5月2日(木)は 野毛の外れにある Jazz Spot Dolphy にて行われた 『 Grace Mahya × Hikari Ichihara Duo 』 へ.

 
 
 この日は Grace Mahyaさんと トランペット奏者 & シンガーで 4月17日(水)にニュー・アルバム 『 Sings & Plays (シングス・アンド・プレイズ) 』 をリリースしたばかりの 市原ひかりさんとのデュオ.
 Jazz Spot Dolphy での共演は,今年の 2月8日(金)のドラムの 大津惇さんを含めたトリオ編成でのライヴ以来.

 開場時間10分前位に Jazz Spot Dolphy に到着.

 

 この日は連休中という事もあってか既に数名の方が開場待ちの列に.
 中からは久し振り(笑)にリハーサルの音が聴こえてきました.

 

 少しして,リハーサルの音が聴こえなくなり,スタッフの方が開場.
 ステージ近くの席を確保.

 

 リハーサルを終了したお二人は一旦外へ. 
 
 
 
 定刻(19時00分)を遅れること15分弱.お二人がステージに登場し定位置へ.

 「 ありがとうございます.ゴールデンウィークど真ん中!
 「 今日はミス・ピンクちゃん,遂に歌って貰います.
 ピアノを弾き出したと思ったら即興で
 「 Golden Week, Everybody Come. Jyuutai, Jyuutai...
 と歌い出し,その流れから フレッド・パリス(Fred Parris)作の "In The Still Of The Night"("イン・ザ・スティル・オブ・ザ・ナイト")へと展開.
 

 そして グローヴァー・ワシントン・ジュニア(Grover Washington, Jr)最大のヒット曲である "Just The Two Of Us"("ジャスト・ザ・トゥ・オブ・アス","クリスタルの恋人たち")へと続きます.
 

 市原ひかりさんはトランペットでは無くフリューゲルホルンを使用しての演奏.
 そう言えば,前回の共演の際も,途中で飛び入りしたミュージシャンの関係で "Just The Two Of Us" を演奏していました.
 

 3曲目は,ここ何回かセットリストに加えられる事の多い 5th アルバム 『 Poinciana (ポインシアナ) 』 に収録されている ホーギー・カーマイケル(Hoagy Carmichael)作の "Skylark"("スカイラーク").
 
 
 市原ひかりさんは途中でフリューゲルホルンからトランペットに持ち替えて演奏.
 

 続けて 6th アルバム 『 Close To You (クロス・トゥ・ユー) 』 収録で カーペンターズ(The Carpenters)でも有名なタイトル・チューン:"Close To You"("クロス・トゥ・ユー","遙かなる影")
 

 この "Close To You" では,市原ひかりさんのヴォーカルから入り,途中から交互にヴォーカルやスキャットが交互に入れ替わっての演奏.
 

 Grace 「 始まりました.ヴォーカルも入りました.ヴォーカルの人と余りやらないからね.
 市原 「 ヴォーカルの人ではないから(笑) 楽器の人だからね.
 Grace 「 そう言うと私もピアニストだからね.クラシックの(笑)
 Grace 「 Interesting. All Right.

 ここで何故か馬の話になり,馬の好きな 市原ひかりさんが競馬の話に発展させ,最後は競馬場のファンファーレの話へ.
  
 しかもレースのグレードや競馬場毎でファンファーレが異なる事等,丁度,時期的に府中競馬場で 5月5日(日)に行われる NHKマイルカップのファンファーレを NHK交響楽団 が演奏するので観に行きたいとの話まで発展.

 途中の話とは何の脈絡も無く,最近の定番で エド・シーラン(Ed Sheeran)の "Shape Of You"("シェイプ・オブ・ユー")を急に演奏し始めます.

 途中 「 みんな,歌って. 」の掛け声で歌詞の 「 Oh?I? Oh?I? .... 」 の部分をお客さん全員でコーラス.
 また中間部では一瞬ブルージーな展開にもなりました.
 

 1st Set 最後は
 「 Jimmy Van Heusen. これもアルバムの中に入っているのかな?
 「 超レアですよ.トランペッターが歌って,グレースマーヤがピアノで.今まで色んなセッションで一緒にやってるけど,二人のデュオがやりたかったんですよ.
 から ジミー・ヴァン・ヒューゼン(Jimmy Van Heusen)作の "But Beautiful"("バット・ビューティフル")を 市原ひかりさんのヴォーカルで歌いました.
 

 因みにこの "But Beautiful" は,市原ひかりさんのアルバム 『 Sings & Plays (シングス・アンド・プレイズ) 』にも,Grace Mahyaさんの 『 Poinciana (ポインシアナ) 』 にも収録されています.

 そして暫しのブレイク.
 
 ピアノの上に置かれた 『 Sings & Plays 』 の CD.

 ブレイクを挟んだ 2nd Set は 20時30分からスタート.
 
 2nd Set は,何故か フランシス・レイ(Francis Lai)作で 映画 『 Love Story (ある愛の歌) 』 のテーマ曲である "Love Story"("ラヴ・ストーリー")の長めのイントロから,リチャード・ロジャース(Richard Rodgers)作 の "My Funny Valentine"("マイ・ファニー・ヴァレンタイン")の演奏でスタート.
 
 
 "My Funny Valentine" では先ず 市原ひかりさんがヴォーカルを,その後 Grace Mahyaさんと交互に歌い,後半はブルージーな展開で終わりました.
 この曲は 市原ひかりさんも以前から歌っている曲で,今回のアルバム 『 Sings & Plays (シングス・アンド・プレイズ) 』 にも当然の事のように 1st トラックとして収録されています.
 

 「 皆さん誘惑に負けてはいけません.誘惑は一杯あります.
 に続けて トム・ウェイツ(Tom Waits)の "Temptation"("テンプテーション")を演奏.
 

 「 Tom Waits.

 「 蝶々夫人?
 「 かわいそうな蝶々夫人の曲です.
 に続いて自身の 7th アルバム 『 Season Songs (シーズン・ソングス) 』 に収録されている "Poor Butterfly"("プア・バタフライ")
 

 そう言えば,昔,丁度 『 Season Songs (シーズン・ソングス) 』 のリリース前後にベーシストの 小泉P克人さんが Grace Mahyaさんと一緒に組んでいる時期があり,少し変な訳し方をしていたのを思い出しました(笑)

 「 桜,なくなっちゃったね.
 「 ツツジが咲いてるよ.
 「 ツツジの方が蜜吸えるから良いんじゃない.ツツジの蜜吸わなかった?
 「 一度,蟻入っちゃって(笑)
 との会話が始まり少し脱線(笑)
 
 「 スタンダード・ナンバーです.
 から "Good Morning Heartache"("グッド・モーニング・ハート・エイク")がスタートします. 
 

 「 楽しいね.ヴォーカルが入ると広がるね.
 「 私達 2倍の仕事をしているから,今日は皆さんチップを宜しくお願いします(笑)
 「 このデュオ続けますから,よろしくお願いします.
 今後も是非とも続けて欲しいものです.
 そして ジミー・ヴァン・ヒューゼン(Jimmy Van Heusen)作の "Like Someone In Love"("ライク・サムワン・イン・ラブ")を先ずは市原ひかりさんが歌い出して交互に両ヴォーカルで演奏.
 お二人のスキャットもフューチャーされ,最後は曲調がよりジャジーになって終了.
 
 「 Miss Pink.(笑)

 突然 "Summertime"("サマータイム")をピアノで弾き出したと思ったら,"赤い靴" へ展開していくイントロから, ブルーノ・マルティーノ(Bruno Martino)作で,イタリア語で夏を意味する "Estate"("エスターテ").
 
 "Estate" は 『 Season Songs (シーズン・ソングス) 』 に収録されている曲で,リリース後にはこの展開に "あんたがたどこさ" を含めたメドレーが良く演奏されていました.
 現在は "My Favorite Things" をメインとしたメドレーになっていますが,夏になると "Summertime" や ”Estate" をメインにしたメドレーが復活するかも知れませんね.
 「 Thank You Very Much.

 「 令和になりましたね.初ライブでございますね.
 「 平和でありますように.皆んな,自分のピースを探せば,自ずと平和になります.
 「 自分のピースを探しましょう.
 から ホレス・シルヴァー(Horace Silver)作の "Peace".
 
 「 Horace Silver. Reiwa. To New Year Peace!

 2nd Set 最後は ブルース調で時々聴く曲が演奏されたのですが,曲名は忘れてしまいました.("Un-Known") 
 

 「 CD を宜しく願いいたします.私の CDは アマゾンでポチッとして下さい(笑)
 「 Have A Nice Golden Week.
 「 今日はありがとうございました.また遊びましょう.

 当然,アンコールを望む手拍子が置き,そのままアンコールへ突入.
 アンコールの曲演奏前にお店のスタッフが Grace Mahyaさんに耳打ちをしており
 「 ゴールデン・ウィークの残業は長いという事を今知りました.大人の事情だそうです(笑)
 多分,この日は遠方の方で初めてと思われる方が 2nd Set の終盤位に来られた関係で,このような措置が取られたのでしょう.

 アンコールに応えて先ず "Smile"("スマイル"),そして 「 次,最後よ(笑) 」 に続いて最近はライヴの終盤かアンコールで演奏される機会の多い "Body And Soul"("ボディ・アンド・ソウル")を演奏し,この日のライヴを締め括りました.
 
 前者は 市原ひかりさんと Grace Mahyaさんが交互にヴォーカルをとり,後者は Grace Mahyaさんがヴォーカルをとっていました.

 「 ありがとうございました.
 「 Have A Great Golden Week.

 こうして令和 最初のライヴが終了しました.

 [Member]
  Grace Mahya : Piano,Vocal
  市原 ひかり : Trumpet,Flugelhorn,Vocal

 [Set List]
  1st Set
   1. In The Still Of The Night
   2. Just The Two Of Us
   3. Skylark
   4. Close To You
   5. Shape Of You
   6. But Beautiful
 
  2nd Set
   1. Love Story - My Funny Valentine
   2. Temptation
   3. Poor Butterfly
   4. Good Morning Heartache
   5. Like Someone In Love
   6. (Summertime-赤い靴-) Estate
   7. Peace
   8. Un-Known
     [Encore]
   9. Smile
   10. Body And Soul
   
[参考]

Sings & Plays



Dear Gatsby



Sara Smile




Love Songs For You



Season Songs



Close To You


Poinciana



The Girl from Ipanema



Just The Two Of Us



Last Live at DUG



The Look Of Love



Jazz Today Grace Mahya LIVE @ Jazz Spot Dolphy
  
 
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