日経新聞の特集で、日本を「人材ハブ」にするという提言が載っていました。「日本を起点に人材が世界を往来する、世界に人材を供給し、世界から人材を集める」そんな国です。

日本の労働力人口は6600万人、10年後には500万人減ると言われています。

①経済成長率の低下
②社会保障費負担増(歳出の50%を占め膨張を続ける)
③非労働者の成長や生き甲斐の母体の喪失

という数々の大きなテーマにつながるこの労働人口の減少。


政府が昨年末の提言に、各論者や私見を含めると、

1)高年齢者
2)女性(主に子育てとの両立)
3)若年者(働き、成長する機会の不足)
4)外国人(単調作業から高度人材まで)

の4点が労働人口の課題になっています。

その中で、4点目の外国人の労働力及び日本人の
海外に通用する能力がこの特集(人材ハブ)ではテーマだったと考えてもいいでしょう。

そして、この特集では「日本の強みは教育にある」として、研究者や国際特許申請の数の多さや
現場での技術伝承に触れながら、日本は人材ハブになれる、なるべきとしています。

一方で、昨年2009年1月に日経ビジネスで「人材ガラパゴス」という特集が
組まれていました。リーマンショック以降の人減らしの影で見えにくくなってはいるが、
日本の近視眼的、閉鎖的な人事・採用戦略が世界においては特異で、
日本の企業・人材の国際競争力を蝕んでいるというものでした。

まぁ、日本の現状の人事戦略・人材には、世界で通用しないというものと
単純化してもいいと思います。

それでも、日本は、こういった課題を抱えながらも、人材ハブに少しでも
近づくための行動が待ったなしで迫られていることでしょう。
私も基本的には同じ感覚でいます。

それでは、そのために日本の企業は、あるいは外部の政府やコンサルタントは、
そして働く一人一人は何ができるのか、課題は多いです。

長くなってしまったので、個別論や別の論点は別に譲りますが、
日本が人材のハブになることは困難ではありますが、可能性がないわけではないと思います。

海外の大学生を日本企業にインターン生として受け入れる活動に関わっていたとき、
外資メーカーで働いていたとき、日本ができることは少なくとも
個別の現場ではまだまだたくさんあると思ったからです。

人材業界・人事機能は、国内に目を向けがちですが、しかしだからこそ、
今後そういった視点を必要とされているのでしょう。


「文系・大卒・30歳以上」がクビになる―大失業時代を生き抜く発想法 (新潮新書)/深田 和範

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数年以内に100万人のホワイトカラーがクビになる。
そう主張するのが上記書籍の著者深田氏。

ゼロベースで考えれば、状況から考えて
正社員のエリート層といわれるホワイトカラーが
解雇されないほうが不思議だ。

いくつかの大企業でホワイトカラーを経験したが、
著者の指摘の当てはまる部分も少なくない。

有名大学を出たホワイトカラーも頭ではわかりつつも、
まさか自分は大丈夫だろうというのが本音のようだ。
比較的危機意識がある人でも

「所詮100万人。社会的には大問題だが、
俺には影響ないだろう。100万人がホワイトカラーの何割だと思っているんだ。
俺はエリートだ。」

という意見をいくつか聞いた。


SPAやAERAでこの本を受けて(?)似たような特集を
組んでいたが、正社員にまで露骨な影響がある企業は
やはり少数派という印象を否定しきれない。

ただし、ホワイトカラーがそれだけ危うい存在であることは
統計的に余剰とされている100万人に限らない話であろう。

たとえば1ヶ月後解雇されて食べていける人はほとんどいない。
自分にはいくらでも転職先があるという実質価値と違う
根拠のない自己意識が中心。


高齢者の雇用問題もテーマになる昨今。
こういった大企業のホワイトカラー問題も無関係とは言えないであろう。




あけましておめでとうございます!

今年の正月はよくも悪くも寝正月にならず、一日から仕事して、ジョギングして。
実家に少し帰っていたのですが、雪景色の寒さで身が引き締まったついでに
気持ちも引き締まったみたいです、笑。

今年から160年に値上げした日経の1月1日号の多くの特集が、
「高齢社会の中での働き方」を取り上げていた。
論点自体目新しさはないが、大切なポイントがたくさんあったように思う。
また別途取り上げたい。

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さて、2010年最初の投稿ということで、
今日は「未来をみんなで考える方法」を考えてみたい。

私の得意分野の一つがワークショップを通して、問題解決や組織開発、学びの場を
作っていくことなのだが、「会社の未来は考えてください」という問いかけは
意外と難しい。

ある種ナンセンスな問いかけなのだが、どうしても考えてもらわなくては
ならないときに行うものなのだが、やはり発言など活発には出てこない、
あるいは拡散する。

そういったとき、過去をふりかえり、現在をみすえ、その先の未来をという
ステップを踏むとワークショップの狙い通りに場が暖まることが多い。

しかしこれ個人ワークのときは割とスムーズさが、年次も立場も違う
社員が集まってやるとこれもなかなか用意周到にやらないと失敗する。


今、日本が年始ということがあり日本の未来像を描こうとしている。
これはなかなか難しいこと。価値観、環境も違う個々人の過去、現在、未来が
交錯する中で、ひとつのテーブルで話せないことが多すぎる。
そんなときに必要になってくるのがリーダーなのだが、リーダーが
スポークスマンにしかなっていない日本政治の現状は先が思いやられる。

まぁいきなりコンセンサスとれる未来像など作らないともよい。
まずひとりひとりの未来を見据えていくことだろう。