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From With

子供達に、幸せの見つけ方、教えてあげたい・・大丈夫。隣りにいるから。あなたの周りは、ほら、幸せがいっぱい!!(自宅を色んなお子さんに開放して14年。問題のある子 無い子皆一緒に 同じ時代の同じ時間を生きていきたいな~!一歩一歩、 丁寧に・・)



クリスマスイブの朝、
予告通り(!?)我が家にサンタクロースがやって来た。


久しぶりのサンタクロース到来にF&Nがどんな反応をするか・・・と見ていると、


幼い頃と同じように パジャマのまんまお玄関に駆け出して、メッセージカードを読む。


物凄く久しぶりとはいえ、何年も繰り返したメッセージカードごっこは板に付いたもので、おしゃまなFなど読む前から「次はポストが定番だなっ。で、お風呂場、教室、ディスプレイってとこよっ!!うしし・・・」な感じ。


そして、正しくまずはポスト、次に和室、教室のマトリョーシカの中、ディスプレイのギフトボックスの中へと続き、最後は私の洋服ダンスの中だった。




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大人になった二人が、走り回りこそしなかったが、パジャマ姿で家中探し歩く姿は幼い頃を写し出し苦笑いものだった。


が、ニヤニヤAさんと笑っていたら、Fが「何だか今年はN子ちゃんにもサンタさんが来たって噂だよ~。」と言う。


(えっ!私!?)
(まさか・・・)
(やられた~!!)


そう言えば さっきひとしきりプレゼントを楽しんだ余韻に浸る私達の後ろを、Fがダダダダッ!ダダダダッ!と走り回っていたことに気付いた。


ということで、私もいかにも俄か仕立てのポストイットのメッセージに導かれ




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嬉しい、嬉しいプレゼントをもらった今年のクリスマスだった。





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12月15日

クリスマスイルミネーションに彩られる街で


Aさんの53歳の誕生日とNのちょっと早目の二十歳のお祝いをした。


以前よりNの二十歳はここで、と決めていた~Hotel西洋銀座~のレストランにアニバーサリーディナーをお願いした。





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銀座にありながら、構えも小さく宝石のような老舗ホテルだが、丁寧をモットーに世の流れに逆らう在り方は来年5月の閉館を余儀なくされ、


私達はそれなら是非とも、と こちらでお祝いをすることにしたのだ。



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照明を柔らかく落としたレストランには、きっと、あちらも また あちらもアニバーサリー・・・と思われる方々が和やかな時を過ごされ、私達のテーブルにも心尽くしのお料理を予感させるアンダープレートが並べられていた。





「N君、どんな大人になりたいと思ってるの?」


前菜を楽しんだあとで私はNに聞いてみた。


Nは怯まず、

「自律出来る自立した人」
と答えた。


「自分を律して、自分で決断出来る人になりたい・・・・・な。」


そう言うNは今までの遠慮がちなNとは違う静かな強さを感じさせた。


続けて私は家族に聞いてみた。


「N君にどんな大人になって欲しい?」


Aさんは

「いつまでも“自然と共にいる人”自然を愛する気持ち、大切にする気持ちを持ち続けられる大人になって欲しいな。」


Fは

「今のままでいいよ。Nはよく頑張ってるし、人はなかなか変われないから、今のままのN君が少しずつ自分を育てていけばいいよ。」


私は

「優しい人。ただ、ただ 優しい大人になって欲しい。母さんはそれだけ。」


と言いながら、
「あっ、それから、自立しても 助けて欲しいときには人に(助けて下さい)と素直に言える人でいて欲しい、って思ってる。」
と付け加え、



三人三様 我が家最後の「成人を迎える人」に想いを伝えた。


それから、次に
「来年叶えよう、と思ってることはある?」と聞いてみた。


Nは

「まずはやりたい研究、勉強を思い切りやって、海外も含めて見分を広めたいなぁ。」


Fは

「私はやっと仕事に慣れて軌道にも乗ったから、来年はその仕事でどれだけ評価されるかチャレンジしてみようと思ってる!」


私は

「母さん この間久しぶりに庭を掃除して思ったのよ。原点に戻って暮らしの時計を緩めよう、みんな益々忙しくなるから、母さんは(家)を守ろう、ってね。そして、どれだけの人に(贈り物)が出来るかな、って楽しみにしてるの。」


最後にAさんの番がきてみんなが耳を澄ましたら


「父さんはエスキモーロールが出来るようになりたいねぇ!!!」といつものAさんスマイルで答えた。


(・・・・・)
(・・・・・)


「えっ?エスキ、エスキ、何だっけ?」


「だからさ、エスキモーロールだよ!」


(・・・・・)
(・・・・・)


「あれ、知らないの!?カヌーで沈没したとき クルッと浮き上がることをエスキモーロールって言うんだよ。」


(Aさん、普通 知らないから・・・)
(父さん、普通 ロールときたらケーキだから・・・)


ということで(場所柄)小さな声で大爆笑!!!










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気が付けば時計の針は九時を少し回り三時間以上もディナーを楽しんだようで 最後のスィーツワゴンとなった。





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と、その前に私達のテーブルにこんな素敵なスィーツスタンドが届けられた。








「お父様のお誕生日と坊っちゃまの二十歳と ご家族様のアニバーサリーをお祝い致しまして。誠におめでとうございます。」とホテルの方が身のこなしも格好良く記念写真を撮って下さった。





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食事が終わってレストランの出口でコートを掛けて頂き、丁寧なお見送りを受ける。


(本当にこれが最後・・)と思うと 穏やかなもてなしが続く向こう側に残した想い出に封をするような気持ちになった。








エントランスで車を待つ間 『HOTEL SEIYO GINZA』の名を大きく囲むリースの前で記念写真を撮った。




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車が到着して、ふと もう一度振り返ると リースからこぼれ落ちた小さな飾りが見えた。


思わず拾ってコートのポケットに入れた私は初めてクリスマスウィークを都心で過ごした日を想い出した。


Fが小学一年生、Nがまだ3歳の時でロイヤルパークホテルで一泊した。その朝、レストランの前でFがクリスマスツリーのオーナメントが落ちているのを見つけて、傍にいたホテルマンにお渡ししたら、


「これは、これは、どうもありがとうございます。では、これはお嬢ちゃまに差し上げましょう。」とおっしゃってFの手に握らせて下さったのだ。


あれから16年、今日、愛するホテルの最後に また オーナメントを拾った。始まりと終わりのクリスマスプレゼントみたいに。











窓の外に都心のイルミネーションを見送る高速で、Nが改まって「いい時間になりました。ありがとう。」と言ったので、私はこんな返事をした。


「N君、いつかN君がお父さんになって子供達に今日のことを話すとき、こんな風に話してみて・・・


昔、昔、お爺ちゃん、お婆ちゃんが若かった頃、東京に(西洋銀座)っていうホテルがありました。それは、それは素敵なホテルで沢山の人に愛されていました。


けれど、ついに締める時がきて、最後の想い出にとお爺ちゃんの誕生日とお父さんの二十歳をそこでお祝いしたのです。


(ホテル西洋銀座)は もうお父さん達の想い出の中にしかありませんが、たった一つだけ手元に残った物があります。


それが、我が家のツリーに飾ってあるあの小さな金色のサンキライなのでした。


ってね・・・・・・・」





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Aさん、
迎える53歳が健康に恵まれた一年でありますように・・・・・




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N君、
迎える二十歳が越えるに価値ある試練と分に見合った幸せに恵まれた一年でありますように・・・・・







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From 母さん


今日は久しぶりにWithルーム以外に予定のない一日。


朝から気持ちがゆったり
比例していつもの家事もゆったり・・・


一通りの事を済ませ、まずはお婆ちゃま友達のTさん、Kさん、Sさんにクリスマスカードとプレゼントを包む。


伝統工芸師で人形作家のTさん(76歳)には先日 新しき村で求めた武者小路実篤の『詩のはなびら』


Kさん(92歳)には松と稲穂を和紙と水引で結んだ手作りのお正月用箸置き


朗読がお好きなSさん(78歳)には『日本名随筆集~茶~』を用意した。


それから、次に卒業生で遠くに引っ越したH君、Sちゃん兄妹へ毎年恒例のカレンダーギフトに「受験勉強頑張れグー!!」のメッセージを添え、


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4枚の宅急便の送り先に間違いがないか慎重にチェック。


そこまでで10時半。


それから、お隣の側溝の落ち葉掃き。我が家の雑木がご迷惑をかけるので、大きな箒とゴミ袋を担いで出かけた。


案の定、そのお隣のMさん(80歳)が出ていらして、「駅前の整形外科の先生はあまり宜しくないのよ」etc etcお付き合いすること30分・・・落ち葉と一緒に色んな噂話まで袋に仕入れて帰宅する。


それから我が家の庭仕事。


落ちるだけ落ちた紅葉、楓、木蓮、椚etcの葉を熊手で掻き集める。とにもかくにも掻き集め、庭のあちこちに赤や黄色の落ち葉の山が出来たところで丁度お昼。


夕べの残りのスープと炊き込みご飯で軽くお昼ご飯を済ませ、最後に取り掛かったのはお茶の準備。


来週お誕生日を迎える義妹のNちゃんを招いてサプライズお祝いティーを、と取り敢えずNちゃんに約束だけとりつけた。


どこどこの何々ケーキより、Nちゃんにはささやかながらも手作りがい~いな、と、抹茶プリン・チョコレートプリン・型抜きクッキー・梨と柿の下に林檎とプルーンをコーデアルで煮て添えることにして、お茶はオレンジの皮を干してブレンドした紅茶に決めた。








約束の1時半を少し過ぎてNちゃんはやって来た。そして、バースデーカードを立てたテーブルを見るなり「わぁ、泣けちゃう、本当に泣けちゃうわ。」と言って両手で顔を覆った。


(作戦成功ハートこんなささやかな心遣いで喜んでくれるNちゃんだから私も幸せなのよっハート


それから、お祝いにイニシャルを刻んだ革のカードケースを渡し、


Withルームの時間まで、縁あって家族に姉妹になった二人のNちゃん(私達は同じ名前)で、尽きない話に花を咲かせた。


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(な~んにもない日)は
あの人、この人が私の心を訪ねてくれる。


お玄関の扉を大きく開いて
「お茶はいかが?」
「さぁ、入って、入って。」
とスリッパを揃える。


そうして
私の(とき)は花束のように柔らかく柔らかく包まれていく・・・





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~庭の贈り物~


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