おはようございます。
ワークライフバランス東海の吉岡規子(社会保険労務士)です。
昨年10月9日、NHK『介護殺人 ~当事者達の告白~』という番組を見ました。
介護を始めて1年以内の殺人が25%というショックでもあり、
私もある日突然、
どうしてよいかわからなかった最初の1年が一番辛かったので、
理解できる気持ちでもあります。
警察庁の犯罪統計によれば、
殺人理由の“介護・看護疲れを動機”が、
その他として括られていた平成15年から、
平成24年にはひとつの項目として挙げられています。
ということは、増えているってことです。
また、悲しいことに、介護・看病疲れを動機とした自殺者数も増えているのです。
被害者は女性が多く、加害者は男性が多い点が特徴です。
介護者は女性の割合が7、男性が3と女性が高いにも関わらず加害者は男性が多いのです。
理由を想像すると、
★家事や育児をしていない男性にとって、介護や看護は困難
★他人に相談するのが下手で、孤立してしまう
★将来を悲観して、誰にも迷惑をかけない、責任を取ろうという気持ちが強い
等が考えられます。
これから介護を担う人達が増えることは確実です。
介護者が死を思うほど追い詰められないためにできることは何か?と考えます。
まず言いたいのは、仕事と介護の両立支援セミナーでもお伝えするのですが、
『自分の家だけに起きているのではない、
日本全体の課題なのです』
ということです。
SOSの声を出して良いのです。恥ずかしいことではありません。
なぜなら日本全体の課題だからです。
自分だけで解決しようなんて思わないでください。
また介護者もリラックスしてよいのです。
美味しいお料理を食べに行ったり、
お友達と旅行に行ったり、
習い事だって続けてよいのです。
なぜならば、介護は生活の一部なのですから・・・。
文責:吉岡 規子
(一社)ワークライフバランス東海 理事
特定社会保険労務士・ワークライフバランスコンサルタント
仕事と介護の両立支援に関する講師・アドバイザー
仕事と介護の両立8年め



