僕はここにいるよ。

僕はここにいるよ。

ホミンの小説を、好き勝手に書いてます。
きわどい内容もあるので、ご注意下さい。

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《Y サイド》

こうして、俺とチャンミナの同棲生活が始まった。

毎日、チャンミナと一緒にいられる。
それだけで、俺の日常がキラキラと輝きを増した。

今朝も、チャンミナの手料理を食べて、家を出た。
おまけに弁当まで、持たせてくれる。

なんて出来た恋人なんだろう…。

俺は、幸せな気持ちで、会社に向かった。

会社では、俺の彼女はどんな人だと、みんなに聞かれる。
もちろん、本当の事を言う訳にはいかないから、適当にごまかしてるが…。

そんなある日の事。
いつものように出社すると、みんなの様子がおかしかった。

俺の顔を見て、ヒソヒソと耳打ちをしたり、クスクス笑ったりしている。

なんだろう…?

いぶかる俺に、上司が
「ちょっと来い」
と言って、応接室に案内した。

椅子に座って待っていると、ドアが開いて専務が入って来る。
そして、俺の前に座ると、一枚の紙を俺に見せた。

「なっ‼︎
…これは」

そこには、俺は同性愛者だと書いてあり、チャンミナとキスをしている写真が添付されていた。

ゴホンと咳ばらいをして、専務が聞く。
「今朝、これがFAXで各部署に送られてきた。
これは…、本当の事かね?」

俺は、とっさに言葉が出なかった。

しばらく、無言が続いて、俺は顔を上げる。
そして、ゆっくりと話し始めた。

「はい。
そこに書かれているのは事実です。
私は、真剣にその男性と、お付き合いしています。」

その瞬間、静かだった室内が、ざわついた。

専務が席を立ち上がり、バンッと机を叩く。
「君、自分がいま何を言ったか、分かっているのかね?」

俺は、ひるまずに続けた。
「分かっています。
だけど、彼とは将来を見据えた関係なんです。」

「将来って、君…」

またしても、室内がざわつく。

すると、専務が俺を見据えて、
「とにかくこの件については、事実という事が分かった。
君の処遇については、後ほど、発表になると思う。
それまでは、自宅で待機をしたまえ。」
そう、声を張って言った。

「はい、分かりました。」
俺は、深々と頭を下げて、一礼をした。

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《Y サイド》

ユナさんが逮捕されたと聞いた。
どうやら、自分から警察署に、出頭して来たらしい。

彼女を、ここまで追い詰めてしまった、自分の浅はかさを悔やんだ。

ユナさん、ごめんなさい…。
俺は、あなたの人生をめちゃくちゃにしてしまった…。

シーツをギュッと握りしめて、この現実を重く受け止める。

ドアが開いて、おふくろが入って来た。

俺は、おふくろに、
「チャンミナとの事、許してもらえないかな?」
頭を下げて言った。

おふくろは、呆れたように、
「まだそんな事を言って…。
頭を冷やしなさいよ。
世の中には素敵な女性が、たくさんいるのに。
なんで、わざわざあんな男を、選ばなきゃならないの⁉︎」
腰に手を当てた。

「チャンミナは、人としても本当に素晴らしいんだ。
あんなに心が綺麗な人は、そうそういないよ。
俺は、あいつじゃないと、もうダメなんだ。」

「私には分からないわよ。」

「分かってくれとは、言わないよ。
ただ、俺たちの事を、黙って見守ってくれないか?」

「…。」

「お願いします!」

「…認めた訳じゃないからね。」
そう言うと、いったん部屋から出て行った。

ふぅ…。
チャンミナ…、俺たちの未来は、前途洋々という訳には、いかないようだ。

だけど、絶対に諦めないから。

お前の両親にも、必ず認めてもらえるよう、誠意を尽くす。

だから、俺について来てくれな。

それから毎日、チャンミナが見舞いに来てくれた。

おふくろは、もう何も言わずに、黙って見ていてくれた。

こうして、2週間あまりが過ぎて、ようやく、退院の日がやって来た。

おふくろが、俺に実家に戻るよう、何度も説得したが、戻るつもりはなかった。

なぜなら、俺はチャンミナと一緒に暮らすつもりだったから。

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《C サイド》

なんだか、その女の人が気の毒な気もした。
だからって、今回の事は許されないが。

でも…きっと、ヒョンの事が好きだったんだろうな…。

僕は、そのユナさんていう人の事を思って、胸を痛めた。

ガチャ…。
病室のドアが開いて、ヒョンのお母さんが入って来た。
僕の顔を見て、
「あなた…どうしてここに?」
「すみません…」
「出て行って!
あなたの顔など、見たくもない!」
そう言うと、僕の持ってきた花束を、突き返した。

それを見たヒョンが、
「おふくろ、そんな言い方はないだろ!
チャンミナは、俺の大切な人なんだよ。」
身体を起こして、言ってくれる。

お母さんが耳を塞いだ。
「やめて、聞きたくもない!
なんて…汚らわしい。
男同士なのよ、あなたたちは。」

ヒョンも負けずに、
「男同士だから、どうだって言うんだ。
まったく…男とか女とか、そんなの関係ねぇんだよ。
俺は、人としてこいつを愛してるんだから!」
そう、叫ぶように言った。

ヒョンの言葉に、涙が出そうになる。

だけど、これ以上ここにいたら、ヒョンとお母さんの仲が、険悪になってしまう。
僕は、ここを去ることにした。

病院を出ると、大学に向かった。

だけど、授業に顔を出すも、まったく集中出来ない。

ヒョンのお母さんの顔が、頭をよぎっては消えてゆく。
僕たちは、許されない間柄なんだって現実を、否応無く突きつけられた。

ヒョン…僕たちは、これからどうなってゆくんだろう…。

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《C サイド》

ヒョンに付き添って、救急病院に向かった。
救急隊員の方に、何かの液体を浴びせられた事を説明する。

ヒョンの上半身が脱がされ、背中があらわになる。
そこは、真っ赤にただれ、痛々しい状態になっていた。

僕をかばってくれたせいで...。
ヒョン、ごめんなさい...。

あの女の人は、明らかに僕の顔を狙っていた。
ヒョンがかばってくれなかったら、今ごろは...。
そう思うと、いたたまれなくなる。

病院に着くと、ヒョンは手術室に運ばれた。

僕は、ヒョンの無事を祈りながら、永遠とも思える時間を待った。
やがて、手術室のランプが消え、お医者さんが出てきた。

ヒョンは、硫酸系の液体を浴びせられたとの事。
重症な薬傷を負い、しばらく入院が必要だと言われた。

それから、ヒョンのご両親が駆けつけて来た。
頭を下げて挨拶すると、
「あとは我々がついているから、今日はお帰り下さい。」
丁重に言われた。

僕は、病室をあとにした。

家に帰っても、ヒョンが心配で、ほとんど寝る事が出来なかった。

次の日。

僕は病院に向かった。
ヒョンの病室まで来ると、ドアをノックする。
「はい。」
ヒョンの声がした。

病室の中に入ると、肩から背中にかけて、包帯が巻かれたヒョンがいた。
「よう、チャンミナ!」
元気そうに、手を上げる。

僕は涙をこらえ、
「ヒョン...すいませんでした。
僕の...せいで、こんな事になってしまって。」
なんとか言葉を出した。

「チャンミナのせいじゃないんだよ。
すべては、俺が原因なんだから。」

僕は、花を花瓶にいけつつ、ヒョンから、その女の人の事を聞いた。

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次の日。
俺は寝不足のまま、会社に出社した。

昨夜のユナさんが、頭にこびりついて、離れない。
俺が、あんな風にしてしまったんだな…。

罪悪感で、胸が締め付けられた。

だけど、どうする事も出来ない。
俺には、チャンミナしかいないんだから。

夜、仕事が終わって、チャンミナに連絡を取る。

約束した場所で待っていると、チャンミナがやって来た。
俺たちは、久しぶりにデートを楽しむ予定だ。

ダーツバーに入ると、お酒を飲みながら、ダーツをする。
チャンミナが、意外な才能を見せ、高得点を稼いでいく。

結局、かなりの差をつけられて、チャンミナに負けてしまった。

「チャンミナすごい!
めちゃ上手じゃん。」
負けた俺は、悔しさよりも、誇らしさの方が勝り、素直に嬉しかった。

「ありがとうございます...」
嬉しそうに、少し顔を赤らめる。

くぅ〜、可愛いすぎる!
場所が違えば、抱きしめてるぜ。

バーを出ると、少し酔ったチャンミナを連れ、俺のうちに向かった。
タクシーを降りて、我が家までもう少し、という所だった。

コツコツというハイヒールの音が聞こえた。

ハッと振り返ると、ユナさんが、バッグに手を入れながら、俺達に近づいてくる。
そのバッグから出て来たのは、透明な液体の入った瓶だった。

何やらブツブツ言いながら、その瓶の中身をチャンミナに向かって、ぶちまけようとする。

とっさに俺はチャンミナをかばい、自分の身体を投げ出した。
その瞬間、肩から背中にかけて、経験した事のない激痛が走った。

「くっ!」
思わずうなって、その場でうずくまる。
チャンミナの悲鳴が聞こえた。

「ヒョンっ!
大丈夫ですかっ!」
俺は、激痛に耐えながら、
「ああ...。
チャンミナ...は、大丈夫か...?」
なんとか言葉にする。

遠くから、救急車のサイレンが聞こえた。

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ユナさんが、青い顔をして、立ち尽くしている。

「どうしたんですかっ!?
とにかく入って。」

俺は、ユナさんを部屋の中に入れた。

コーヒーを入れてる間も、何もしゃべらず、うつむいたままのユナさん。

コーヒーを出す時、尋ねた。
「どうしてここが?」
「すみません…。
ユンホさんのお父さんから聞きました。
興信所で調べたって、言ってました。」

…まったく、親父のやつ。
余計な事ばっか、しやがる。

ユナさんが、俺に、
「ユンホさん、男の人と付き合ってるって、本当なんですか?
大切な人って、言ってたけど。」
直球でぶつけてきた。

俺は大きくうなずいて、答えた。
「あぁ、そうだよ。」
そう言って、チャンミナの写真立てを見せた。

ユナさんが、震える手でそれを持ち、じっと見つめる。

ガチャン‼︎
次の瞬間、それを床に叩きつけた。

「なによ、こんなもの!
あなたは、私の人生を踏みにじったのよ。
こんな、男の為に。
ほんっとに、バカじゃないの⁉︎」

普段は穏やかなユナさんが、まるで別人のように、激昂した。
俺は、ただ黙ってそれを見ていた。

それから、ユナさんはしゃがみ込み、顔を覆って泣き始める。
「どうしてっ!
どうして、私じゃダメなのよ。
幸せになれたのに…。」

「すみません…。」
俺にはただ、謝る事しか出来ない。

しばらくすると、泣き止んだユナさんが、立ち上がって、玄関に向かう。

「…あの、家まで送りますから。」
「結構です。
そこで、タクシーを拾いますから。
だけど、これだけは忘れないで。
私は、あなたを許さないから。」
そう言って、背中を向けた。

去っていくユナさんを、俺は呆然と見ていた。

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《Y サイド》

チャンミナから伝わる、手の暖かさ。
俺は、その温もりを、全身で味わった。

あぁ…なんて、幸せなんだろう…。

「チャンミナ。
俺たち、本当にやり直せるんだな?」
隣のチャンミナに、そっと話しかける。

「ええ、こんな僕で良ければ、ですけど。」
「当たり前だろう。
もう、離さないから。」

俺は、チャンミナをアパートに送り届けると、テミンの携帯に電話した。

今度の事で、一番に世話になったから、その感謝を込めて。
「おめでとうございます。
末長く、お幸せに。」
テミンも、俺たちの事を喜んでくれた。

そうだ。
今度、3人で飲みに行こう。

部屋に帰ると、シャツを脱ぎながら、灯りをつけた。
それから、大きく息をついて、今日の出来事を振り返る。

あぁ…本当に良かった。

チャンミナを再び、この手に取り戻す事が出来た。
こんなに幸せな事はない。

もはや、失ったものの事など、どうだっていい。

新しい仕事は、小さな会社での営業だ。
決して大きくはないが、親父の会社の息のかかってない、自由な社風が気に入っている。

さぁ、明日も早いから、そろそろ寝るか。
布団に入って、目をつぶった時、ドアのインターフォンが鳴った。

おっ、こんな時間に誰だろう?
俺は、起き上がると、ドアスコープから覗いて見た。
なんと、ユナさんが立っていた。

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《C サイド》

そんな日々が続いたある日。

ついに根負けした僕は、ヒョンともう一度会う事にした。

最近の、僕の行きつけのバーに、ヒョンを案内する。

そして僕たちは、カウンターに並んで、それぞれお酒を注文した。

ヒョンが、
「久しぶりだな。
チャンミナと、こうしてお酒を飲むの。」
優しく微笑んで言う。

「ええ…。」

それから、お酒を一気にあおり、僕の目をまっすぐに見た。
「チャンミナ、もう一度言う。
俺たち、やり直そう。」

「…。」

「俺たち、このままじゃ、ダメだと思うんだ。
お互いに、過去の事になんて、出来ないだろう?」

ヒョンの熱いまなざしに、僕の凍てついた心が、少しずつ、溶けるのを感じる。

だけど、
「ヒョンには、背負うべきものが沢山あります。」
僕なんかの為に、それらを失ったら…。

「もう、手放したよ。
会社は辞めたし、家も出た。
もう、俺には何もないんだ。
チャンミナ…俺にはお前しかいないんだ…。」

「そん…な、どうして…」
僕なんかの為にそこまで。

ヒョンが、少し鼻声で言う。
「こんな、何もない俺じゃあ、ダメか?」

僕は、黙って頭を振った。

「僕こそ、あなたの人生の、足かせになるんじゃないかって、思っていました。
僕さえいなければ、あなたは人生の勝ち組になれるのに。
…どうして。」

「理由なんてないよ。
チャンミナじゃなきゃ、ダメなんだ。」

僕はうつむくと、声を殺して泣いた。

そんな僕の肩を、優しくヒョンが抱いてくれる。
暖かい時間が流れていった。

僕たちは、揃ってバーを出た。

ヒョンが手を差し出し、僕がそれを握り締める。
あまりに自然と、そう出来た。

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《C サイド》

ヒョンと別れてから、僕はピアノに没頭した。
来る日も来る日も、何時間でも弾き続けて、疲れてようやく眠る、という生活を送ってた。

そんなある日のこと。
いきなりテミンさんから、連絡があった。

今度は、何の話だろうと、少し構えて会いに行く。
するとテミンさんは、柔らかい表情で、
「僕たちは、同じ人を好きになった仲間だよ」って、握手を求めてきた。
僕の胸に、暖かいものが込み上げた。

こうして、僕たちは友達と呼べる間柄になった。
テミンさんには、本当の胸の内を話せる。
ヒョンをまだ好きな事とか…、毎日写真に話しかけてる事とか。

テミンさんは、自分の事のように分かってくれるんだ。

ヒョン…。
僕ね、素敵な友達が出来たよ。

そんなある日の事。
レストランでピアノを弾いていたら、ヒョンに腕を掴まれた。
あまりに突然の事で、言葉もなく立ち尽くしてしまう。

ヒョン…少し痩せた?
ちゃんとご飯食べてるの?

言いたい事は山ほどあるのに、僕は黙ってしまった。
掴まれた腕から、しびれる様な熱を感じる。

そんなヒョンから、やり直したいと言われる。
嬉しくない訳がない。

だけど、僕はもう決めたんだ。
ヒョンとは、別々の道を歩むという事を。

次の日。
レストランで、ピアノを弾いていると、またもやヒョンがやって来た。
僕は、知らんぷりをして、スタッフルームに引っ込む。

すると、次の日もまた次の日も、ヒョンが会いに
やって来るではないか。
僕が無視しても、一向に気にする素振りもなく。

正直に言うと、ヒョンに見つめられながら、ピアノを弾くのは、気持ちが良かった。
その視線を感じてる時だけが、僕らしく生きてる気がした。

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それから俺は、先日テミンと行ったレストランに向かう。

しばらく待つと、チャンミナが現れて、ピアノを演奏し始めた。
その美しい音色に、時が経つのも忘れて、うっとりと聞き惚れる。

次にチャンミナが演奏したのは、『二つのアラベスク』だった。
初めて、チャンミナのピアノを聞いたのが、たしかこの曲だったはず。

あぁ…。
あれから、いろんな事があった。

演奏が終わり、チャンミナが立ち上がる。
そのまま立ち去ろうとするから、とっさに俺は駆け寄り、チャンミナの腕を取った。

目を丸くして、驚くチャンミナ。
久しぶりに間近で見ると、大きく黒目がちな瞳に、吸い込まれそうになる。

どうしようもない位、愛おしさが込み上げてきた。

「チャンミナ、話がある。
仕事が終わったら、時間をくれないか?」
俺は、チャンミナの腕を握りしめたまま、言った。

驚いて言葉が出ないのか、チャンミナは黙ってうなずいた。

それからしばらくの間、コーヒーを飲みながら、チャンミナを待つ。
俺は、緊張で身体がこわばるのを、感じていた。

ようやく、スタッフルームのドアが開き、チャンミナが姿を見せる。
大きく手を振って、チャンミナを呼び寄せた。

久しぶりにチャンミナと話が出来る。
嬉しいのに、緊張してしまい、声が上滑りになる。

俺は自分に気合いを入れると、
「チャンミナ、俺…やっぱりお前と別れたくない!」
ひと息に言った。

「…。」
無言のまま、うつむくチャンミナ。

「なぁ。
俺たち、もう一回やり直そう。
俺、お前がいないとダメなんだよ。」

ようやくチャンミナが、顔を上げてくれた。
「話ってそれですか?」
「ああ。」

「なら、答えはノーです。
僕たちは、もう終わりにしたんです。」
そう言うと、すくっと立ち上がって、足早に去って行く。

目の前には、口もつけずに置かれたままの、コーヒーが湯気を立てていた。

チャンミナの決意の固さに、大きくため息をつく。

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