黒子のバスケ 黛千尋 

黛千尋

 

 

 

 

 

239Q 気に入った

 

『…やけになれなれしいな どうもじゃなくて初めましてだろ』
『!覚えてたのか……珍しいな 
オレのことすぐに覚える奴とかあんまりいないんだけど…』
『…ラノベだ』
『ノベル知らないのか?』
『普通の小説ほど重くなくて気楽に読める 好き嫌いはあるが 好きならば面白い』
『…お前表紙でもうバカにしたろ』
『! 帝光中の………ただの噂じゃなかったのか…そいつとオレが似てる…?』
『……な?』
『…………断る』
『お前からどう見えてるのか知らないが オレは 自分が大好きなんだ』
『噂が本当だとするならば 
幻のシックスマンはパス回しに特化した選手と聞いている
パスだけなんてつまらない そこまでして試合に出たいとも思わない
そんなスペシャリストにならなければ通用しないならしなくてもいい
結局オレはそれまでだったってだけのことさ
自分が気持ちよくなけりゃバスケなんてやる意味はない』
《なんだコイツ…急にフンイキが………》

(ったくゲンキンなヤローだ 
オレがレギュラーになったとたん手の平返しやがって
…まぁ いいさ
別にお前らのためにやってるわけじゃない
パスも通ればオレが気持ちがいい ちゃんといいトコいれば回してやるよ)

「ならパスはやめた シュートにしよう」

(…見たか
別に新型だの旧型だのなんてことに興味はないが
お前のとはもう別物…これがオレのスタイルだ お前なんかに勝ち目はねぇよ)

(コイツ…オレを見てる…いや 観察してるのか…!?)

 


 

240Q 大マジメさ

 

(…えーっと… ナニコレ?
オレにコイツがつくのは分かる 
ミスディレクションにホークスアイの使い手は天敵だ
同系統の能力であるイーグルアイを持つ伊月につかれれば
オレの動きはかなり制限されるだろう 
ただその伊月の代わりに赤司につく奴の人選はぶっとびすぎだろう)

(海常戦で見た限り コイツにできるのは味方のサポートぐらい
シュートなんてどうせねぇんだ マークは甘くしていい)

「!!」

「チィッ」(しまった――!!)

 


 

241Q 悔しいよ…

 

(イーグルアイ…!)「チッ」

 


 

244Q アカンやろ

 

「ああ…暑苦しくてうんざりだ」 

 

「姿を消すのがオレの仕事だが 忘れられては困るな」

 


 

245Q 奇跡は起きない

 

 

(――!へぇ…珍しいな テンション上がってんのか?いや…誇示か)

 


 

248Q まだゆずる気はありません

 

(あげく元祖トリックスターときたもんだ 失笑するぜ 
もはやタネもしかけもバレたペテン師だろ 
コートにいてもジャマなだけだぜ)

「チッ」

(…気に入らねぇな 止める気マンマンのツラしてんじゃねぇよ 
そんなこと…できるわけねぇだろうが!!)

「なっ…」(しまった…火神!!)

(今度は火神は逆サイド… アイツ以外のヘルプならまず対応できる!)

(まさか……)

(…なるほどな 役立たずのコイツをわざわざ投入したのは
わざと俺に抜かせてシュートを撃たせるためってことか…
なめられたもんだ ならこっちも思う存分やらせてもらうぜ)

「おい あえて言わせてもらうぜ 旧型シックスマン君
おまえじゃオレに勝てねぇよ」

「は?」(秀徳の…?高尾…?)

(見失った……!?バカな…!!
お前…いったい何をした――――!?)

 


 

249Q こっからだぜ

 

(…違う!!そんなことありえない…!!
存在感のあるなしなんて自分でどうこうできるもんじゃない
スティール直前も気配に変化はなかったし 
バニシングドライブも有効な場面で使わなかった 
アイツのウスさは戻ったりしていない………!!)
「まさか…テメェ…上書きしたのか…!!オレに…!!」

 


 

250Q 覚悟の重さ

 

(それに狙いがわかればもう抜かねェよ!
オレが影に徹すれば上書きが完成することはねェ…!!)

「ぐっ…」
(コイツ…オレが抜かないとふんでプレッシャーを…
後ろもガラ空き… つくづくウゼぇヤローだ 
お前なんざ抜こうと思えばいつでも抜けんだよ
だが その手にかかるかよ!
どんなにお膳立てしてオレを焚きつけても 
それがバレてりゃイミねぇよ
とは言えこのままじゃ5秒たっちまう 
パスターゲットができるまでひとまずドリブルを…)

(――――え
なんでオレは今抜いた――!?
ただのドリブルで数秒つなぐだけだったはずなのに…!?)

「しまっ…」(なんで――)

(しまった…!!今ので上書きが――――)

 


 

251Q まだ必要だ

 

(ったく 使える時は好意的
使えなくなったら悪意的
つくづくわかりやすくて助かるよ
…とは言え反論する余地はねえし
する気もねぇよ今さら
喜んで交代させてもらうぜ)
「……赤司?」

「……え?」(赤司――!?)

「…え?」

 


 

254Q 敵わない

 

「なっ…」
(何オレにパスとかしてんだバカ……!
安い挑発に乗るなよ
オレのマーク誰だか忘れたのか!!)

 


 

257Q 行くぜ洛山!!

 

(そんでオレも このまま出ろってかい
使える間は出がらしになるまで使うなんて
ずいぶんと倹約家じゃねーの おぼっちゃん)
(ただ…なんだ?はっきりとはわからない……が
今の赤司には 何か…違和感を感じる)

 


 

259Q 絶対止めてやる

 

(…にしても 赤司は何も言わないな
攻めが第3Qの終わりからずっと実渕・葉山・根武屋の一対一偏重なのも気にかかる
いくら司令塔でも 赤司自身が攻めに消極的すぎる…
それとも…これも何かの策なのか…!?
…いや違う…!?
今コイツの前では赤司ですら…そうせざるを得ないのか…!?)

 


 

261Q 十分だろ

 

(ゾーンに入った赤司……
味方を使うのをやめても…いや
やめた方が強いとか オレらの存在意義もグラつく化け物ぶりだろ
いや…グラつくどころか…マジ 必要としてない……のか…!?)

 


 

266Q 誰だお前

 

「…ちょっと待ってください」

「無様だな
慰めたり励ましたりするとでも思ったか?
しねーよそんなこと
オレは聖人じゃねぇし
ただ気に入らなかったから文句言いたかっただけだ
あんだけ偉そうなこと言っといてお前 こんなもんか
オレにはそうは思えないんだけどな
屋上で初めて会った時とは別人だ
つーか 誰だお前」

 


 

268Q どうすりゃいいんだ

 

(……はぁ!?いいのかよ赤司 あそこで?
危なくねーか とられても知んねーぞ
……まぁいいケドよ)
「今のお前がそう言うなら大丈夫なんだろ
なら オレは思い切りいくだけだ」

 


 

270Q お前だったんじゃねーか

 

(なんだこの 得体の知れねぇ圧力は……!?)

 


 

271Q 百年早い

 

(動き出しが早い!!擬似エンペラーアイかよ)END

 

 

 

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