ライター海江田の 『 シラフでは書けません。 』 -2ページ目

黒木華、すてき

たまにあるJ2の土曜開催はいいね。
日曜までに仕事を終え、週明けの月、火を自由に使える。

岩井俊二監督の最新作『リップヴァンウィンクルの花嫁』を観てきた。
二十数年前、大学で自主映画をやってたり、放送関係の仕事に興味を持つ僕らの間に、岩井俊二の名は一気に広まった。
『FRIED DRAGON FISH』、
『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』のVHSビデオを友だちが持ってきて、「とにかく観ろ。すぐ観ろ。明日までに観ておけ」とやかましい。
なんだよ急かしやがってと思いつつ観てみたら、これがすごかった。
あんなカット割り、光の使い方があるんだと衝撃。
『打ち上げ花火』の奥菜恵のかっわいいこと。

音楽はすばらしかった『スワロウテイル』以降の作品は縁遠くなっていて、久しぶりに観てみようと映画館に足を運んだのだ
主演の黒木華、好きなんだよ。まず顔が好き。ずっと眺めていられる。
困った顔がすてきだった。声もいいねえ。かすれ具合が。
でも、お話にはあまり入り込めなかったな。
僕が変わってしまったのかもしれない。

今日は、FC町田ゼルビアの練習場に行き、畠中槙之輔に話を聞いてきた。
あどけなさが抜け、急成長中ですよ、彼は。

●掲載情報
『フットボールサミット第34回 特集 柴崎岳「鹿島の心臓」は「日本の心臓」になる』(カンゼン) 3月29日発売
92年組を主軸とする年代別代表の監督を務めた池内豊(JFAユースサブダイレクター)氏のインタビューを担当しています。
柴崎岳以外にも、小林祐希や高木善朗、高野光司への証言が取れ(誌面ではカットだけど)、とてもお得な仕事でした。

【無料記事】【マッチレポート】J2-3[A]ロアッソ熊本戦『雨の熊本に散る』(2016/03/14)
お店の雰囲気が良くてね。すっかりくつろいでしまいました。
「今度、友だち連れてきます」と言ったものの、残りのアウェーは全部行くつもりだしなあ。いつ行けるのか。代表戦か?

【無料記事】【練習レポート】トレーニングマッチ vs FC今治『高木大輔、一発回答!』(2016/03/17)
高木大輔、貫禄の2ゴール。このようにトップとユースの垣根が低いのは、ヴェルディのいいところだなとつくづく。さまざまな発見に恵まれます。

【無料記事】【監督・選手コメント】J2-5[H] FC町田ゼルビア戦に向けて~冨樫監督、平本、高木純、楠美~(2016/03/25)
冨樫監督、忙しい身なのに(だいたい4時に寝て、6時半起きですって)、ちゃんとオチをつけるのに付き合ってくれる。
それは監督の仕事に含まれてないと思うんですが、まあ性分といいますか。


【無料記事】【マッチレポート】J2-5[H] FC町田ゼルビア戦『東京クライシス』(2016/03/27)
仕事が終わってスタジアムを出たとき、以前取材で知り合った町田のコールリーダーのタケルくんとばったり。
「ああ、おつかれさまです」と挨拶されたときの複雑そうな顔、憐憫に満ちた眼。そういう試合だったんだなあ。
いっそ無邪気に喜んでくれたほうがいいよ!
やさしい子なんだよね。酒飲むと変わるらしいけど。


タイトルを付けるときは、類似のものがないかネットでぱぱっと調べる習慣がある。
過去、サッカー関係で同じタイトルがあったら、使用は避けたい。
今回、うっかり忘れてたんですよ。
したら、『ルパン三世 炎の記憶~TOKYO CRISIS~』。まあ、これはいい。
もひとつ、株式会社 Tokyoクライシスってのが出てきて度肝を抜かれた。
この会社の業務が強烈なんだ。
「AV男優TAKAのセックス交渉術」。
危うく申し込むところだったよ!
Facebookのジャンルは「教育」。いや、そーだけどさ。
なんでまた、下ネタに引っ張られるかね。

電話対応、取引銀行(融資する?)とかを想像して、しばらく仕事にならなかったね。
「はい、東京クライシスです」。
言い方にもよるけど、カッコよすぎるでしょ。
なんだよ、その危機感。一度でいいから、言わせてほしい。




週末の予定

今日は、川崎フロンターレ vs 名古屋グランパス@等々力陸上競技場。
今季初、J1の試合取材だ。
前節、湘南ベルマーレとド派手な打ち合い(4‐4)を演じた川崎と、小倉監督率いる名古屋。
どんなゲームになるんだろう。楽しみ。

明日は、HUB八王子店でロアッソ熊本 vs 東京ヴェルディを観戦する。
アウェーに行けない代わりに、ヴェルディを応援してくれている店の様子を、SBGでレポってみようという試みである。
急な申し出にもかかわらず、どうぞやってみてと取材許可が下り、助かった。
まあ、ふつうにお金払ってサッカー観るだけですけどね。
近場にあるのに、初めて行くんだよ。

●掲載情報
【無料記事】【フットボール・ブレス・ユー】第1回 一瞬から流れ出す時間(2016/03/02)
平本一樹、J通算400試合出場ですよ。
能力は評価されていたが、これほど息の長い選手になるとは、当時の彼を知る人ほど予想できなかったんじゃないかな。
オッズの設定は、今季のプレミアリーグ、レスター・シティの躍進といい勝負。
優勝しちゃえ。
どちらもフットボール・ロマンだ。

【無料記事】【この人を見よ!】vol.2 左のスペシャリストとして~DF6 安在和樹~(2016/03/09)
SBGを開設してよかったなと思うのは、こういう記事を出せることですね。
いくらレギュラークラスでも、ディフェンスの選手はなかなか書く機会がない。
3年前の春、人工芝グラウンドを通りかかって、きれいなキックをする選手がいるなと見ていたら、FKの練習をするルーキーの安在和樹だった。
あの美しい軌道は目に焼きついている。
今年は毎日、居残ってFKの特訓をしているよ。
そろそろ一発あってもよさそうな。

『フットボール批評』issue10(カンゼン) 3月7日発売
「ファジアーノ岡山 創設記 地方クラブの雄が築いてきたもの、見据える未来――」を寄稿。
扉の写真が大迫力。ご一読いただいたあと、もっかい扉に戻って眺めてほしい。
よくぞここまで、すごいなあ、と僕は心から思った。
勝負の今年、あとは武運がありますように。

外の世界にきちんと目を向けたうえで、現在の東京ヴェルディの在り方、組織づくりを是とするなら、それもひとつの考え方だろう。
ただひとつ、よく言われる地方クラブと首都圏のクラブの違いは事実としてあるが、そんなのは言い訳だよ。
たとえば、岡山の基軸である「人を大切にすること」、「情理を尽くして説くこと」、「クラブを社会の公器として扱うこと」においてどんな違いが?
「多様性は組織の強さの根源。さまざまなタイプの人が活躍できる組織のほうが全体のパフォーマンスは上がります」
と語る木村社長は、周囲からすさまじいプレッシャーを受けながら結果を出している。
ここ数年、チームの成績、入場者数は横ばいながら、毎年7000~8000万の増収を目標に、着実にクラブを成長させてきた。

この点、ヴェルディの場合、プレッシャーは弱いと僕は感じるね。
本当はもっと力があるかもしれないのに(限界の可能性もあるけど)、そのぬるさが成長を阻害しているようにも思う。
一方、現場のプレッシャーは相当だよ。
冨樫監督が背負っているのは今季の成績だけではない。
はたして、ヴェルディの育成理論は正しかったのか。
集団として、トップのレベルに通用するものだったのか。
土のピッチから始まり、連綿と受け継がれてきたすべてが、双肩にかかっている。
これまで育成に携わってきたアクの強い指導者たちの眼が、仕事ぶりに注がれている。
冨樫監督は自分こそがその大役に適任だとは思っていないんだ。
そんな思い上がった考えを持つ人ではない。
でも、やるしかないんだよ。

僕はわりと気長に羽生社長のやり方を見てきた。
成長曲線がお寝んねのいま、ここらでやり方に変化を加えていこうかってのなら俄然興味を惹かれる。
岡山の方法論はまねできないにせよ、近隣の川崎フロンターレやFC東京のトップのように、ひとりでも多くの人にヴェルディのサッカーを見てもらおうと街頭に立つ、ドブ板を踏むとかさ。
それだったら僕は、あらゆる媒体に掛け合って、ページをぶんどってくるよ。





男と女 その三十二

「友だちになってください」
男が言った。女は一瞥し、そっけなく返した。
「いやです」

男はあきらめない。
「友だちがほしいです」
「ほかを当たってください。すでにブロック済みなんで」
「ト、モ、ダ、チ」
「ユー、アー、サッド・モンスター」

ついに、男はキレた。
「ケチ! 下手に出てりゃいい気になりやがって。誰が、哀しき化け物だ」
「ちゃんと、文太と詩織から友達申請させたでしょ」
「文鳥だろうが! しかも一羽(詩織)はあの世だぞ」
「別にいいじゃない」
「あのな、よく考えてみろ。おれは43だ。43の男の友だちが文鳥のみ。しかも一羽は他界している。これを世間にさらせるかッ」
「もうさらしてるでしょ。夫婦と文鳥のみのほうがもっと恥ずかしいよ」
「おまえという人間がよくわかった。出て行け。いますぐ荷物をまとめ、ここを去るがよい」
「あらら、誰に教わるのかしらね。Facebookのやり方を」

男は拳を固めたまま、ガクッとひざをついた。返す言葉がなかった。

事の発端は、男が生涯手を出さぬと決めていたSNS(Facebook)を始めたことにある。
Facebookを仕事に活用する女はベテランで、さまざまなことを知り尽くしている。
男が感覚的に最も苦手とする「誕生日おめでとう合戦」の回避や、届いたメッセージがフィルタに隠されていることなど、事細かに指導してくれた。

過日、タグマ!の指南役との打ち合わせで、「SBG告知強化のために、いずれはtwitterかFacebookをやりましょう」という話になった。
以前の男であれば南半球まで蹴っ飛ばしていた提案だが、いまはひとりでも多くの人に書いたものを読んでもらいたいと躍起になっている。
言葉が届かず、宙に浮くほど虚しいものはない。
協力してくれているチーム関係者にも、それでは申し訳が立たない。

この際、なりふり構っていられず、Facebookを選択した。
twitter方面は頼れる人がぽつぽつ浮かび、たまには拾ってくれるだろうと任せるつもりだ。
特に連絡をしたわけではないが、わかってくれるに違いないと勝手に決めつけているのだから、男のずうずうしさは相当なものである。

今回、大げさではなく、十数年の仕事を懸けた勝負だ。
東京ヴェルディのオフィシャルの仕事が一切なくなって久しいが、それは問題ではなかった。
その立ち位置が不向きであることは男も自覚しており、どうせいいものを作ろうなんてのは二の次なんだろうというあきらめが先に立った。

自分の書いたものに価値が認められるのだったらきちんと届くべき人に届くだろうし、認められないのであればスルーされる。
それだけの話で、もともとライターはそういう商売だ。
また、すでにヴェルディの楽しみ方を確立しているあなたはいいとして、新たな人を迎え入れるためのガイドは充分足りているとお考えなんですか? という問いでもあった。

かねてより、伸び悩む入場者数、スカパー!加入者数最下層(J2以上40クラブで、ブービーかビリ。e2で録画に回されることが多いのもやむなし)という厳しい現実が男を怯ませていたが、どうやら杞憂に終わったようだ。
苦心の甲斐あってか、3月に入ってもSBGの会員数の伸びは堅調。
おかげで、4月以降のアウェー取材はほぼ行ける算段がついた(7月16日のV・ファーレン長崎戦だけ調整中。エアーが高すぎる!)。
男は感謝の気持ちとともに、この先、もっと面白いことがやれそうだとアイデアを練るのに忙しい。

「ちゃんと相手を見なきゃダメ。この人、ただの政治家。こっちに全然興味ない。あと、外国人のきれいな女の人からの申請も要注意。あれはスパム。情報を吸い上げられちゃうよ」
最終的に、男が女に詫びを入れて言い争いは落着し、再び指導を受けている。
男は来る者拒まずである。
最初の友だちが飼っている白文鳥なのだ。選べる身分にない。
承認ボタンをぽちぽち押しているうちに、Facebookはどうにかさまになってきた。

「ただの宣伝なんて誰も見てくれないよ。ちゃんともてなすことが大事」
このように女は手厳しい。
男はおとなしく従ったほうが得策だと、慣れて余裕が出てきたら改善すると約束した。

ここにきて、新たな問題も生じている。
WEBマガジンとFacebookに注力する結果、ブログの先行きが危ぶまれている。
やがて告知機能はFacebookが中心となっていくだろう。
取り立てて変化のない日常を過ごし、余力もまた乏しい。
それでも書きたくなるようなことって、しょっちゅうあるのか。
ちょいちょいのぞきに来てくれる人もいることだし、当面は棚上げ。
週に一度くらいは更新しようと男は考えている。

「師匠、眠いです。これって噂に聞くSNS疲れですかね」
「はい?」
「わりとのんびり生きてきたもんで、つらいっす」
「何言ってんの。まだ序の口だよ」

女の言葉に男は暗澹とし、深いため息をついた。


男と女32





掲載情報のみ

びっくりするほど日常に変化がない。
よって、たまった掲載情報のみ。

●掲載情報
【無料記事】【練習レポート】「町田には勝ちたい」平智広(2016/02/17)
平智広はいい男ですね。

【無料記事】【練習レポート】トレーニングマッチ vs 明治大『かじ取りに苦しみ、ドロー』(2016/02/21)
【無料記事】【練習レポート】【監督・選手コメント】トレーニングマッチ vs 明治大 「チームとして戦い方を統一できなかった」楠美圭史(2016/02/21)
故障者のリハビリが思ったより長引いているのがなあ。
スタメン候補だった中後雅喜、南秀仁、高木大輔、アラン・ピニェイロ、みんな1週前の練習試合に間に合わないとは……。

【お知らせ】3月の更新予定(2016/02/22)
更新予定を立てると同時に、今後の運営方針を定めた。
悩んだのは、試合での監督・選手コメントの扱いをどうするか。
僕はコメントを入れ込んだマッチレポートを書き慣れているから、そのつもりでいたんだけど、となると別枠の監督・選手コメントと内容がダブるのがどうも気持ち悪かった。
あと、試合の監督・選手コメントはオフィシャルが質の高い仕事をしているんですよ。
監督会見を見学したサポーターならわかると思うけど、ほぼそのまま載っている。

よそのWEBマガジンは、オフィシャルとかぶっても監督・選手コメントを掲載しているが、僕はやめることにした。
それよりは、前節を踏まえて次節の展望を語ってもらう、つまりブリッジのようなプレビューコメントのほうが情報の価値はあるだろう。
というわけで、【監督・選手コメント】は金曜に更新。
なにせヴェルディの場合はメディアのパワーが小さいもんでね。
同じことに労力を割くのは気が進まない。

だってさ、開幕1週前の練習試合で、ヴェルディ側のメディアは僕ひとりぼっちだよ。
誰とも分担できないものだから、話を聞きたい選手が同時に出てきたら、「ごめんなさい。ちょっと待ってて」と迷惑までかけている。
そんなクラブ、どこにあんの。
どうしてこうなっちゃったのかなあ。
クラブはもっと真剣に考えたほうがいいと思う。
ちゃんと分析をしてこなかったから現在がある。

単純に広報スタッフがスーパー意地悪だったってのなら話は簡単なんだ。
でもそうじゃないからね。むしろ親切な人が多かった。
能力もよそと比べて劣っていたとは思わない。
それなのに何人ものライターがやってきては、きれいに去って行った。
たしかにヴェルディの人気はいまいちだけど、アカデミーや日テレ・ベレーザも含めて、掘りがいはいくらでもあるクラブだよ。
マスコミの集中する東京だよ。
だからこれはクラブの体質の問題。
入場者数がなかなか伸びないこととも無関係ではないと思う。
僕とJsゴールの上岡真里江さんが心中したらどうすんの?(付き合ってねえけど)

皮肉なことに、情報の出どころが限られているものだから、SBGは順調なすべりだしを見せている。
よその事例を見ると、どうにかやっていける採算ラインに到達するまでこりゃ3ヵ月はかかるなと思ったが、わずか20日で突破した。
しばらくは持ち出しとなるのを覚悟したのに、こんなに早く軌道に乗せてもらってありがたい。感謝。
おかげさまで3月の讃岐と熊本、どっちかは行けることになった。
未踏の地である讃岐に行ってくるね。





すっかり開幕気分

Jリーグ開幕が迫る。
やたらめったら飲み会の予定が入ってくる。
この時期、珍しく仕事は立て込んでいる。
だが、誰もそんなことは気にしてくれない。
来るに決まってるよな、という態度で誘ってくる。

なんなんだろうね、これ。毎年のことだけど。
味スタでどうせ会うし、会わないかもしれないけど同じ場所で同じものを見てるし、しばらく会わなくたって友だちは友だちじゃんと思うのだが、そういう問題ではないらしい。
そわそわしちゃって、ふた言目には「開幕だからさ」。
なんでもいいから集まって話したくてたまらないみたいだ。

それで実のある話なんて、したためしがない。
「始まるね」
「始まるよ」
「今年はどうかな」
「どうだろうねえ」
「札幌かあ」
「札幌だよ」
ひたすらオウム返しで互いにニコニコしていられるのだから、安いものである。

それで僕はといえば、そんなだらだらした時間がいやじゃないんだな。
用もないのにいい年をした大人が集まり、ぽうっと浮かれている時間が。
一度味わってしまうと、これがなかなか抜けられないのである。


●掲載情報
【無料記事】【練習レポート】キャプテンに井林章を任命(2016/02/09)
井林章は奥があるね。副キャプテンの南秀仁がどう変わっていくのかも注目。

【無料記事】【イベントレポート】『VERDY FAMILY FES. 2016 inよみうりランド』写真ギャラリー(2016/02/11)
高木大輔のけがが心配されたが、モモカン(太ももの打撲)が入っただけと聞いて安心した。
来週から練習に合流できるそうだよ。
いまのチームで彼がいるのといないのでは大違い。

世の中には親切な人がいるもんでさ。
ランドでたまたま会った人に「写真弱すぎっす。おれが撮ると選手がヘタに見えてバツが悪い」なんてこぼしたら、好きに使っていいよと趣味で撮っている写真を送ってくれた。
写真=kitasumiのクレジットがそれ。
見栄えが断然違い、とてもありがたい。

そうして人に頼ってばかりもいられず、カメラを購入した。
本格的な一眼レフはどうせ宝の持ち腐れになってしまうので、持ち運びに便利なミラーレス一眼に狙いを絞った。
ニコンとオリンパスで迷った結果、使い易さとミラーレス一眼市場に注力する将来性を買って後者を選択。
交換レンズをそろえていく都合、かなり真剣に考えた。
かっこよすぎるPEN Fが出るまで待とうかと思ったが、おいマジかという価格にびびり、PEN Lite E-PL7で手を打っている。
11日のファミリーフェスにぎりぎり間に合ってよかった。

あと、前からどうにかしたいと考えていた、フォーメーションの画像を付けることに成功した。
成功したというほど自分で何かをしたわけではなく、このサイトをお使いなさいと教えてもらっただけだが。
ぱっと見でわかるのは大事である。

このように、購読者の方々には成長の過程に付き合わせてしまい申し訳なく思う。
売り言葉に買い言葉、出たとこ勝負の見切り発車でスタートしたとはいえ、明らかに準備が足りていなかった。
「会員登録しましたよ」と話しかけてくれる人に、ありがとね、ビジュアル面がヘボくてごめんと詫びると、「いやいや大丈夫。面白いの書いて」と決まって返してくれるのだが、僕の胸はしくしく痛む。
おそらく、みんなはほかのWEBマガジンと横の比較をしていない。
あるいは知ってて目をつむってくれている。

研究のため、タグマ!の登録サイトはすべて読み漁った。
テキストはどこにも負けていない。
ところが写真をはじめとする見せ方は、ここには負け、ここも負けた、ほぼ全負け。
いや、ほぼじゃない。きれいに全負け。つまり最下位。
愛媛のとか見てよ。これはすごい。ショックを受けた。
写真が上手だし、デザインも洗練されている。
同じ料金を払ってもらっているのに、これでは申し開きが立たない。
正直なところ、追いつくのは無理だと思うけど、改良を加えていくからもうちょい待ってね。





ランド快晴。感謝。

沖縄では毎朝7時に起床し、朝昼晩とごはんを食べ、とても規則正しい生活を送っていた。
これを東京に帰ってからも継続しようとしたのだが、2日ともたず挫折。
夜が更けてからよっこらせと書き始める生活に戻った。
ダメだなあ。

今日のランドは快晴に恵まれ、選手たちは気持ちよさそうにボールを蹴っていた。
リハビリに励んでいた北脇健慈が全体練習に復帰してたね。
昨年、北脇はレンタル移籍先のFC鈴鹿で有意義な経験ができたとのこと。
彼、すんごい話が面白い人だよ。
そのうち『スタンド・バイ・グリーン』のほうで書くから待ってて(たぶん無料記事にする)。
こういう調整がいくらでもできるとなると、ブログと何がどう違うのかよくわからなくなるが、結果的にじゃんじゃん書ける場を持てたのはいいことだと捉えている。

先日のFC東京戦で右足首をひねったアラン・ピニェイロが別メニュー調整となっていたが、症状はさほど重くなく開幕には影響なさそうとのことで安心した。
明日、明後日は練習試合。
そろそろ新しい顔を見せてくれるかな。


●掲載情報
SBG【練習レポート】「いぶし銀の輝き」高木純平
第一印象は、絵に描いたような好青年。
初対面のとき、ややぶしつけな質問をジャブ程度にぶつけてみたのだけど、きちっと対応されたね。
シーズンの経過にともない、重要性を高めていくように予感するが、さてどうか。

最近の僕はといえば、先に発表されたJリーグの日程とにらめっこをしている。

「何かと忙しいあんたの代わりに行って、レポってくるから読んでよ。話も聞いてくる。いいのいいの、いろいろ書くのが仕事だし、好きで勝手にやってることだし。写真もヘボだけどどうにか。え、手間賃くれんの、悪いね助かる。……20円かあ。えっとさ、いや2万とかいい。いらないそんなに。困る。あとおれ、コラムとかもわりと得意で、ほかに面白そうなことを思いついたらやってみるからひまなとき読んで。うん、遠慮は無用。サービスサービス。ためになるか? ごめんならないわ。人生の役にはいっこも立たない。成績も上がらないし、お金持ちにもなれない。モテるように? もっとならない。女子力? あ? ほかいけよ。おまえもう帰れ。おい、リップ忘れてるぞ。ほれ。ガチャ、バタン。ったく。おととい来やがれってんだ。ドンドン。なんだよ、うるせえな。もう来んなって。お、ああどうも。ヴェルディ絡みの面白いアイデア? 聞く聞く、聞かせてください。コーヒーでいいかな――」

やや長くなったが、これが当WEBマガジンの基本スタンスである。
よって、やるからにはアウェーも全試合行くべし、という気がしていた。
でも、そんなの一度もやったことがないよ。
ほかの人はどうしているのか、タグマ!つながりのライターに訊いてみた。

「行けるところは全部行く。海外だと行けないこともあったけど」
「うちはふたり体制だからどうにか対応できる」
「遠いアウェーは無理。利益が吹っ飛ぶ。テレビ観戦だね」
「向こうのライターさんにギャラを払って書いてもらう」

なるほど、いろんなやり方があるのね。
でもやっぱ、どうせなら行きたいな。
だが、3月のアウェーは苦しい。よりによって遠いとこばっか。
いまは投資ばかりでお金が全然回ってない。
どうやらカメラも買うしかなさそうだし。
マッチレポートは全試合書くが、態勢が整うのは5月くらいになりそう。
とりあえず明日の館山(TM vsモンテディオ山形)は行ってきてよの声が聞こえるから、早起きしてレポってくる。
やった、点が取れた! のニュースを届けたい。

1日の正式オープン初日から予想を大きく上回る申し込みがありほっとした。
まあ、知り合いがだいぶ加勢してくれたようなんだけど。
そんなに友だちが多い人間でもないのになあ。
心から感謝いたします。





さらば、沖縄

沖縄キャンプ取材が終わった。
ウェブマガジンの開始と重なって、ずっとばたばたしていたような気がする。
ひそかに沖縄サッカーの源流をたどるルポを企んでいたが、ぜんぜんできなかった……。
やり残したことはいくつかあり、また来年ヴェルディが沖縄でキャンプをやってもらえると助かる。
思えば、僕の場合、初めての海外もヴェルディ絡みだし(2004年、韓国・統営カップ)、こうして沖縄の地も踏むことができた。
あちこち連れ回してもらい、とてもありがたく思う(まあ、いつだって全部自腹だが)。

沖縄は鳥がひと回りでかかった。
猫が近寄っても逃げない。気前よく、いくらでもなでさせてくれる。
国際通りのお店は要注意。
西やん夫妻と遊び、沖縄の似合うふたりだと思った。
つらつら思い出しながら、機上の人となる。

『スタンド・バイ・グリーン』は、本日より会員登録スタート。
購読してくださった方はこちらではわからないのだけど、ひとり一人御礼申し上げたい気持ちだ。

ヴェルディのクラブ関係者(監督や選手、スタッフから、クラブハウスの掃除をしてくれる方まで)には、購読を希望する方にゲストIDを渡す手配を進めている。
雑誌を献本するようなものだね。
タグマ!の人によると、セキュリティ上の問題で、同じIDで複数の利用があったとき、場合によっては警告が発せられ、利用停止になるとかめんどうなことになるらしい。
ややこしい話はちんぷんかんぷんだが、そういうものなんだ。
よって、個人専用IDを発行する。別にたいした手間ではない。

「無料記事は10本中3本くらいの割合がおすすめ」(タグマ!の人)
ということらしいので、今後はそのくらいの塩梅でやっていくつもりだ。
部分転載や引用については、購読者の判断に委ねたい。
雑誌にこんなこと書いてあったよってのは、ふつうに話したり書いたりするわけで、大丈夫だと思うんだよなあ。
ダメなのかしらね、こういう感じでは。

こないだ書いたように、「選手が僕に話すという行為は、こっちを儲けさせようとしてくれているのではなく、後ろに応援してくれるファンがいるから」という意識はどうにも消えない。
大事な言葉は選手やチームのファンに届いてほしいと願う。
原則、SBGに書くものは、購読者のことが最優先。あったり前です。
あとは、おのおのご自由に楽しんでいただければ。
問題が生じたらそんとき考えるよ。
無料記事は、今後ブログで告知していきます。





じき別れか

じき別れと思えば、いくらかかわいく見えてきたり、そう悪いものでもなかった、こちらから少しは歩み寄ったほうがよかったかもしれぬ、などと思えるものだが、なかには心からせいせいする別れもある。

滞在しているホテルのロフトベッドがそれだ。
ご覧いただきたい。



ぜったい頭打つじゃん。
実際、寝起きにこっぴどくぶつけ、たんこぶこしらえたよ。2回も。
恐怖心から寝つきが少し悪くなった。
しかも反対側にははしごがあり、銀色の手すり。
どっちにせよ、ぶつけるようになっている。
前門の虎、後門の狼、状態。

設計するとき、もうちょい考えなかったのかな。
安宿ゆえ文句を言うつもりはなかったが、さすがにどうにかならんですか? ヘタしたら病院行きですよとフロントの人に言ったら、やはりかという顔。
思わず笑っちゃったね。やはり、じゃないでしょ。
大半の部屋が同じ構造とのことで、手の打ちようがない。
キャンプ終了まで耐えよう、と決めた。

本日はニューイヤーカップ、東京ダービーである。
『スタンド・バイ・グリーン』のマッチリポートはおそらく翌朝になる。
31日、横浜F・マリノス戦とのトレーニングマッチと、日に2回更新して帳尻を合わせる予定だ。





フットボールカフェ『カンプノウ』

昨日行った那覇のフットボールカフェ『カンプノウ』、すんごいいい店だったよ。
国際通りではなく、一本裏手のパラダイス通りにあった。
スポーツバーはあちこちお邪魔してるけど、雰囲気は一番好きだなあ。
オランダで行ったカフェを思い出した。
陽気なマスターがいて、ビールをがばがば飲む奴らがいて、隅っこでマリファナやってる奴がいて、おまえも来いよと誘われたりして。延々、フリットはおれの神様だと語られた。

『カンプノウ』のフィッシュ&チップスは超大盛り。
タコス、抜群に美味かった。
オーナーの池間さんはFC琉球のウルトラで、太鼓を叩いている人である。
琉球には、ヴェルディに縁のある人がけっこういてさ。
「今季は富所(悠)が残ってくれて助かりました。彼は人間的にとても大人になりましたね」
「ヴェルディの望月(隆司/日テレ・メニーナ・セリアス監督)、彼はうちのレジェンド。そこに写真飾ってありますよ」
「かりゆし時代に所属した沖田(政夫/女子チームGKコーチ)もたまに連絡くれます。いい奴です」
ほうほうと僕は話を聞かせてもらった。

今日のニューイヤーカップ、琉球に0‐2ときれいに畳まれ、あーあと思いつつ、池間さんの喜んでいる顔が見たくなって挨拶に行ったよ。
「負けました」
「勝ちました!」
「また来年」
「はい、来年!」
なんだよ、この子どもみたいな会話。
ま、なんにせよ、その土地に知り合いができるのはうれしいものである。

今日更新の『スタンド・バイ・グリーン』はキャプションの付け方を覚えた。
カメの歩みである。
いちいち言わんでいいと思われるかもしれないが、できたことを誰かに報告したいし、宣伝に必死なんだよね。
勝算があって始めた商売ではないから。
運営側と利益を共有する都合、ヘタしたら赤をかぶることになる。

さておき、いろいろ楽しいことがやれそうだなあという気もしている。
昨日の永井秀樹の記事では、えのきどいちろんさんの送ってくれた写真に助けられた。
「みんなからおもしろ写真をじゃんじゃん送ってもらって、掲載していけばいいじゃん」とは、えのきどさんのアイデアである。
SBG写真班か。おもしろそうではある。
ビジュアル面の弱さは自分でもあきれ返るほどで、写真の腕がヘボだし、機材は弱いし、そのくせコンパクトカメラにこだわるし。
銀塩はCONTAXのTVSにほれ込み、T2、T3と渡り歩いたのかな。
デジタルとなってからは、リコーのGRシリーズに流れた。
下手の横好きを地でいっている。

こういった試みはリスクもありそうだ。
フライデー的なものはご法度としても、何かと「死にやせん」で片づけたがる僕はひょいとラインを踏み越えてしまうかもしれない。
ただ、安全運転に徹したところでいっこも面白くないからね。
「安全や統制を優先すると、現場は死に体になるよね。安全は自由が死ぬということ」と、僕がごたごたしているときにえのきどさんは言ってくれた。

SBG写真班については運営側と相談中。
練習中の選手の写真を上手に撮る人もいるだろうし、どうやって見せ方を工夫できるか考えている。
もしやることになったら、写真好きの人はお気軽にどうぞ。





沖縄、寒いよ

東京ヴェルディのキャンプ取材で沖縄に入って4日目。
全然、沖縄に来た気がしない。
主に寒さのせいだ。
これなんか見てよ。

さむい
(何度やっても横に表示される。そのうち直す)

24日のニューイヤーカップを観戦したときのものだ。
いったい、どこにいるんだよ!
明日からは気温がぐんと上がり、だいぶ過ごしやすくなるようだ。

午後練の取材はさぼり、那覇で人探しに費やした。
ファジアーノ岡山関係の取材で、どうしても会いたい人がいたんだ。
忙しそうな人だし捕まらないかなとあきらめかけたが、どうにか連絡がつき、いまなら時間があるという。
すぐそっちに行きます! とソッコー出かけた。
ツイてるなあ。

一方、ツイてないと思ったのは、今晩の五輪代表のイラク戦がホテルで見られないこと。
沖縄のテレ朝系列、放送しないでやんの。
その時間、『中居正広のミになる図書館』とかやってんの。
でもって、僕のホテルは一泊3000円の安宿のせいか、BSが映らない。
気軽に部屋を訪ねられるような友だちもいない。
青赤野郎の後藤勝に「ねえ、いつ来んの?」と電話したら明日だって。
遅いよ、なにやってんのさ。
が、彼は親切なところもあり、国際通りのスポーツバー『カンプノウ』を教えてくれた(マスターと知り合いらしい)。
那覇のカンプノウで、サッカー観戦もオツなものか。

昨日オープンしたWEBマガジン『スタンド・バイ・グリーン』は、日々コツコツ更新中。
今日は写真を大きく表示する方法を習得した(まだそのレベルなの)。
もっといろんなことができるようになりたい。
どうせやるなら楽しくやらないとね。

美ら海水族館に行きたかったなあ。
那覇からは遠すぎてあきらめた。

追記:なんかさ、テレ朝、中継やってたらしいよ。おっかしいな、僕が見た電子番組表ではたしかに。でもまあ、いいお店で行ってよかった。詳細は明日。とりあえず、オリンピック出場、おめでとう!