別冊:自称建築家Tの徒然 -7ページ目
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Scene2 オーストラリアツーリング砂漠編前半

ニワトリなのか野鳥なのか訳のわからない鳥の鳴き声で起こされた。

砂漠の朝はちょっと冷える。慣れないテントとここが砂漠の真ん中と

思うとなかなか寝付けなかった。





今日は本格的に砂漠に入る。昨日は分岐が無かったので間隔を

開けて走るだけだったが、今日は目印のない分岐がたくさんあるらしい。

走り方は先頭を地元の案内役のライダーが走り、後は自由。もちろん

追い抜きも可。ただし分岐に来た段階で2番目のライダーが分岐に残り

全てのライダーを誘導し最後から追いかける。それの繰り返し。

ガス欠のなったらその場で最後を走るサポートカーが来るのを待つ。

さすがに新婚旅行組は奥さんを気遣ってかペースを押さえている。

独身組は全開!!分岐のたびに2番目に上がり結局最後まで待たされる。



今日の目的地はWINDORAH。距離はやや短めで400kmくらいほぼ全てダート

砂漠といえど道はある。TRACKとよばれる巾10mくらいの硬くしまったダート。

大きめの石も埋まっている。全開で走っていると気づかないが止まってみると

ホイルがぼこぼこにへこんでいる。気づかないうちに石にヒットしへこんだらしい。

ゆっくり走るとかえって怖い。ビッグタンクに換装してしてるとはいえ

航続距離は300kmぐらい。ガス欠で止まると何の音も聞こえない。

急に心細くなる。ひろい砂漠の中に1人になる。サポートカーが救世主に見える。

ほぼ全開で走る道はずーっと同じ風景。ちっとも進んでいないように感じる。

それでも時折現れる高速のコーナーが妙にうれしい。



200kmくらい走ると砂漠の真ん中に2,3件の家があるだけの村が現れる。

そこにある1件のGSで休憩&食事。

食事はサポートカーが用意していたホットドッグ。妙にピンクなソーセージは

とっても体に悪そう。



再び走り始め午後3時頃キャンプ地に到着。

キャンプ地ではサポートカーのスタッフがバイクの整備をはじめる。

それを手伝いながら片言の英語で会話。

これが妙にうれしい。なかなか話は通じないが言いたいことは何となくわかる。

今夜は街のバーでなんちゃってディナー。味はまずまず。

見慣れないビールを飲みながらみんなで夜更けまで話しこむ。

翌日はさらに大陸の中央部シンプソン砂漠に近づく。

今日の目的地はBirdsville。



だれもいない道だが、時折全長30mくらいのトレーラーが走ってくる。

ものすごい砂煙を上げながら走るスピードは100km以上。

もちろんダート。すれ違いは止まらないと吹き飛ばされる。

途中の休憩で何もない砂漠の真ん中で立ち○ョン。

これが何とも言えないくらい気持ちがいい。こればっかりは婦女子にはわかるまい。



地図上では川や湖がたくさん描いてあるのだがそれらしいものは一切無い。

時折あるのは写真のような自然のわき水でできた池。

ちょうど乾期の終わりころ。ほとんど干上がっているらしい。

それでも雨期が始まると一夜で湖になるらしく、そのころツーリングすると

途中で立ち往生ツーリング中止てこともあるらしい。



Birdsvilleを経て中間地点Marreeへ。いよいよ後半。

Scene2 オーストラリア半横断ツーリング編

第2回はいきなりオーストラリア!


前回の北海道から帰り名古屋の設計事務所に勤めた。

約4年後、いまから12年程前のはなし。

4年も経つと飽きっぽい性格なのかその時の仕事にふと

疑問がわく。わき始めるとそれはただのストレスに変わり

またしても一人旅の誘惑が浮かんできた。

そのころエンデューロに出まくっていたのだがふと海外のレースに

出たくなった。以前からオーストラリアの砂漠で開催されるオーストラリアンサファリ

というラリーにあこがれていた。東京での友人がいきなり有名なパリダカールラリー

に出ると行ってあれよあれよと準備しパリに飛んだ。初めてのレースでいきなりパリダカール

だからすごい。その結果いきなり完走してしまいびっくり。

そんなこんなで海外ラリーにあこがれる私は目標をオーストラリアンサファリにしぼり

まずは下見だとオーストラリアツーリングを計画した。いきなりでないところが自分らしいが・・

そのころ海外ツーリングを企画している旅行代理店があった。今は無き”道祖神”である。

約2週間のそのツーリングは新車のバイクをレンタルしサポートトラック付きで走るツアー。

メンバーは全国各地から約7名。そのほとんどがオフロード初心者。

なんと新婚旅行が2組。何とも羨ましい限りである。

成田からオーストラリア東海岸のブリスベンへ

空港の近くのオフィスでバイクをレンタル。

今回の相棒はヤマハTT250Rの新車。新婚さんの奥さんはセロー。

レンタルの注意を聞くと壊した分は後で請求されるらしい。ただし擦り傷程度はタダ。

朝9時頃スタート。今日の目的地はクイーンズランド州MARIALA(だったと思う?)

今日はほとんどが舗装路。距離はなんと800km。最後の100kmがダートらしい。

最初は初の海外ツーリングでうきうきだったが。だんだん同じ景色に飽きてくる。

それでも何度かの休憩で立ち寄るパーキングで初めての外国人と会話。

ジュース一本買うのにどきどきである。
最後の休憩地を出るとやっとダートが始まる。

これを待っていたんだー・・・とばかりに飛ばす。




ダートでの走り方はかなり距離を取りながらのフリー走行。フラットな路面のため

のっけから全開。ずーっとほぼ110km/hくらいの最高速度で走る。

ほとんど1直線の道は1時間ほどで宿泊地に到着。
そこは古びた牧場。羊の群れがたむろしている。

みんなで組み立てたテントは1本足のシンプルな形状。雨が降らないからこれでいいそうな。

2人一組でねる。その晩のご飯はバーベキュー。

鉄板はなんと大型のノコギリの刃。オージービーフとラム肉・・・・。カタイ。

味は・・・・・よくわからん。とりあえず食べて飲んで寝る。

明日からはいよいよ砂漠に入るらしい。


今回はここまで。次回はいよいよ砂漠編。

Scene1 北海道一人旅

バイクの免許を取って早25年。一人旅なる物にはまって早30年。

自転車旅行に始まりバイクでの一人旅まで日本中ほとんどの

ところは廻ったつもり。

このブログではこれまでの一人旅の足跡を思い出してみた。


記念すべき第1弾は北海道!

春になり夏の気配が近づくと、いまでもうずいてくる北への思い。

北海道ツーリングのシーズンが始まりますね。

初めて行ったのは15年程前。

就職して3年目、日々の仕事に疲れ、ふと考えるのは一人旅。

はたと思い立ち退職願を書いた。

7月末、そのころ住んでいた名古屋から自走で出発。

旅の相棒はセロー225。

今回の旅では北海道ツーリングの他にもう一つ目的が。

以前から出たいと思っていたエンデューロレース。

山形県金山町で開催されていたレイドカムロという

オンタイム制のエンデューロ。余談だが、だいぶ前に開催中止になって以来

今年復活するそうな。





写真のような大きな石だらけの河原ではなく川の中をずーっと走らされる。

度重なる水没を経験しバイクはぼろぼろ。エンジンの中まで水浸し。

果たしてこのまま北海道に上陸できるか?

レース後はたまた自走で青森をめざす。

青函連絡船(今は無き?)で函館上陸。あこがれの北の大地に着いた!


まずは最北端を目指す。急ぐ旅ではない。ゆっっくりと北上。








石狩国道を北上。日本海沿いの道は天気も良く気分爽快だ。



美瑛の丘


今回の旅の一番のお気に入りの写真がこれ。

海沿いのバス停。ちょーっと寂しげだがなかなか味がある。





留萌の近くの海沿いのキャンプ場で宿泊。

夕日を眺めながらご飯を作る。1人で食べる食事は寂しいが

それはそれ夕日を眺めながらのごはんはやはりうまい。

この日から宿泊する街で夕方地元の食材をあさるのが日課となる。












さらに北を目指す。オロロンラインの一直線の道は北海道ならでは。








日本海の荒波はすごい。道路まで高波がかぶる。










オロロンラインから見た利尻富士。






とうとう到着北の果て稚内。宗谷岬でお決まりの記念写真。

今日は同じ時期にツーリングしている名古屋の友達と再会。

一緒に礼文島に渡る。最果ての島は何もない。

唯一島の中央部にある礼文林道を登り頂上で休憩していると

そこになぜかタクシーの運ちゃん。

そこの土手を登ってみな!と誘われ登った土手の向こうは断崖絶壁。

その崖沿いには一面を覆い尽くすほどのエーデルワイスの花の群れ。

あと1ヶ月早ければもっと綺麗だったそうな。


次の日お隣の利尻島へ渡る。

丸い島は2時間もあれば1周できる。その晩キャンプ場で一緒になった

バイク乗りに利尻富士登山を勧められる。なんでも絶景がすごいらしい。






久しぶりの登山はきつい。岩場ばかり続く登山道は疲れる。

結局5合目でギブアップ。しかし5合目の岩場で朝自分で作った

おにぎりを食べながら眺める景色も絶景。きっと頂上から

見ると360°海が見えるはず。今更ながら悔いが残った。


稚内に戻りいよいよ道東へ





途中よった屈斜路湖。展望台のある津別峠で

お昼を食べていると、座っていた展望台の屋根から

いきなり大きな影が?よくみると展望台の上で

ハングライダーが飛ぼうとしていた。この高さから

飛び降りる勇気はないが気持ちよさそうなのはわかる。






一番楽しみにしていた開陽台。このころのツーリングライダーの

あこがれの地である。急勾配のダートを登るとバイク専用?の

キャンプスペース。その一番眺めの良い場所を確保した。

近くのお寿司やさんでなぜか大量の鉄火巻きをいただき

キャンプ場で近くのライダーと宴会。実はこの夜もう一つの

イベントがある。今夜はペルセウス流星群の再接近の日。

今でも夏に見られる流星群だがこの年は特に多く見られるらしい。

草むらに寝ころび鉄火巻きをつつきながら待っていると

はじまりました。まさに流星群。いまでは考えられないほどの

数の流れ星が、まさに降り注ぐ。周囲にほとんど明かりのない

場所であるからこそかもしれないが、このすごさは言葉にできない。


360°の眺望と思っていた開陽台。じつは270°らしい。

360°の眺望があるキャンプ場は近くの多和平。次の日はそちらに移動。


やっと北海道らしい景色が続く。











根室近くの霧多布。

普通の展望台ではなく、オフロード車でしか行けない場所。

ダートの細い道をすすむとそこは涙岬。絶壁の岩が

乙女が泣く姿に見えるらしい。時期は違ったがここも

花の群生がすごいらしい。







あちらこちらうろうろ廻って最後にたどり着いた場所が美瑛の丘。

最も北海道らしい風景が広がる場所だ。

ここでもベースキャンプをはり毎日のように写真を撮り続けた。

気がつけば名古屋をでて1ヶ月が経っていた。


そろそろ帰ろうか。


夢のような日々はあっという間に終わり、現実の生活がまた始まった。


次はどこに行こうか
















kaze

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