1970年8月10日バージニア州ハンプトンはハンプトン・コロシアム公演を皮切りに,9月19日ニューヨーク州はニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン公演まで行われた 1970年第二次北米ツアー.
 
 過日,柏木公園近くの BLIND FAITH で取り扱っている Empress Valley Supreme Discレーベルから Stereo Matrix Masterシリーズの第一弾として 1970年9月4日カリフォルニア州イングルウッドのザ・フォーラム公演のパフォーマンスを収録した 『 Live On Blueberry Hill : Stereo Matrix Master (EVSD-1158/115) 』 がリリースされたのは記憶に新しいですが,今度は navy-blue で取り扱っている Graf Zeppelinレーベルから前日に当たる 9月3日同カリフォルニア州サンディエゴはサンディエゴ・インターナショナル・スポーツ・アリーナ公演,およびボーナスとして 9月2日のオークランドはオークランド・コロシアム公演のアンコール部分をオーディエンス録音を収録した 『 San Diego 1970 (LZSC-903) 』 がリリースされました.
 因みにボーナス収録された 9月2日のオークランド・コロシアム公演では,この時期には珍しく ”Train Kept A Rollin'”,”Long Tall Sally” を演奏していますし,9月4日のザ・フォーラム公演のタイトルともなった ”Blueberry Hill” も演奏されています.

 時期的に演奏は素晴らしいので,過去のリリースものを保有していなければ,購入するのもありかも知れませんが,音像的には若干の距離もあり,正直 音質的には厳しいのも事実で,コアなブート・ファンで無いと本当に厳しいかと思います.
 
 メーカー情報では
 『'70年夏の北米ツアーより9月3日サンディエゴ公演を収録したタイトルが2枚組プレス盤で登場!
 近年は全くオリジナル・リリースのない、まさに激レア・ライブ。忘れ去られた音源がホントに超久々の更新となります。
 本公演収録アイテムの流れを超簡単(実際大して書くことがない)におさらいしてみますと、まずアナログLP時代にはリリースされておらず、'94年頃に、いにしえのMAD DOGSから10CD BOX(今思えばチープなパッケージングながらバブルなリリースがワクワクさせましたなあ)の中の1-2枚目の部分で地味〜に初登場。その後'95年頃にこれまた懐かしのIMMIGRANTレーベルから2個目のタイトルが(今思えば信じられないくらいに)間をおかずに登場。
 この二つのアイテムが90年代中頃にポンポンっ!と続けて出たあとは新規アイテムは一切なく、あっという間に25年の時が過ぎ、近年はネット上にそれら既発盤をもとにしたデータがふらふら、コピー盤がうろうろしているだけの悲しい状況で現在に至ります(上記オリジナル2タイトルは中古でも意外と見かけませんね)。本公演の前日は9月2日オークランド公演('70年の貴重な"トレイン"演奏でお馴染み)、翌日4日公演は泣く子も黙る超メジャーな"ブルベリ"イングルウッド公演に挟まれてしまった、悲しいくらいに完全に見過ごされてきたこの'70年9月3日のサンディエゴ・ライブ。
 音質的には距離感があるのは事実で、若干癖のあるエコーがかった質感が中級者以上向けと思われる、と言っては身もふたもないのですが、音質は正直マニア向け、さらに実際のライブ中盤で演奏されるはずだったBron-Yr-Aurは機材トラブルでこの日はオミット、さらに音源の収録内容的にも終盤部コミュニケーションの演奏途中でカットアウトと、前後のライブには音質的にも内容的にも全く太刀打ち出来ないのは事実、なのでしょうね。

 今回超久々の地味な更新にあたり、地味ながらアップグレードマスターからのCD化を実現。
 地味なライブ扱いされているのか、オリジナル音源そのものがレアなのか、あるいは存在そのものがすっかり忘れさられてしまっているのか、ネットには既発CDコピー以外は流通していませんでしたが、今回それなりにRAWなマスターを発掘。音源自体は既発と同ソースながら、明らかにレンジの広いナチュラルなマスターで、エコー感、距離感があるのは同じですが、鮮度が良く生々しさとクリアさ、音の厚み(濃厚さ・濃密さ)が増したサウンドとなっております(*あくまで既発と比較しての話。マニア向けには違いないが、これが意外と聞ける)。既発MAD DOGS盤とIMMIGRANT盤ではMAD DOGS盤の方がIMMIGRANT盤よりもノイズは目立ちますが、今の基準で聞くとすればヒスを抑え込んだIMMIGRANT盤よりMAD DOGS盤の方がノイジーですが良いのではないでしょうか。
 そのMAD DOGS盤と本盤を比べるとMAD DOGS盤は中音域寄りの音処理で薄っぺらい感じですが、今回のタイトルではヒスはMAD DOGS盤に比べ自然に少なく、しかもMAD DOGS盤に比べ明らかに低域が出て生々しさが増したサウンド。ライブ開始前のイントロ〜「移民」付近を比べるだけでも上記のような質感と鮮度の違いを良い意味で感じて頂けると思います。

 収録内容的にも地味にアップグレード。
 カット部は概ね既発同様ですが、そのカット部はどの箇所も前後が地味ながら長くなっていたりカットインカットアウトとなっており、既発盤とのジェネの違いを感じて頂けます。イントロ部分からして地味に1秒以上長く収録したほか、Since〜とサンキュー曲間は今回初のノーカット、コミュニケーションは上述のとおり途中でカットアウトしますが、既発よりも10数秒ながら収録時間は明らかに長く、地味に嬉しい初登場部分もあるのがポイント。なおカット部は今回初登場を重視しクロスフェード等はされていません。細かいポイントは曲目リストを参照下さい。

 ボーナスに前日9月2日のオークランド公演から4曲を収録。サンディエゴ公演でもこれらボーナス収録の楽曲をやっていたのでは、、という実質「妄想ボーナストラック」です。コミュニケーションは本編でカットアウトのため、ボーナスで仕切り直しです。
 この9月2日のマスターは2種類あり、当レーベルでもステレオソースをメインとしたタイトルがありますが、今回このボーナストラック部分ではモノラルソースメイン(ここのみネットです)での収録となります(欠落をステレオソースで補填。ボーナスでもしっかり補填!)。9月2日公演はこのモノラルソースにて'95年頃に最初に登場しました。このモノラルソースをメインに使ったアイテムも意外と過去にはその最初に登場した『Get Loose』(これまた懐かしのHoly Grail盤!)くらいしかなく、地味ながら非常に貴重な収録です。
 ステレオソースに比べ伸びはありませんが、その分、ガチっとしたパンチのあるサウンドが特徴で、意外とこちらの方が演奏がカッチリ聞こえて良いと思う方もおられるかも知れません。

 激レア・サンディエゴ公演を本レーベルらしい丁寧なマスタリングで実に久々の音盤化。
 限定ナンバリング入りで、ジャケ裏にスタンプされた仕様。
 CDラベルはピクチャーディスクの永久仕様の愛蔵盤で登場です!』

I Got To Find My Baby : San Diego 1970 (LZSC-903A/B)
 
 Live At San Diego International Sports Arena,San Diego,CA,USA 03rd September 1970
       & Oakland-Alameda County Coliseum,Oakland,CA,USA 02nd September 1970

  Disc 1
   1. Introduction
   2. Immigrant Song
   3. Heartbreaker
   4. Dazed And Confused
   5. Bring It On Home
   6. That's The Way
   7. Since I've Been Loving You
   8. Organ Solo
   9. Thank You
   TOTAL TIME (75:05)

  Disc 2
   1. What Is And What Should Never Be
   2. Moby Dick
   3. Whole Lotta Love
   4. Communication Breakdown (cut out)
     [Bonus Track : 02nd September 1970, Mono Source]
   5. Communication Breakdown
   6. Train Kept A Rollin'
   7. Blueberry Hill
   8. Long Tall Sally
   TOTAL TIME (67:58)

 Since I've Been Loving You 
 
 Thank You 
 

 Train Kept A Rollin' [02nd September 1970] 
 

[参考]
 詳細情報
  Disc 1
   1. Introduction
      ⇒ 出だし2秒程度初登場
   5. Bring It On Home
       (曲間カット)
   6. That's The Way
   7. Since I've Been Loving You
       (曲間カット) ⇒ 今回ノーカット!
   8. Organ Solo

  Disc 2
   1. What Is And What Should Never Be
       (曲間カット)
   2. Moby Dick
   3. Whole Lotta Love
       (曲間カット)
   4. Communication Breakdown (cut out)       ⇒ カットアウトだが、終端部は10数秒程ながら初登場
     [Bonus Track : "OAKLAND 1970" Mono Source]
      ⇒ ボーナス収録ながらモノソースは実に久々のCD化
   5. Communication Breakdown
      ⇒ イントロ部数秒にソース2をモノ化して補填
       (曲間カット) ⇒ ソース2をモノ化して補填
   6. The Train Kept A Rollin'

 1970 North American Tour Dates [Summer]
  August
   10 Hampton Roads Coliseum,Hampton,VA,USA
   15 Yale Bowl,New Haven,CT,USA
   17 Hampton Roads Coliseum,Hampton,VA,USA
   19 Municipal Auditorium,Kansas City,KS,USA
   20 State Fair Coliseum,Oklahoma City,OK,USA
   21 Assembly Center,Tulsa,OK,USA
   22 Tarrant County Convention Center,Fort Worth,TX,USA
   25 Nashville Municipal Auditorium,Nashville,TN,USA
   26 Public Auditorium,Cleveland,OH,USA
   28 Olympia Stadium,Detroit,MI,USA
   29 Man-Pop Festival,Winnipeg Arena,Winnipeg,MB,CANADA
   31 Milwaukee Arena,Milwaukee,WI,USA

  September
   01 Seattle Center Coliseum,Seattle,WA,USA
   02 Oakland Coliseum,Oakland,CA,USA
   03 San Diego Sports Arena,San Diego,CA,USA
   04 The Forum,Inglewood,CA,USA
   05 Neal S. Blaisdell Arena,Honolulu,HI,USA
   06 Neal S. Blaisdell Arena,Honolulu,HI,USA
   07 J.S Dorton Arena,Raleigh,NC,USA
   09 Boston Garden,Boston,MA,USA
   12 Cleveland Public Hall,Cleveland,OH,USA
   14 War Memorial Auditorium,Rochester,NY,USA
   17 The Spectrum,Philadelphia,PA,USA
   19 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
      [2 Shows]

[関連記事]
Live On Blueberry Hill : Stereo Matrix Master (EVSD-1158/1159)
 
Complete Boston Garden 1970 (LZSC-909)
 
Live On Blueberry Hill (LZSC-904)
 
Live On Blueberry Hill:Another Master (No Label)
 
Live On Blueberry Hill (No Label)
 
Live On Blueberry Hill (No Label)
 
Madison Square Garden 1970 (No Label)
 
Honolulu 1970 (No Label)
 







#2019-12-19