6月30日

リスト音楽院、大学院オペラ科を修了しました。

数日前にオンラインにて卒業式が行われて、なんだか味気ないなぁと思ったけど

日本の両親も、友達も見てくれていて

画面に映った自分の名前を撮影して送ってくれました。

とっても事務的ではあったけど、久しぶりにインターナショナルオフィスのスタッフさん達に会えて嬉しかったし

今日、学校の事務室にてディプロマを受け取って、やっとホッとしました。

成績表も貰ったので、じっくり成績を見て

本校舎に移動して、校舎内には入れないけど、外で写真を撮って

リスト広場のリスト像とも写真を撮って


日本人でカフェに行って。

全員での写真も撮ったけど、とりあえず自分だけの写真をば。

その後、一人で大奮発して、盛大にお祝いレストランをしてきました。

店員さんも優しかったし、とても美味しかった。

美味しかったというか、満足。

そんな一日。
変なお天気が続いてたけど

やっとこの時期らしいお天気になってくれて

今度は日差しガンガンの30度越えで、突然の真夏日和。

この前の雹が降った時は

ブダペストの至る所で冠水や倒木の被害があったみたいだし

別の地域でも同じようにゲリラ豪雨が起こってるようなので

このまま穏やかなお天気が続けばいいなぁと。

そんなことを思いながら、色々と思うことがあったので

ブログを書いてみたら、やっぱり未だにモヤモヤしてるからやっぱり滅茶苦茶長くなってしまったけれど

せめて寒暖差のない、夏らしい夏であるといいなぁ。



そういえば、世界中でオンライン授業が行われてる・行われていた昨今だけれど

リスト音楽院では、授業に限らずテスト・試験もオンラインでの実施。

幸い、わたしが履修していた座学授業は、もともとテストを実施する予定ではなかったから

予定通り(予定以上の量の)レポート課題だったのだったけど

実技系の授業・レッスンの「試験」も、オンライン、あるいは「試験なしで、オンライン授業の中で評価」でした。

最初、緊急事態宣言が発令された3月中旬の時点で

「まだ学校としての正式決定じゃないけど、学校の意向としては再開は9月と考えていて、このセメスターは全てオンラインで行うことになると思う。試験も全てオンラインになる方向性で話は動いてます。ちなみに、オペラ科のオペラ公演は中止です。」

と、わたしの先生でもある声楽科の主任教授が、あくまでも個人的に

声楽科の関係者(学生や声楽の先生達はもちろん、コレペティの先生や、演技の先生も含めた、声楽科に関わりがある人全員)に向けて

学長とのミーティングの情報共有をしてくれていて、その時点で

「このオンライン試験は、学生と教員が接触しないことが条件だから、コレペティの録音に合わせて歌う、すなわち“カラオケ動画”を送ってもらうことになると思う。コレペティの先生達も、学生のみんなも、少しずつそのつもりで準備をはじめてみて!初めての事で大変だと思うけど、とりあえずみんなで試してみましょ!」

とも書いてありました。

(メールは全文ハンガリー語だったから、直後にあったレッスンで先生に直接解説してもらったのだけど)

どうやら、そのような対応がされていたのは声楽科だけだったみたいで

その時にメラート先生がこのような情報共有をしてくれたからこそ

「学校から何の連絡もないけど、試験ってどうなるの?」

といった、他の子たちが抱えてたような不安は全くなかったものの

(声楽科だけの情報共有だとすぐに気づいたから、誰にも何も言わなかったのは本当に申し訳ないけど)

偶然、数分後に学校のオフィスから

「このセメスターを休学するなら、直ぐに申し出てね!自費で学んでる子の場合は学費返金するよ~!」

というメールも送られてきたこともあって

「それなら修了を1年遅らせて、来年の6月に例年通りちゃんと演奏会形式での試験、オペラ公演をしたうえで修了したいし、一旦日本帰ろうかな」

と思ったものの、両親や先生たち、インドやアルゼンチンにいる友人とも十分話して

オフィスにも「自費じゃない場合、奨学生って休学できるの?」と質問したりして

今の自分に一番大切なものは何か、今一度考え、思い直した結果、まだハンガリーに留まっているのだけれど。

その後、メラート先生の提案通り、カラオケ試験動画作成の為に、コレペティのミクローシュ先生と何度も何度もやり取りを重ねつつ

録画して、それをメラート先生に送る、という作業を毎日したのだけど

「●ページの○小節目、髪の毛1本分、もう少し早く和音が欲しいです」とかそういうやり取りを続けて

3分程度の1曲をなんとか形に仕上げるだけで、3週間以上かかってしまい

オペラ科は通常のアリア試験通り、2曲の録音だけなのに(オラトリオ科は30~40分とかだったと思う)

3人で「比較的合わせやすそう」と意見が一致してた1曲目ですら、ボキボキに骨が折れたので

「あぁ無理だ。2曲目のアリアは喋る部分が大半を占めてるし、10分近いし、無謀すぎる」

と頭を抱えつつ、2曲目に取り組み始めてた時に、また学校のオフィスから

「このセメスターは実技試験は実施しません。ただ、卒業年次の生徒のみ、卒業試験を独奏で「録音」か「大ホールでの完全非公開」として実施するよ!どちらかを選んでね!全員、3日以内に時間厳守で返事をしてね!決定は変えられないよ!」

と正式な決定メールが来ていて、また思考停止。

恐らく楽器専攻の場合、無伴奏のものはあるけど

オペラ科もオラトリオ科も無伴奏は無いので、必然的に録音=伴奏録音に合わせたカラオケと理解したし

楽器専攻の場合、卒業試験は、日にちも自分で決めて希望のホールを予約して行うし

プログラムに関しては、1年以上前から構想を練ってるし

独奏はもちろん、オーケストラにお願いしてコンチェルトを演奏する予定だった子もいるし

共演をお願いして、二台ピアノや室内楽プログラムだったりを組んでた子もいて

それをいきなり「大学院生は最大30分〜40分のソロピースで」と指示されても...となりました。

わたしはよく思考停止するのだけど、今回、本当に色々なことがコロコロと変わることばかりで、その度にパニックになって思考停止。

ただ、大ホールで演奏できても完全非公開(ライブストリーミングで、教授たちはそれぞれの自宅から鑑賞)だし

学校を選択したらミクローシュ先生の伴奏で歌えるということか!と思ってミクローシュ先生に「学校での試験を選択したら、遂に会えますね!!!」とメールしたら

ミクローシュ先生に限らず、健康上の理由や同居家族に高齢者が居る等、それぞれ様々な理由で、殆どのコレペティの先生が「I can’t 」状態で

ミクローシュ先生には伴奏して貰えない、初対面のコレペティの方に伴奏してもらう事になるのもわかったし

試験日や時間には一切希望を出せず、学校が決定するスケジュールに絶対的に従うことが絶対条件で

試験実施日が明記されていたのだけど、早ければ自分が1週間後の試験日になる可能性もゼロではなく

録音動画提出の場合は、締め切りが1ヶ月半近く先で

そもそも、そんな決定をたった3日でしなくてはならず。

曲目の事も含めて、全員、それぞれに頭が痛い3日間だったんじゃないかなぁ。

卒業に関する大切なことだからこそ、双方のメリットとデメリットを同じだけリストアップ出来たからこそ、選べない!たった3日では決めれない!あまりにも無情だ!と憤慨して悩んだものの

結局、優柔不断なわたしは締め切り日まで答えは出せず、幸い、締め切り6時間前にメラート先生のレッスンがあったから

素直に思ってることを話して、先生の意見も聞いたうえで、学校の大ホールでの試験を選択しました。


数日後に送られてきたタイムテーブルを見て

メラート先生から「現時点では、学校での試験を選択している生徒は少ないって聞いてる」とは聞いていたけど

確かに少なくて、自分の(録画作成に対する)努力が足りなかったのか、とか、もう変えられない事なのに無駄に悩んで

その日の夜に、METの「お家でオペラガラ!」みたいな世界ネット配信のライブコンサートを見て

やっと自分に納得。

そこからは、やっと歌うことに切り替えることが出来たけれど、なんだかな。



ディプロマコンサートの日は、入校時には同意書(今回の外出で感染しても、学校は責任は取らないよ!という内容)の記入と、非接触型の体温チェック(37度あると入校できなかったはず)がありました。


客席1000席くらいなのかなぁ、空っぽで真っ暗な空間に向かって、だけど画面の向こうにいる誰かに向かって歌うのは、なんだか、終わって暫く経った今でも、不思議な感覚。

注意力散漫というわけではないけれど

普段、客席に座っている方の顔を、なるべく一人一人見て、色々と遊びながら歌っているからかもしれないけれど。



なんだかな。

この前、ウクライナ人のバイオリンの友達とお散歩した時

「試験お疲れ。上手くいかんかったん?」と聞かれたから

ディプロマコンサートの動画を見せつつ「なんだかなぁ」と、素直な感情を話したら

「ええやん。それでええんやで」って言っていて、「あぁ、そうなのか」と。




新しく出会うことが出来たコレペティさん、とってもハートフルで素敵な方だったし

学校は入校不可だけど、何度かリハーサルを組んでくれて




自分が大ホールを選択しなければ、リスト音楽院で働いていないドーラとは出会う事も出来なかったし

彼女のチャーミングで透き通ってるあったかい音と一緒に歌う事も出来なかったし

選択を後悔はしてないけれど、やっとアウトプット出来るようになったものの

上手な言葉にならない時点で、やっぱり色々モヤモヤ。


ただ、学校での試験と決めてからディプロマが終わるまで、ずっとパニックしてたから

リハーサルもバタバタしてて、時間が無くて髪の毛も巻けなかったことも「なんだかな」だけど


日本から持って来てたはずのパニエが見つからなくて、仕方なしにパニエ無しでドレス着たけど

(パニエは数日前、毎日使ってるクローゼットの、とってもわかりやすい所から無事に発掘されて、色々と思い出した)

前日の裁縫が功を奏したのか、あまりわからなくて、それだけは満足。

やっぱり本当に美しくて、いつもコンサートに行く度に幸せだなぁと思うんだけど

去年も思ったけど、特にステージからの眺めは、最高に素敵だなぁと。



相変わらず下らない話。 

今のお家に即決したのも、日本製の炊飯器が備え付けだったのも理由の1つであるくらい

諸般の事情で、わたしはハンガリーに来た時から基本的に米食生活をしていて

ローカルスーパーというのか、現地の一般的なスーパーにて

1キロ、日本円で150円前後の価格帯の現地のお米を購入して常食してるのだけど

この前開封したら、中に1匹のコクゾウムシ。

全部細かく見ても1匹だけだったから、取り除いて、お米を研いで、炊いて、普段通り美味しく頂いたものの

日本でも見る機会は殆どなかったので、本当に久しぶりに見たのだけど

見た目も、わたしが今まで見てきたものと同じで

「こっちにもコクゾウムシっているんだなぁ」と。

3年目にして、コクゾウムシとは初めての遭遇だったから

Wikipediaで見てみたら、コクゾウムシは世界中に生息してるみたいで勉強になったし、なんだか感動。


そういえば。

相変わらず変なお天気が続く毎日だけど

ハンガリーにおける緊急事態宣言は、数日前に解除。

昨日は一粒万倍日&天赦日&夏至で、ミッドサマーで、フィンランドではこの時期白夜だというのに

6月も終わりだというのに、長袖長ズボンで寝ているので

早く夏らしい気候になりますように。

毎年、夏至の翌週というか、6月末頃に行われているはずの「ナイトミュージアム」

今年も楽しみだったんだけどなぁ。

この時期にこんなことを思うのは、季節外れみたいな感じだけど

とりあえず、来週はポカポカ陽気になりますように。

梅雨のない北海道を除くすべての地域が梅雨入り

というニュースを見たけれど

ここ最近のブダペストは、本当に変なお天気で

とっても晴れていても、突然の雷雨に襲われるような毎日で

朝晩の気温差が激しいからか、

なんだかんだ、午後や、夜中に数時間大雨・雷鳴が轟くような毎日で

梅雨ではないけれど、雨ばっかり。

そんな中でも、私のお家は最上階にあるお部屋なのに

採光抜群で、最近は20時近くまで電気不要なくらい明るいのに

直射日光は一切入ってこないので

冬は温かいのに、夏は蒸し風呂みたいにならなくて、夜も寝苦しくないし

日によっては、既に「家の中が暑い!」という人もいるみたいだけど

エアコンないのに、とても快適。



今日は12時近く迄、珍しくとっても良いお天気だったのに

突然風が強く吹いてきたなぁと思ってたら

ものの10分低度で、みるみるうちに空も真っ暗になって、雷鳴轟きはじめて

突然、雹が激しく降ってきてビックリ。

時間は忘れてしまったけど、少なくとも10分以上は激しく降ってたと思う。



気にせず窓を開け続けてたら、部屋の中に大量に雹が入り込んできて

お向かいのおじさんと窓越しに会話。ほっこり。

Twitterを見る限り、どうやらブダペスト各地で

道路冠水はもちろん、倒木してたり、様々な被害が出ているみたい。

うーん。



この前、新しい張り紙があって、内容を読んでみたら

わたしの名前はDöciです
4歳のワンコです
飼い主が協力してくれて、この手紙を書いています
いつも、たくさん吠えてしまってごめんなさい

っていうワンコ(と飼い主)からのお手紙で


思わず笑顔になって、ほっこりしていたら、鳥さんの巣のある所に

糞対策というよりは、恐らく赤ちゃんが落ちないように

誰かが壁に鉄板を打ち込んでました。

ちょっと前に、壁が随分振動してうるさくて

「また誰かが家を改造してるのかな~」と思ってた日があったのだけど

鉄板を見て、「あ、これだったのか!」と思って、ほっこり。

ツバメかな。

その写真を撮ろうと思ったら、ちょうど鳥が戻って来ました。






このアパートには、やさしさと、思いやりと、それぞれへのリスペクトが溢れていて

それが、新入りの住人である鳥さんにも注がれていて、本当に素敵だなぁと。

コロナウイルスの事だけじゃなくて、アメリカを中心に

世界中で色々なことが起こっていて、怒っていて

それらに対して自分自身も感じる事、色々と思う事が多い今日この頃だけれども

ハンガリーはハンガリーで

昨日はアメリカ大使館前で抗議デモが行われていたようだし

数日前の6月4日は、トリアノン条約調印100年を迎えた日でした。

個人的にはこれといって何をしたわけでもないし

大使館からはデモの注意喚起のメールが来ていたし

自分自身、特に色々と余裕がない状況だったから

家で粛々と自分のやるべき事に取り組んでいたのだけど。

特に6月4日に関しては

改めて、この国で学ぶことを選んでよかったと思うきっかけになりました。


高校時代、

・カタカナが苦手
・時間把握が苦手だから、歴史は縦の繋がりだけで手一杯
・空間把握も苦手だから、国の名前と場所を覚えられる自信がない

という理由で日本史をメインに選択したのだけど

10年経った今、西洋音楽を欧州で学んでいるし

必要に駆られて、5月後半からずっとフランス革命の頃の時代について色々と調べていたし

苦手を理由に逃げたものは、10年以上経ってもちゃんと追いかけて来るんだと痛感。



多くの、様々な、ハンガリーの友達が

少し前から様々な記事をfacebookに投稿していて

改めて色々と感じるものがたくさんありました。

「ハンガリーは小さくなった」ということに対してもそうだし、「ハンガリー人」というトピックに関しても

普段から話題になる事が多々あったし、その度に、色々教えて貰ってるからこそ

ハンガリーが領土と人口の多くを失ったトリアノン条約について、何も言わないです。

それに、フランス革命についても感じたけれど

100年以上前のことは、実際に今生きている私たち、誰一人も経験していない歴史だけど

それでも「続いてる」からこそ、現在進行形で経験しているであろうからこそ

やっぱり部外者であるわたしは、事実を理解出来ても、本当の意味で気持ちを理解することは出来ないと感じるし

だからこそ、事実を理解する必要があるのだと思ったし、想像することを怠ってはいけないと感じました。

そして、その事実に対して、良い悪い、と判断を下すことや

攻撃的・否定的な姿勢になる事は、絶対に自分はしないようにしよう、

それと同時に「考えない」というスタンスも絶対にしないようにしよう、と思いました。

だからこそ、一部で話題になってる、字幕YouTube動画に対して悲しいなと思いました。



それこそ、日本人であるわたしにとって「武士道」だったり「侍魂」と言われるものに対して

もちろん、実際に本物の武士や侍に会ったこともないし、実際のその時代を知っている訳じゃないけど

具体的なイメージや概念こそはないものの、やっぱり、日本について話している時、「自分の中にも流れてるなぁ」と思うものはあるし

だからこそ「革命」を知らないわたしは、革命を知らないからこそ革命を知る必要があるし、想像する必要があるのだろうなぁと。

それが国民性だったり、お国柄と表現されるものに繋がってるのかもしれないけど。



つらつらと書いたけど

とあるYouTubeチャンネルが好きで、配信される度に必ず見ているのだけど、彼らの動画を見れば見るほど

自分が外国人として外国に住んでいるからかもしれないけど、色々と心が震えることばかり。

その影響と、思い出散歩過多の為、最近エセ関西弁が復活してるなと思うことが多々あるけど

色々と調べて、考えることがたくさん。



両親からのアドバイスで

「今を肯定する為に、過去の選択は否定しない」ことを

「声種を転向する為に、大学5年生をする」と決めた時から心がけてるのだけど、そんな感じ。

その分、ため息と後悔ばかりだけど、まぁ仕方なし。



そういえば、スイカを買いました。



家でガンガン歌ってるのが「大きなお友達」がいて安全と思われたのか、

今年は、アパート内に鳥さんが新居を構えたようで、とても賑やかで、爽やかです。

賑やかだなと思っていたけど

電話する度に家族や、友人にも「外にいるの?」と質問されるくらい、向こうにもハッキリ聞こえてる模様。

鳥が静かになると、突如曇ってきたり、雨がザーッと降り出すので

色々な意味で、とても良い。

スイカは美味しかったです。