門司港レトロのポスター | Natural★Flow 

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福岡県北九州市在住フリーライターのブログ。

いろいろな人や情報と出会って感じたこと、伝えたいことを綴ります。

自分のココロに忠実に、書きたいことをありのままに…。

小倉駅改札内の通路に、門司港レトロのポスターが貼ってあるのを
見つけて、思わず写真を撮った。
(真ん中の「みなと祭り」は関係なし)

$Natural★Flow -門司港レトロ


≪昼≫
時を越え、今に生きる浪漫。

異国情緒あふれる古いまち並みと、新しい文化が共生する港町。
海峡の心地よい潮風を感じる旅路です。

≪夜≫
心なごむ彩り、浪漫が薫る。

異国情緒あふれる古いまち並みと、新しい文化が共生する港町。
懐かしくやさしい時間が流れています。


3月、コピー制作の依頼があり、2週間ほど門司港レトロのこと
ばっかり考えていた。
もちろん他の仕事もしながらだが、あのときは門司港レトロ一色
だったなぁ。

制作したものが世に出ているのを見ると、やっぱりうれしい!

今回のコンセプトは「定番的に使えるポスター」だった。
季節のイベントや一部の施設を取り上げるのではなく、
レトロの全体的な魅力をPRする。
門司港レトロを知らない人にも、魅力を伝えられるもの。

「門司港レトロの魅力とは何ぞや?」を考えるところから、
制作は始まった。

私が考えた門司港レトロの魅力
・歴史建造物…現在も使われている。
・古い街並みと新しい都市機能と調和した都市型観光地。
・美術館、博物館など観るものが充実している。
・街歩きが楽しい。
・グルメも楽しめる。
・のんびりゆったり。
・街と港と観光。

では、それをいかにポスターで表現するか?

これが、なかなか難しくて…。
門司港駅 、旧門司税関 などの歴史的建造物は象徴的な存在だし、
新しい海峡ドラマシップ、トロッコ列車『潮風号』も外せないと言う。
人力車もいい味出しているし、港というからには海景色もあったほうがよい。

ポスターは、コピーとデザインが融合したものであり、
それぞれが独立した作品ではない。
そして、どんな作品でも発注者の意図に沿わなければ、意味を成さない。
全体を繋ぐディレクターの役割は極めて重要だし、
デザインの出来はカメラマンが撮る写真にもかかっている。

レトロに足を運び、資料を読みあさり、3案×昼夜バージョンを書き、
営業担当のディレクターさんやデザイナーさんたちと何度もやり取りして、
やっとポスターができた。
やっぱり、いくら個人事業主、専門職であっても、仕事は常にチームワークなのだ。

私が関わるモノづくりは、紙面という2次元の世界だけれど、
取材や打ち合わせに出向いたり、たくさんの情報を集めたり、
複数の人たちの考えを聞いたり、時を越えて想いを巡らせたり…。
動いて、感じて、考えて、何かを誰かに伝えるための言葉を紡いでいく。

何がよい作品なのか決まった答えはないから、時々苦しくなることもあるあせる
ヒアリングとライティング技術の向上に務め、感性を磨き、
人格を高めていくことで、解決していくしかないだろう。

いずれにせよ、街や書店で自分が書いた作品に出会うことは、
ライター業の醍醐味の一つだ。
作品との再会を楽しめるように、一つひとつ心を込めて書いていこう