4時PM少し回って。思ったよりも早くミーティングが終わり、

永田町のTAITOを出て赤坂方面へ。

RANDAM WALKで課題図書の『赤と黒』を買い、

商店街を外れて、日枝神社へ。

 

振り返ると、太陽があるはずの場所には高層ビルがあって

夕焼けは、反対側のビルの

ガラスの壁面に映ったものを眺めるしない。

何か麹のようなとろんとした匂いが漂ってくる。

紅葉した葉が階段を覆って、一人だけ

初秋のような夕暮れを喫する。

 

千代田線で西へ、南へ。

理由もなく難しい顔をして、君を待つ。

もう一度言うけど、

世界が300人の女の子でできているわけではないし、

この世には女だけじゃない、男だっている。

 

世界中を見渡せば、

あなたと握手したい1000人の女の子が

あなたと手ををつなぎたい10000人の男の子がいるってことを

どうしてすぐに忘れてしまうの?

 

あなたという、小さなかわいい1ピースが消えてしまったら

地球という丸いパズルは、つっぱりきれなくなって

音をたてながら、内側へと崩れ落ちていくだろう。

 

よく考えてごらん。

悩んだり嘆いたり悲しんだりするテーマよりも、

笑ったり楽しんだり喜ぶためのテーマの方が、

ずっと多く、世の中を占めている。

 

そうだとしたら、あなたはなぜこうしているの?

なぜ明日からでも、始めようとしないの?

土曜の朝になって気がつく。

この一週間、コーヒーを作って飲むような

時間も余裕もなかったのだと。

 

作ると言ったってさ、アレ

我が家には気の利いたものなんて何もなく

以前は辛うじてフィルターだったのが、

今ではネスカフェのインスタント。

個人的には結構、おいしいんだけど。

パッケージと匂いがヨーロッパを思い出させて。

 

じゃあ今、やっぱりコーヒーを作ってみて

パウダーにポットのお湯と牛乳を注いでみて

もう一度考えよう。今から飛び降りる世界のことを。

 

やさしい君といた、昨夜の夢の余韻を。

 

…ひよってる?

でももう、選んじゃったから。

全てがうまく行くわけじゃない。

特別悪くもない。

 

今日は今日でまた少し、誰かと距離を縮める。

不器用な「すき」がうれしくて、握手する。

うまくコミュニケーションが取れない人。

颯爽と、すれ違っていく人。

 

一人になって、つり革にぶら下がる。

夜の帳に鏡と化した窓ガラスに、顔を映す。

今日も、長いこと移動して疲れている。

でも、口角がきゅっと上がっている。

特別美人じゃないのはもうわかってるけど、

ここはちょっと、ゆずれない。

 

また目をつむる。

傾けた菓子箱の中の砂のように、

体の中で”ざらざら”と、心地よい音がする。

停止した観覧車の中から、自分の部屋にいる

自分の姿を見てしまったミュウ。

嫌いだが、いつも性の予感を漂わせていた男と絡み合う自分。

気分が悪くなる。この世の全てに悪意がある。

 

これだけリアリティがあって、核心を突いていて

かつセクシュアルで露骨で、いやらしい場面があったか。

いつも眺めている風景の中に自分が溶け込み、

こちらの意思に反する行為を働くところを想像すると、

背中にざっと悪寒が走る。

 

人は、もしくは人の乗り物は日に日に速くなる。

そうやって、見てはならないもう一人の自分を振り切る。

でも、速さが解決にならないことは自明だ。

我々はいつも同時に、ひとつの風景の中にいるのだから。

数日前ここで、会えるだろうかと思案していた人に、何と昨日夜桜の下で遭遇。自分でもよくわからないことをつぶやいて、「元気でがんばって」と手を握った。びっくりしただろうか。でもよかった。これは神と思った。

 

今日現れたのは拾う神。拾うという表現が適当かは知らないが、私に論文のテーマをあてがい、とある魅力的なプロジェクトに投入してくれた。これから注ぐぞ…と、燃えるような気持ちで小田急線に揺られた。

 

日々、生きている。でももっと大きな視点で見ると、自分はきっと生かされている。思いがけない明日の贈り物に胸を躍らせて、今夜も眠りにつきます。

浮き上がって、沈んで、また浮き上がる。

生きることは人と人の間を、出来事の隙間を航海すること。

不器用な二本の腕が、感情という舵を操る。

今日の揺れの激しいこと。

もっとも敏感でさえいれば、いつでも酔えるんだけど。

アークヒルズを出て、久々ABCへ。せっかくABCに来たのに、結局『パーク・ライフ』を手にして近くのマックへ。ダブルチーズバーガーのトリオを消費すると、どんどん薄くなっていくオレンジジュースを前にして、一気に読む。なんて何もない…極楽のような話しだ。全てが極上なのが極楽じゃない、極楽は「何もなさ」だ。

自分自身のパーク・ライフと、その登場人物について思う。時間と、場所と、そういった具体的なシチュエーションについて。

 

何もない?何もある?

 

今はどっちでもいいんだ。今日の午後、ちょっと変わるだろう。

だから君と、桜を見に行こう。

今まで憎んでいた人について、

全然別の可能性を考えた。

天真爛漫な人を、自分がの心無い言葉が

ゆがめてしまったのかもしれない、と。

 

夢でその人は、語り・笑い・素直に話し

自分と自転車に乗っていた。

あまりにたわいない会話で、今思うと涙が出そうだ。

 

神様、これはただの夢なんでしょうか。

それとも、これからの人生に干渉する

事実なんでしょうか。

 

もう働いている。また会えるだろうか。

おはよう、おはようおはよう!

 

(自分に。新しい環境に。世の中に。

 

世界が、今までよりも少し速くまばたきする。