奈良市内に幾つもある歌碑「あおによし奈良の都は咲く花の匂ふがごとくいまさかりなり 小野老(おののおゆ)」には大和朝廷側の立場で「ビバ!奈良」とか「奈良の都万歳!」と叫んでいるイメージがあります。
大半の日本人の受け止め方はこれです。
この写真の歌碑は太宰府の都府楼跡の南東にあるものです。
小野老の歌は大和勢力に征服されて60年近く過ぎ、跡形のなくなったこの地(九州王朝の首都)で詠まれたものです。
「大和の奴ら、今頃、さぞや、いい気分だろうな~、悔しい・・・」といったところでしょうか。
「征服した側の驕り」ともいえる感情だけでなく、真相である「歴史を消された側の無力感」という正反対の解釈があることを、もっと多くの人が知るべきだと思います。
この歌碑が近畿だけでなく、ここ(太宰府)にある意義は大きいと思います。
ココからは連想ゲームです。
戦後、洋盤のヒット曲で「フジヤマ・ママ」という歌があり「ヒロシマ」、「ナガサキ」という単語を聴き取ることが出来ます。
歌詞をチェック(下記ブログ)してみたのですが、「征服した側の驕り」がプンプン感じられます。
http://ameblo.jp/sugarmountain/entry-11359404181.html
戦後70年間、国民が汗水たらして稼ぎ出した富の大半を掠め盗った宗主国が間もなく崩壊するという噂がチラホラですが「歴史を消された側の無力感」を今こそ晴らす瞬間が近づいていると思うとワクワクしますね。
イケない! また考え過ぎてしまった。