今日は、練馬区美術館で鑑賞と、教養人ぶったことをしてきました。
吉野石膏(株)所蔵の美術品の展示だったのですが、印刷技術の発展史と芸術、というのが一つのテーマでした。
展示自体は写本や活版印刷のことなど色々と勉強になったのですが、その中の展示品をみて目が釘付けに。
それはシャルル・ボードレールの詩集『悪の華』にある「破滅(La Destruction)」という詩。
※詩の内容はこちらを参照
釘付けになったのはその詩の内容ではなく、添えられていた挿絵。
これ、レスリングの一場面じゃないか!相手のサバ折りを首を極めて返そうとしている図。今でいうところの後方ガブリ返し。
筋肉の描き方などはどうみてもレスリングや人体のことを知り抜いている人の画。
よくよくみたら挿絵の作者は彫刻家のオーギュスト・ロダン!!
なんだそれ?
詩の内容を調べてもレスリングらしいことは全くなく、なぜ挿絵に使われたのかは不明。
気になったので展示そっちのけで調べたところ、いくつかのことが判明。
○挿絵は以下のデッサン画が元らしい。
○この絵の情報はこちらの通り
1880~88年頃に描かれたデッサン画。ロダン美術館所蔵。
○挿絵が描かれたのは1910年にニューヨークで出版された版
○ロダンの「歩く男」はどうみてもレスラー(推測)
すみません、教養のない私はここから先のことを推測したり、知見を披瀝したりすることが出来ません。
どうしてこの挿絵が使われたのか
ロダンはレスリングをどうみていたのか
このデッサンはどこで描いたものなのか
どうしてレスラーがスッポンポンなのか
これは本当にデッサンなのか …
興味は尽きませんが、全て一から勉強です。
今日は取り敢えずここまで。少しずつ追っていければと思います。