全体像。『DELICATE SOUND OF THUNDER』はツアー後半の「北米#3」。ナッソー・コロシアム5連続公演から編纂されましたが、それに対して本作のイーストラザフォード公演は序盤も序盤。「北米#1」の21公演目にあたるコンサートでした。
このショウは、何よりも超極上サウンドボードが残された事で有名。今でこそ“鬱ツアー”のサウンドボードも種類が増えましたが、イーストラザフォードSBDはその中でも早い時期の2013年に発掘されたもの。しかも、サウンド・クオリティ的にも全曲を収録(一部の曲で欠けがあるので完全収録ではありませんが)した長さ的にも、登場と同時に永遠の決定盤となるに相応しいものでした。複数公演から編まれた『DELICATE SOUND OF THUNDER』とは違い、一気に流れる「ライヴ感」やミックスで演出されていない「本生感」、そして公式とは1音も被らない「別公演」の特別感が愛されてきました。当店でも『A MOMENTARY LAPSE IN NEW JERSEY 1987』として大ヒットしましたが、間もなく完売・廃盤。本作は、その大定番サウンドボードを最新マスタリングでブラッシュ・アップしたものなのです。
【精度にこだわり抜いた超・精密マスタリング】
そして、本作の命はマスタリングの精度。従来盤をご存知の方なら「完全オフィシャル級なんだからイジりようがないだろ?」と思われるかも知れませんが、重箱の隅をつつき回るとアラはあるもの。作業を担当したのはヴィンテージ・アーカイヴで定評のある「GRAF ZEPPELIN」でして、鉄壁のピッチ補正は当然として、極々微細なプチノイズも1つひとつを摘み上げるように除去し、曲間のヒスも1デジベル単位で処理。位相のズレも1/1000秒まで突き詰めて修正している。もしかしたら「ブラッシュ・アップ」というよりも「チューン・アップ」と言った方が適切なのかも知れません。
正直なところ、1つひとつの作業はあまりにも繊細なために「まるで別物!」というほどの効果ではないのですが、塵も積もれば山となる。パッと聴いて驚く音圧稼ぎほどカンタンなものはないのですが、本作の美学はそれとは真逆。たとえ限られたオーディオ・マニアにしか気づかれないとしても、あくまでも精度だけにこだわり抜いた。その代わり、かつてない精度で伝説音源を磨き上げた希代の1本となっているのです。
大元は従来と同じですので、「One Of These Days」前半や「Money/Another Brick In The Wall Part 2」の間でカットがあるのは同じ。ビックリするような補完もありません。そのため「完全無欠・完全収録!」と喧伝するわけにはいきませんが、ほぼほぼショウの全景を極上サウンドボードで味わえる銘品中の銘品です。公式『DELICATE SOUND OF THUNDER』の元ネタ感覚で楽しむなら『NASSAU COLISEUM 1988(Sigma 120)』という事になりますが、「公式とは違うショウ」を最高品位で味わうなら本作以上のライヴアルバムない。そんな歴史的名作の最高峰を永久した2枚組。どうぞ、心ゆくまで存分にご堪能ください。
★「1987年10月11日イーストラザフォード公演」の超極上ステレオ・サウンドボード録音。サウンド・クオリティ的にも全曲収録した長さ的にも鬱ツアー最高級で、編集された公式盤『DELICATE SOUND OF THUNDER』とは違い、一気に流れる「ライヴ感」やミックスで演出されていない「本生感」、そして公式とは1音も被らない「別公演」の特別感が圧倒的。しかも、今回は1/1000秒単位の位相ズレから1デジベル単位のヒス処理までこだわり抜いたマスタリングで磨き込んだ史上最高峰盤です。
★「GRAF ZEPPELIN」リマスターの最高音質盤。
圧巻のサウンドボード!!』
Definitive New Jersey 1987 (Sigma 280)
Live At Brendan Byrne Arena,East Rutherford,NJ,USA 11th October 1987
[STEREO SOUNDBOARD RECORDING]
[UPGRADE]
Disc 1
1. Shine On You Crazy Diamond
2. Signs Of Life
3. Learning To Fly
4. Yet Another Movie
5. Round And Around
6. A New Machine part 1
7. Terminal Frost
8. A New Machine part 2
9. Sorrow
10. The Dogs Of War
11. On The Turning Away
TOTAL TIME (67:21)
Disc 2
1. One Of These Days
2. Time
3. On The Run
4. Wish You Were Here
5. Welcome To The Machine
6. Us And Them
7. Money
8. Another Brick In The Wall Part 2
9. Comfortably Numb
10. One Slip
11. Run Like Hell
TOTAL TIME (73:37)
Sorrow
On The Turning Away
One Slip
本商品のリリース週初週に限り,翌年の北米ツアーから,8月19日-23日ニューヨーク州ユニオンディールはナッソウ・コロシアム公演の模様を収録したオフィシャル映像でもある日本盤レーザーディスク 『 Delicate Sound Of Thunder (42LP136) 』 から復刻したオフィシャル映像の伝統バージョン『 Delicate Sound Of Thunder : Japanese Laser Disc Edition (Ltd Bonus DVDR) 』 が付属しています.
元々は,2015年に商品としてもリリースされていた 『 In Concert - Delicate Sound Of Thunder: Japanese Laser Disc Edition (No Label) 』 が元になっていると思うのですが,このようなオフィシャルをギフト・アイテムとして配布しても良いのでしょうかね(笑)
メーカー情報では
『本編プレス2CDは、“A MOMENTARY LAPSE OF REASON Tour”でも最高峰となるステレオ・サウンドボードをブラッシュアップした究極盤。公式ライヴアルバムとは一切被らない通しステージを味わえる最高峰盤です。そんなライヴアルバムの最高峰を祝うボーナスには、映像の最高峰をご用意しました。そう、当時グラミー賞にもノミネートされたオフィシャルの傑作『DELICATE SOUND OF THUNDER』です。
【現行のオフィシャルDVDとは完全に別物のオリジナル編集版】
ご存知の通り、この名作は長らく廃盤だったわけですが、2019年のBOXセット『THE LATER YEARS』の一部としてDVD化。さらに2020年には単独リリースも実現しました。本作は、そんな公式DVDのコピー。。。では、ありません。「DVD化以前」の最高峰である日本版レーザーディスクから精緻に復刻されたものなのです。
「公式DVD化されているのに意味ある?」と思われるかも知れませんが、これが大アリ。確かに画質的には公式DVDの方が優れているのですが、そういう問題ではない。何しろ、公式DVDは音声もリミックスしているだけでなく映像もイチから再編集。完全に別作品に仕上がっているのです。その違いぶりは徹底的。普通なら「別アングル」とは言っても幾つか差し替えられている程度ですが、『DELICATE SOUND OF THUNDER』は「これ、同じショウ?」となるほど。2つの映像をシンクロ再生させても同じアングルがまったく現れない。全編くまなくチェックしたわけではありませんが、「同じカットが1ヶ所でもあるの?」というほどに違うのです。
しかも「単なる別バージョン」の域も完全に超えている。公式DVDでは完全版になった「Shine On You Crazy Diamond」が「Part 1」のイントロしかない等の収録違いも大きいのですが、それ以上なのが映像センス。オリジナル版(本作)はアングルの選び方も、カット割りのタイミングも、コマ送りやフェイド合成などの映像処理にも、いかにもMTV全盛時代な薫りがプンプン。言ってしまえば、鬱ツアーの長尺PVのようです。それに対し、現行DVD版は非常に現代的。ステージのスケール感やメンバーの若々しさを「貴重な記録」として扱っているのです。
1つ例を挙げますと、巨大な円形スクリーンに映し出されるイメージ映像。オリジナル版(本作)では、あの円形スクリーンは世界を驚かせる目玉であり、その巨大さ、演出の巧みさを見せびらかすようにフィーチュアされています。しかし、30年が経った今では、この程度の演出はもはや当たり前。自慢げに見せられるほど古臭く見えてしまう。そこで、現行DVDではイメージ映像のカットは極力減らし、レーザー光線に彩られたメンバーの演奏カットを多用。イメージ映像を見せる際にも、円形スクリーンにハメ込むのではなく、大元素材をそのまま画面いっぱいに映すのです。
【オリジナル版の史上最高峰である日本盤LDバージョン】
なんだかオリジナル版(本作)を貶しているような描き方になってしまいましたが、そうではありません。「古臭い」は「時代感」であり、「リアリズム」でもある。演奏そのものが発散している時代の薫りとシンクロ。例えば、スコット・ペイジのサックス・ソロも現行DVDでは後ろ姿や遠景を多用して渋くスタイリッシュに仕上げていますが、オリジナル版(本作)では変顔のドアップもお構いなしで熱い熱い。美しさ、カッコ良さでは現行DVDには及ばないにしても「あの時代の本物感」は間違いなく本作にこそ宿っているのです。
そんなオリジナル編集版を最高峰クオリティで保持しているのが日本盤レーザーディスク。本作は、そんな史上最高の映像美を精緻にデジタル化した1枚なのです。オフィシャルDVDが大きく改変しているからこそ光り輝くオリジナル編集の最高峰盤。どうぞ、ライヴアルバムの新名盤である本編プレス2CDと併せてたっぷりとご堪能ください。』
Delicate Sound Of Thunder : Japanese Laser Disc Edition (Ltd Bonus DVDR)
Live At Nassau Coliseum,Uniondale,NY,USA 19th - 23rd August 1988
Taken From The Original Japanese Laser Disc (42LP136)
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.91min.
1. Shine On You Crazy Diamond
2. Signs Of Life
3. Learning To Fly
4. Sorrow
5. The Dogs Of War
6. On The Turning Away
7. One Of These Days
8. Time
9. On The Run
10. The Great Gig In The Sky
11. Wish You Were Here
12. Us And Them
13. Comfortably Numb
14. One Slip
15. Run Like Hell
16. Shine On (Reprise) (End Credits)
TOTAL TIME (90:35)
※) オフィシャル映像なのでブロックされる可能性が高いですが,アップしておきます.
[参考]
1987 North American Tour
September
07 Buffalo Memorial Auditorium,Buffalo,NY,USA
⇒ [Cancelled]
09 Landsdowne Park Stadium,Ottawa,ON,CANADA
12 Forum de Montréal,Montréal,QC,CANADA
13 Forum de Montréal,Montréal,QC,CANADA
14 Forum de Montréal,Montréal,QC,Canada
16 Municipal Stadium,Cleveland,OH,USA
17 Municipal Stadium,Cleveland,OH,USA
19 John F Kennedy Stadium,Philadelphia,PA,USA
21 Canadian National Exhibition Stadium,Toronto,ON,CANADA
22 Canadian National Exhibition Stadium,Toronto,ON,CANADA
23 Canadian National Exhibition Stadium,Toronto,ON,CANADA
25 Rosemont Horizon,Rosemont,Chicago,IL,USA
26 Rosemont Horizon,Rosemont,Chicago,IL,USA
27 Rosemont Horizon,Rosemont,Chicago,IL,USA
28 Rosemont Horizon,Rosemont,Chicago,IL,USA
30 County Stadium,Milwaukee,WI,USA
October
03 The Carrier Dome,Syracuse,NY,USA
05 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
06 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
07 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
10 Brendan Byrne Meadowlands Arena,East Rutherford,NJ,USA
11 Brendan Byrne Meadowlands Arena,East Rutherford,NJ,USA
12 Brendan Byrne Meadowlands Arena,East Rutherford,NJ,USA
14 Hartford Civic Center,Hartford,CT,USA
15 Hartford Civic Center,Hartford,CT,USA
16 Providence Civic Center,Providence,RI,USA
17 Providence Civic Center,Providence,RI,USA
19 Capitol Center,Landover,MD,USA
20 Capitol Center,Landover,MD,USA
21 Capitol Center,Landover,MD,USA
22 Capitol Center,Landover,MD,USA
25 Dean E. Smith Student Activities Center,Chapel Hill,NC,USA
26 Dean E. Smith Student Activities Center,Chapel Hill,NC,USA
30 Tampa Stadium,Tampa,FL,USA
November
01 Orange Bowl,Miami,FL,USA
03 The Omni Coliseum,Atlanta,GA,USA
⇒ [Filmed For Promo Use]
04 The Omni Coliseum, Atlanta,GA,USA
⇒ [Filmed For Promo Use]
05 The Omni Coliseum, Atlanta,GA,USA
⇒ [Filmed For Promo Use]
07 Rupp Arena,Civic Center,Lexington,KY,USA
08 Rupp Arena, Civic Center,Lexington,KY, USA
10 Pontiac Silverdome,Pontiac,MI,USA
12 Hoosier Dome,Indianapolis,IN,USA
15 St. Louis Arena,St. Louis,MO,USA
16 St. Louis Arena,St. Louis,MO,USA
18 Astrodome,Houston,TX,USA
19 Frank Erwin Center,Austin,TX,USA
20 Frank Erwin Center,Austin,TX,USA
21 Reunion Arena,Dallas,TX,USA
22 Reunion Arena,Dallas,TX,USA
23 Reunion Arena,Dallas,TX,USA
26 Los Angeles Memorial Sports Arena,Los Angeles,CA,USA
27 Los Angeles Memorial Sports Arena,Los Angeles,CA,USA
28 Los Angeles Memorial Sports Arena,Los Angeles,CA,USA
30 Los Angeles Memorial Sports Arena,Los Angeles,CA,USA
December
01 Los Angeles Memorial Sports Arena,Los Angeles,CA,USA
03 Oakland Coliseum Arena,Oakland,CA,USA
04 Oakland Coliseum Arena,Oakland,CA,USA
05 Oakland Coliseum Arena,Oakland,CA,USA
06 Oakland Coliseum Arena,Oakland,CA,USA
08 Kingdome,Seattle,WA,USA
10 BC Place Stadium,Vancouver,B.C.,CANADA
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#2021-06-15