縦置き横置き
ワインを保存する場合、ボトルを縦に置くか、横に置くか、というのは意見が別れるようである。

通常は横に寝かせるというが一般的だけど、これは横に寝かせることでコルクが適度に湿り、弾力のある状態を保ってくれる=空気に触れ酸化するのを押さえる、という理由らしい。
これには補足も必要で、湿度の高いところではワインをコルクに触れさせなくても弾力のある状態を保てるので、横にする必要がないということらしい。

「らしい」と書いちゃうのは、確実に「そうだ」とは言えない曖昧さがあるからなのだろう。
「ワインのコルクは抜栓した後、室内に置いておいても縮まない」ということで異論を唱える方もいますからね。

白ワインや赤ワインでは縦置きで長期間(少なくとも5年間くらい)置いたことがないのでわかんないですが、スパークリングワインの場合は縮みますよね、私の経験では。
そして、スパークリングワインの場合は普通のワイン以上に横置き、縦置きどちらが良いかでは「縦置き派」の方が多いような気がします。(いろいろ調べたわけじゃないけどさ)

以前「ドン・ペリニヨン」を7~8年くらい横置きで保管していたことがあります。この時はコルクの下(縦置きにした場合の上下で考えてね)が通常上に比べてかなり太かったのが、太さ均一って感じになってました。
泡立ちは購入当時に比べるとやや少なくなってましたが、でも不満のないレベル。味は白ワインが熟成するように、熟した感じが強く出てましたね。色も濃い黄色(黄金色?)で、シャンパーニュは新しいうちに飲めと言われますが(これはこれで良いんじゃない?)と思うコクとややとろみのある美味しいものでした。

イギリス人って熟したシャンパーニュが好みと言われているらしいんですが、熟したシャンパーニュには新しいものと違った魅力があるように思えましたよ。

し..か..し、コルクはなぜ縮んだんだろう?横置きで湿っていたのではないのか?
私は逆に湿ってたためにコルクが細く縮んだ?と想像したんですよ。そして、それから私は「シャンパーニュは縦置き派」となったんですけどね。

ところが...

昨日飲んだヴーヴ・クリコは縦置きで1年保管していたものです。ところがこいつも以前のドン・ペリニヨンと同じようにコルクが細くなっていたんだよなあ...なぜだかわからん
ヴィンテージは'97とシャンパーニュにしては新しいほうで、コルクが古くて縮んだとも思えないし...???

上記二つの例で言うと、シャンパーニュのコルクの縮みは縦、横どちらに置いても変わりはないのだろうか。
昨日まではスパークリングワインの保管は縦置き派だったんだけど、今は「わかんな~い!」と言うのが本音です。横で置いても、縦で置いても、コルク縮んだしね。

ただ、これだけは言える。
横に置いておいたドン・ペリニヨンの方が保管していた年数が長かったにもかかわらず、泡の量は多かった。ヴーヴ・クリコの方が炭酸のシュワシュワ感が確実に少なかった。私、このシャンパーニュ何本も飲んでるけど、今回のはとにかく泡が少なかった。

インポーターやワイン・ショップの保管状態など気になる点もあるけれど、経験数が少なすぎてはっきりしたことは言えませんが、私のシャンパーニュ保管方法は再び「シャンパーニュは横置き」派に逆戻りしそうです。

その前に、もう1本ストックしているヴーヴ・クリコ「ロゼ・リザーブ」と横置きでストックしているヴーヴ・クリコ「ラ・グランダーム」があるから、それでコルクの状態を試してみたいと思っとりますです、ハイ。
それからだな、どちらの派閥につくかは...(笑)
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