出典元 週刊少年ジャンプ創刊50周年記念企画
レジェンド作家SPインタビュー第3回 より一部抜粋しています
 
 

デスノート インタビュー

 

 

 

 

小畑健先生インタビュー

 

 月の悪い表情を描くのがすごく楽しかった

 

大場つぐみ先生の『DEATH NOTE』原作との出会いもまた、「感動的だった」と話す。

小畑先生「こういうものを待っていた!と。毎週、自分の描きたいものがネームでやってくる感じでした。『DEATH NOTE』も、ジャンプっぽくないなと思ったんですよ。月の悪い表情を描くのがすごく楽しかった」

現在ジャンプSQで、三度目となる大場つぐみ先生とのタッグで『プラチナエンド』を連載中。週刊少年ジャンプから離れてみたことで「解放された感じ」も味わっているという

小畑先生「ジャンプっぽく、と本当に肩に力が入っていたんだなとあらためて思います。どの雑誌でも、描くことの苦労はあると思うんですけど、やっぱりジャンプは、王者で帝王なんだと思う。でも……『ヒカル』も『DEATH NOTE』も、ジャンプ読者に受け入れられたということは、結果的にはジャンプっぽい漫画だと思ってもらえたということですよね」

小畑先生の作品が「これもまたジャンプだ」という、別の柱を作ったことは間違いない。

小畑先生「だとしたら、うれしいですよね。頑張った甲斐があったなと思います」

 

大場つぐみ先生インタビュー

 

 ジャンプには夢のある場所であってほしいんですよ

 

作画が小畑先生に決まった時は、嬉しく思いつつも、プレッシャーを感じたという。

大場先生「『ヒカルの碁』の後ですからね……。『DEATH NOTE』がヒットしなかったら自分のせいだし、その時点で自分はジャンプからいなくなるな、と思いました(笑)」

再び大場&小畑コンピで臨んだのが『バクマン。』作中では、登場する漫画家たちが読者アンケートで1位を獲るために戦うが、大場先生自信はほとんど『バクマン。』の順位を聞かなかったのだという。

大場先生「気にしないほうだと思います。あまりにも結果が悪いと、多分、やる気もなくなりますし、『早くやめましょう』って言いたくなると思う(笑)。逆にあまりにも結果がいい時は、編集さんが勝手に言ってくれるので、それでいいかなと」

ジャンプのこれからについて、今大場先生はどう思っているのだろう?

大場先生「ジャンプには頑張っていてほしいなと思うんですよ。コミックスが100万部、200万部とガーン!といくような、めちゃくちゃ売れるものが出てきたらすばらしいと思うし、そのうちきっと出てくるとも思っています。ジャンプには夢のある場所であってほしいんですよ。やっぱり。漫画家を目指す子供たちがまだいるとしたら、やっぱりジャンプを読んで、ジャンプで描きたいと思ってくれたらいいなあと思います。『バクマン。』みたいですね(笑)」

 

 

 

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