今までぬるま湯に浸かっていたわたしは、今回の経験を通して社会の恐ろしさを学んだ。
2005年4月24日のお話。
悪質な絵画商法に引っ掛かることに。実は2度、引っかかっている。これをきっかけに気づくのだが。
絵画商法とは、常設店舗ではなくイベント会場などで展示会を行い、高額な絵画を販売している事業者のうち、市場価格と比べて高額な値段で売りつける悪徳商法を総じて言われている名称である。展示会商法の一種として位置づけられている
<手口>
繁華街などの街頭に画廊風のイベント会場を構え、そこへ客を勧誘して絵画やイラストレーションなどの「原画」や「版画」と称した商品を高額な価格で販売する商法。多くの場合、街頭でOL風の女性勧誘スタッフが「展示会」と称して通行人を招きいれ、周到かつ強引な手法で売買契約を結ばせるといった手口を持つ。
Wikipediaより拝借
絵画商法には大きく5つの流れがあります。
(1)アポイントメントセールスタイプ
(2)キャッチセールスタイプ
(3)2次被害的なもの
(4)恋愛感情を用いるデート商法的なもの
(5)絵画をこちらで展示してレンタル料を払いますという投資物
引用:クーリングオフの無料相談ならクーリングオフ行政書士事務所
遡ること7年前。1998年初夏。
社会人になって間もないとき、友だちと商業施設に遊びに行っているとき、覚えていないのだが、
呼び止められて中に入った気がする…
今はどうか知りませんが、その当時、スーパーなどで絵画即売会が開催されていたかと思う。
で、問題は、
絵画展と書かれていたこと。
まさか、即売会なんてつゆ知らず入ってしまうことに。
会場内には
○○・ヤマガタ、○ッセン、○○・シメールなどの絵が飾ってあった。
○○・ヤマガタの絵は、その当時だと、
100〜200万はいっていたし、○ッセン、○○・シメールも人気で中高年の方で2作品購入していく人もいた。
ある人の絵の前に立ち止まった。
ひとりの女性が近づいてきて(同年代の女性)、
「この絵、きれいでしょ?」と話しかけてきた。
この絵の版画(シルクスクリーン)のことや作家のことなどを聞くことに。
シルクスクリーンとは、版画の一つの手法で、版画にはシルクスクリーン以外にも葛飾北斎などで有名な木版画やレンブラントが打ち込んだ銅版画など様々な種類があります
で、どうなったかといういと、契約書を持ってき、サインをしてしまった。確か5年払いで50万(利子が付くのでもっといっていたはず)。
このとき5時間ほど会場にいたような。
払えないとかいうと、ローンで月々返済これぐらいと提示してくる。
自分の誕生日月ということもあって、買ってしまった。
というか‥
長時間拘束され、帰れずに根負けして契約した…のが正しい。
その数ヶ月後
担当の女性から連絡を受け、再度会場に行ってしまう。
”一度買うとおいしいカモとしてリストアップされる。優待展示会だと招待が来て本当に見る為だけにと思っていくとそこで2枚目3枚目と買わされる。展示会ではなく即売会というようにその場で販売する会だ”
引用:クーリングオフなら無料相談のクーリングオフ行政書士事務所
この時の電話の内容は
「見に来るだけでいいから、ぜひ来てほしい」と言われて会場に行くのだが。
実は、これ違法。
販売目的の隠匿:ハガキを渡す声かけなどの時点や優待展示会の電話案内で商品を売りつけようなどの本当の目的は告げない。また告げたとしても「見に来るだけでいいから」など明確に販売の目的を隠して呼び出す。これは特商法において禁止行為として規制されている
まっ、前回、見に行って購入しているのでここは暗黙の了解なんだと思う。
で、また購入してしまう。
60万ほど。
前回、同い年ぐらいの若い女性の方が担当だったんだけど、
このときは上司らしき女性が担当。
うろ覚えだが、このとき担当の女性が辞めていた。
2枚で約110万の5年ローン(分割手数料を含めると約150万ぐらい)。
うろ覚えだが、月々返済が、12500円、ボーナス9万。
(ローンを返済したあとに契約書を破棄してしまったので詳細がわからない)
親に内緒で購入をするのだが、
数ヶ月後
あんな大きな段ボールで配送されるので、結局親にバレた。
でも両親は何も言わなかった。自分が気に入って買ったならいいよ、って。
働いて返した。
同じ会社の先輩が、
「私もそこの会社の版画4点(作家は違う)を持っているよ。総額200万以上したかな?」と話してくれた。
法外な価格で強引に絵画作品を押し売りする「絵画商法」ですが、作品自体は本物です。
そして、
7年後の2005年。
4月22日(金)
上記の会社A から久々に連絡がきた。
地元のスーパーにその展示場(会社A)が来るという連絡だった
。
このときも「見に来るだけでいい」と言った内容だった。
買わされるのではないのか…でも見に行くだけならと。
4月24日(日)
嫌な予感をしながらも行ってしまう。
ここから最悪な事態になっていく。
ちなみに、会社Aは今もあります。
わたしは一枚の絵の前で立ち止まる。
そして、若い男性(Aとする)が近づいてきて、
絵の話をし始める。
そして、
丸テーブルに誘導される。
丸テーブルそばに置いてあったイーゼルに絵を乗せて、この絵の素晴らしさ、作家のことなどを話す。
段々、契約の話になっていく。
しかし、わたしが拒むと、担当者Aは席を立った。
そして、戻ってきて、また話し出す。
その時、見てしまった。
Aを呼ぶ、上司らしき人物が手招きをして呼んでいる姿を。
上司らしき人物(B)
このとき、わたしの頭の中は、「ヤバイ!これはもしや」と察し始めた。
そして、Bがやって来て、
「あなたに買ってほしい。絵は、人を呼びます。本当に欲しい人に買ってほしい」と。
わたしが拒むと、
「何が気に入らないのですか? 値段ですか?」
「今から作家の方に連絡を入れて、値引き交渉をします」と裏にはけた。
わたしから見えるように何やら電話をし始める。
電話をしてるフリの可能性大
Bが戻ってきて、
「是非貴方のような方に所有していただきたいので、このことは内緒にしてほしいのですが、(人を惑わす魔法の言葉:この特別感的なことをいう。)
今、作家さんに連絡をしたら、
是非あなたのような方なら、〇〇万円割引いてもいいとおっしゃっています。普段、この方は値引きされるような方ではありません」
と買うように迫る。
というか、その作家、わたしのこと何も知らないじゃん。
別の席で商談中の中年のご夫婦の旦那さんが
「クーリングオフってできるんだよね?」と聞いていた。
この言葉を聞いたとき、なぜか救われた、と感じた。
そうこうしているうちに、
店内に響き渡る「蛍の光」が流れ始めた。
気付くと長時間拘束されている…わたし
学習能力ゼロ…
お店の閉店時間が迫ってきている。
気づくと他のお客さんがいなくなっていた。
サインをしない限り、帰らせてくれないと感じたわたしは、
Bに
「クーリング・オフってできますよね?」と確認。
B:
「できますよ」と。
ここから抜け出すにはサインをするしかなかった。
クーリング・オフをすることに決めたわたしは、サインをして、ここから早く抜け出したかった。
AとBに見送られながら、お店をあとにする。
最寄りの駅のホームで、
契約書をもらっていないことに気づいた。
B の名刺に書かれていた携帯番号に連絡をするが、連絡取れず。
今、思うには、
なぜあの頃の自分はA に連絡をしなかったのか?
契約の担当者はA。
わたしの中では、若いAより、上司のB に連絡をした方がいいと思ったのかも知れない。
- 絶対に座ってはいけない。
段々、契約の話になっていくから。 - きっぱり断ること、安易にサインをしない。
- 席を立って足早に会場をでる。
契約書がないとクーリング・オフができない…と焦るわたし
果たしてクーリングオフはできるのか?
みなさんは大丈夫ですか?2005年に絵画商法に引っかかりました その前に①
みなさんは大丈夫ですか?2005年に絵画商法に引っかかりました その前に②
2005年 展示会商法に引っかかた②
再见!