ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

このブログは 「ワイン遍歴の終着点はブルゴーニュである」と
密かに確信しつつあるワイン好きのひとりごとである。

高名な評論家が何を言おうが 権威ある本に何と書かれてあろうが
そんなことは知ったことではございません。
信じるのは自分の五感のみ。
これは 長年音楽を聴いてきた経験からの自負である。

売らんがための美辞麗句はどこにでも存在する。
わたしは誰にも媚を売る必要がないから 駄目なものは駄目とはっきり書ける。
ただ 自分の未熟さを反省する謙虚さだけは失いたくない。

読者を増やす努力は一切しない。
ランキングにはまるで無関心。
読者のためのバイヤーズガイドを目指さない。

音楽を語ると敵が増えるが、酒を語ると友が増える。
今日もひとりでブルゴーニュを開栓して ひとりごとを語り始めよう。

テーマ:

2018年3月23日 撮影

 

2018年9月9日 撮影

 

強風を伴った台風21号が関西を襲ったのは9月4日の火曜日であった。

前回も書いたように、樹齢50年の梅の木の枝が強風でボッキリと折れた。

 

2日後の9月6日、植木屋さんに来てもらって、皮1枚残っていた枝を持ち上げて、

縫帯みたいなものをぐるぐる巻いて、下から支える木を置いた。

上の写真はその3日後だが、今日現在も同じように緑を保っている。

 

停電はしなかったが、eo光が切れたためネットが約48時間使えなかった。

9月6日午後に何の予告もなく突然繋がったが、

9月16日になって、突然eoサポートから電話があり、

「繋がりました」という報告を受けた・・

 

「あの、とっくに繋がっていますけど、どっか遠くで切れていたんですかね?」

「はい、基地局で切れておりました」

ということであった。

まあ、遅ればせでも電話をしてくるのは律儀と言うべきか。

 

 

ところで明日は自民党の総裁選当日である。

報道が増えて何だか面白い。

 

逃げのようだが、わたしは感性に従って生きるのを信条としており、

何らかの政治的・社会的発信をしようとしているのではない。

報道から、今後起こることの予想をして面白がっているだけである。

 

前回のブログでうっかり次のように書いてしまったが、

こんな短絡的は話ではありえないと改めて思ったので、訂正しておきたい。

 

 総裁選で負けたあと、石破支持者を人事で冷遇した自民党を批判して離党。

 反自民の「右派もどき政党」を設立して党首に納まる。

 野党に結集を呼びかけて統一候補を立てる。

 来年の参議院選挙で反安倍を訴えて勝利。

 安倍を退陣に追い込み、憲法改正阻止。

 

TV番組などで安倍首相と石破の一見真剣な討論が放映されている。

しかし議論内容は学級委員選挙並みで、驚くほど低レベルだがこれは想定範囲内である。

衆愚を前に複雑な国際問題も含めた高度な問題を論じても受けるはずはない。

 

5年半の実績を元に、世界でも有力な政治家と言われる安倍晋三も、

「閣僚を辞めてから推薦人になれなど誰が言ったのですか」

などとしょうもないことを言っている。

これはテレビ受けするためのパフォーマンスではないか。

 

安倍陣営の合同選対事務総長は麻生派の甘利明だが、

これまでの言動から、この人はものすごく明晰な人間と思っている。

この政治家が次次期総裁候補に名前が挙がらないのが不思議なくらいだ。

 

その甘利明が、安倍晋三の党員票の55%くらいは獲得するだろうと予想していた。

意外に低い数字だと思ったのだが、ちょっと考えると納得できる。

要するに一般の自民党員を衆愚とみなしているのだ。

 

石破茂の発言を聴いていると、ウェブで言われているように内容が何もない。

ここまでバカだったのかと呆れるが、一体何のために総裁選に出たのか、

まともな人なら疑問に思う。

 

「与党が右翼で野党が左翼」などというステレオタイプの分類が意味をなさないことは

はっきりしており、「政策通で軍事オタク」という衣を纏った極左政治家が、

何らかの意図を持った集団を背景に、与党の総裁選に立候補している、

と考えることはできないだろうか。

 

高村副総裁は、「総裁選後はノーサイドで結束を」と言っているし、

安倍陣営批判をした斉藤農水省は、とても優秀で将来の総理候補との噂もある。

実は彼は安倍支持で、安倍陣営と談合した上でわざと批判発言をしており、

総裁選後にも「能力を買われて」閣内に留まるのではないかと邪推するが、どうだろうか。

 

石破は総裁選後離党せず、獅子身中の虫となって生きると予想されるが、

与党のリーダー格の政治家でも、頭のキレる人物はさほど多くない

というのが最近の実感である。

 

 

 


テーマ:

2018年9月4日。

この日の午後2:30頃の暴風は、これまで体験したこともなくて、今後忘れることのない、

ものすごい勢いの風であった。

 

職員が帰宅できなくなるので、午前10時に診療受付終了。

それまでに来院された15人の患者さんを診察して、11時前に仕事を終えた。

この時点ではまだ晴れていた。

 

暇なので12時前に同じビル内の内科を覗いてみたら、誰も患者さんがいなくて

院長と受付の女性がが暇そうに

「トランプでもしようか」などと言っておられた。

 

皮膚科を覗いてみたら、やはり患者さんはいなかったが、受付に3人も女性がいて

「うちは晩まで平常営業です〜」

などとにこやかに言っておられた。

まあ、ここの院長の家は徒歩すぐだし。

眼科と歯科と婦人科は早々と閉院中。

 

昼過ぎに帰宅したら近隣の病院に勤務する娘も、電車が止まるので

早々と帰宅して昼寝している。

 

そうこうしているうちに天候は急変。

予想以上の暴風雨で、嵐の中テレビを見ていたら突然画面が真っ暗になった。

すぐ復活したが、その瞬間からネットと固定電話が繋がらなくなった。

 

eo光のネットと電話とテレビの契約だが、なぜかテレビだけが生き残っている。

光ファイバーは、バス道の向かいにある電柱から来ているのだが、

外は暴風雨で、窓から見てもファイバーの線がブンブンしているだけで、

どこが切れたのか確認しようもない。

 

ただちにサポートダイアルに携帯から電話したが、当然繋がらない。

娘が機転を利かせて、相談窓口フリーダイアルに繋ぎっぱなしにしたら、

100分くらいで担当者のお姉さんに繋がった。

 

状況を説明したら、予想通り宅外配線の不備だとわかったが、

「通常でしたら当日中お伺いするのですが、このような状況でして

 いつになるか分かりません。申し訳ありません」

と丁寧に応対された。

 

その後2日経つが、まだ工事担当者から連絡はない。

まあそりゃそうだろう。

後で知ったが、関電の電柱も400本くらいは倒れている。

2日後の本日現在まだ近隣で停電が続いているくらいだから、

電柱経由で来ている光ファイバーも相当数ブチ切れていると思われる。

 

個人契約の光ファイバーの断線が2万件あると情報ページに書いてあるし、

いつ再開通するか分からない。

 

ということで、かろうじてテレビは映るが(4日の夜は数時間切れていた)、

ネットと固定電話が無いままの日常である。

従って、このブログ更新もiPhoneのテザリングで行っている。

 

箕面在住の家内の友人は、今現在も電気と水道の無いままで、

「水風呂入ってぬるいビール飲んで寝よ」

と呟いている。

 

今朝には北海道で大地震があり、停電と断水が大規模に起きているらしい。

生活用水が無いとトイレなど本当に困る。

 

先日訪れた北海道の地震被害や、関空が早く復旧することを心から祈るが、

たかがネットができないくらいで不平を言うなんて贅沢である。

のんびり待つしか無いのである。

 

6月の地震で立体駐車場が損壊したうちの診療所に今回は被害はなく、

平常通り仕事はできている。

しかし、近隣の千里中央付近は現在も信号が切れており、

ついさっきまで千里阪急ホテルも停電だったと聞く。

 

わたしは第2室戸台風の暴風の記憶があるが、事後の被害状況の記憶はない。

当時は関空も無かったし、インフラも含めて時代が違う。

災害はある期間の間には必ずやって来る、と改めて心に刻んでおきたい。

 

さて、今回の台風で最も悲しかったのは、自宅の中庭にある梅の木の大きな枝が、

暴風の中、気をもむ家内が見ている最中に目前でボッキリ折れたことだ。

義父が50年間育ててきて、毎年美しい花を咲かせる名木だから、ひどく落ち込んだ。

 

台風が過ぎてから確認したが、自宅前のバス通りの木々もボキボキ折れていて

道路が通行困難になっている。

あんな大きな木や枝が折れるのだから、こんなに弱そうで折れ曲がった梅の木が折れても

仕方ない、と家内ともども自分に言い聞かせて、諦めようと思った。

 

しかし完全断裂ではないので、まだ見込みがあるかも知れない。

今日、昔から自宅に入っている植木屋さんに連絡したところすぐにやって来られて、

午後3時過ぎから暗くなった7時までかかって、修復してもらった。

 

「木は皮一枚残っておれば再生する可能性がある」

というプロの言葉を信じて、復活を祈りたい。

来年の3月には、またあのピンクの花を見ながらワインを飲みたい。

 

ちなみに修復代金は2万円だった。

復活するなら安いものだ。祈りながら来春をまつことにしよう。

 

そんなこんなで3日ほど暇なので、仕事場でネットの動画を見ていた。

元々わたしはテレビでもほとんどニュースか経済番組しか見ないのだが、

こと政治報道に関しては、ネットTVの報道内容と既存のメディアの内容が

相当異なることに最近気づいた。

 

巷では常識になっているように

「ネットTVは右派的、既存のメディアは新聞テレビを含めて左派的」

ということである。

個人的には右だとか左だとかいう分類は好きではないので、

きちんと世情判断ができていて論理的に破綻がないかどうか、という点にしか関心はない。

 

ネットでDHCテレビがやっている「虎ノ門ニュース」というのがあって、

青山繁晴とか百田尚樹とか有本香など、右派と言われる論客が登場する。

 

本日驚いたことに、この虎ノ門ニュースに、録画であるが安倍晋三総理が登場し、

インタヴュアーの有本香相手に30分以上熱弁をふるっていた。

これを見たらいわゆる左翼の人々は、安倍晋三を右翼と言うであろう。

 

わたしは安倍晋三のファンでも何でもないが、自称知識人・常識人として

先般からのモリカケ問題に始まる反安倍キャンペーンにはほとほと嫌気がさしており、

嫌悪感すら覚える。

国の最高機関である国会を何だと思っているのだろう。

 

だから、「モリカケ問題を争点とする政治家」はポピュリストであり、

信用できないと感じてきた。

 

そんな「モリカケ問題を争点とする政治家」は野党には掃いて捨てるほどいるが、

与党などにも大勢いる。

典型例が、石破茂、小泉進次郎、小池百合子である。

 

だからこの人達を政治家として信用していない。

同じことを感じている人間は、友人にはいないがネットにはたくさんいるようで嬉しい。

 

既存メディアでは、世論調査で安倍晋三と石破茂の支持率は拮抗しているという報道が多い。

これは不思議である。

石破茂の言っていることに具体的な政策など見えず、ほとんどが安倍に対する人格攻撃である。

こんな人間が「正直、公正」などと言っているのは何かの冗談としか思えない。

そもそも言語そのものが冗長で意味不明だ。

 

最近そんな石破の意図が何となく納得できるようになった。

 

総裁選で負けたあと、石破支持者を人事で冷遇した自民党を批判して離党。

反自民の「右派もどき政党」を設立して党首に納まる。

野党に結集を呼びかけて統一候補を立てる。

来年の参議院選挙で反安倍を訴えて勝利。

安倍を退陣に追い込み、憲法改正阻止。

 

というシナリオではないのか。

バックには、支持率拮抗と報じ続けた既存の左派メディアもついている。

そんな石破が、バリバリの左翼ではなくて何なのだろう。

 

かつて、小沢一郎が渡辺美智雄に

「(自民党から)50人(?)連れて来たら総理にしてやる」と言ったらしいが、

それは結局叶わず、宮沢総理が誕生したという話がある。

 

どうも同じストーリーがある気がする。

わたしは自民党員でも何でもないので自民党総裁選の投票権はないが、

推測としては面白い。

 

個人的な希望としては、誰が総理になっても国際的な安定が基本で、

消費税増税は回避すべきであると思うし、

何よりブラジルレアルやメキシコペソが下がってほしくない。

 

暇だから饒舌が過ぎた。

政治のことは日常生活にすぐさま影響は来ないが、来春にはレアルが40円になっていて、

梅が今年のように花をたくさんつければ嬉しい。

 

 


テーマ:

然別湖畔温泉「風水」の部屋から天望山(唇山・・湖面に映ると唇に見える)を望む  

2018年8月14日 午前6:28 撮影

 

3年ぶりに盆休みに家内と旅行に行った。

昨年と一昨年は住宅建築と引っ越しのため盆休みは潰れてしまったので、

久しぶりの旅行である。

 

思い立ったのが6月末で、6月中に無効になるANAのマイルが残っていたので、

それを消費しようと思ったのだ。

 

そもそも鉄道好きなので、年に10回くらい東京を往復しているが、

よほどの事情がない限り新幹線を使っている。

だからマイルはほとんど貯まらないのだが、それでも30,000マイルを捨てるのは惜しい。

ということで、6月末でANAの予約が取れる行き先を選んだのだが、結果北海道になった。

 

わたしには、死ぬまでにもう一度見てみたい風景というのがいくつかある。

その筆頭に挙げられるのが、上の写真の天望山の向こう側にある「東雲湖」だ。

読み方は「しののめこ」、別名東小沼とも言うらしい。

44年前に訪れ、これほど美しい風景があるのか、と息を呑んだ瞬間が忘れられない。

 

東雲湖は、「北海道3大秘湖」の1つに数えられている。

その「北海道3大秘湖」とは、東雲湖、オンネトー、オコタンペ湖のことを言う。

 

昭和49年の夏休みの北海道旅行でその「北海道3大秘湖」をまとめて訪れた。

「北海道3大秘湖」という言葉は今ではよく耳にするが、

44年前はブームになりかけた時期で、一般の人はそんな湖は知らないのが普通だった。

 

オンネトーは阿寒湖の近くあって、当時から車道が通じており、

光景の美しさは記憶にあるものの今も昔も行きやすいため、秘境のイメージがない。

そのせいか、何となく印象に乏しい。

 

一方支笏湖の近くにあるオコタンペ湖は、現在湖畔に至る道がなく、

車道の展望台から眺めるだけの状況になっており、隔靴掻痒の感がある中途半端な湖である。

ここには2012年9月にタクシーで訪れて記事にした

 

昔に行った際に「湖畔まで降りた」と書いた上記の記事の記載は間違っており、

実は降りたのではなく車道から湖畔まで登る道があったようだ。

現在ではその道が封鎖されているため、一般人には行く手段がない。

 

昨年まで台風などの影響で展望台に至る道路が閉鎖されていたらしいから、

ある意味秘境かも知れないが、クルマで行って遠くから眺めるだけなので

所詮札幌や千歳から片道1時間で行けるドライブのデートスポットの域を出ない。

従ってオコタンペ湖は遠望は美しいものの、秘湖と言うのはちょっと引っかかる。

 

だが東雲湖だけは違う。

深閑とした山奥にひっそりと在る。

周囲1kmなので、湖というよりほとんど池なのだが、周囲環境からみても孤高の存在である。

然別湖畔から2時間くらい熊笹の茂る道を歩いて行くしかない。

それが結構悪路で、ちょっとした山歩きくらいの装備は必要だ。

 

ここだけは、絶対にもう一度行きたい。

数十年間、ずっとそう思ってきた。

北海道には学会などで開業後の17年で7回も訪れているけれども、

時間と決意がないと行けない場所にあるから余計にそう思う。

 

30,000マイル=30,000円がそれを後押しした。

決意の割に動機が貧乏くさいが、この機会を逃すと一生行けないかも知れない。

幸いぎりぎり切符と宿は取れた。

宿泊先は、然別湖畔に1軒しかない然別湖畔温泉「風水」である。

 

このホテルが実に親切で、JR新得駅まで送迎までして頂いた。

やや高齢のドライバーがこれまた親切な人で、往復のルート上にある施設など

観光案内までして頂いて、標高800m(道内最高標高の自然湖)の然別湖の立地条件などが

よく理解できた。

 

 

新得から然別湖に登るルート上にある扇が原展望台から東に十勝平野を望む

 

44年前には、然別湖畔にあったユースホステルに連泊して

白雲山と天望山に登ったあとに東雲湖に降りるルートを行った。

 

その当時のユースホステルは現在では建物ごと取り壊されていおり、

ホテルマンに聞いても、現在のネイチャーセンターの場所にあったと聞いている

という答えしか帰ってこない。

やはり半世紀近い時間はとても長いのだ。

 

送迎のドライバーだけが、当時から若くはなかった亡きペアレントの男性を

知っておられた。

「とても親切な人でした」と言ったところ、

「話の面白い人でした」と返ってきたが、今のホテルのメンバーにもその心意気は

受け継がれていると思った。

 

もう年なので、昔のようにこの季節に白雲山に登るだけの元気はない。

尻込みする家内を何とか説得して、然別湖畔から東雲湖に往復することにした。
 

 

然別湖畔から東雲湖へのルート

ホテルから登山口(南のくびれの部分)まで車道を20分

湖畔の岩と木の根の道を70分(実際にゆっくり歩いて90分)

湖畔から東雲湖まで軽い登りを20分

 

この日に出会ったのは、男性1人が2組、家族連れが2組とカヤックで来ていた2人であった。

然別湖畔からガイドさんとカヤックで対岸まで行くのが、最も歩くのが少なくて楽である。

冬期にはスノーシューズで凍結した然別を横断して行くことも可能らしい。

 

 

霧で湖面が見えないが、この標識から10mくらい下に湖面がある。

熊笹が茂っており、ダニも多いらしく道もないので、湖面にいくのは覚悟がいるので行かず。

 

標識の手前から東雲湖を望む 2018年8月13日 10:50撮影

 

2013年に行かれた方のブログの写真では、木々に妨げられてほとんど湖面が見えないが、

2017年の強風で手前の木々が軒並み倒れて、展望が開けたそうだ。

東雲湖から然別湖までは細い流れがある谷になっており、霧の通り道になっているため、

小一時間の滞在中にも刻一刻と湖は表情を変える。

 

これこそわたしが44年前からずっと脳にメモリー保存してある映像の具現である。

自分の脳にある映像と完全に一致した。

 

昨年の強風で手前の木々があらかた倒れてしまい、湖面への眺望が開けたのは僥倖である。

この日(8月13日)が曇りながら天気に恵まれたのも幸いであった。

翌日を予備日にしていたのだが朝から雨で、1日ずれたらこの映像を脳に上書きすることは

叶わなかった。

 

だが、今回の旅行の目的はもう1つあった。

鳴き声は聞こえるものの、臆病なので滅多に目にすることがないエゾナキウサギに

出会うことである。

東雲湖の西岸は、全国でも珍しい「生きた化石」ナキウサギの生息地なのである。

 

うちでもうさぎを飼っていたので、基本的にうさぎは鳴かないのは知っている。

しかしナキウサギは「チッチッ」という甲高い声で鳴く。

山に入ってわかったが、事前にその鳴き声を知っていないと鳥の声と区別がつかない。

 

ナキウサギの糞 小さくて丸い糞の塊は明らかにウサギのものだ

 

東雲湖に至る道の右側はがれ場になっており、岩の隙間にナキウサギが住んでいる。

観察力に優れた家内が、湖の手前の岩場で塊になった糞を見つけた。

鳥の声に混じって、確かに鳴き声がするようだ

・・この時点ではどれがナキウサギの声か定かではなかったのだが。

 

東雲湖畔のエゾナキウサギ

 

小一時間の湖畔滞在の最後に、ハムスターくらいの大きさで耳が短い小動物が現れた。

確かに目の前で「チッチッ」と鳴きながら跛ねている。

数分間すばしこく動き回ったあと、木々の中に姿を消した。

 

東雲湖の水深は1m程度らしく、流入する流れも無いので、

数年で消滅するのではないかと10年くらい前から言われている。

ロプノールとはだいぶスケールが違うが、自然とはそういうものだろう。

 

この湖(もはや池)が完全消滅したら、この場所を訪れる人はもっと少なくなり、

天望山への登山者くらいになるであろう。

まさに秘湖の名にふさわしいではないか。

 

 

 


テーマ:


リエゾンのメインデザート カルダモンのアイスクリーム 2018年8月4日

 

先月から診療所開院後18年目に入ったが、困ったことに患者が減らない。

どこから湧いて出るのか、連日新患がやって来られる。

エントロピーが増大するのと同じなのか?

ありがたいと言えばそうなのだが、個人の能力と時間には限界がある。

 

1人1人にかける時間が長く、設備投資も大きいので、経済効率は悪い。

どこかでフェードアウトをしたいと思っているのだが、どうなるのだろうか。

 

とか言いながら、最近けっこう外で食事する機会が徐々に増えている。

ポワンが閉店して知らぬ間にリエゾンになって気づかずにいたが、

5月に再訪しだしてからすでに5回訪問した。

ワインを持ち込めるのがありがたい。

 

西天満にあったアキュイールの時代からほぼ10年になるが、その10年は

中多シェフの進化を実体験してきた時間であった。

あえて初期のアキュイールの弱点を指摘するとすれば、デザートの完成度ではなかったか。

 

ポワンが閉店になった昨年には、料理はもちろんのこと、デザートも飛躍的に洗練されて、

完成度の高いものになっていた。

 

出崎シェフのリエゾンになって、明らかに中多シェフと異なった個性が見られる。

その最たるものが、このデザートの「色彩」だ。

 

こんな美しいデザートは見たことがない。

果物とアイスクリームとそれらを彩るパステルカラーの食材の色彩が見事である。

 

フロアの大林さんに、「これは誰が作ったの?」と当然聞いてみた。

女性のパティシエでもいるのかと思ったらそうではなく、出崎シェフ本人だそうだ。

 

見かけによらないと言ったら失礼だが、このシェフは有名なイラストレーター永田萠さん

顔負けの色彩感覚の持ち主ではないか。

永田萠さんは旧知の友人だが、一度感想を聞いてみたいものだ。

 

 

 

 


テーマ:

7月15日(日)特急サンダーバードに乗って

 

金沢まで行き

 

そこからクルマで野々市市の鮨屋さん「めくみ」に日帰りで訪れた

 

地元の友人が釣り仲間と行くのに同席させてもらったのだが、京都の食の大家から

聞いていた「めくみ」を実体験できて非常に面白かった。

地元のH先生、本当にありがとうございました。

 

実際に釣った魚をさばくメンバーとともに、よく話される大将から、

寿司ができるプロセスを聞きながら、食を楽しむのは快適な時間だ。

 

聞いてはいたが何とも辺鄙な立地で、自宅から片道4時間である。

銀座の鮨屋に行くよりずっと遠い。

まあ銀座の鮨屋などわざわざ日帰りで大枚払って行かないけれど。

 

余呉の徳山鮓と同じように、ファンが多くて予約困難なのはよく理解できた。

いくら不便でもここまで特徴があれば、ビジネスモデルとして成り立つ、

という言い方は大将に失礼だろうが、非常に魅力ある店である。

 

レアな古酒のワインをロンドンなどから仕入れてきて、それを売りに寿司などを

提供する店とは明らかに一線を画している。

当たり前に眼の前に出される魚や寿司やわさびなどが、必然のように供される後ろに

どれだけの努力があるか、計り知れない。

 

もめんやつか本より予約は少し入りやすいようだが、往復8時間である。

鉄道好きだから往復は楽しいが、時間的には札幌の鮨屋の方がまだ近いのである。

 

 

さて連休明けの本日だが、暑さのせいで患者さんが少ない。

いつも大はやりのお向かいの整形外科も暇そうだった。

 

予想通りニュースでは熱中症の報道が続く。

来月には甲子園で夏の高校野球選手権が開かれるが、

この60年で気候も大きく変わっているのに、球児や観客は大丈夫なのか。

 

30数年前、阪大の研修医だった頃、夏の甲子園の医務室の

外科系アルバイトに行ったことがある。

わたしが行った日は、ど晴天だったが、幸い球児の怪我はなく、

腹痛や気分不良を起こした観客の何人かを手当てした。

 

暇な時間は、バックネット裏の関係者席で野球観戦していたが、

準決勝の2試合を見ていてもあまり暑いと感じなかった。

 

仕事が終わったあとわたしは阪大病院に戻ったが、一緒に医務室にいた内科医師と

若い美形の看護婦さん(当時)が、暑い中身体を寄せ合っていちゃつきながら

甲子園から出ていったのを思い出す。

「何やこいつら、いつからできてたんや」

 

でも今はまるで気温が違う。

 

たまたま昨日

「運動部のみんな、熱中症「無理」「もうダメだ」の勇気を」

という記事が見つけたが、載せているのは何と朝日新聞デジタルである。

https://www.asahi.com/articles/ASL7G5H4GL7GUTQP03W.html

こんなことを書くのに、高校野球選手権を平年通りやるつもりなのか。

 

そう遠くない将来、大会中に球児に死者が出て、この大会の廃止や見直しを

せざるを得なくなることも想定しておかなければならない。

朝日新聞にその際の危機管理はできているのだろうか。

 

ついでに、ウェブの政治のニュースを見ていると面白いことに気づいた。

 

・菅官房長官「防災省」に否定的・・6時間前 時事ドットコム

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018071700984&g=pol

・菅義偉官房長官、「防災省」創設に慎重姿勢・・6時間前 産経ニュース

https://www.sankei.com/affairs/news/180717/afr1807170033-n1.html

 

読んでみると、これに先立つ下記の石破茂の発言記事に対する反論のようである。

「災害大国日本、防災省つくって経験蓄積を」・・1日前 朝日新聞デジタル

https://www.asahi.com/articles/ASL7J5K82L7JUTFK00M.html

 

菅官房長官の記事は産経ニュースから、石破茂の記事は朝日新聞デジタルから、

というのがミソだと思う。

 

次期総裁候補として名前が上がっている石破茂のよいしょ記事は、

最近では多くが反安倍姿勢が明白な朝日新聞デジタルで見かける。

小泉進次郎の記事もしかり。

 

先月19日、家内の実家と20年以上付合いがある大手証券会社の経済アナリストが、

「安倍三選はない」という見解を言われた。

世界経済と我が国の経済の最新情報を追いかけて、巨額の資金を動かしているプロからの

思いがけない発言である。

わたしは新潟知事選後に「安倍三選は固まった」と思っていたから、非常に驚いた。

 

経済アナリストには、財務省寄りで消費税増税積極派の石破期待論があるのだろうか。

現在ではネット情報を読み取る素人の方が、より判断力が持てる時代になっているのかも

しれない。

 

今月になって一層安倍三選の可能性が高くなっており、石破総裁の目はほぼ消えたと思うが、

石破は朝日新聞の意見の代弁者みたいになっていることからも、

もはや政治家としてフェードアウトする可能性が高いと思われる。

 

ちょっと早いのだけれど、こども保険とか言っている小泉進次郎も、

田中真紀子のように人寄せパンダの役目が終わったらどうなるのか不安である。

当意即妙ではあるがそれだけで政治家は務まるのか。

 

これはイデオロギーの点ではなく、経済政策の点からの話である。

 

 

 


テーマ:

京都仁王門(三条より少し上)に今月開店した「道人(どうじん)」

 

 

 

京都の食通3人と知り合うことになって4年以上経つ。

この方々との出会いは、わたしの人生に大きな広がりと深みをもたらした。

 

このメンバーと食事する機会は月平均2回くらいで、けっこうな頻度だが

それがもう4年も続いている。

あちこちの店を食べ歩くのではなく、決まった店に着実に通い続けるというスタイルである。

 

高価なワインを開けてあ〜でもない、こ〜でもないと言っているのとは全く違って、

食を全方位から鳥瞰した会話が飛び交う。

ようやく少し会話に付いていけるようになったが、最初の頃は浅学非才にもかかわらず

不遜な発言を連発しており、よく受け入れてもらっていたものだと思う。

 

大阪には名店がいくつもあると思うが、この4年の経験から、京都との非常に大きな違いを

肌で感じるようになった。

 

ジャンルに限らず自分が行きたいと思う店は、料理人の「その日」の顔がはっきり見える店で、

大勢の客人を入れてもてなす店ではない。

 

大阪人だから書きやすいが、特に根拠はないけれど、

割烹料理に関しては大阪は京都に敵わないのではないか、と思うようになっている。

 

大阪には「もめん」という超大御所が存在するが、

この店は木綿清次という叩き上げの天才料理人がこしらえた独特の世界で、別格である。

 

「そんなもん、金だして高いもん買うてき出したら旨いに決まってるやんか」

と木綿さんが言われるように、ここには木綿さんにしか出せない味がある。

もちろん一流の食材しか使っていないのだが、非日常を感じさせないさりげなさがある。

 

実はこれが誰にも真似できないのだ。

木綿さんは吉野の出身だそうだが、この風情はいかにも大阪である。

 

一方京都には☆がついた和の名店が多く存在する。

有名な三ツ星の「菊乃井」にはテレビによく露出している村田さんという大将がいて、

和食を世界に発信するということまでやっている。

行ったことはないけれど、こういうスタイルの店には興味はない。

 

「さ○木」というこれまた有名な店には1回行ったけれど、椀物を味わっただけで

とても「もめん」の敵ではないと分かった。

ブランド志向の客を集める店のスタンスが感じられ、それが好みではないので、

2度と行かなくても良いと思っている。

 

よく通っているのが「啐啄つか本」で、予約が入らないのであまり書きたくないが

個人的には大好きな店である。

塚本英雄さんは木綿さんとはまた異なった天才的かつ繊細なセンスの持ち主で、

人柄が料理に出るというのが毎回実感できる。

 

「もめん」も「つか本」もミシュランの☆を2つ持っていたが、

現在では2店とも☆は無くなっている。

これらの店は観光客や一見客が訪れるような店ではなく、

外国企業が評価して☆を付けたり減らしたりする対象ではない。

 

さて、今回のお題の「道人(どうじん)」である。

7月1日に開店したばかりで、3日目の7月3日に京都の3人の大家とともに訪れた。

 

店主の中島道人(みちひと)さんとは、これまで3回会ったことがある。

1回目は「つか本」の店の前、あとの2回は「もめん」で食事をご一緒した。

太宰府出身の九州人で、現在36歳。

一緒に酒を飲んで語ったが、ワインにも詳しく、素朴な人柄が感じられた。

 

これまで京都の有名割烹店での仕事歴があるとのことだが、

こんな実直、いや愚直そうな人が、たった1人で伝統の京都で割烹料理店を開くという。

相当の力と覚悟がないとできないのは明白だ。

 

先斗町あたりに乱立している、外国人観光客相手のテナント飲食店は

しょっちゅうできたり消えたりしているが、上の写真のように店内を見ただけで、

格が違うのは一目瞭然だ。

 

カウンターは2段にした桧の一枚板。

天井は共木でこしらえたもので、壁の塗も茶室のような雰囲気を醸している。

椅子はカッシーナ製の白木の軽いもので、掛け心地もよく、かつ店に溶け込む。

 

どうでもいいが、和風感あふれるトイレの便器は

うちのクリニックでも採用しているTOTOの最高級機種NEORESTである。

 

食器も時間をかけて集められたであろう骨董品やオールドバカラなどが現れるが、

3人の大家はそれらも決して見逃さない。

 

 

秋田の新政酒造 秋櫻

 

3大家を前にして、料理を細かく語るという大それたことはわたしにはできないが、

文句の付けようがなかった、とだけ記しておく。

 

酒については語っておきたい。

新政が4種類も出てきたが、これで中島さんの料理と酒への志向が見える。

ことに秋櫻は酸味が強くて、キリリと締まった独特の風味の酒である。

 

昨年新政のラピスラベルを購入して飲んだことがあるが、個人的には秋櫻に惹かれる。

思わず帰宅後ネットで3本購入した。

 

今回驚いたのは、名店が多い京都で新しい割烹店を開くには

ここまでの設えをして道具も揃えなければならない、ということだ。

わたしも多額の借金をして17年前に診療所を開いたが、あの時の覚悟を思い出す。

 

蒸し暑い日であったにもかかわらず、「道人」には、不思議に凛とした空気が満ちていた。

3人の大家の中でも、最も年長で経験豊富な元材木問屋の大家が

道人さんに言われた言葉がこの店の本質を突いていた。

「あんた、ずいぶん可愛がられてるな」

 

分かりやすく言えば、手に入りにくい良質な食材を得るには、

生産者や市場の卸などから贔屓にされることが必要だ、ということである。

「ええもん入れてるな」

と直截的に言わないところが大家らしい。

 

問題はうちから少し遠いことだ。片道1時間半くらいはかかるのである。

1人の大家のご自宅(お寺)から歩いてたった3分なのだが。

 

この日の晩は、とても学ぶことが多かった。

この大家の言葉が、この店の将来の発展を予見している。

もめんやつか本のように、とても居心地が良くて清々しい。

 
やっぱり料理は人なのだ。

 

 


テーマ:

雨のシマトネリコ

 

 

 

5月26日にエネファームが稼働して1ヶ月以上が過ぎた。

エネファームにはコンピュータが入っていて、使用ガス量、電気量、価格などの

情報を出してくる。

パソコンやアプリを入れたスマートフォンからリアルタイムにデータチェクができるので

いやでも省エネ意識が高まる仕組みになっている。

 

クーラーを付けたり、トースターを使ったら

電力量が急に増えるというのも見ることができる。

クーラーをつけたり消したりするのは非常に効率が悪いというもの目で見える。

 

上のリモコンモニターによると、6月の30日間エネファームを稼働させると

売電 2,021円+自家用 5,606円=7,627円の電気を発電したことになる。

6月18日に地震があり、その後自動的に3日間自己点検のため停止していた。

だから実質的には27日間の稼働である。

 

足らなかった電気代(買電)は 741円だから、クーラーや暖房を使わない6月だと

電気は自給率152%になっている(うちは太陽光発電システムは採用していない)。

 

実際に電気代は 741-2,021=-1,280円となる。

問題は発電するのにガスを使っていることで、稼働以前よりガス代が高くなるのが怖かったが

6月に使用したガスの費用は、割引料金が適応されるので9,061円であった。

 

よって6月の光熱費は7,781円となった。

これは安い!

 

風通しが良かった前の家の同じ月の光熱費は

電気代 21,924円+ガス代 4,277円=合計 26,201円 であった。

 

クーラーを使っていない6月になぜこんなに電気代が高いのか。

どうも照明費用が新しい家よりだいぶ高かったようだ。

LED電球に入れ替えてはいたが、機器そのものから取り替えないと節電にはならないようで、

電球が相当発熱しており、わずか1年で切れてしまったLED電球もあった。

 

やはり新しい住宅は断熱性の向上もあって、エネルギー効率が良い。

エネファームの導入費約200万円を頭に入れなければ、得した気がする。

きっとわたしはおめでたい。


テーマ:

医学部の大学院生だった頃、恩師の教授から科学論文の書き方につき教え込まれたことがある。

 

それは、以下のようなものである。

・論文の冒頭に絶対に反論されない客観的事実を提示すること

・その事実の次に、自分が考える仮説を提示すること

・その仮説を立証するための実験系を明確に示し、結果を提示すること

 

抽象的な話では分かりにくいので、具体例を述べる。

・前立腺がんは、現在わが国男性における罹患率最多のがんであるが、

 死亡率最多のがんではない(統計的事実)

・これには、前立腺がんの生物的特性や人種的な要因が関与していると思われる(推測)

・本論文では、前立腺がんの予後因子を解明すべく、以下の研究を行った(立証)

という論法である。

 

最初に提示する一文が立証されていないものであると、それに続く論旨が無意味になる。

その例を提示してみる。

・いぼ痔は現在わが国男性を悩ませる最大の疾患である

・いぼ痔は働く男性の勤労意欲を損ね、わが国の経済発展の大きな足かせになっている

・わが国の男性をいぼ痔の苦しみから救えば、わが国経済の発展が期待できる

・いぼ痔の治療開発に研究費を惜しむべきではなく、いぼ痔治療の専門医を増やし

 いぼ痔の医療費を無料にすべきである

・これが実現できれば、わが国は早急にデフレから脱却できるであろう

 

女性だっていぼ痔になるなどとわざわざ解説するまでもない。

最初の一文のエビデンスが示されていおらず、執筆者が勝手に断定しているものである。

だから2行目以下が意味をなさないことはおわかりだろう。

 

しかし、いぼ痔になったことがあるが、病気のことには詳しくない情報弱者がこれを読んだら、

「いぼ痔の医療費を無料に」というプラカードを持って、国会前でデモをするかも知れない。

 

科学論文に限った話ではない。経済論文でも政治的な論説でも同じである。

先ほどネットの記事を見ていたら、以下のような文章が目に入った。

AERA.dot.という朝日新聞が運営するサイトの記事である。

https://dot.asahi.com/dot/2018051700087.html?page=1

 

冒頭を引用する。

 北朝鮮が韓国、米国、中国など各国の首脳と次々に直接交渉を開始しているなか、

 日本の安倍晋三首相は「蚊帳の外」に置かれている。

 「外交の安倍」を自認していたにもかかわらず、激動するアジア情勢で主導権を

 まったく発揮できていない。

 なぜこんな状態になっているのか。

 

と記載されており、以下に次のように続く。

 政治学者・白井聡氏によると、そこにも「戦後の国体」に支配された

 日本人の呪縛があるという。

 

筆者は「日本の安倍晋三首相は「蚊帳の外」に置かれている」と勝手に断定して

それ以降の論説を述べているが、まず、安倍晋三首相は「蚊帳の外」に置かれていることを

実証することから始めるのが論説の基本というものだ。

 

これでは先ほどのいぼ痔理論と同じではないか。

もしこの記事の筆者がいぼ痔になったら、

「いぼ痔の新薬開発にわが国の医療界の叡智を結集すべきだ」

などという記事を書くのだろうか。

 

このAERA記者は、論説文の書き方をABCから学び直すべきである。

 

 

 


テーマ:

ル・デュモン ブルゴーニュ・ブラン・キュヴェ・ファミーユ 2015

購入日    2018年6月
開栓日    2018年6月22日
購入先    かわばた酒店
インポーター ヌーヴェル・セレクション
購入価格   3348円(税別)

 

テッツァ アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ コルテマイオーリ 2012

購入日    2017年12月
開栓日    2018年6月22日
購入先    トスカニー
インポーター トスカニー
購入価格   3628円(税込)

 

ようやく今日から大阪モノレールが復活し、大阪の公共交通機関がすべて復元した。

うちの職員2人がモノレールで通勤しているので、この点は大いに助かる。

 

ただしうちのビルの立体駐車場の破損は、まったく修理の目途さえ立っておらず、

内部にクルマ1台を閉じ込められた先生は、非常に気の毒である。

わたしも徒歩(13分)かバス(3分)で通勤している。

 

さて、肉料理に合わせて何となくブルゴーニュでないワインを開栓したくなって、

昨年ワイン会用に購入したイタリアワインの残っていたものを開けてみた。

 

ヴェネト州のアマローネだが、色はもちろん濃いルビー色〜紫色である。

最近は自宅以外ではほとんどワインは飲まず、軽やかで薄味で酸味が強いブルゴーニュばかり

飲みつけているので、こういうワインには面食らう。

 

若い女性メンバーが集まるワイン会用での受けを狙って選んだものだが、

この目論見は当たっていた。

何よりも先に重厚な果実が前面に出てくる。

香りに重きを置き、痩せて酸っぱいブルゴーニュを愛でる飲み手はいわば手練で、

こういう濃いイタリアンの方が親しみやすいと思うのが常識的な飲み手だ。

 

だからわたしは飲んだ瞬間「濃すぎ、甘すぎ、しんどい」と叫び、

グラスに少しだけ飲んでギブアップした。

 

最近和食に合わせて日本酒もよく開けているが、あっさりした軽めの酒ばかり選んでも、

そもそもブルゴーニュやシャンパーニュに比べると糖度が高い。

だから飲んでいると口内がベタついてくることがある。

しかし感覚的な糖度の高さでは、このアマローネも負けていない。

 

そこで同じ日にもう1本シャルドネを開けてみた。

それが仲田さんが造るデュモンのACブルゴーニュだが、これがまた輪をかけて甘かった。

裏レベルには「BOURGOGNE BLANC "BIO"」となっているが、

カリフォルニア産かと思うくらいの濃厚さで、糖度も高い。

 

このワインも、不特定の参加者によるワイン会では大受けするだろう、

と思いつグラスに少しだけ飲んだだけで終了。

 

良く言えばACブルゴーニュでここまで第1印象が濃いワインも珍しい。

ブルゴーニュの繊細な部分、すなわち香りと酸も持っていることはいるが、

それらを覆い尽くす果実の芳醇さがある。

褒め言葉ではなくて、これはネガティブな意味での芳醇さである。

 

翌日(本日)飲んでみたら、やや酸化したためボディが少し細くなっていて、

昨晩より香りと酸が目立って好ましい。

しかし喉ごし後の甘みが長く続いてしつこく感じる。

 

デュモンの本拠地はジュブレ・シャンベルタンだ。

記載がないがこのワインの畑は本当にそんな北の土地なのだろうか。

この糖度の高さが、2015というヴィンテージの特徴だけとは思えないが。

 

さらに本日、先のアマローネも舐めてみたら、おいコラ!という押出しが酸化のため

影を潜め、多少親しみやすくなっていた。

 

この日の2本の濃いワイン、20年前ならもっと喜んで飲んだだろうなあ、

年をとったものだ、と嘆きながら栓をした。

そうなのだ。もはやあらゆる意味で柔らかいワインしか口に合わなくなっているのだ。

 

そして、例外なく今自分が飲みたいワインは濃くて甘いワインより高額であって、

しかも飲み頃のものはほとんど市場にないのだ。

だから自宅には大きな保管庫が必要なのだ。

 

2018年6月24日 追記

ル・デュモン ブルゴーニュ・ブラン・キュヴェ・ファミーユ 2015

 3日経って果実が引っ込み、香りも抜けて、上品な砂糖水のようになった。

 やはりブドウに底力が欠けるのである。

 ルフレーヴのACブルゴーニュとはブドウのでき、畑の次元が違う。値段も違う(約半額)。

 開栓すぐのインパクトが好きな飲み手にはいいだろう。

 

テッツァ アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ コルテマイオーリ 2012

 こちらも酸化が進み、ふっくらした果実が影を潜め、葡萄の皮の渋みが表に出てきた。

 このワインはあと数年待ち、このタンニンが和らげば楽しめそうだ。

 わたし個人としては、こんな濃いイタリアンを1人で開けるのは年に1度で十分だ。

 

 


テーマ:

震災があったが、23年前の阪神大震災の時とは大きく異なる。

現代ビジネスの記事によると、マグニチュード 6.1(気象庁発表、6月18日17時現在)、

熊本地震(2016年、M7.3)、兵庫県南部地震(1995年、M7.3)で、

地震の規模としては60分の1らしい。

 

前日16日土曜日は、夕方に帝国ホテルに行き、地元医師会の全員協議会と懇親会に参加。

帰路に1人で口直しにワインバーに行ったら、馴染みのソムリエールが店を閉めていて、

若い男性に替わっていた。

 

旧診療所のワインセラーを造るときにアドバイスをもらったので、

お礼を言いたかったのだが、彼女はどこに行ったのだろう。

2年くらい前に移転して内装をすべて新しくして、センスの良い空間を造ったのに、

わずか1年半で閉めるとは、一体何があったのだろうか。

 

経営を引き継いだ若いイケメンのソムリエに根掘り葉掘り聞くわけにもいかず、

ワインを飲みながらワインの話をし、少し落ち込みながら帰った。

新しいソムリエが営む店が発展するのを祈るばかりだ。

 

日曜日は昼から北野高校の学年同窓会があり、130人もの同期生と2次会まで数時間歓談した。

その後会場を移動して、夕方から大阪府女医会の総会に医会の代表で来賓として参加。

半分ワイン好きのおっさんとして、あと半分は医会の代表として毎年参加しており、

女医会の幹部や茂松大阪府医師会長とはすっかり顔なじみである。

 

2日続けてホテルのディナーとワイン、その間に盛り上がり過ぎの同窓会があって、

疲れて夜に帰宅したが、ハイな状態が続いており、眠くならない。

自宅の建築のことを少しまとめて就寝した。

 

そこで昨日の朝、出勤前の7:58自宅が揺れた。

建てたばっかりの家はさすがに耐震性が高く、揺れたもののピアノの上の小物が落ちた程度

であった。

 

すぐにエス・バイ・エルの担当者から被害状況を心配するメッセージが来て、

夕方には現場監督がやって来た。この辺の対応はさすがである。

 

阪神大震災の際に住んでいたのは、今の家から直線距離3kmくらいの築5年の自宅であったが、

もっと長く、強く揺れた。

その結果家が歪んで、今年の3月に売却後築28年で解体され、更地になった。

 

地震発生後30分程度では、自分の体感した揺れ以上の情報はまだ集まっていない。

クルマに乗って2分の仕事場に行ったら、ビルのオーナーと管理人さんの血相が変わっている。

「立体駐車場のコンクリートの壁が、内部の構造物が当たったため破損した。大事だ」

 

もちろんエレベーターは止まっている。

震災時に職員はすでに出勤していたが、原チャリとクルマで来ていた2人は

自宅が心配とのことですぐに帰宅。

水漏れが起こっていないことを確認して、1人は再度出勤してきた。

食器棚や本箱が倒れて散乱していたようだが、幸い建物には大きな被害はなかったようだ。

 

この日の昼間は大阪メトロ御堂筋線、北大阪急行、阪急京都線・千里線が止まっていたので、

北摂は陸の孤島状態だったが、同日遅くに大阪モノレール以外は運転再開した。

 

国立循環器病研究センターの前の道路の水道管が破裂し、

屋上の貯水槽が倒れて電源が冠水で停止したため業務不能になった。

ICUの患者さんやレスピレーターが必要な患者さんなど約40人の管理ができなくなり、

救急車で済生会千里病院の救命救急センターや済生会吹田病院などに搬送されたようだ。

 

おかげで近隣では救急車が走り回っていたが、

今回の震災の医療情勢で最も大問題だったのは、この点だ思われる。

今日と明日は国循が診療停止となり、今晩心筋梗塞を起こした患者さんは

救命率が下がる可能性がある。

 

今日はモノレール以外は復旧した。

まだ断水地域やガスが止まっている地域もあるが、インフラは比較的保たれており、

都市直下型地震でも阪神大震災とは次元が違う。

 

建物の耐震性も向上しているので、今回は阪神大震災より多少揺れはましだったが、

生きている間にこんなものすごい揺れを2度も体験するとは思わなかった。

 

高層階のマンションなどでは家具が倒れたところが多く、地盤の強度や揺れの向きにより

被害にかなりばらつきがあったようだ。

建物の耐震性と揺れの方向により、体感する揺れと室内被害が大きく異なった。

 

エス・バイ・エルで新築した自宅や、昨年三井ホームで新築した友人宅は揺れも軽くて、

第1印象から地震を過小評価していた。

三井の家に住む極楽トンボの友人は、南千里駅前のスーパーにのんびり出かけたところ、

店内のワインが割れているのに驚いて電話してきた。

 

南千里駅前にいて、「えらいこっちゃな〜」などと今気づいたかのように言うので、

「おい、南千里駅は倒壊の危機だとの報道があるぞ(その後撤回)」と言ったら、

「倒れそうには見えんけどな〜」と言っていた。

物事を大げさに考えない極楽トンボなキャラの方が、きっと長生きしそうである。

 

今回の揺れは東西方向だったようで、東向き、西向きに置いてあった家具が倒れたケースが

多かったと思われる。

これが今回の震災で学んだことである。

 

 

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス