あのこはフジヤマ・ママやってきたのは・・・ | 鳥肌音楽 Chicken Skin Music

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「想い出のスマハマ」について前回のブログでマイク・ラヴとその歌詞の由来となったマイクのガール・フレンドの日系韓国人スマ子さんのインタビュー記事でスマ子さんの発言をうけ

マイク:だから、僕は彼女のことを”スマハマ・ママ”って呼ぶことにしているんだよ(笑)。

とマイクが言っています。なんでわざわざこんな事を言ってるんだろうとちょっと不思議な気がしたのですが、日本人が読むのであれば”SUMAHAMA MAMA”と聞けば、あの歌を思い出すのではと思ったのかもしれませんね。

Wanda Jackson - Fujiyama Mama


オリジナルは54年のアニスティーン・アレンによるR&Bでそれを57年ワンダ・ジャクソンがロカビリーにアレンジしてローカル・ヒット。タイトルに反応して日本でもシングルが発売されスマッシュ・ヒットしています。日本人からすると日本を象徴する「富士山」がタイトルということで日本讃美の歌かと思ってしまうのですが、内容は実はとんでもない歌なんです。

冒頭に”ナガサキ ヒロシマ ”という歌詞が出てくるのですが、”長崎や広島を(原爆で)吹っ飛ばしたみたいに、あんたなんて吹っ飛ばしちゃうわよ、だってアタイはフジヤマ・ママなんだから”といった鉄火肌のオネーチャンの歌だったんです。しかし広島長崎への原爆投下から13年ほど経っているとは言え、よくこの内容の歌が日本でヒットしたもんだと思ってしまいます。なんという寛容な民族というよりは英語なんでほとんど意味なんて考えてなくてギミックたっぷりの歌と”フジヤマ”という言葉に反応していただけなんだろうなと想像します。

ワンダ・ジャクソンが来日までするようなヒットとだったので当然日本人のカバーも生まれたようなのですが、やはり日本語で歌う場合”長崎広島”は流石にカットされた翻訳になんていますね。

雪村いづみの「フジヤマ・ママ」はこんな歌詞だったようです。

あたしゃ名物 フジヤマ ママ
雪よりも白い素肌に秘めた
情熱のダイナマイト 思い込んだら
フジヤマヤマ フー フジヤマ
火山のようにパンと火を噴く燃えるロック!

一度火がつきゃ 誰が何と
言って止めようが歌って踊って
わめいて暴れて てがつけられない
フジヤマヤマ フー フジヤマ
雲の上まで上がる炎だ恋だ オールライト


細野さんもやってますね。こういうの好きそうですもんね。

TINPAN - FUJIYAMA MAMA


タモリはもひとつのママもの「ルイジアナ・ママ」とひっくるめてパロディにしていました。