オセアニア(太平洋)の地形について,大学受験の世界史を学ぶうえで重要なものを取り上げます。
オセアニアは,大学受験の世界史では,帝国主義列強による分割,第一次世界大戦の戦後処理,第二次世界大戦中のアジア・太平洋戦争のところで出てきます。
オセアニアの領域は,オーストラリアのほか,東部のポリネシア,西南部のメラネシア,西北部のミクロネシアの諸島に分けられます。
オーストラリア
オーストリア大陸と,タスマニア島などの近接する諸島。オーストラリアは非常に重要。
オーストラリア
オセアニア西南部に位置する大陸。先住民アボリジニーが住んでいた。
イギリス人探検家クックがイギリスの領有を宣言。イギリスが植民地を建設し,1901年にオーストラリア連邦という名称で自治領となる。
ポリネシア
オセアニア東部,ほぼニュージーランド・ハワイ・イースター島を結ぶ三角形の内側の領域の島々。ニュージーランドとハワイは非常に重要。
ニュージーランド
ポリネシア南西端に位置し,北島・南島および小さな諸島で構成される。先住民マオリ人が住んでいた。
17世紀にタスマンが発見。19世紀にはイギリスが植民地とし,1907年に自治領となる。
ハワイ諸島
ポリネシア北部の諸島。ハワイ本島・オアフ島などからなる。
18世紀後半にクックが到達。19世紀初めにカメハメハによって統一されてハワイ王国が成立したが,19世紀末にアメリカが併合する。
メラネシア
オセアニアの西部で,主に赤道以南の諸島。ニューギニア島は重要。
ニューギニア島
オセアニア西部,オーストラリアの北方に位置し,東南アジアにもまたがる大きな島。
西部は19世紀前半にオランダが支配下に置く。東部は19世紀後半に英独間で分割され,東北部はドイツ,東南部はイギリスが支配する。
ビスマルク諸島
ニューギニア島の北東に位置する諸島。
19世紀末にドイツが支配下に置く。
ニューカレドニア島
メラネシア東部,オーストラリア東方の島。
19世紀半ばにフランスが支配下に置く。
フィジー諸島
メラネシア東南部の諸島。
19世紀後半にイギリスが支配下に置く。
ミクロネシア
オセアニアの西部で,主に赤道以北の諸島。マリアナ諸島とカロリン諸島は重要。
マリアナ諸島
ミクロネシア北西部に位置する諸島。グアム島やサイパン島が有名。
16世紀からスペインが領有していたが,19世紀末に米西戦争の結果グアムをアメリカに譲渡し,その他はドイツに売却した。
カロリン諸島
ミクロネシア西部に位置する諸島。パラオ諸島が有名。
スペインが領有したが,19世紀末にドイツが買収した。
マーシャル諸島
ミクロネシア東部に位置する。ビキニ環礁(ビキニ島)を含む。
19世紀末にドイツが支配下に置く。