こんにちは。
ワークライフバランス東海の会員の鈴木啓介です。
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今回は私がワークライフバランスに関心をもつきっかけとなった経験をお話します。
私の妻は、出産後は実家に帰らず私たち夫婦二人で育てたいという思いがありました。
この思いに対して私は何も不思議に思わなかったのですが、周囲は驚いていました。
「実家に帰るのが当たり前」という価値観です。
私は出産前の診察は毎回一緒に行き、出産も立ち合うことができました。
産後入院中のホテルのような栄養食も、退院すれば私が作るだけだと思いました。
私の会社は在宅勤務の制度もなく、
男性が育休を取得なんて、という雰囲気(主に直属の上司)だったため、
産後の1ヶ月目はとにかく、有給を20日近く出しつつ、
実際は毎日数時間か半日以上は会社に出社していました。
当時の私の仕事は経理・財務の担当で、決算業務などはマニュアル化されていましたが、
どうしても銀行との打合せだったり、月次決算の分析等の業務を頼むことは難しく、
そのような形で乗り切った方が会社に迷惑をかけないで済むと考えました。
また社内ネットワークやサーバの管理者もしていたため、
20時頃に妻子が寝てから、立会い業務のため深夜に出社したり、
赤ん坊が寝ている横で税務の申告書を作ったりもしていました。
どんな形であれ退院からすぐに育児ができたことは、本当に貴重な経験になりました。
毎日小さな命に対する発見と喜びの連続です。
私と妻のどちらの実家にも一度もヘルプを頼んだことがなかったのですが、
全然辛いと思ったことはありませんでした。
もともと掃除や洗濯、食事は作っていたのですが、
一応、出産前に役所のプレママ・プレパパ講座というものに参加してみました。
そこでびっくりしたのことは、赤ん坊を抱っこしたまま掃除機をかけたり、
お風呂掃除をするという内容でした。
なぜこんなことをするのか笑ってしまったのですが、
男性は家事をしないから、
ママが赤ん坊を抱っこしながら家事をする大変さを体験させるものでした。
いつもやってますけど、、、、という拍子抜けと、
「男性は家事をしない」という古い価値観にびっくりでした。
係の方も家事をする男性が珍しいという感じでした。
そういえば私の母は、
「あんたのお父さんはオムツ替えなんて一度もしなったよ」と話してくれました。
ここでデータを出します。
資料出所 厚生労働省「厚生労働白書」、内閣府「男女共同参画白書」(いずれも平成26年版)、総務省「労働力調査」(2002年以降)
いいですか?
90年代以降共働き世帯の方が主流ですよーーーーーー
価値観は確実に変わっています。
ここで字数の関係で、
【夫婦共にフルタイム勤務・実家ヘルプなし】の働き方は次回にお届けします。
鈴木啓介
(一社)ワークライフバランス東海 会員
苦手な家事もあります。
献立を考えるのと裁縫がダメです。玉止めができません。

