SNSやブログ等ネットに溢れる詐欺や誹謗中傷など

それらはやはり匿名だと思っているから

酷い事が書けるという事もあると思うので

そういう事を書いた人の居場所を

瞬時に把握出来る人がいたら少し状況が変わるのかな?

と思い作りました

 

 

 

# 画面の向こう側

新宿三丁目から少し入った路地裏。
昭和の香りが残る雑居ビルの三階に、
その探偵事務所はあった。

「桐島探偵事務所」

擦れかけた看板の文字は、
この事務所の経営状態を如実に物語っているようだった。
だが、知る人ぞ知る。
ここは都内で最も頼りになる探偵事務所の一つだった。

依頼人が訪れるのは、決まって夜だった。

その日も午後八時を回った頃、
階段を上がってくる足音が聞こえた。
ドアをノックする音。

「どうぞ」

低く落ち着いた声が応じる。
入ってきたのは三十代半ばの女性だった。
疲れ切った表情、目の下には隈。

「桐島さん、ですか」

「はい。お掛けください」

桐島誠は四十代前半。
やつれた顔立ちだが、
その瞳には不思議な静けさがあった。

「娘が、ネットで執拗な嫌がらせを受けているんです」
女性は震える声で語り始めた。

「高校二年生なんですが、SNSで顔写真を晒されて、
ありもしない噂を流されて...
学校にも行けなくなって」

桐島は黙って頷いた。

「警察にも相談しました。
でも、情報開示には時間がかかると。
半年、一年かかるかもしれないと言われて」

女性の目に涙が浮かんだ。

「でも娘は今、苦しんでいるんです。
今すぐにでも止めてほしいんです」

桐島は立ち上がり、窓の外を見た。
ネオンが瞬く繁華街。
その光の中に、無数の悪意が潜んでいる。

「お嬢さんのアカウントを見せていただけますか」

女性はスマートフォンを差し出した。
桐島はそれを受け取り、画面を見つめた。

数秒の沈黙。

桐島の瞳が、わずかに光ったように見えた。

「世田谷区、ですね」
桐島は静かに言った。

「加害者は二人。一人は同じ学校の生徒。
もう一人は...元々の発信源は別の区の、
三十代の男性です」

女性は息を呑んだ。

「本当に、分かるんですか」

「ええ」
桐島は画面を返した。

「詳細な住所は、警察に提供します。
あなたには、相手の概要だけお伝えします」

これが桐島誠の能力だった。
画面の向こう側にいる人間の居場所を、瞬時に特定する。
理屈は分からない。
ある日突然、目覚めた力だった。

十年前、桐島は大手IT企業で働いていた。
そこで出会った後輩が、
ネットでの誹謗中傷に苦しんで命を絶った。
その時、桐島は何もできなかった。
ただ画面を見つめることしか。

その日から、何かが変わった。
画面を見ると、
その向こうにいる人間の気配が分かるようになった。
位置が、空気が、温度が。
すべてが伝わってくるようになった。

会社を辞め、この事務所を開いた。
最初は誰も信じなかった。
だが徐々に口コミが広がり、
今では月に十件以上の依頼が来る。

そして、警察。

「また世話になるな、桐島」

翌日、刑事の田村が事務所を訪れた。
五十代のベテラン刑事だ。

「今回の情報提供、助かった。二人とも確保できた」

田村は煙草に火をつけようとして、
桐島の視線に気づいて止めた。

「だがな、桐島。お前のやっていることは、
法律的にはアウトだ。分かっているよな」

「ええ」

「それでも続けるのか」

「被害者は今、苦しんでいるんです。
今すぐ助けが必要なんです」
桐島は静かに答えた。

「法律の手続きを待っている間に、
何人の人が傷つくか。何人の人が命を落とすか」

田村は深いため息をついた。

「俺たちも、お前のおかげで助かっている。
それは事実だ。だから上も黙認している。だがな」

田村は桐島の目を見た。

「いつまでもこの状態が続くとは思うな。
いつか、お前を守れなくなる日が来るかもしれない」

「覚悟はしています」

田村が帰った後、桐島は窓際に立った。

この力は、呪いなのかもしれない。
画面の向こう側の悪意が、直接自分に流れ込んでくる。
使うたびに、心が削られていく感覚がある。

だが、止められない。

スマートフォンが鳴った。新しい依頼だ。

桐島は深呼吸をして、電話を取った。

「はい、桐島探偵事務所です」

画面の向こう側で、また誰かが苦しんでいる。

そして桐島誠は、今日も画面を見つめる。

雑居ビルの小さな事務所で、一人の男が戦い続けている。
法と正義の狭間で、誰かの明日を守るために。

(了)

一向に減らない虐め

その報道を見て悪手しかしない

学校や教育委員会や省庁やマスコミなどなど

悪に対抗出来るのは悪しかないんです

悪を止めようと思ったら

自身が悪になる覚悟が必要です

そんな覚悟も無い大人達が

虐めを増加させているのだと思います

 

 

# 石の裁き人

東北のある県立高校。
三年B組の教室に、冬の弱い陽光が差し込んでいた。

放課後、誰もいないはずの教室で、
一人の男子生徒が床に蹲っていた。
制服は乱れ、頬には青い痣。
腕にも、首筋にも、古い傷と新しい傷が混在している。

「おい、立てよ」

四人の生徒が彼を囲んでいた。
リーダー格らしき男が、蹲る生徒の肩を蹴る。

「昨日の分、まだ払ってもらってねえぞ」

「す、すみません...今日は本当に...」

「言い訳すんな」

再び蹴りが入る。蹲る生徒は小さく呻いた。

その瞬間だった。

窓ガラスが甲高い音を立てた。
いや、ガラスではない。
何かが超高速で空気を裂く音だ。

「ぎゃああああっ!」

リーダー格の生徒が突然崩れ落ちた。
膝から血が噴き出している。
何かが膝頭を完全に貫通していた。

「な、何だ!? お前、何しやがっ—」

残りの三人が動揺する間もなく、
立て続けに三度、空気を裂く音。

三人とも同時に膝を抱えて倒れ込んだ。
教室に阿鼻叫喚の悲鳴が響き渡る。

床に転がる小さな石。
直径わずか二センチほどの、ごく普通の小石だった。

窓の外、
数百メートル離れた雑木林の中に、
一人の男が立っていた。
黒いコートを着た、年齢不詳の痩せた男。
彼は倒れ込む加害者たちを無表情で見つめると、
静かにその場を去った。

---

同じ日の正午過ぎ。東京都郊外の町工場。

「使えねえなあ、お前は」

昼休みの休憩室で、
三人のベテラン作業員が若い新人を囲んでいた。

「こんな簡単な仕事もできねえのか? あ?」

「すみません、すみません...」

新人は頭を下げ続けた。
だが、謝罪は暴力を止めなかった。
一人が新人の腹を殴る。
もう一人が背中を蹴る。

休憩室の窓が開いていた。

甲高い音が三度。

三人のベテラン作業員が、
ほぼ同時に膝から崩れ落ちた。
悲鳴。怒号。混乱。

工場の外、
三百メートル離れた廃ビルの屋上に、
同じ男が立っていた。

---

夕方。大阪の繁華街にあるIT企業のオフィス。

「だから何度言ったら分かるんだ!
 お前、本当に使えないな!」

中年の上司が若い部下の前で怒鳴り散らしていた。
周囲の社員たちは見て見ぬふりをしている。

「申し訳ございません...」

「謝って済むと思ってんのか! 
お前みたいな無能がいるから、
俺たちが迷惑するんだよ!」

説教は一時間を超えていた。
部下の目は虚ろで、今にも消え入りそうだった。

その夜、帰宅途中の上司が路地裏で崩れ落ちた。
膝を小石が貫いていた。
彼は二度と、以前のように歩けなくなった。

---

一週間後、
日本中のニュースがこの事件を報じていた。

「全国各地で続発する謎の暴行事件。
被害者はいずれも膝を小石で貫かれており...」

「医学的にも不可能とされる精度と威力。
人間の腕力では説明がつかない...」

「警察は組織的犯行の可能性も視野に、
全国規模で捜査を...」

だが、犯人の手がかりは一切なかった。
監視カメラにも映らない。
目撃者もいない。
現場には小石だけが残される。

奇妙なことに、被害者には共通点があった。
全員が、誰かを暴力や言葉で
追い詰めていた人間たちだった。

---

三ヶ月後。

暴行事件の発生件数が、
統計開始以来初めて前年比で三十パーセント減少した。

学校でのいじめ相談件数も減っている。
職場でのパワハラ通報も減った。

人々は気づき始めていた。
誰かが見ている。
どこかから、誰かが。

罰を与える者がいる。

石の裁き人がいる。

黒いコートを着た男は、
今日も日本のどこかに立っている。
手には小石を握りしめて。
遠くの窓を、じっと見つめながら。

彼が何者なのか、
なぜこんなことをするのか、
誰も知らない。

ただ一つ確かなことがある。

彼の目に映る限り、理不尽な暴力は許されない。

---

(終)

そういえば医療ものって作った事が無いな

って思って作りました

昔はよく医療ものドラマを

好きでよく見ていたので・・・

最近は欧米のドラマはよく見るけど

日本のドラマを見なくなりましたねぇ~

サブスクの古い日本のドラマはたまに見ますが

 

 

# 白衣の帰還

都立中央病院の廊下を、
白衣姿の女性が颯爽と歩いていた。
柳瀬麻衣、三十五歳。
外科医としてこの病院に赴任してまだ三か月だった。

「柳瀬先生、また事務長とやり合ったんですって?」

看護師の田中が心配そうに声をかけた。

「仕方ないでしょう。患者さんに必要な検査を、
コストがかかるからって渋られたんですから」

麻衣は肩をすくめた。
海外での医療活動が長かった彼女にとって、
日本の病院の官僚的な体制は息苦しかった。
患者の命よりも予算や体面を優先する
事務方との衝突は日常茶飯事だった。

その日の午後、
事務長の小林が険しい表情で麻衣を呼び出した。

「柳瀬先生、あなたの勤務態度には問題があります。
組織のルールを守れないなら、
契約解除も検討せざるを得ません」

麻衣は静かに小林を見つめた。

「私は医師として、
患者さんのために最善を尽くしているだけです」

「それは分かりますが、
病院には病院の事情というものが...」

小林の言葉が途切れた。
秘書が慌てて部屋に飛び込んできたのだ。

「大変です! 
藤堂議員が緊急搬送されてきました。
腹部大動脈瘤破裂の疑いです!」

病院内が一気に緊迫した空気に包まれた。
藤堂健三郎。
与党の重鎮として知られる大物政治家だ。

外科部長の山田が執刀医の選定を始めた。
CTスキャンの結果を見て、彼は深刻な表情を浮かべた。

「これは... 極めて難しい症例だ。瘤の位置が悪い。
腎動脈と腸骨動脈の分岐部に近すぎる」

山田は躊躇いながらも決断した。

「柳瀬先生に頼むしかない。彼女が一番腕がいい」

事務長の小林は顔を歪めた。
つい先ほどまで解雇を検討していた医師に、
病院の命運を託すことになるとは。
しかし、患者の命には代えられない。

手術室で、麻衣は落ち着いた表情で準備を整えていた。
これまで紛争地帯で、
電気も満足に来ない環境で手術をしてきた。
設備の整った都立病院での手術は、むしろ恵まれている。

六時間に及ぶ手術。
麻衣の手は一度も迷わなかった。
複雑に絡み合う血管を丁寧に剥離し、
瘤を切除し、人工血管を吻合する。
まるで芸術作品を創り上げるような精緻な手技だった。

「バイタル安定しています」

「出血もコントロールできています」

看護師たちの声に、手術室全体が安堵の空気に包まれた。

「手術、成功です」

麻衣の言葉に、スタッフから小さな歓声が上がった。

三日後、回復した藤堂議員が記者会見を開いた。

「命を救っていただいた柳瀬先生について、
お話ししたいことがあります」

藤堂は穏やかな笑みを浮かべた。

「実は、柳瀬先生は私の古い友人の孫なのです。
彼女のお祖父様は、
日本の戦後復興に尽力された柳瀬元総理です」

会場がざわめいた。

「彼女はハーバード医科大学を首席で卒業後、
世界中の紛争地帯で医療活動に従事してきました。
シリア、イエメン、ウクライナ... 
砲弾が飛び交う中で、数え切れない命を救ってこられた。
更にジョンズ・ホプキンス、メイヨー・クリニック、
マサチューセッツ総合病院といった
世界トップクラスの医療機関から、
難症例の執刀依頼を受け続けてきた方です」

藤堂は真剣な表情で続けた。

「柳瀬先生は日本医学界の、いや世界医学界の宝です。
私たちはその価値を理解できていなかった。
彼女を日本に引き留めるためにも、
医療現場の環境改善が必要です」

事務長の小林は、
テレビに映る記者会見を呆然と見つめていた。
解雇を検討していた医師が、
そんな経歴の持ち主だったとは。

翌日から、麻衣の周りは一変した。
マスコミが押し寄せ、
病院には全国から手術の依頼が殺到した。
事務長をはじめとする病院幹部たちは、
掌を返したように麻衣を賞賛し始めた。

しかし、麻衣の表情は複雑だった。

「結局、肩書きや経歴がなければ、
正当に評価されないんですね」

田中看護師に、麻衣は静かに呟いた。

それから二週間後。

麻衣は山田部長の部屋を訪れた。

「先生、お話があります」

彼女の手には、一通の封筒があった。

「ボストンのマサチューセッツ総合病院から、
小児の複雑心臓奇形の執刀依頼が来ました。
その子は私にしか救えないと言われています」

山田は複雑な表情を浮かべた。

「行くのですか」

「はい。私は医師として、
私を必要としている
患者さんのもとへ行かなければなりません」

麻衣は微笑んだ。

「ここでの経験は、私にとって大切なものでした。
日本の医療システムの課題も見えました。
いつか、また日本に戻ってきたいと思います。
その時は、もっと良い環境になっていることを願って」

一週間後、麻衣は成田空港から飛び立った。
見送りに来た田中看護師に、彼女は最後にこう言った。

「医療は、患者さんのためにある。
それを忘れなければ、
きっと良い方向に変わっていくはずです」

飛行機が青空に消えていくのを見送りながら、
田中は思った。
麻衣のような医師が、
いつか日本で自由に力を発揮できる日が来ることを。

都立中央病院の白い建物は、
いつもと変わらぬ姿で立っていた。
しかし、そこで働く人々の心には、
確かに何かが残されていた。

一人の医師が示した、揺るぎない信念。

患者を第一に考える、医療の原点。

それは、肩書きや経歴以上に価値のあるものだった。

 

いくつか載せたL'sコーポレーションの

新兵器シリーズ?です

今回は現実に米海軍が開発中止を繰り返している

次世代型フリゲート艦にしました

フリゲート艦が潜水するとか荒唐無稽ですが

ロマンだなぁ~とは思いますね 苦笑

 

 

# 海の変容者

太平洋の青い水平線が、
艦橋の窓いっぱいに広がっていた。

全長約150メートルのステルス艦は、
まるで海面を滑るように疾走していた。
鋭角的な船体、
レーダー反射を最小限に抑えた特異なシルエット
——それは従来の軍艦とは明らかに一線を画す姿だった。

艦橋には三人の人物がいた。
艦長のジョンソン中佐、
米海軍太平洋艦隊のウィリアムズ司令官、
そしてL'sコーポレーションの技術担当官、
リサ・チェン。

「現在40ノット」航海長が報告する。

チェンは艦長に視線を向けた。

「艦長、増速をお願いします」

ジョンソンが短く頷き、機関室に指示を出す。
エンジン音の変化はほとんど感じられなかった。
だが速度計の数字は見る見るうちに上昇していく。
45ノット、48ノット、
そして50ノットを超えた。

ウィリアムズ司令官は驚きを隠せずにいた。
この大きさの艦艇が小型高速艇並みの速さで走っている。
それなのに艦内の揺れは最小限だ。
コーヒーカップの水面がわずかに波立つ程度でしかない。

「日本の新幹線並みでしょう?」
チェンが微笑んだ。

司令官は無言で頷いた。
レポートでは読んでいた。
だが数字と実際に体験することとは、
まったく別物だった。

「司令官、とっておきをお見せしましょう」

チェンの目が光った。彼女は艦長に向き直る。

「フィールド展開をお願いします」

ジョンソン艦長が躊躇なくコマンドを入力する。
船体を覆う特殊フィールドが起動した。
外部センサーの映像が微かに歪む。

そして艦長が、
フリゲート艦ではありえない指示を口にした。

「急速潜航」

一瞬、艦橋が静まり返った。

次の瞬間、船体が傾き始めた。
水平線が上昇していく。
いや——艦が沈んでいるのだ。
海面が艦橋の窓を覆い、青い光が船内に満ちた。

深度計が動く。
10メートル、20メートル、30メートル。

驚くべきことに、速度計の数字は落ちなかった。
50ノット以上の速力を維持したまま、
フリゲート艦は海中を進んでいく。

ウィリアムズ司令官の目が見開かれていた。
両手で手すりを掴み、窓の外の深い青を見つめている。
半信半疑だった。
レポートを読んだときも、
ブリーフィングを受けたときも。
だが今、自分はその不可能を体験している。

「これで米海軍の戦術の幅は大きく広がると思います」

チェンの声が静かに響いた。

「フィールドは水の抵抗を
ほぼゼロにするだけではありません。
海上走行中は艦体を光学的に
見えづらくする効果もあります。
レーダーステルスと組み合わせれば、
敵にとってこの艦を発見することは極めて困難です」

彼女は続けた。

「このフリゲート艦は、一隻でフリゲート艦と
巡航ミサイル搭載潜水艦、二艦の役割を果たせます。
水上でも水中でも戦えます。
敵には何が来ているのかさえ分からない」

司令官はゆっくりと振り返った。

米海軍は長年、フリゲート艦の建造に苦戦してきた。
予算超過、設計変更、遅延。
同盟国の海軍が次々と新型艦を就役させる中、
アメリカだけが立ち遅れていた。

だがこの艦は違う。

L'sコーポレーションの革新的技術
——彼らはそれを「フィールド技術」と呼んでいた——が、
すべてを変えた。
水の抵抗を制御し、船体を保護し、
艦を水中でも水上でも自在に機動させる。

「救世主だ」

司令官がつぶやいた。

チェンは彼の表情を読み取り、小さく息をついた。
安堵が胸に広がる。
この瞬間のために、
彼女と開発チームは三年を費やしてきた。

「浮上します」ジョンソン艦長が指示を出す。

船体が傾きを戻し、上昇を始めた。
やがて艦橋が海面を突き破り、
太平洋の光が戻ってくる。

ウィリアムズ司令官は窓の外を見つめたまま、
静かに言った。

「海が、変わるな」

チェンは頷いた。

海は変わる。
戦い方が変わる。
そしてこの艦が、その最初の一歩になるのだ。

ステルス艦は再び水平線に向かって加速した。
未来へと向かって。

今の日本を見ていると

悪い事をした人は見逃され

真面目にしている人が損をしているように見えます

が真面目さは日本人の最も尊重されるものだと思うし

それが無くなったら日本が世界に誇れるものを

1つ失う事になると思います

世界のあらゆる事案を見てみると

日本人は世界でも数少ない

クソ真面目な人の割合が多く

それがとても素晴らしい事だと思います

海外ニュースを見ていると

海外の人達は日本人が思っている程

文明的ではない事がよく解ります

当然 日本人の全てが真面目な人ではありませんし

外国人の全てが真面目では無いという事でもありません

あくまでも割合の問題です

 

 

 

「悪い事、正しい事」

雨の夜、警視庁の会議室には疲労の色が沈殿していた。
壁一面のホワイトボードには、
赤い線で結ばれた名前が並ぶ。
裁判官、容疑者、教育関係者、市民団体、

警察幹部、政治家。

共通点は、どれも「不起訴」「無罪」「告発の虚偽」

「不透明な関係」という言葉で括られていた。

最初の事件は、
世論の怒りがまだ点火前だった頃に起きた。
未成年への凶悪犯罪が不起訴となり、
その判断を下した裁判官と、
釈放された外国人が相次いで殺害された。
偶然では済まされない速度だった。

数週間後、
同様の判断に関与した裁判官が
さらに三名、命を落とした。
その頃から、報道は連日トップを占め、
ついに犯行声明が届いた。

「悪人を擁護する者は成敗する」

短く、稚拙で、しかし異様に断定的な文面だった。

悪事を成敗するのに悪事を行うとは凄く矛盾した話だ。

がそれはそんな簡単な話では終わらなかった・・・。

続く事件は地方へ飛び火した。
東北の私立高校で起きた凄惨ないじめ事件。
被害者は意識不明の重体となり、
加害者とされた生徒たちは処分を免れていた。
その三名が、別々の場所で、同じ手口で殺された。

事件は止まらないどころか

あらゆる事案に広まる一方で捜査本部は拡大された。
過去最大規模の人員が投入されたが、
犯人像は霧の中だった。
動機は一貫しているようで、
標的の選定は冷酷なほど合理的。
だが、そこに法はなかった。

やがて、無実とされた町長を
セクハラで訴えた告発者たちが殺害された。


世論は真っ二つに割れた。
「社会は浄化される」という声と、
「どんな理由でも殺しは殺しだ」
という声が、互いを罵り合った。

決定的だったのは、警察内部の事件だった。
他国との不透明な関係が報じられた県警本部長と
複数の幹部が殺害され、
続いて同様の記事が出ていた
与野党議員たちも命を落とした。

捜査官の一人が呟いた。
「正義を名乗るとき、人は一番残酷になる」

犯人は捕まらなかった。
ただ一つ確かなのは、社会から“議論”が消え、
“断罪”だけが残り始めたことだった。

人々は安全を感じる一方で、
誰もが次の標的になり得る不安を抱えた。
正義を語る言葉は、
もはや救いではなく、刃の音を帯びていた。

そして今日も、会議室のホワイトボードに、
新しい名前が書き足される。
赤い線は、止まる気配を見せなかった。


政府はこの連続殺人事件を受けて
社会制度の根本を見直し
関連する法律を全て改定
新たにいくつもの法律を制定した

虐めを行った加害者やそれを隠蔽した
教師や教育委員会は罰せられ
不起訴をする場合はその理由を公示し
被害者がそれに不服を訴えたら
検察官や裁判官を調査し
場合によっては職務停止や刑事罰を科し
日本人以外や他国を優遇した
官僚や政治家には国家反逆罪を適用する等
教育機関や司法、省庁、警察、民間企業と
全てにおいて不定期の査察を行う事になり
それによりこれまで見逃されて来た
犯罪や隠蔽、国家反逆等に対し
出来る限り処罰する事となった

制度施行から数年が経った。

派手な改革の熱は冷め、査察も法改正も、
日常の一部として淡々と運用されるようになった。
恐怖は薄れ、代わりに基準が残った。
何が許され、何が許されないのか。
それが、以前よりはっきりした。

学校では、声を上げた生徒が孤立しなくなった。
職場では、不正を拒んだ人間が「面倒な存在」ではなく、

「正しい選択をした人」として扱われる場面が増えた。
司法の現場では、判断の重さが個人ではなく
制度に支えられ、逃げ道ではなく
説明責任が当たり前になった。

もちろん、問題は消えていない。
不完全な判断も、
過剰な慎重さも、
相変わらず存在する。
それでも、決定的に違っていたのは――

正しくあろうとする人が、

以前ほど損をしなくなったことだった。

連続殺人事件は未解決のまま、
歴史のページに固定された。
犯人の名も顔も、
最後まで明らかになることはなかった。
だが、社会はもう、
その不在に怯え続ける必要がなくなっていた。

誰かが血で示さなくても、
正しさが、制度の中で報われるようになったからだ。

この国は完全ではない。
それでも、人々は知っている。
沈黙よりも声を、隠蔽よりも説明を、
保身よりも責任を選んだ方が、
長い目で見れば報われるのだと。

それだけで、
社会は以前より、確かに前に進んでいた。

 

自分の作った世界での

惑星国家の革命を描いたものです

 

 

 

『歴史が銃よりも重い日』

ルパート王国暦三四二年、
首都トノパは表向きには平穏を装っていた。
石畳を行き交う市民の足取りは軽く、
王城の鐘は毎朝同じ時刻に鳴り響く。
しかしその地下水脈のように、
怒りと疑念は確実に広がっていた。

ビル・ワグナーは、湿地帯に設けられた
仮設の研究小屋で、かつて自分が講壇に立っていた頃と
同じ癖で、古文書を撫でるように読み返していた。
そこに書かれているのは、
王家の祖が「民の合議により選ばれた」
という公式史を完全に否定する、
武力占拠と粛清の記録だった。

「歴史は、消せても、黙らせることはできない」

彼の呟きに、傍らの共和軍指導者が苦く笑った。
「だが、語る者は殺される。それがこの国の現実だ」

王国軍による鎮圧は激しさを増していた。
農村が焼かれ、デモに参加した者の名が
広場に晒されるたび、共和軍の元には
新たな志願者が流れ込んできた。
彼らの多くは武器の扱いも知らない民だったが、
ビルの存在は彼らに「戦う理由」を与えていた。
これは反乱ではなく、
奪われた選択権を取り戻す闘いなのだと。

やがて、周辺諸国から派遣されたアドバイザーたちは、
決定的な情報をもたらす。
王国軍主力がトノパ防衛に集中する今、
歴史的象徴である旧建国記念広場を押さえれば、
民衆は必ず動く、と。

作戦前夜、ビルは銃を手にしなかった。
彼が選んだのは、複製された古文書と、
簡易放送装置だった。
「僕は兵士じゃない。だが、証人にはなれる」

翌朝、
広場に響いたのは銃声ではなく、ビルの声だった。
王国が隠し続けてきた建国の真実が、
初めて公に語られた瞬間、
市民のざわめきは怒号へと変わる。

その日、王制は崩れなかった。
だが、もはや誰も「王は選ばれた存在だ」
と信じることはできなくなった。

歴史は、静かに、
しかし確実に次の頁へと進み始めていた。

 

これはここでもいろいろ載せているお話の

フレデリック・D・マクミラン君の物語の一環で

彼の母親に関するお話です

 

『仮面の名を継ぐ者』

魔導士ギルド本部の最奥、
大広間のさらに奥に設けられた重厚な扉。
その向こうにあるのが、ギルド長の執務室だった。
そこに、マリア・マルゴー・マーカストはいた。

その名は代々受け継がれる名誉ある称号であり、
同時に“仮面”でもある。
彼女の本当の名は、古い契約と血塗られた歴史に縛られ、
決して公に名乗れないものだった。
だからこそ、この名を受け継いだことは、
彼女にとって救いでもあった。

室内には、もう一人の人物がいた。
澄んだ青髪を持つ男は、
外見だけ見れば精悍な青年に過ぎない。
しかし、その佇まいには年月を越えた重みがあった。
青いチェックのシャツにジーンズという軽装が、
彼を現実以上に若く見せているのだろう。

男はマリアの大きな机の前に置かれた
応接セットの二人掛けソファに腰を下ろしていた。

「……もうジョナサンに後を任せて、
カールのところへ行くのもいいんじゃないか」

その言葉に、マリアはゆっくりと頭を垂れた。
それは同意のうなずきではない。
重荷に押し潰されるような、うなだれだった。

「カールのところなら、今よりずっと安全だ。
君も……カールのことを……」

男は最後まで言い切れなかった。
その表情が陰るのを、マリアは見逃さなかった。
顔を伏せていても、長年の付き合いがそれを許さない。

「フランク……」

悲しげな瞳で見上げる。
男の名はフランクリン・リーフ四十三世。
フォークストンという小さい王国の国王だった。

「私は、逃げないわ」

マリアは静かに言った。

「この場所は、私が選んだ。
守ると決めた。
名前も、立場も、全部……」

フランクは小さく息を吐いた。

「君がそう言うと思っていた。
だからこそ、ここへ来た」

彼は立ち上がり、マリアの机の前に歩み寄る。

「国王としてじゃない。
友として、そして……
かつて君の“本当の名”を知る者として言う」

マリアの肩が、わずかに震えた。

「君がどんな名を背負おうと、
どんな仮面を被ろうと、君は君だ。
逃げない選択をするなら、俺はその背中を支える」

しばしの沈黙の後、マリアは微笑んだ。
それはギルド長としての威厳ある笑みではなく、
一人の女性の、かすかな安堵だった。

「ありがとう、フランク。それで十分よ」

窓の外では、
魔導士ギルドの紋章旗が静かに揺れていた。
仮面の名の下で、彼女は今日も歩き続ける。
逃げないと決めた、その道を。
 

SNS等を見ていて思い付いたお話です

 

 

「仮想鋼鉄と現実の影」

バーチャルゲーム《アイアン・フロンティア》の中で、
少年たちは英雄だった。
各自が「最強」を信じるロボットを操り、
用意されたNPCを撃ち倒し、架空クレジットを稼ぐ。
脚部を軽くする者、火力に全てを注ぐ者、
見た目だけを誇る者
――戦い方も思想もばらばらだ。

だが問題はなかった。
NPCは決められた動きしかしない。
負けることは、なかった。

その日、空が歪んだ。

警告音も、イベント告知もなく、
現れたのは異様な兵器群だった。
無骨で無駄がなく、装飾も誇張もない。
弾道は正確で、反応は速く、
まるで“勝つためだけ”に
存在しているかのようだった。

「なんだよこれ、クソイベントか?」


「バランス壊れてるだろ!」

少年たちのロボットは次々に撃ち抜かれた。
これまで誇っていた最強装備は通用せず、
回避も読みも追いつかない。

敗北が続くにつれ、彼らは互いを責め始めた。

「お前が突っ込むからだろ!」

「支援しろって言っただろ!」

「足引っ張るならログアウトしろよ!」

罵声が飛び、連携はなく、誰も仲間を見なかった。
彼らはずっと、一人で戦ってきたのだ。

その時、通信が割り込んだ。

《君たちは、よく戦った》

画面に映ったのは、
現実的な装備を身に着けた大人たちだった。
疲れた目、抑えた声、だが確かな意志。

《その兵器は、君たちを倒すためのものじゃない》

《現実に戻ってきてもらうためのものだ》

少年たちは沈黙した。

彼らは知っていた。
ゲームに逃げた理由を。
学校、家庭、将来、失敗、他人の視線――
現実は痛く、重く、思い通りにならない。

「戻りたくない……」
誰かが呟いた。

「ここなら、強いんだ」

「ここなら、誰にも否定されない」

抵抗するように、彼らは再び出撃した。
だが今度は違った。

「……俺が前に出る。カバー頼む」

「了解。弾幕張る」

「右、来るぞ!」

初めて、互いを見た。
初めて、声を合わせた。

現実の兵器は、なお強かった。
だがその攻撃は、どこか抑えられていた。
倒しきらず、追い詰め、考えさせるように。

最後の一機が停止した時、通信が再び入る。

《君たちは、現実でも戦える》

《一人じゃなく、誰かと一緒になら》

画面が白くフェードアウトする。

ログアウト画面。
現実への帰還。

ヘッドセットを外した少年たちは、
しばらく動けなかった。

だが、誰もすぐには再ログインしなかった。

外は、まだ厳しいだろう。
だが今度は、独りではない。

バーチャルの鋼鉄は消え、
現実の一歩が、静かに始まった。
 

ガンダムの二次小説その2です

 

 

 

「擬似人格は夢を見るか」

宇宙に浮かぶコロニーは、静かに、
しかし確実に分断されつつあった。
連邦からの独立を望む共同体と、ニュータイプ
――人類の次の可能性を自認する者たちは、
他者に委ねない自治を求めて立ち上がった。

だが連邦は、それを「反乱」と呼んだ。
独立を許さぬだけでなく、
ニュータイプという存在そのものを
危険思想として排除し始めたのだ。

数で劣るコロニー軍は、奇策で戦果を重ねた。
モビルスーツを高速射出し、敵艦に直接取り付き、
内部から破壊する。
一撃離脱しか知らなかった連邦軍は混乱したが、
それでも人型兵器の有効性を認めようとはしなかった。

――ただ一つの例外を除いて。

連邦内自治区、A国。
彼らはこの戦争の行き着く先を恐れ、
ニュータイプに対抗するための
新型モビルスーツを極秘裏に開発した。

その名は「ガンダム」。

擬似人格コンピューターを搭載し、
戦場の膨大な情報から“未来の可能性”を予測する。
ニュータイプの先読みと、
機械の先読みをぶつけるという、
狂気にも似た発想の産物だった。

そのテストパイロットに選ばれたのが、俺だった。

高校生。
肩書きは作業用機械オペレーター。
ただ、重機を扱う腕だけは誰にも負けなかった。

「実戦はない。あくまでテストだ」

そう言われていた。
だが敵の襲撃で、その約束はあっさり破られた。

コクピットに座った瞬間、
ガンダムは“話しかけて”きた。
言葉ではない。
判断の選択肢が、思考より先に提示される感覚。

俺の意思とは関係なく、身体は動き、敵を撃ち落とした。

それが、最初の殺しだった。

戦いを重ねるうち、戦争は単純ではなくなっていく。
コロニー側には、連邦そのものを
壊滅させようとする強硬派が現れ、
連邦側には、ニュータイプの
独立を認めようとする動きが生まれた。

その狭間で、俺は連邦軍の施設を見た。

拘束されたニュータイプたち。
実験。拷問。
「人類の安全のため」
という言葉の下で行われる、露骨な虐待。

吐き気がした。

俺はガンダムと共に、コロニーへ亡命した。

だが、そこに理想郷はなかった。
今度は連邦軍捕虜が、同じように
殴られ、蹴られ、辱められていた。

誰もが「正義」を口にしながら、
同じことを繰り返している。

俺にできるのは、モビルスーツに乗ることだけ。
話し合いも、止める力も、思想もない。

その無力さから、俺は堕ちた。

酒に溺れ、戦場を避け、ただ時間を浪費した。
調べ尽くされ、役目を終えたガンダムは
「危険な遺物」として廃棄された。

――そう、思っていた。

連邦軍の一部と手を組んだニュータイプたち。
独立国家を目指す、
第3の勢力がガンダムを回収していた。

彼らは俺を見つけ、こう言った。

「君は英雄じゃない。だが、選び続けた人間だ」

もう一度、戦ってほしい、と。

格好いい理由なんてなかった。
世界を救う自信もない。

それでも俺は、再びコクピットに座った。

起動するガンダム。
擬似人格が、かすかな“迷い”を含んだ予測を提示する。

「……お前も、悩むんだな」

戦場へ向かう。
今度こそ、正義ではなく、選択のために。

未来は、まだ決まっていない。

 

 

ガンダムの二次小説を作りました

同じプロットから2つ作ったので

連続で載せる事にしました

 

 

 

鋼鉄の予見者(フォーサイト)

宇宙に浮かぶコロニー共同体は、
もはや連邦の庇護を望んでいなかった。
自らの意思で生きるため、ニュータイプ
――人類の進化と呼ばれた者たちは自治を掲げ、
連邦からの独立を宣言した。

だが連邦はそれを「反逆」と断じ、
ニュータイプの隔離と迫害を開始する。
恐怖は暴力を生み、暴力は戦争を加速させた

コロニー軍は数で劣っていたが、戦い方が違った。
モビルスーツを高速射出し、
敵艦に直接取り付いて内部から破壊する――
それは従来の攻撃機による
一撃離脱しか想定していなかった
連邦軍の常識を打ち砕いた。

それでも連邦上層部は人型兵器を否定し続けた。
「戦争は計算で終わらせるものだ。
感情を持つ兵器など不要だ」と。

だが連邦内自治区A国だけは違った。
ニュータイプに対抗するには、
同じ“読み合い”が必要だと判断したのだ。

こうして生まれたのが、
擬似人格コンピューターを搭載したMS
――ガンダム。
それは過去の戦闘データと状況推移から
未来を予測し、ニュータイプの先読みと
互角に渡り合う「考える兵器」だった✨

そのテストパイロットに選ばれたのが、
作業用重機の操縦を得意とする、
ただの高校生――ユウだった。

「君は機械と“会話”できる」

そう言われても、ユウ自身は実感がなかった。
だがある日、コロニー軍の奇襲で基地は壊滅し、
彼は選択する間もなくガンダムに乗せられる。

初めての実戦。
恐怖で震える手を、ガンダムは補正し、未来を示した。
――撃て。
――避けろ。
――生き残れ。

連邦側として戦う中で、ユウは見てしまう。
捕らえられたニュータイプが、
実験材料のように扱われる光景を

「人類の敵」という言葉で、全てが正当化されていた。

彼はガンダムと共に、コロニーへ亡命した。

だがそこにあったのも、別の地獄だった。
連邦軍捕虜への虐待。
復讐を正義と呼ぶ強硬派。
理想は、憎悪に飲み込まれていた。

ユウは気付く。
自分には、戦う力しかない。
言葉も、思想も、世界を変える力も持たない。

やがて調査を終えたガンダムは「不要」と判断され、
廃棄処分となる。
ユウもまた、価値を失った存在として堕ちていった。

――そのはずだった。

廃棄宙域で回収されたガンダムは、
ニュータイプ国家の承認を目指す連邦軍穏健派と、
理想を捨てなかったニュータイプたち――
第3の勢力の手に渡る。

彼らは、堕落したユウを再び呼び戻した。

「君は兵器じゃない。
 選択の証人になってほしい」

ガンダムのコックピットで、ユウは静かに目を閉じる。
未来予測の光が灯る。
だが今度は、それに従うかどうかを――自分で決める。

鋼鉄は未来を示す。
それをどう生きるかは、人間だけが選べるのだから。