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From With

子供達に、幸せの見つけ方、教えてあげたい・・大丈夫。隣りにいるから。あなたの周りは、ほら、幸せがいっぱい!!(自宅を色んなお子さんに開放して14年。問題のある子 無い子皆一緒に 同じ時代の同じ時間を生きていきたいな~!一歩一歩、 丁寧に・・)



実家での法事を終え
今、新幹線にいる。


両親、弟夫婦、叔父叔母達、従妹が集まって祖母を偲んだ。


母が数ヵ月前から段取りした仏前の粗供養品、会席膳とお茶席の準備が整ったところに 私が畑から摘んだ花梨と菊で出迎え花を生けた。


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旧家はちょっとした法事でも何かとしきたりがあって難しいが、東京に嫁した私には その一つ一つが美しく思えた。


が、笑ってしまったのは床の間に掛けたお軸。筆で『南無阿弥陀仏』と書いたものだが、何となく人肌がする。ちょっと歪んでいるような、笑っているような字で表装も軽やかだ。


不思議に思って床の間係の父を見たら、なんと「わかるかっ。せや、お父ちゃんが書いたんや。」と・・・。この、掛け軸を自分で書いて作ってしまうという発想についていけず、思わず「あ、あっそう・・・。うん、まぁ、そのぉ、お婆ちゃんも喜んでるわよ。」と応えた。


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御住職様の艶のあるテノールで奏でられるお経が仏間ならずも祖母が愛した家中に中庭に裏庭に畑に流れ約束通りに祖母を迎えることが出来た。


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セレモニーが終わると いつもの仲良し親戚の談笑が始まる。


T叔母は若い頃から美容には目が無く、最近SK2に変えたら調子がいい、と言い それに義姉の母が50年の呼吸で「わかるわぁ~Tちゃん。やっぱり艶がちゃいますなっ!」ときっちり押さえる。



叔母も叔母で「いやぁ、ありがとう。せやけど、お姉さんは何にもせんかて綺麗やから~!」と貫禄の受け答え。




次に手芸の得意なC叔母が「N子ちゃん、クリスマスも近いから生徒さんらにあげて~。」と赤いナプキンと白いフェルトで作ったサンタクロースのお人形をどっさり(ホントにどっさり)紙袋から出した。


そして、続けとばかりに父もパンパンに張った袋を持って来て「N子~、Hちゃん(父の友人)がなぁ、N子ちゃん帰って来るんやろ~。これ持って帰ってもろてや~言うて届けてくれたんや。」と、H小父さんの染色会社で染めた たまらなく(ホントにたまらなく)綺麗な日本手拭いと それで作った ピカピカの紐を通した巾着袋を見せてくれた。


それから、母がガラリと障子を開け、「N子ちゃん!!見てみなさいや!!」と指差す。(今度は何、何、何!?)と その指の先を辿ると天を突いて咲き誇る皇帝ダリアがあった。


「あのダリア、毎日、毎日、(N子ちゃん帰って来るまで咲いててや~!!咲いててや~!!)言うてお父さんと二人で手ぇ合わせてましたんや。二日程前から最初に咲いたんがハラハラ散り始めて・・・せやけど、お父さんがな、(花びらも掃かんとおいとけ)言うのんよ。そしたら、まぁ、ようもってくれてぇ。N子ちゃん、綺麗ですやろ~~!」と、みんなのオオトリとばかりに演歌歌手さながらに披露してくれた。



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翌日である今日は早朝から弟夫婦が奈良、長谷寺に紅葉狩りに連れていってくれ京都の名所に勝るとも劣らない見事な紅葉を堪能した。


そして、道中、子供達の話をし、両親の今後の話をし、いつものように私は「夫婦漫才だけど、呆れながら 宜しくね。」と頼んだ。



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今、名古屋を過ぎて、気持ちは東京モードに入りつつある。


でも、窓に映る私は 大笑いをして皆で写真に収まったN子ちゃんの顔をしている。











そう思っていたら父からメールが入った。


「いまどこですか H市3どの地震がありなした かどくに連絡とつてくざさい N子はおついて 行動してくざさい」




(落ち着かなくちゃいけないのは お父さん あなた・・・なのよ・・・)








きっと、母と二人で大騒ぎしてメールをよこしたのだろう。




せっかく新幹線を降りたら東京N子さんに戻って・・・と思っていたのに、やっぱりどこにいてもN子ちゃんはN子ちゃんなのだ、と「東京は無事」のメールを打ちながら塩っぱいものを飲み込んだ私である。









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(これも父の イ・タ・ズ・ラ・・・・・)






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「今晩晴れたら星の写真撮りに行くから温かくして待ってて。」


先日、Nはそう言って登校して行った。


何だかドキッとした。
足元がフワッと浮いたようだった。


その日、銀座で久しぶりに会食した大好きなお友達に「Nがね・・・・!」と話した。帰り道、お向かいのおば様に「あら、何だか嬉しそうじゃない~」と言われ、「Nがね・・・!」と また話した。





(晴れて・・)(晴れて・・)と願って雲を吹き飛ばし、Nの帰宅時刻には抜けるような夜空。


急いでお夕飯を食べ、滅多に出掛けない時間に家を出る。母こと私はそれだけでそわそわだ。







(出来るだけ灯りの入らない所で)とNが選んだのは多摩湖。


人と言えばジョギングをする若者が一人通り過ぎただけで、2つの湖を挟んだ土手は夜の戸張の中に黒い影を落としていた。


Nは続く湖と 群青の色を違える空に向かって三脚を立てた。


「周りに何にも無いのに遠くの街の灯りって意外と明るいものだな~。」と困った顔をしながら色々と調整しているようだった、というのも そのNさえ淡い影絵のように見えたからだ。


空にはオリオン座が昇り始め、カシオペア座が真上に美しかった。私は理科で習った倍率で北極星を探し、北斗七星を見つけた。


思わぬ寒さに肩をすぼめ、湖に目を移したら、カメラを構えるNが冬の星座を映す夜空にすっぽりと包み込まれた・・・途端に私は切なくなった。息子と二人で星空撮影!・・・と浮き立ったはずの気持ちがどこかに行ってしまって、とても切なくなった。


小一時間程撮影してNは三脚をたたんだ。そして、「Fちゃん帰ってて、寂しがると可哀想だから」と急いでハンドルを握った。













翌日、図書館の帰りにまたご近所のTさんに会った。Tさんは私の顔を見るなり「昨日の星空デートはどうだった?そりゃ、素敵だったわよね~」と言って笑った。


そんなTさんに私は「それがね~・・・」と 昨夜のことを話した。


「うん、凄く嬉しかったんだけどねぇ、でも、星空の下、広い湖畔にあの子と二人でいるんだな~って思ったら急に切なくなっちゃった。あぁ、もう二度とこんな風にNと過ごすことはないだろうな。だから、きっと私は星空を見上げる度にNと過ごしたこの夜を思い出すんだろうな・・・ってね・・・」



話し終わるとTさんは「ほ~っ」とため息をついて、
「私も息子と一緒に星空見とくんだった・・・なっ。」と言って私の肩をポンポンと叩いた。





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Photo by N


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昨夜、Fがドバイから帰国した。


帰るなりトランクから美しいお土産物が飛び出し我が家のリビングはアラビア一色となった。


ずっと行ってみたかったイスラム圏、アラビア半島。


砂漠を見てみたい。
ラクダに乗ってみたい。
イスラムの空気に触れてみたい。


そんな可愛らしいアラビアンドリームを抱いて飛んで行ったF・・・



早速、テレビ画面に写し出された旅の写真、


お気に入りのサマードレスにあちらで買ったスカーフを巻いてラクダの背中で笑うF、


満天の星の下、砂漠に張られた天幕レストランでベリーダンスに見惚れるF、


バザールでターバンを巻いたシンドバッドおじ様と並んで記念写真に収まるF、


そんなFのアラビアンナイトドリームにうっとりと酔いしれながら 私も(これは絶対 母さんに!)と渡してくれた どことなくエキゾチックな匂いのするショールを巻いてみた。












Fちゃん、お帰り。






魔法の絨毯でお帰り・・・






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PS

今日、Fとお風呂に入りながらWithルームの子供達に(ラクダのミルク入りチョコレート)を振る舞って大いに盛り上がったことや、ガソリンがお水よりも安いことetc、Fのお土産話にみんな目を丸くして驚いていたと伝え


「まだまだ世界が遥かに遠い子供達には FちゃんやN君がプレゼントしてくれるお菓子がその国の入り口で、お土産話がその国の全てに想えるものなんだよ。」と話したら


Fは「そうなんだ~!!」とにっこり。そして、「それなら・・・」と少し考える顔になってから湯気の向こうでうなづいて言った。


「よしっ!!それなら 私が今まで旅行した国全部の写真を貼りつけた世界地図を作ってあげよっ!!大っきな世界地図!!よしっ、決~めたっ!!」










Withルーム一期生の先輩Fちゃん、あなたが作るその地図は空飛ぶ絨毯になって後輩達を世界の街に連れていってくれるわね・・・・





かつて
あなたが海外旅行が大好きだったお爺ちゃま、お婆ちゃまのお土産話にそうしたように・・・・・。











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