5月18日(土)は,関内にある老舗 Jazz Live Restaurant BarBarBarバーバーバー)で行われた Grace Mahya Quartet のライヴへ.

 
  
 この日のメンバーは,ここ最近共演しているベースの 高瀬裕さん,お久し振りな ドラムの 柴田亮さんに加えて,ブルース・ハープ(ハーモニカ)の 今出宏さんによるカルテット編成.
 Grace Mahyaさんのライヴにブルース・ハープの入った編成は私的に初めてなので,楽しみにしていたライヴでもあります.

 この日は,諸般の事情により開演前に到着できるか微妙な状況で焦りましたが,何とか開演予定時間の19時45分ギリギリに到着.
 

 受付をして案内された席へ着席.
 

 未だ演者がステージ上に登場していなかったので,ギリギリ セーフと言うか,開演したのは結局 20時00分少し前でした(笑)
 

 ステージに登場し定位置に着いたメンバー.
 1st Set は何時もより少しスロー・テンポな シャーデー・アデュ(Sade Adu)のカバーで "Kiss Of Life"("キス・オブ・ライフ") からスタート.
 「 You gave me the kiss of life. Kiss of life 」 の部分では 今出宏さんがコーラス部分をハモっていました.
 ベーシストの 日野JINO賢二さん以外の人がハモったのを聴いたのは初めてかも.
 
 
 メンバー紹介.
 「 こんな 4人です.楽しんでいってください.
 に続いてベースのイントロから 『 Season Songs (シーズン・ソングス) 』 の 1st トラックとして収録されている マイルス・デイヴィス(Miles Davis)のカヴァーで "All Blues"("オール・ブルース")が演奏されます.
 

 「 ディズニー行こうかな.バー・バー・バーでディズニー(笑)
 「 人魚が出てきます.
 から ミュージカル映画 『 The Little Mermaid (リトル・マーメイド) 』 の劇中歌で "Kiss The Girl"("キス・ザ・ガール")
 

 「 映画の歌です.『 黒いオルフェ 』 から.
 同じく映画の曲ですが,こちらはジャズ系のライヴでは良く演奏される曲で 映画 『 Orfeu Negro / Black Orpheus (黒いオルフェ) 』 のテーマでもあり,自身の 1st アルバム 『 The Look Of Love (ザ・ルック・オブ・ラヴ) 』 にも収録されている "La Chanson D'orphee"("ラ・シャンソン・デ・ オルフェ"/"オルフェの唄","Manha de Carnaval"/"カーニヴァルの朝")を流暢なフランス語のヴォーカルで演奏.
 
 久し振りにこの曲を聴きましたが,歌う/演奏する人や言語によりイメージが全然異なる曲ですし,この日は特に 今出宏さんのブルース・ハープが良い味を出していました.
 「 ありがとうございます.
 「 通常はポルトガル語で歌われんるですが,1st では都会的な感じにしたくてフランス語で歌ってます.
 「 一気にフランスになりましたね.これは考えつかなかったな.
 
 今出宏さん曰く 「 ハーモニカはリードの振動で音を出しているので,元を辿ると アコーディオンや バンドネオンと同じ. 」 なんだそうで,「 もっと源流だと日本の雅楽の 笙(しょう)にも繋がる. 」 んだそうです.
 「 もっと知りたい方は教室へ! 」とのこと(笑)

 時々 セット・リストにも加えられる ビリー・ホリデイ(Billie Holiday)の 2曲 "Don't Explain"("ドント・エクスプレイン")
 
 "Good Morning Heartache"("グッド・モーニング・ハートエイク")を続けて演奏.
 
 この曲でもブルース・ハープが光りを放ちました.

 そして スティング(Sting)の曲で 自身の 4th アルバム 『 The Girl From Ipanema (イパネマの娘) 』 に収録されている "Englishman In New York"("イングリッシュマン・イン・ニューヨーク”)
 
 「 歌って.行くよぉー. 」 の掛声で お客さんが 「 Oh, I'm an alien, I'm a legal alien, I'm an Englishman in New York 」 の部分をコーラス.
 「 みんなありがとう.
 
 Grace Mahyaさんの後ろに居たお客さんのオーディエンス・ノイズが終始大きく Grace Mahyaさんも 「 ちょっと 今 負けてます.精神的に(笑) 」 とも.

 何故か "赤い靴" のイントロから珍しくヴォーカルで "赤い靴" を歌い,"あんたがたどこさ" ~ "My Favorite Things" のメドレーになるかと思いきや "Route 66"("ルート 66")が演奏されます.
 
 "赤い靴" でも歌詞は 「 異人さんに連れられていっちゃわない 」(笑) に変更し,"Route 66" では,何時ものように歌詞を 「 Route 16 」 に変更.
 
 また 今出宏さんが途中からヴォーカルをとって,国道16号線の通っている地名を織り交ぜて歌ったので,何時もより大々的に歌詞が変更されていました(笑)
 

 そして 割と久し振りな "Fever"("フィーバー")に続いて,メンバー紹介と各自のソロをフューチャーした "C Jam Blues"("Cジャム・ブルース")を演奏し,1st Set を締め括りました.

 何とブレイク中には,この日 近くの Jazz Is でライヴをしていた 山本剛 トリオのメンバー(山本剛さん,香川裕史さん,大隅寿男さん)も姿を見せてました.
 

 21時45分にスタートした 2nd Set は,自身の 1st アルバム 『 The Look Of Love (ザ・ルック・オブ・ラヴ) 』 に収録されている スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)の "Ribbon In The Sky"("リボン・イン・ザ・スカイ")がオープニングを飾り,続けて 3rd アルバム 『 Just The Two Of Us (ジャスト・ザ・トゥ・オブ・アス) 』 のタイトル・チューンで グローヴァー・ワシントン Jr(Grover Washington Jr)のヒット曲:"Just The Two Of Us"("ジャスト・ザ・トゥ・オブ・アス") が演奏されます.
 
 高瀬裕さんも流石にエレクトリック・ベースを使用しての演奏.何度 聴いても,"Just The Two Of Us" のベースのイントロは最高ですね.
 
 途中 「 Just The Two Of Us 」 の部分はお客さんもコーラス,最後は 「 Just The All Of Us 」 と.
 
 そしてオーディエンス・ノイズを放つお客さんから韓国語で 「 カムサハムニダ 」 とあって,Grace Mahyaさんと 今出宏さんが色々な国の言葉で 「 ありがとう 」を言っていましたが,最後に Grace Mahyaさん 「 自由っていいね.自由だなぁ(笑) 」 とも.
 

 最近セット・リストに組み入れられる機会の多い 5th アルバム 『 Poinciana (ポインシアナ) 』 収録の "Skylark"("スカイラーク")を演奏.
 
 「 では,トム・ウェイツさんのナンバーです.
 
 に続いて最近の定番である トム・ウェイツ(Tom Waits)の "Temptation"("テンプテーション")を演奏.
 
 柴田亮さん,前半はドラムを手,後半はスティックで叩いており,また曲は終盤でフェイド・アウト的に終了し,久し振りな ニーナ・シモン(Nina Simone)の ”Trouble In Minde"("トラブル・イン・マインド")が続きます.
 

 「 古い曲もあれば,新しい曲もあれば,何でもジャズです.自由に今やる曲がジャズなんです.エド・シーランさんの曲です.
 最近のセット・リストには必ずと言って良く位 組み入れられるであろう エド・シーラン(Ed Sheeran)の "Shape Of You"("シェイプ・オブ・ユー")
 
 続いて,シャーデー・アデュ(Sade Adu)の "Cherish The Day"("チェリッシュ・ザ・デイ")を演奏.
 
 「 Sade, "Cherish The Day".

 「 では,オリジナルを行きましょう.
 
 ピアノのイントロからスキャットで入って,何気に久し振り感のある アルバム未収録のオリジナル曲:"Sad Samba" を演奏.
 
 調べて見たら1ヵ月の内に何回かライヴを観に行っている訳ですが,過去 3回のライヴでは演奏していなかった関係もあって私的に久し振り感があったのですね(笑)

 最後は,情熱的なピアノと強力無比なスキャットがトレード・マークで絶大な人気を誇るブラジルのピアニスト兼シンガーの タニア・マリア(Tania Maria)のナンバーで "Come With Me"("カム・ウィズ・ミー")を久し振りに演奏し,この日のライヴを締め括りました.
 
 "Come With Me" の演奏が始まると自然にリズムに合わせてお客さんから手拍子が起こり,中間部には各パートのソロとメンバー紹介をフューチャーし,途中 中東系のメロディーでのピアノ・ソロがあった関係で "Caravan"("キャラバン")に展開・移行すると思いきや,そのままテーマに戻って終了.

 この日はブルース・ハープの 今出宏さんが加わった事で,アンサンブルも変わり,何時もより,ジャジーに,そしてブルージー感が出たのは非常に新鮮,この日も素晴らしい演奏を堪能しました.
 またこの編成で是非ともやって欲しいものですね.

 

 Bar Bar Bar でのライブは,3 Set 構成の場合と 2 Set 構成の場合があり,Grace Mahyaさんは何時も後者の 2 Set 構成で演奏.
 何方の構成でもライヴ時間は TOTAL:150分前後を基本としているようなので,終了は 23時00分前後となるのですが,自宅も近く最後まで聴くことができるのがラッキーでした.

 [Member]
  Grace Mahya : Piano,Vocal
  今出 宏 : Harmonica,Vocal
  高瀬 裕 : Bass
  柴田 亮 : Drums
  
 [Set List]
  1st Set
   1. Kiss Of Life
   2. All Blues
   3. Kiss The Girl
   4. La Chanson D'orphee
   5. Don't Explain
   6. Good Morning Heartache
   7. Englishman In New York
   8. 赤い靴 - Route 16
   9. Fever
   10. C Jam Blues
  
  2nd Set
   1. Ribbon In The Sky
   2. Just The Two Of Us
   3. Skylark
   4. Temptation
   5. Trouble In Minde
   6. Shape Of You
   7. Cherish The Day
   8. Sad Samba
   9. Come With Me
 
[参考]















 
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