『THE BILLIE HOLIDAY STORY』3/3
このアルバムは、絶頂期と言われる“デッカ時代”(1944年10月~1950年3月)の全録音36曲を収録したもので、3枚組レコード・ボックスです。国内盤で吹込み順にまとめられているのも嬉しいです。1枚目ではB面が素晴らしく、「GOOD MORNING HEARTACHE」と「I’LL LOOK AROUND」が別格の素晴らしさです。「NO GOOD MAN」と「BABY, I DON’T CRY OVEF YOU」もそれに次ぎます。2枚目では何と言っても「MY MAN」です。語り掛けからインテンポになる、あの「MY MAN」が遂に完成しました。皆さんにお薦めしたいです。3枚目ではL.アームストロングと共演した「YOU CAN’T LOSE A BROKEN HEART」と「MY SWEET HUNK O’ TRASH」が出色の出来だと思います。1949/8/29 (5-1,2)BILLIE HOLIDAY(vo) BERNIE PRIVIN(tp) TONY FASO(tp) DICK VANCE(tp) HENDERSON CHAMBERS(tb) MORT BULLMAN(tb) GEORGE DORSEY(cl,as) JIMMY MINCE(cl,as) BUDD JOHNSON(ts) FREDDIE WILLIAMS(ts) EDDIE BAREFIELD(cl,brs) HORACE HENDERSON(p) EVRRETT BARKSDALE(g) GEORGE DUVIVIER(b) COZY COLE(ds) 1949/9/8 (5-3,4)BILLIE HOLIDAY(vo) JIMMY NOTTINGHAM(tp) BUCK CLAYTON(tp) EMMETT BERRY(tp) DICKIE WELLS(tb) GEORGE MATTHEWS(tb) RUDY POWELL(as) GEORGE DORSEY(as) LESTER YOUNG(ts) JOE THOMAS(ts) SOL MOORE(brs) HORACE HENDERSON(p) MUNDELL LOWE(g) GEORGE DUVIVIER(b) SHADOW WILSON(ds)1949/9/30 (5-5~7)BERNIE PRIVIN(tp) SID COOPER(as) JOHNNY MINCE(as) ART DRELLINGER(ts) PAT NIAZZA(ts) BILLY KYLE(p) EVRRETT BARKSDALE(g) JOE BENJAMEN(b) JIMMY CRAWFORD(ds) LOUIS ARMSTRONG(tp,voc)1949/10/19 (6-1~4)BILLIE HOLIDAY(vo) BOBBY HACKETT(tp) MILT YANER(cl,as) JOHN FULTON(fl,cl,ts) BERNIE LEIGHTON(p) TONY MOTTOLA(g) JACK LESBERG(b) NORRIS “BUNNY” SHAWKER(ds) 5 strings1950/3/8 (6-5,6)BILLIE HOLIDAY(vo) DENT ECKLES(fl,ts) CHARLES LA VERE(p) BOB BAIN(g) LOU BUTTERMAN(b) NICK FATOOL(ds) 4strings vocal chorus86点 side5-1 「KEEPS ON A-RAININ’」 1949/8/2986点 side5-2 「THEM THERE EYES」 1949/8/2985点 side5-3 「DO YOUR DUTY」 1949/9/885点 side5-4 「GIMME A PIGFOOT AND A BOTTLE OF BEER」1949/9/890点 side5-5 「YOU CAN’T LOSE A BROKEN HEART」1949/9/3090点 side5-6 「MY SWEET HUNK O’ TRASH」 1949/9/3087点 side5-7 「NOW OR NEVER」 1949/9/3086点 side6-1 「YOU’RE MY THRILL」 1949/10/1986点 side6-2 「CRAZY HE CALLS ME」 1949/10/1986点 side6-3 「PLEASE TELL ME NOW」 1949/10/1986点 side6-4 「SOMEBODY’S ON MY MIND」 1949/10/1986点 side6-5 「GOD BLESS THE CHILD」 1950/3/886点 side6-6 「THIS IS HEAVEN TO ME」 1950/3/8「キープス・オン・レイニン(5-1)」ビッグ・バンドの前奏を受けて、B.ホリデイはブルース・フィーリングでもってバンドと呼応します。テナー・サックス・ソロはB.ジョンソンでしょうか。ちょっといい86点です。「ゼム・ゼア・アイズ(5-2)」M.ピンカード、W.トレイシー、D.トーバーの共作です。(ts)のイントロから始まりますが、スインギーで疾走感のあるこれまでの「ゼム・ゼア・アイズ」とは一味違います。(ts)、(tb)、(tp)のソロも現れます。ちょっといい86点です。「ドゥー・ユア・デューティー(5-3)」W.ウィルソンの曲で、謂わばB.スミスのカバー曲です。B.ホリデイはビッグ・バンドをバックに歌いますが、B.ホリデイらしい良さが出ているとは言い難いです。ちゃんとしたジャズで再聴下限の85点です。「ギミー・ア・ピッグフット・アンド・ア・ボトル・オヴ・ビア(5-4)」これもW.ウィルソンの曲で、謂わばB.スミスのカバー曲です。歌っているのがB.ホリデイなので、ちゃんとしたジャズで再聴下限の85点です。「ユー・キャント・ルーズ・ア・ブロークン・ハート(5-5)」(5-5,6)はL.アームストロングとの共演セッションで、これはJ.P.ジョンソンの曲です。まずB.ホリデイが出ますが、「いいですねー」。続いてL.アームストロングですが、これも「いいですねー」。そして二人で演る最後は洒落ていて「いいですねー」。気品があり別格の90点です。「マイ・スウィート・ハンク・オー・トラッシュ(5-6)」J.P.ジョンソンの曲です。B.ホリデイの歌にL.アームストロングがセリフ絡み、L.アームストロングの歌にはB.ホリデイが絡みますが、絡むのはL.アームストロングが上手ですね。その後交互に歌い、再びB.ホリデイが歌います。気品があり別格の90点です。「ナウ・オア・ネヴァー(5-7)」ビリーのノリで、ビリーの軽快さで楽しませてくれます。お洒落で格好いい87点です。「ユーアー・マイ・スリル(6-1)」ストリングスが加わったバンドの合奏から始まり、B.ホリデイの歌となります。合奏を経て再びB.ホリデイの歌です。ビリーの歌はフツーに良いのですが、バンドが歌にマッチして来ません。ちょっといい86点です。「クレイジー・ヒー・コールズ・ミー(6-2)」B.ラッセルの曲です。ストリングスの合奏から始まり、B.ホリデイの歌となりますが、前の曲と同様の理由で、ちょっといい86点です。「プリーズ・テル・ミー・ナウ(6-3)」ストリングスの合奏から始まりB.ホリデイです。ビリーの歌は良いので、何とか全体としても良く聴こうと努力するのですが、努力は実りません。ちょっといい86点です。「サムボディーズ・オン・マイ・マインド(6-4)」A.ハーツォグJrの曲です。バンドの前奏B.ホリデイバンドの合奏B.ホリデイちょっといい86点です。「ゴッド・ブレス・ザ・チャイルド(6-5)」B.ホリデイのオリジナルです。コーラスが活躍する所為かいつものB.ホリデイと雰囲気が違います。テンポはスローです。ちょっといい86点です。「ジス・イズ・ヘヴン・トゥー・ミー(6-6)」B.ホリデイは天に向かって懸命に歌っていると思いますし、決して悪くはないと思うのですが、その思いがバックに、あるいは吸い取られあるいは散乱され、こちらまで伝わって来ません。ちょっといい86点です。90点 side5-5 「YOU CAN’T LOSE A BROKEN HEART」1949/9/3090点 side5-6 「MY SWEET HUNK O’ TRASH」 1949/9/30