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From With

子供達に、幸せの見つけ方、教えてあげたい・・大丈夫。隣りにいるから。あなたの周りは、ほら、幸せがいっぱい!!(自宅を色んなお子さんに開放して14年。問題のある子 無い子皆一緒に 同じ時代の同じ時間を生きていきたいな~!一歩一歩、 丁寧に・・)



もう 知る人も少なくなったかと思うが、埼玉県入間郡に『新しき村』という集落がある。



武者小路実篤と同志により、理想郷として、ただ生活するためのものではなく、精神に基づいた世界を築く目的で開村された村だ。



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十数年振りに行ってみた。


前日、友人に誘われて仙川の『武者小路実篤文学館』を訪ねた際、ふと思い出して館長さんにその村のことを聞いたのがきっかけだった。


あの頃でさえ入植当時の面影がやっと残るくらいだったので もはや記念公園か何かになっているだろうと思っていたら、なんと今も十五人の村民が月刊誌を滞らせることなく暮らしていらっしゃるという。


そして館長さんは毎年年初に 皆さん揃ってこの文学館にご挨拶にいらっしゃるんですよ、と言いながら今年発刊された11冊の『新しき村』を見せて下さった。


失礼ながら(まさか・・)と思った。無くしたと思っていた想い出の品を見つけたような気持ちになった。













昨日、(行け)と言わんばかりに有休をとっていたAさんに頼んで高速を走らせた。











あの頃と変わらない小さな踏み切りを渡る。



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雑木林、梅林、茶畑・・・
そして、「この門に入るしものは自己と他人の生命を尊重しなければならない」と記した柱が二本以前と変わらずすっくと立ち、


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その道の向こうに実篤がデザインした(全人類同胞の思想・人類平和共生の理想)を表す旗が掲げられていた。



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恐る恐る美術館の戸を開けた。中から「はい。いらっしゃいませ。」と朗らかな声が聞こえて初老の女性が出迎えて下さった。


そして、不覚にも「皆さん、お元気なんですね。」と言った私に「元気です、元気です。だからこうして頑張ってるんですよぉ。」と胸を張ってみせられた。



『図書館』には読み重ねられた白樺派の書籍、美術書、月刊誌etcが整然と並び、古いアルバムに入植以来の村の歴史が刻まれていた。



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食堂の入り口が農産物販売所になっていて、私は森の香残る椎茸、カボチャ、大根と産みたて卵を買った。


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奥には村民の方々の食を預かる厨房があって何人かの女性が定食らしいお膳を揃え、その近くで作業着姿の男の方々が談笑しながらそれを食べていた。




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『新しき村』は健在だった。


人の世の日溜まりを生きるようにすこぶる健在だった。そして、この事実は私に明日の一歩を踏み出す希望を与えてくれた。



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「またいらして下さい!!春には桜が見事に咲きますから!!」と美術館にいらした女性が声を掛けて下さった。


土の匂いを嗅ぎながら、私も笑顔で「はい、必ずまた。」と会釈して別れ、晴れ晴れとした気持ちで また高速を走らせて帰ってきた。
















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中村勘三郎さんが天に召された。


昨日の早朝 その一報を聞いてからテレビ、新聞で報道されるたび涙が溢れて仕方がない。









大好きだった。









果敢に挑戦していく姿
大舞台の迫力
そして やんちゃな笑顔


どれもが好きだった。








『夢』という言葉が
誰よりも似合う方だったと思う。


『夢』と書いた風船を
空いっぱいに飛ばし続ける方だったと思う。








あぁ、こうして気持ちを整理しながら今気付いた。


勘三郎さんは その風船を握って天に召されたのだろう。


ニューヨークさながら
中村座の公演依頼が天から届いたものだから、


幟代わりに大きな風船を両手にガシッと握って(鴨とり権兵衛)みたいに大空舞台に宙吊り披露しながら向かって行かれた・・・。


それは勘三郎さんを愛する人々の心に映し出される最後の大芝居だったのだろう・・・・・と。











今日の空に
「よっ!!」と掛け声高らかに昇って行く勘三郎さんを見送ろう・・・・・










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11月のWithサロンが終わった。


今月は『佳日』をテーマに秋をアレンジして頂いた。


一年に一回は(想い出)の品をお持ち頂き、ディスプレイするのだが、私はこのレッスンが大好きだ。


その方の暮らしの葉を摘み取るように 過ぎた「とき」が瑞々しく蘇る。


(今)をご一緒する方が蘇えらせたいと選ぶ(過)は それぞれに深い想いで記憶を彩る「佳日」だと思う。


その互いの「佳日」を分け合い、共に愛しむように流れるサロンタイムが好きだ。



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・Iさん

もう何年も前に私が差し上げたカードがお気に召され、ずっと大事にして下さったとか。それにご自分で初めて買った時計を添えて紺色の敷物にディスプレイされた。


モダンに・・と考え木蓮の落葉をオブジェのように扱った。



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・Aさん

6年生の坊っちゃんが小さい頃 絵画教室で工作したアライグマ二匹と その坊っちゃんの誕生の写真と出生証明書を縮小コピーし、カードにしてお持ちになった。


「今の私には やっぱりこの子の想い出が一番で・・」とおっしゃりながら二段式スタンドにアライグマ君を絡ませて可愛いディスプレイを完成された。



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・Mさん

「滑り台から落っこちた記憶しかないんだけど」と 幼稚園まで住まわれたドイツでのお人形と幼稚園のアルバムを並べられた。


特別にアップで写ったシスターと一緒におやつを食べるおかっぱ頭のMさんが、まだそこにいるような気がした。




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・Sちゃん

Fの後輩のSちゃんは高校時代から吹奏楽部でクラリネットを吹いていたが、そのきっかけをくれたというリコーダーと擦り切れる程聴いたCD、楽譜を持っていらした。


Sちゃんを幼稚園から知る私は来春社会に出るはなむけにちょっと大人っぽいディスプレイを提案した。




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・Cさん

義父様のご病気、坊っちゃんの受験、仕事のストレスで いつも気持ちがうつむきがちなCさんが「色々考えて、私はこれを一番身近に置きたいと思って」と取り出されたのは小さなマリア様と洗礼を受けられたときの祈りの色紙だった。


私はCさんの祈りに優しく静かな場所をつくって差し上げたい、と思ってワインがかった紫色の敷物を選んだ。



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今月も12人12通りのディスプレイが生まれた。


庭に出て好みの葉を選びながらも同じ花材で生み出されたディスプレイは遥かな灯火となってご自分はもちろんサロンを共にした方々の心も温めてくれたと思う。





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今月もまた、あの街で、この街で チッチッと灯る想い出のキャンドルが見えるようである。











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