呪術廻戦ファンブック対談

 

 

 

 

一部を抜粋しています

出典元 呪術廻戦 公式ファンブック

 

呪術廻戦 公式ファンブック (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

 芥見 マンガ家を意識するようになったのは本当に『BLEACH』なんです

 

――お2人で話すのは初めてですか?

芥見 ちゃんとお話しするのは今回が初めてですが、一度「ジャンプ展」でご挨拶をさせて頂きました。

久保 軽くね。その時「『BLEACH』に影響を受けてマンがを始めたんです」って言ってくれたんだけど、「いや、冨樫さんだろ」と返したのが最初かな(笑)。

芥見 いや、実はあの時テンパって言えなかったのですが、マンガ家を意識するようになったのは本当に『BLEACH』なんです。
 

 作品からにじみ出る作者の人格


芥見 マンガ家になったからこそ、ちゃんとしたい欲というのがあって、私の世代では、世の中のマンガ家の職業イメージがギリ悪くて(笑)。なので、“ちゃんとした大人“な印象を、他の方からも持たれたいんです。

久保 つまり、真人間ぶりたいという事だね(笑)。話している時の一人称が「私」だから、どういうキャラ付けしているのか気になっちゃって。

芥見 元々中高生の頃は男子校で普通に「俺」でした。

久保 「僕」って言ったらナメられるからね。

芥見 そうなんですよ。そこから、目の上の人と会話をする機会が増えた大学時代に「僕」に変え、連載前に更にちゃんとしようと思い、普段から「私」に変えました。

久保 友達と話す時も「私」なの?

芥見 基本的には。たまに興奮したりすると「俺」って言っちゃったりはします。

久保 へぇ~。まぁ、確かに芥見先生の言葉遣いはしっかりしているけど、やっぱり作品から“闇“は感じるよ(笑)。
 

 芥見 私が女性を描く事に苦手意識があって


――ちなみに、『呪術廻戦』のキャラクターで、他に気になるキャラクターはいますか?女性キャラなど。

久保 本人を前に申し訳ないのだけど、『呪術廻戦』の女性キャラに好みの子がいないんだよね。全体的に性格キツくない?異性のキャラクターが偏ってる時って、作者の好みが反映されている事が多いんだけど、芥見先生の好みなのかなって。

芥見 いや、これはある種の逃げでして…私が女性を描く事に苦手意識があって。いわゆるおしとやかみたいなキャラを作るのにブレーキをかけちゃっているところがあります。

久保 男性のキャラはいろいろなタイプがいるのに、女性だけすごくキャラが偏っている気がして。もしかしたらジェンダーロールに准えた女性キャラを出す事に忌避感を持っているのかもと思ったり。

芥見 そういう訳でもなく…。

久保 へぇ~、強い女性っていう属性が好きって訳でもなく?

芥見 そうですね。好きな属性もあんまり無くて。いざ思い出の女性キャラとか聞かれるとフリーズしちゃいますね。あとは読者が私に、おしとやかだったり色気のある女性キャラを求めているのかなって。

久保 確かに『呪術廻戦』の女性キャラは、『呪術廻戦』の読者にばっちりハマッてる気がしますね。

――お2人は、東堂から性癖を聞かれたらどうするんですか?

芥見 無回答。たぶんボコられます。

久保 俺は巨乳だと答えます。あ、現実のではないですよ。キャラクターとしては巨乳が好きという事で。
 

 久保 (『呪術廻戦』は)親近感を持って毎週読んでいます


久保 『呪術廻戦』は、ネタの出し方が近かったり、元ネタが近い部分があったりと、親近感を持って毎週読んでいます。

芥見 『BLEACH』により小学校の時に初期衝動にあい、中学校の時に『HUNTER×HUNTER』と『エヴァ』が更にその上に乗っかって出来たのが私なんで…。

 

 久保(影響を受けた作品は)自分では『聖闘士星矢』だと思ってる


芥見 久保先生が影響を受けられた作品って、『ゲゲゲの鬼太郎』の他にございますか?『ZOMBIEPOWDER.』に収録されている初期の読み切りを読んだ時に、意外とアニメ作品の影響が強いのかなと思ったのですが。

久保 自分では『聖闘士星矢』だと思ってる。

芥見 『聖闘士星矢』!!!

久保 順番的には『ゲゲゲの鬼太郎』のアニメとマンガから、小学4年ぐらいの時に親から勧められてアニメ『聖闘士星矢』を見始めて『聖闘士星矢』のマンガが掲載されている「週刊少年ジャンプ」を読み始めたって感じ。その後はやっぱり『BASTARD!!-暗黒の破壊神-』かなぁ。

芥見 『BASTARD!!』は冨樫先生も影響受けてますよね。(個人の感想)

 

 

 

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