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Natural★Flow 

福岡県北九州市在住フリーライターのブログ。

いろいろな人や情報と出会って感じたこと、伝えたいことを綴ります。

自分のココロに忠実に、書きたいことをありのままに…。

会社員時代は、いろいろな教育プログラムを受けた。
キャリアプラン、営業研修、リーダー研修、マナー研修、マーケティング、
エゴグラム、ストレスマネジメント等など…。
今の仕事でも日常生活でも、ずっと役に立っているのがアサーション研修
だと思う。

アサーションとは「自分も相手も同時に大切にした」コミュニケーション
スタイルのこと。
コミュニケーションには、次の3つのスタイルがあると言われている。
 
●ノン・アサーティブ(非主張的・受身的)
 他人を優先し、自分を後回しにする関係の持ち方、自己表現の仕方

●アグレッシブ(攻撃的)
 自分のことだけを考えて、他人のことを考えず後回しにする関係の持ち方、
自己表現の仕方

●アサーティブ(自他尊重)
 自分を大切にしながら、他人への配慮も忘れない関係の持ち方、自己表現
の仕方

福岡で開催された近藤先生のアサーション研修は、実感レベルで気づきの
多い研修だった。
心理学の理論はしっかり押さえながらも、職場で実際に起こる事例を豊富に
紹介。
受講者の予想を超える的を得た解説、リアリティ溢れる会話実演は、
本当に素晴らしいビックリマーク
さすが、近藤先生だと思った。

久しぶりにエゴグラムも受けた。
チェックリスト式になっている性格分析で、年間53万人が受講する信頼性の
高いテストだ。
エゴグラムでは、人間誰もが持っている3つの心(親・大人・子ども)の
状態が表れる。
健康な人とは、この3つの心を必要に応じて自由に出し入れできる人だと
言われている。
親と子どもの心が、それぞれ2種類あり、5つの尺度で自我状態を計る。
 
 CP 父親の心(厳しい私)良心・信念・理想
 NP 母親の心(やさしい私)思いやり、温かさ
 A 大人の心(考える私)現実的、合理的、論理性
FC 子どもの心(自由な私)自由奔放、感情豊か、創造性
 AC 子どもの心(合わせる私)協調的、相手優先、服従

15年前に比べるとCPはやや高め、元々高かったNPとAがさらに
上がって100%になっていた。
母親とライターの役割がそのまま全開している。
100%に近かったFCが少し下がり、ゼロだったACが少し上がった。
確かに、いい子(主婦)を演じている部分はあるし、昔より慎重。
でもやっぱり根本は、自由奔放な子ども心が高いのだべーっだ!
エゴグラムに良い悪いはなく、これをどう活かすか?が大事。

どんな時もアサーティブに関われれば、トラブルは起きないだろうけれど、
相手によってはなかなかそうもいかず…と思ってしまいがちだが、
やっぱり基本は自分自身の考え方と行動の仕方なんだよなぁ~と改めて
思った。

最近はアサーティブな家族関係だけれど、数年前はかなり厳しかった…。
それでもアサーティブを知っていたお陰で、何とか乗り越えられた場面も
多い。
逆説的だが、「アサーティブでなければならない」という思い込みがない
ことも大切。

アサーティブであるということは、自分自身の本音としっかり向き合う
ことでもある。
「わたし」というのは一番近くて一番謎の多い存在。
心身ともに健やかな毎日が送れるよう、素直にお付き合いをしていきたいドキドキ
私の社会人としての出発点は、研修屋である。
東京の大学を卒業後、リクルートに入社し、企業向け教育研修の企画営業職になった。

顧客は人事・研修担当の責任者で、大手企業を中心に営業をしていたビル
アポ取り、ヒアリング、情報提供をして信頼関係をつくり、ニーズに合った提案をする。
企画書作成、プレゼンテーション、クロージング、フォロー、リピートという流れの仕事。
営業数字が出るのはクロージングの瞬間だが、売れる営業マンであり続けるためには、どのプロセスも全て大切だった。

リクルートの高い目標志向、人を見るプロの顧客、人を育てるプロのトレーナーとの間で、徹底的に鍛えられた。
仕事の厳しさとおもしろさを知り、心底仕事が好きになった。
七転び八起きのような毎日を繰り返しながら成長し、信頼関係を築く喜び、達成感を思う存分味わった。
いろいろな面において、恵まれた職場だったと思う。

30人以上いたトレーナーは、皆さん豊富な実務経験を持ち、人間性豊かで勉強熱心。
若い営業マンたちをあたたかく見守り、必要なときにはきちんと指導してくださった。
中でも、私が一番影響を受けたのが(株)近藤教育企画の近藤成子先生である。


仕事に対する考え方、人との接し方など、近藤先生から学んだことは、私の仕事のベースになっている。
たくさんのトレーナーを見てきたが、先生ほど職人気質な人はいない。
自ら学ぶことを楽しみ、常に自分のクオリティを高め、顧客に最高のものを提供する。
ユーモアがあっておもしろく、鋭い厳しさがあり、誠実で心底あったかい人だ。

「研修ごっこはしない」という強い信条を持ち、常に現場で活用できる視点で研修を行う。
理論だけ、きれいごとだけの講師も多いが、近藤先生は本物の人材育成ができる講師だ。

その近藤先生が、6月13日に九州で初の公開講座「看護・介護に活かそう!アサーション研修」を開催した。
先生に会えることがうれしくて、大喜びで博多へ行き、事務局としてお手伝いしたラブラブ

近藤先生は、新入社員、女性リーダー、管理職など、豊富な研修実績を持っているが、ここ数年はアサーション理論を軸にして、医療現場のコミュニケーションスキルアップに力を注いでいる。
コミュニケーションの基本は全ての人に共通なので、今回は医療関係者以外の参加もあった。

アサーションの内容については次回に続く。
小倉駅改札内の通路に、門司港レトロのポスターが貼ってあるのを
見つけて、思わず写真を撮った。
(真ん中の「みなと祭り」は関係なし)

$Natural★Flow -門司港レトロ


≪昼≫
時を越え、今に生きる浪漫。

異国情緒あふれる古いまち並みと、新しい文化が共生する港町。
海峡の心地よい潮風を感じる旅路です。

≪夜≫
心なごむ彩り、浪漫が薫る。

異国情緒あふれる古いまち並みと、新しい文化が共生する港町。
懐かしくやさしい時間が流れています。


3月、コピー制作の依頼があり、2週間ほど門司港レトロのこと
ばっかり考えていた。
もちろん他の仕事もしながらだが、あのときは門司港レトロ一色
だったなぁ。

制作したものが世に出ているのを見ると、やっぱりうれしい!

今回のコンセプトは「定番的に使えるポスター」だった。
季節のイベントや一部の施設を取り上げるのではなく、
レトロの全体的な魅力をPRする。
門司港レトロを知らない人にも、魅力を伝えられるもの。

「門司港レトロの魅力とは何ぞや?」を考えるところから、
制作は始まった。

私が考えた門司港レトロの魅力
・歴史建造物…現在も使われている。
・古い街並みと新しい都市機能と調和した都市型観光地。
・美術館、博物館など観るものが充実している。
・街歩きが楽しい。
・グルメも楽しめる。
・のんびりゆったり。
・街と港と観光。

では、それをいかにポスターで表現するか?

これが、なかなか難しくて…。
門司港駅 、旧門司税関 などの歴史的建造物は象徴的な存在だし、
新しい海峡ドラマシップ、トロッコ列車『潮風号』も外せないと言う。
人力車もいい味出しているし、港というからには海景色もあったほうがよい。

ポスターは、コピーとデザインが融合したものであり、
それぞれが独立した作品ではない。
そして、どんな作品でも発注者の意図に沿わなければ、意味を成さない。
全体を繋ぐディレクターの役割は極めて重要だし、
デザインの出来はカメラマンが撮る写真にもかかっている。

レトロに足を運び、資料を読みあさり、3案×昼夜バージョンを書き、
営業担当のディレクターさんやデザイナーさんたちと何度もやり取りして、
やっとポスターができた。
やっぱり、いくら個人事業主、専門職であっても、仕事は常にチームワークなのだ。

私が関わるモノづくりは、紙面という2次元の世界だけれど、
取材や打ち合わせに出向いたり、たくさんの情報を集めたり、
複数の人たちの考えを聞いたり、時を越えて想いを巡らせたり…。
動いて、感じて、考えて、何かを誰かに伝えるための言葉を紡いでいく。

何がよい作品なのか決まった答えはないから、時々苦しくなることもあるあせる
ヒアリングとライティング技術の向上に務め、感性を磨き、
人格を高めていくことで、解決していくしかないだろう。

いずれにせよ、街や書店で自分が書いた作品に出会うことは、
ライター業の醍醐味の一つだ。
作品との再会を楽しめるように、一つひとつ心を込めて書いていこう