戦前、名古屋市公会堂に於ける独身時代の母親のショットです。
この2年半後が“真珠湾”ですので、平和ボケがいかに怖いかが分かる写真です。
この後、生んだ3人の男の子の一人が同じポイントに立っています。
約10年前の撮影です。
建物は空爆を免れ無傷で、ネームプレートの文字“堂会公市屋古名”が逆になっている以外 は変わっていません。
こういった雰囲気に浸る楽しみは、建物が保存管理利用されているからこそ可能なわけで、
主だった名建築でも闇雲に破壊、建て替えする我が国の悪習は困ったものです。
東京の丸ビルもそうですが、この建物もアメリカ軍が戦後統治を意識して、
正確に空爆を避けたと考えられ、ある意味、この建物はアメリカの建築学者に評価されていたことになります。
超人気外国人アーティストたちがこの会場が大好きだったことは以前書きました。