4月23日(火)は,関内にある Jazz Piano Bar R's TRIBECA(アールズ・トライベッカ)へ.

 

 この日はドラマーの 藤山E.T.英一郎さんと Grace Mahyaさんのデュオ.

 正直,この場所(中小企業センタービル B1F)に ジャズ・スポットがあるのを初めて知りました.
 開場時間が20時00分,開演時間が20時30分と言う微妙な時間だったので,開場時間まで近くにある まごころ居酒屋 Roundabout で軽く時間調整(笑)後,会場へ.

 

 ここの ママさんと 藤山ET英一郎さんの昔からの知り合いらしく,昨年11月に来た際に,この日のライヴを決めたとも言っていました.

 お店の半分はガラス張りで解放感もあって良い感じ.

 

 入って左奥がステージで向かって左側にグランド・ピアノがあり,右にはミニ・ドラム・セットが配置されていました.
 流石にスペース的な関係もあって,フル・ドラム・セットは配置できない関係もあるのでしょう.

  

 お店のライヴ・スケジュールを参照すると殆どのライヴが,ソロ・ピアノか,ヴォーカルとのデュオ,あるいは管楽器等を使用したライヴのようです.

 

 開演時刻となりお二人がそれぞれの定位置に着きます.
 
 Grace Mahyaさん曰く
 「 今日の為に何を演奏しようか悩んできました.
 「 そして今日のテーマが決まりました.久し振りにワールド・ツアーというテーマで世界中の曲をピックアップして演奏したいと思います.

 「 最初は南米,ブラジルです.
 に続けて 4th アルバム 『 The Girl From Ipanema (イパネマの娘) 』 に収録されている "Corcovado"("コルコヴァード") を演奏.

 
 ピアノの後ろがガラスを挟んで通路なので消火用設備が(笑)

 "Corcovado" は久々に聴いたような気がします.と言うかワールド・ツアーのテーマも本当に久し振り.
 「 Obrigado.
 「 ありがとうございます.

 「 ドイツには大学,大学院と 7年住んでいました.ドイツに行きましょう.
 に続けて 2nd アルバム 『 Last Live at DUG (ラスト・ライヴ・アット・ダグ) 』 に収録されている "Bei Mir Bistu Shei"("バイ・ミア・ビスト・ドゥー・シェーン","素敵なあなた")を流暢なドイツ語で歌います.

 

 ドイツと言う事もあり,ドイツ生まれの作曲家:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(Ludwig Van Beethoven)の "運命"("交響曲第5番 ハ短調 作品67")がイントロで短く演奏されました.
 何故に "運命" とも思いましたが,日本で一番有名な ベートーヴェンの曲と言う事を配慮しての挿入だったのかも.
 「 Danke schön.

 「 もう少し上の方に行きます.イギリスです.
 イギリスと言えば,"A Nightingale Sang In Berkely Square"("ア・ナイチンゲール・サング・イン・バークリー・スクエア")が演奏されると思いきや,何と 4th アルバムに 『 The Girl From Ipanema (イパネマの娘) 』 に収録されている スティング(Sting)作の "Englishman In New York"("イングリッシュマン・イン・ニューヨーク")でした.

 

 良い意味で見事に裏切られましたが,確かにより多くの人が知っている曲かも知れません.
 コーラス部分や途中での コール・アンド・レスポンス部分はお客さんも参加して盛り上がりました.
 「 Thank You. 歌ってくれてありがとうございます.

 「 次はスペイン行きますか.スペインなのかメキシコなの良く判りませんが,スペイン語で歌ってます.
 そして パブロ・ベルトラン・ルイス(Pablo Beltrán Ruíz)作曲のラテン音楽のスタンダード・ナンバー "Quien Sera"("キエン・セラ","Sway","スウェイ")

 

 作曲した人がメキシコ人のようなので,国的にはメキシコなんでしょうか.
 「 Gracias.

 「 もう一カ所行こうかな.宇宙から来たETさんがとても得意な国の音楽です.
 1st Set 最後は,藤山E.T.英一郎さんのパワフルなドラム・ソロをフューチャーした 1st アルバム 『 The Look Of Love (ザ・ルック・オブ・ラヴ) 』 に収録されている デューク・エリントン(Duke Ellington)作曲の "Caravan"("キャラバン")を演奏.

 

 それにしてもミニ・ドラム・セットで,ここまでパワフルに叩いたのにはびっくり!.
 4月21日(日)の Jazz Spot Dolphy での "Caravan" も凄かったですが,この日も凄かった!

 ここで暫しのブレイクへ.

 2nd Set は 「 ではロシアに行きたいと思います.
 に続けて "Dark Eyes"("ダーク・アイズ","Ochi Chernye","オチ・チョルニエ","黒い瞳")をロシア語で歌います.

 

 久し振りに聴く "Dark Eyes" でしたが,良い曲です.

 「 カリビアンの方に行こうと思います.トリニダットに行きましょう.
 「 ナット・キング・コールさんがコンガ一つで歌ってました.
 簡単な曲と言うか歌詞の説明があり,最近のセット・リストに組み入れられる事の多い ナット・キング・コール(Nat King Cole)の "Calypso Blues"("カリプソ・ブルース")を演奏.

 

 「 では 日本に行きます.
 に続いて,"赤い靴","あんたがたどこさ",そして ミュージカル 『 The Sound Of Music (サウンド・オブ・ミュージック) 』 の劇中歌:"My Favorite Things"("マイ・フェイヴァリット・シングス","私のお気に入り")から構成される一連のメドレー.

 

 因みに "My Favorite Things" は,JR東海 の CM 「 そうだ,京都へ行こう 」 の BGM として使用されている関係からこの日本のメドレーに使用されているのです.

 

 この日のお客さんは,多分初めて Grace Mahyaさんを聴く方が多かったはずなので,このメドレーにはぶっ飛んだでしょうね(笑)
 「 Japa-n! The Boy From Kumamoto.

 「 もうちょっとみなさんでツアーをしたいと思います.
 「 ワインの国,フランスに行きましょう.
 映画 『 酒とバラの日々 (Days Of Wine And Roses) 』 の劇中歌と言うかテーマで ヘンリー・マンシーニ(Henry Mancini)作曲の "Days Of Wine And Roses"("デイ・オブ・ワイン・アンド・ローゼス")を流暢なフランス語で歌い始めます.

 

 「 Merci Beaucoup.
 「 一日一回しかできない曲です.All Right.

 「 では,最後にもう一カ国行きたいと思います.近くの国,イタリア行きましょう.最後にぴったりの曲です.
  2nd Set 最後は,イタリア語で 「 飛ぶ 」 を意味する "Volare"("ヴォラーレ")で締め括りました.

 

 ここでも 藤山E.T.英一郎さんのパワフルドラム・ソロがフューチャーされました.

 

 一緒になって歌っているお客さんも見受けられましたが,この曲は何年か前にビールの CMにも使用されていますし,過去には 布施明さんも歌っていた事もあり知っている方も多いでしょうね.
 終盤部では,色々な国の言葉で 「 ありがとう 」 を意味する言葉を入れて,即興の歌詞で歌ってしました.
 「 Grazie.

 大きな拍手が起こり,当然の事ながらアンコールを望む手拍子へと変わります.
 「 アルコールがないんです! なのでアンコールできない(笑) 」 
 そしてお客さんからウィスキー(マッカランだったかな)が渡され
 「 残業しまーす. 」 
 (お客さんからは働き方改革云々の話題が出て大笑い)

 「 最後は地球全体で.
 との MC から,アンコールに応えて ルイ・アームストロング(Louis Armstrong)で有名な "What A Wonderful World"("ホワット・ア・ワンダフル・ワールド","この素晴らしき世界")を演奏.

 

 最後は映画 『 E.T. (イーティー) 』 の中の 1シーンのポーズで(笑)

 

 その後,深夜まで飲んでしまい久々のタクシー帰りとは..(苦笑)
 でも,彼女のライヴに行くとパワーを貰えます!

 [Member]
  Grace Mahya : Piano,Vocal
  藤山E.T.英一郎 : Drums

 [Set List]
  1st Set
   1. Corcovado
   2. Bei Mir Bistu Shei
   3. Englishman In New York
   4. Quien Sera
   5. Caravan (incl. Drum Solo)
 
  2nd Set
   1. Dark Eyes (Ochi Chernye)
   2. Calypso Blues
   3. 赤い靴 - あんたがたどこさ - My Favorite Things
   4. Days Of Wine And Roses
   5. Volare
     [Encore]
   6. What A Wonderful World

[参考]

Love Songs For You



Season Songs



Close To You


Poinciana



The Girl from Ipanema



Just The Two Of Us



Last Live at DUG



The Look Of Love



Jazz Today Grace Mahya LIVE @ Jazz Spot Dolphy
  
 
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