絵画商法の話の前に。
アポイントメントセールス・マルチ商法を調べてみました。
今から20年以上前、デート商法や展示会商法(絵画商法)、エステ、ジュエリー詐欺などが社会問題になっていた時代だった。会社の電話に、名指しでエステの勧誘や資格(CAD)、脱毛の勧誘をしてきて、業務に支障がでた。
デート商法とは
デート商法とは、悪徳商法のひとつで、被害者の恋愛感情を悪用して高額商品やサービスの契約を締結させるものです。
販売員が異性に接近し、何度かのデートなどを重ねながら契約につなげる手口で、被害者を恋人関係であるかのように錯覚させることから、「恋人商法」とも呼ばれます。
展示会商法とは
チラシ、電話、街頭での宣伝などで「展示会」と称して、客を展示会場に誘い込んで商品を展示販売させるやり方をいう。
商品は、絵画、着物、宝石など高額なものが多く、このためクレジットやローンによる購入となることが多い。異性の販売員が担当となることが多く、なかなか購入しない場合、ほかの担当が現れ2名以上の多人数で商品を勧められることが多い。中には異性に対する好意を利用する場合もある。契約締結後、家族や身近な人には決して口外しないように念を押されることが多く、これはクーリングオフ期間中の契約を解除をさせないのが目的である。
マルチ商法で有名な(当時はねずみ講だと思っていた)
〇ムウェイ
まだ携帯電話がそんなに普及していない時代の話。
今から約25年前
それほど仲良くなかった小学生の同級生から突然自宅に連絡があった。
「僕、〇ムウェイで働いていて、鍋とか売っているんだよね。今度、〇〇(場所)で販売会があるから来てほしい。」と誘いの電話があった。
○○君と仲が良いいわけでもないのに、突然の電話で不審に思った母が、
「○○君から連絡あるなんて珍しいよね?なんでまた急に連絡してきたの?」
「〇ムウェイに働いていて、近くで鍋を売るから来てほしい」と伝えたら、
「〇ムウェイはねずみ講だからダメ!」
で、母がその子の自宅に連絡をしたが、留守電だった。
この人、同級生、全員に連絡をしていたようで、
わたし以外の同級生も自宅にクレームをいれていた。
そのため自宅はいつも留守電になっていた。
〇ムウェイは名称を変更し健康食品を取り扱っています。
今も、似たような感じで若い人を勧誘をしています。
ある日、コメダ珈琲に入店。
座った席の隣に2人の男性が先客でいた。
わたしの隣の若い男性が、
「今の収入に満足している?」
「今、100万、定期に預けるといくらなになるか知っている? 」
「俺たちが年を取ったときの年金、今の年寄り遥かに少ないんだよ。」
などと将来の不安を煽っていた。
「健康になれて、お金も稼げるよ」と大学生風の男性に話す。
そうそう『金持ち父さん貧乏父さん』の話をしていたわ。
↑『金持ち父さん貧乏父さん』『ユダヤ人大富豪の教え』この2冊を勧めてくる人がいたら要注意らしいですわ。
不安を煽ったあと、
浄水器、空気清浄機など説明し始めた。
「この浄水器は、ね
160種類以上の化学物質などを効果的に除去してくれんだよ。
何気なく飲んでいる水道水の水には、ね‥‥
でね、人間のカラダの6割以上が水でできているんだよ。汚染された水を飲みたいか、それともキレイな水を飲みたいか、どっちがいい?」
と饒舌に話し始めた。
庇う訳ではありませんが、一応補足しておきます:
◆水道水は安全なのか?
焦げつかないフライパンや撥水スプレーなど、生活の身近で便利に使われてきた有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)。何千年も分解されず発がん性が疑われ「永遠の化学物質」ともと呼ばれています。この永遠の化学物質「フォーエバー・ケミカル(英語で「Forever Chemicals」(PFAS))」が世界で問題になっており、国際条約で有機フッ素化合物の1つである「ルフルオロオクタン酸(PFOA:ピーフォア)」、「ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS:ピーフォス)」の製造、使用が原則禁止されています。
実は日本の水も安全ではなく、米軍基地や工場から流出し、沖縄、東京、大阪など全国の水が汚染されています。
現に、アメリカではPFAS(フッ素化合物の総称)の使用をやめる取り組みが広がっています。
PFAS規制に関して、日本では水道水1リットル中のPFOS・PFOA合算の濃度で50ナノグラム以下が安全性の目安としています。
耳をダンボにして、盗み聞き。
言っていることがあっているのか、携帯で確認。
で、横を見たら、
○ムウェイの封筒が見えた。
大学生風の男性は、乗り気じゃない感じで、断っていたが、相手は、食い下がらない。
イラスト:タービタービさんによるイラストACより
このあと、どうなったのかは、知らない。
〇ムウェイはねずみ講ではないようです。
調べたところ、〇ムウェイは
法律上では「特定商取引に関する法律」の「連鎖販売取引」というビジネスである。
マルチ商法は、「特定商取引法」で「連鎖販売取引」として規制されている販売形態。
連鎖販売取引とは
ネットワークビジネス、システム販売などとも呼ばれ、商品を買って販売組織に参加した会員が、同じように友人・知人を組織に加入させ、新たに会員になった人がさらに新しい会員を加入させ組織を拡大していく商法です。口コミだけではなく携帯電話やパソコンのメールや交流サイト(SNS)の広告で勧誘する手法も、広がっています。
商品を販売して得られる利益より、友人・知人を組織に加入させて会員を増やすことによって得られる「リクルートマージン」などが主な収入となりがちです。 取扱商品は、健康食品・化粧品が圧倒的に多くなっていますが、アクセサリー、美容機器、布団、インターネット上の権利や会員権など実態がわからないものもあります。
引用:東京都くらしWEB
利益が出ると信じ、クレジットやサラ金で借入れして商品を購入しても大半は収入にならず、借金だけが残ってしまう。
また、友人知人を勧誘する仕組みのため、被害者が加害者になってしまうことになる。強引な勧誘のため人間関係も壊れるなど問題の多い商法である。
ここで
マルチ商法とねずみ講とは
ねずみ講は27か月目で破綻すると言われている。日本人の人口には限りがあるため、最終的には必ず破綻するようになっている。会員が毎月2人ずつ会員を募れば、27か月目には日本の人口を超える計算だそう。
『マルチ商法』と『ねずみ講』は、どちらもある販売組織の会員が甘い言葉で組織外の人を勧誘し、次々と会員を増やしながら連鎖的に販売取引を行っていくという共通点があります。
連鎖販売取引とねずみ講の違いは、連鎖販売取引が商品の販売を目的とした組織であるのに対して、ねずみ講は商品の販売実績がなくもっぱら金品の受け渡しを目的とする組織である点にあります。
具体的な商品等の販売がないため、組織は新規会員の勧誘でしか収入を得られません。
ねずみ講は「無限連鎖講の防止に関する法律」という法律により全面的に禁止されており、違反すると懲役や罰金の刑が科せられることがあります
最近では、マルチ商法のことを
ネットワークビジネス、マルチ・レベル・マーケティング(MLM)など、呼び方が違うこともあるが、いずれも中身は同じである。
ここ最近多いのは、若者を中心に「モノなしマルチ商法」が問題になってます。友人や先輩に誘われても冷静な判断をしてください。
↓今年、実際にあった事件です。
実は「マルチ商法」だった
補正下着の〇ルコ
わたしがまだ学生のころ、30万の下着を買わされそうになった。
中・高校の同級生A子から久々に連絡があり、何も知らずに付いて行ったら、駅前にあるビルの中に入って行った。
そこが〇ルコだった。このとき、友だちから補正下着の話は一切なかったと思う。このときのわたしは〇ルコの存在を知らなかった。そこで初めて話を聞くことに。補正下着を試着させられ、足首からめっちゃお肉を上にあげられた。バストが2カップあがった。
店員さんは褒める褒める。
そして、ここからがたいへん。
ブラ(3/4)2枚、セミロングブラ1枚、ボディスーツ1枚
ウエストコントロール1枚、ボディシェーパー1枚、ショーツ2枚、ロングガードル2枚、ショーツガードル2枚、ストッキング?枚
だったかな?
全部で30万ぐらい。
自動車学校の教習代金とさほど変わらない
サイズが変わるたびに買い替えなけれならない。ローンの返済が終わらないうちに買い替えとなるので負の連鎖になる。
学生のわたしはこういった免疫が全くない。友だちの手前、断りにくい。でもお金がないので、やんわり断ったが…相手は引き下がらない。
店長さんらしき30代半ばの女性が、
「あなたのような学生さんでもアルバイトをして購入している方もいるのよ。あの子もそうよ」と試着室の方を見て話す。
実は、わたし以外に中学の同級生B子も一緒に来ていた。(実はあまり知らない)B子は、1週間前に購入しており、定期的に通って結果をチェックしに来ていた。
最初は1週間~10日に一度通って、正しく着られているのかチェックするそうだ。
カーテン越しから「痛い」とB子の声が聞こえた。
このとき3人ぐらいでお肉を持ち上げられていて、脂肪が硬い上に上がりにくく、痛いらしい。
◆脂肪が硬い、揉むと痛い
自分の気になる部分をちょっと揉んでみて下さい。太もも、ヒップ、お腹回りなどでセルライト化が進むと脂肪は硬くなり、揉むと痛みを伴う事があります。そうなると元の柔らかい状態にはなかなか戻りません。
セルライトとは真皮の下の皮下組織にある脂肪細胞が肥大し、そのまわりに余分な老廃物が蓄積した状態です。
先ほどの女性が、
「あの子はまだ購入して1週間(?記憶が定かではない)なのよ。正しく着られているのか、定期的にチェックしに来てもらっているの。脂肪が硬いから、持ち上げるのたいへんなのよ」と話す。
話を聞いていると、主婦の方がぞくぞくと来て、体重を測る。
他の女性店員が
「痩せたね。すご~い!今度、モデルやってくれない?」と褒める。
「痩せたから、新しい下着買わなきゃ。」
イラスト:SaiイラストさんによるイラストAC
そして、
A子と他の人のやりとりを聞いてしまった。
「(無料試着体験に来てもらったから)今回、ポイントが入ったね。よかったね。」
「ポイントが貯まったらブラが欲しいかな?」って話していた。
で、長時間拘束された挙句、契約書にサインをしてしまう。
母親に相談をしたら、
〇ルコに連絡をして
「学生相手に高額な下着を売りつけるとはどういう会社ですか?この契約はなかったことにしてください。クーリングオフしますから。」と言って切った。
〇ルコは「マルチ商法」、別名「MLM(マルチレベルマーケティング)」、「ネットワークビジネス」
という方法で、お客さんに下着を販売しています。
他に小・中・高校の同級生に化粧品を買わされそうになったことも。この時も同様、友だちから事前に話はなかった。
それ以来、上記二人とは連絡を取っていない。
友だちの誘いは危険です。
また、友だちを誘うと友だち関係が崩れます。
その覚悟、あなたにはありますか?
友だちのことをカモとしか見えていないのでしょう、ね。
2009年12月に特定商取引法が改正され、電話勧誘販売、もしくは訪問販売の場合、消費者が「いらない」「興味がない」とはっきりと勧誘を断っているにもかかわらず、業者が引き続き勧誘したり、再度勧誘してはいけないことになりました(再勧誘の禁止)。
無料占いサイトに個人情報を入力したら
人が悩んでいるとき、誰かに縋りたいときありますよね。20代は占いに嵌まっていて、普段はドコモのコンテンツから購入していた。
が、なぜかあの日は、
雑誌に掲載されていた「無料鑑定」の広告を見て占いサイトにつなげてしまった。(やってはいけない、とわかっていたのに)
無料占いの結果を見たかっただけで、登録するつもりはなかった。
しかし、占いをするためには性別や生年月日のほか氏名を入力する必要があり、躊躇して途中で止めた。すると、名字だけの入力でもよいとのメッセージが届いたので、偽名を入力し、送信したところ、「会員登録が完了しました」とメールが届いた。
“あなたを占ったところ
有名な○○先生があなたのことをたいへん心配しております。
先生とやり取りするにはポイントが必要です。”
といった内容だった。
この先生を調べたところ…全く掲載されていない。
で、不安になりほかっておいたら、
「このままだとあなたの身に危険が生じると先生がおっしゃっています」と不安を煽ってきた。
(まだこの時点ではお金の発生はしていない)
怖くなって解約?をしようとすると
「今やめると不幸になる」ときた。
確か、解約も手こずった気がする。
で、即削除。
このあと…、
知らないサイトからの迷惑メールが数十件も届くようになった。また、明らかに怪しいメールが何通も届いた。
その度にブロックする日々。
ここまでずらっと書き出したけど…まぁ、いろいろあった。
若いうちって、免疫がないから気をつけないとね。
今から18年前、
友だちの彼の話。
メールの架空請求
〇ダルトサイトを見て、高額な請求が来た(当時はガラケー)。
で、連絡をしてしまったことで、不安になり友だちが警察署へ相談。
支払いの催促の連絡があり、
相手が「お宅の家に乗り込むぞ」と脅迫をされ、再度警察署に相談。
警察官が、
「自宅の押しかけることはない。それを本当にしてしまうと向こうの立場もヤバイので単なる脅し。それに携帯番号から自宅の住所は把握できない。」
と言われたそう。
今後、かかってきても無視してください、と言われたと。
それでも心配になって何度も警察署に相談しに行っていた。
数ヶ月後、携帯番号を変えたことで連絡がなくなった。
イラスト:acworksさんによるイラストACより
その他(宝石詐欺・化粧品、エステ勧誘)
宝石詐欺に引っかかった同僚
入社してすぐに誕生石の入った指輪を購入。
どのようないきさつで購入したかは覚えていないが、
金額は30万ほど。
で、数年後、質屋に持って行ったら…
石のカチはゼロ。
偽物を掴まされた、と嘆いていた。
化粧品、エステの勧誘
20代の頃、繁華街を歩いていると化粧品、エステの勧誘がひどかった。
声掛けされ、ついて行くと…
今、使っているブランドを聞いてきて、当時、〇生堂の化粧品を使っていたんだけど、〇生堂製品の悪口を兎に角言う。自分の化粧品の方が〇生堂より何倍も優れていると。
一式…
確か数十万はしたかと思う。他にもお客さんがいたけど、みんな帰っていく。
ハッキリ断ると、さっきまでニコニコしていた店員が、
急に鬼の形相になり「もう帰れ!」と怒鳴ってきた。
知り合いはエステの勧誘で1回無料ということで施術を受けた。しかし、施術後、契約の話になっていき長時間拘束された挙句、契約書にサインをしてしまう。このあとエステに連絡をしクーリングオフをすることに。
エステは「1回お試しで無料」とあるが、この1回無料がコワイ。施術を受けたあと、契約の話にどんどん進んでいく。向こうは営業でやっているだけですから、問題はないのですが。
お試しでやってみたかっただけなら、きちんと断った方がいい。
わたしもフリーペーパーに掲載されていたエステに行ったことがある。
「お試しで来ただけですから。契約はしません」と伝えたら、
20代のエステティシャンの方が
「もちろんそれでいいですよ。そういったお客様多いですよ。
まずはお試しで来てもらって、施術の仕方やお店の雰囲気などを見ていただて、お客様が安心、納得してご入会していただければいいんです。無理なご入会はこちらでは一切しておりません。
興味がありましたら、またご来店してくださいね」
とエステの勧誘は一切なく良心的なお店だった。
この後の電話勧誘もなかった。
イラスト: blue berryさんによるイラストACより
対策として、
迷惑電話をブロックするためのアプリ「Whoscall」を入れていたんだけど、数年前に有料になってからはアンスト。それからは「電話帳ナビ」に切り替え、ブロック。
また、怪しげな電話やSNSは必ずネットで検索をして、調べるようになった。
かなり前置きが長くなってしまった。
2005年4月24日のお話。
悪質な絵画商法に引っ掛かることに。実は2度、引っかかっている。これをきっかけに気づくのだが。
4月22日に連絡を受け「見に来るだけでいい」と言った内容だった。
確か、このとき断っているのだが、結局…
でも見に行くだけならと。
嫌な予感がしながらも行ってしまう。
ここから、最悪な事態になっていく。
みなさんは大丈夫ですか?2005年に絵画商法に引っかかりました その前に①
再见!