《天邪鬼な恋》

何もいらない

あなたがほしい

あなただけがほしい

他はいらない


なんと言われてもいい

世間が私を

純粋と見なしても

不純と見なしても

この気持ちは変わらない

変えられない


相手が知らなくても

片想いでも

そこで想いは途切れない

途切れてくれない

抑えようとすれば

余計に溢れてくる

諦めようとすれば

余計に好きになる


でも

表では言えない

好きだなんて言えない

出てくるのは

いつも反対のコトバ

そんな私は

天邪鬼


*私素直じゃないから。言わないよ。好きだなんて*
《一次電池》

私はまるで電池のよう
最初は動きがいいけれど
時間が経つと止まってしまう

二次電池ではないから
充電してもまたすぐに止まってしまう
使用済み電池は
取り替えなくちゃ
でも何を取り替えればいいの?

お願い
優しくしないで
いっそのこと痛みつけて
変形するくらいに叩いて蹴って
ボロボロになるまで傷つけて
そして
再び起き上がれないように
手も足ももぎ取ってしまえばいい

半端な優しさは
怠惰の心に負けてしまう私を甘やかすだけ

世界を流れる優しすぎる風に
私はついていけない…


*突き放して。甘さに慣れてしまう前に*
《Destiny》

幾千幾万もの出会いがある中で
私と貴方が今ここで出会ったこと
それはきっと偶然
どんなきっかけであっても


同じ場所にいるのに
すれ違っているのに
声も交わさず終わることもよくある
何処にいるかも顔も何も分からないけど
コトバを交わして嬉しくなれる仲間がいるよ…

幾千幾万ものコトバがある中で
私と貴方が文字だけで出会ったこと
必然と呼ぶのは過言ですか?


伝えたいことがあって相手に届いて
感動が感動を呼んで
幸せが広がっていく
コトバが繋がっていくよ

幾千幾万もの出会いがある中で
私と貴方がこうして出会えたこと
運命と呼んでもいいですか?


*真の仲間と呼べるのは。コトバで。ココロで。繋がっているから*
《鏡》

うつむいて歩いた
人通りもない静かな町
聞こえない
何も
次第に足取りも重くなる
濡れた靴のせい?

そして立ち止まってしまう
大きな水溜りの前で
見つめた
目の前をふさぐ相手を
やがて気づいた
世界を映す鏡だということに

顔を上げた
見えた
空を覆う白い雲
風はない
耳に届くのは
傘を叩く雨の旋律

走った
水溜りを突っ切って
鏡の中の世界が揺らいで見えなくなる

私がいなくなった後
鏡はまた
鮮やかな世界を映し出す

*雨の日にしか見えない世界が、ここにはあった*
《愛の歌》

あなたの些細な噂を聞いて
静まりかけていた水面が
また波打ち始めた
尽きることのない脈動

期待してしまう癖
一行に治らない
「叶うとでも思ってるの?」
愚問だ
現実が見えているからこそ
そこに隠れている幸福をすくい上げられる

想いを紡ぐことも
悲しみの滴を天へ還すことも
全てが幸せの証であると思うと
嬉しくて嬉しくて
そっと想いを口ずさんだ
喜びの温もりも
笑顔の傷跡も
そんな憂いさえをも含んだ甘い旋律は
あなたに捧げる愛の歌


からりと晴れた空から
一滴を見付け出すように
あなたから私への想いを掴みとることも
不可能に近いのだと
私はようやく認め始めた

けれど私は
想いが刻む鼓動が好きだった
あの感覚を忘れてしまう前に
再びリズムをこの体で感じられたら…

震える手を纏う不安も
冷たい涙も拭い捨てて
世界の流れに身をまかせる
風のビートにのり
心も体も弾ませる
そんな心地良い旋律は
笑顔届ける恋の歌


たどり着く場所は違うトコロ
それでも決して悲しいなんて思わない
二人の想い出を嘆いたりしない

聞こえるよ
あなたの鼓動
囁く声
響く音
全て
それはあなたが奏でる命の歌


熱い涙も
抑えて震えた泣き声も
今では美しき調べとなる
無音の世界で見付けた
自然と溢れ出る旋律は
幸せ愛でる愛の歌



*空っぽだった私を満たしてくれた、二人で奏でた旋律は。未来をも彩る恋の歌*
 《恐れの心》

先人は
闇を恐れて電気を発明しました
死を恐れて医療が進みました
未知を恐れて科学がうまれました
光は多くの人を照らしました
医療は多くの人を救いました
科学は多くの人に安心を与えました


もし恐怖が
人を支える素となるなら
私が邪魔としか思えないこの恐怖も
何かの素になりますか
人を支えるなんて
そんな大きなことは望みません
ただ
自分が進む上で
壁を越える足場となれば
それで十分だから


私達の恐怖は
何を創り出せるんだろう

*あなたの恐怖は私に、感じているのは独りではないという安心を与えてくれるんです*
《ありのまま》

ありのままを見て
良いところも悪いところも
おかしかったら笑って
いやだったら怒って
そんな一つ一つが
私の魅力となるように

辛いだけの恋なんて嫌
気疲れする相手なんて嫌
飾った自分なんて嫌
背伸びしても長続きなんかしない
足がつってしまうだけ

ありのままの私でいたい
そんな私を好きになってもらいたい
他愛もない会話に花を咲かせたり
くだらないことでケンカしたり
そんななんでもないことが
当たり前にできれば
それでいいから

ありのままの私を見て
私も
ありのままの君を見るよ


*飾らない自分の目から見えるのは、ありのままの世界*

私は今


与えられた体で


与えられた大地で


与えられた時間を


生きてる



不器用過ぎる私


ただでさえうまくなんてできないのに


こうしてまたもたついてる


私は自由に転ぶこともできずに


ずっと立たされ


踊らされ


生かされてる



リタイアさえも許されてはいない



それでもこの心はいつだって


希望の光というものを夢見てる


ここが暗闇だからこそ


灯火ほどの小さな光でも


涙で行方をにじませながら


震える手を伸ばし続けられる


本当は心から願っていることをわかっていながら


どうすればいいのかがわからず座り込んでる



それでも心に場所だけは残しているのに



私は一人ではなく独りだと


ヒトは優しくて残酷なのだと


神は皆に平等で不平等だと


世界は美しいけれど荒地なのだと


そう誰かが囁いた


私は独りなのだと


私は独りなのだと




夜はベッドでひとり泣くから


せめて幸せな夢を見るまでは


寂しくないように


嘘でもいいから語りかけてて


この悪夢から瞼を閉じれば


光が待っているのだと思わせて


再びくる朝も忘れて眠れるように



真っ暗な朝も忘れるように




麻痺させることを覚えたけれど


ひどく痛んで眠れない


皆が色々なことを口にするけれど


私を真に思って言ったこと


私の髄を貫くものは


果たして存在するのでしょうか?



与えられたものは一体どこに繋がっているの



夜は暗闇の中で背を向けて


静寂のみを味方とした


音がすればびくついて


自分の世界を壊さないでと


自らが静寂と化した



僕の居場所はここにない



この世界を美しいとも思えない




小さな箱で自分を保つ


自分で自分が支えられなくなって


動くものではいつ去っていくかと怖がって


静物だけに体をもたれさせて


その冷たさにいつか温もりを願いながら


誰かがいつかこの箱を壊してはくれないかと


終わりにさえたどり着けないでいる



そうして傷を重ねていく





私は一人ではなく独りだと


私に居場所などないのだと


私は生きるには脆いのだと


私は全てを恐れているのだと


そう誰かは囁いた


私は弱いのだと


私は弱いのだと




私は一人ではなく独りだと


ヒトは優しくて残酷なのだと


神は皆に平等で不平等だと


世界は美しいけれど荒地なのだと


そう誰かが囁いた


私は独りなのだと


私は独りなのだと




私は全てを諦めていながら


誰よりも望んでいるのだと


そう誰かが囁いた


私はこの与えられたもので


どう生きるのかと


もっと大人になれればいいのに


もっと子供になれればいいのに


なんで私はこんなにも中途半端


言われることを素直に理解して、そうだねって聞ければいいのに


自分の思うことを正しいとして、どう言われても貫けばいいのに


結局私が辿る道は


聞けもせず諦めることもできず


ずるずると枠からずりおちて


自分に苛立って


結局相手を譲らせて


中途半端な調子で


中途半端な時間の中で


中途半端な意思で


中途半端な自分に


中途半端に泣いている




もっと大人になれればいいのに


もっと子供になれればいいのに


なんで私はこんなにも中途半端



相手の気持ちを考え、汲み取り、全てを楽しいで彩ればいいのに


心にたまっている気持ちをぶつけてわかりやすくすればいいのに


結局私が辿る道は


抑え付けもできず勇気も出せず


ずるずると曖昧に晒してしまって

もやもやも展開も酷くなり


結局相手を不快にさせてしまって


中途半端な状況で


中途半端な時間の中で


中途半端な意思で


中途半端な自分に


中途半端に泣くこともできずにいる






どうして私はこんなにも中途半端


どうして私はこんなにも自分をうまく扱えないのだろう…






 *****


相手に嫌な思いをさせる度、


私なんか消えればいいと願うのに。


それさえできない中途半端な私がいる。


痛くて痛くて敵わないのに、


自分で全てを傷つけている私がいる。


 *****




することに対して、やっぱり周りは私ほど深くは考えていないみたい。

「好きだからできるんだよ。

身を捧げられないあなたは少しおかしいかも。

そんなに待たせて焦らせ過ぎでしょ、そんなにも何をためらっているの?」

周りのコトバや反応は、そう言っているようだ。

でもね、やっぱり私は、すごくすごく大切なものとしか思えない。



彼と話して、いろいろな理由を述べて、それに関してケンカしたケド、

本当は心の髄を貫く言い争いじゃなかったのかもしれない。

だから彼の「もう僕は心もお前にあげてるし、愛してるから早く一つになりたいんだ」という理由にも、

嬉しい気持ちはあっても理解し賛同することはできなかったのかも。



なぜだかわからないケド、とりあえずすることに対して、進まない気持ちが心にある。

片隅にではなく、どっかりと真ん中に腰を下ろしている。

理由を突き詰めれば、彼と言い争った内容になったかもしれない。

でも、本当に断る理由は、そういう進まない気持ちがあるからなんだと思う。

彼にしてみれば、なんだよそれって気持ちになると思う。

期限もない、結婚するまで、いや、しても変わる保証なんてないじゃないかって。

きっと私にしか分からない感覚。

言葉にするのとは違う感覚。

保証は確かにないけど、そんなにめちゃくちゃ先ではなく、必ず気持ちの変化はやってくる。

そんな確証。
それは、

「なんでだか分らないけど好き。

言葉にしたら優しいところとか出てくるけど、でも優しいから好きになったわけじゃない。

その人自体が好き。」

それと似た感覚。

いや、『勘覚』と言うべきか。

それは、望む彼には一番厄介なものかもしれない。

何それって言われそうで、無意識に言わないようにしてたんだな…うん、きっとそう。



私にとってすることは、とにかく簡単にできないもの。

キスだってちょっと好きくらいじゃしなかったのに、

体なんて言ったら、そりゃ当たり前のことなのです。

だって、もし避妊に失敗しちゃったら、想像していた未来が変わってしまう。

その時に、「なんでこの人としてしまったのだろう」って思うのは嫌だ。

できてしまったことに後悔は必ず出るでしょう。

でも、彼としたことを悔やんだりはしたくない。

自分がしたいと思ったから…ちゃんと自分が決めてからにしたい。

妥協することは、彼にも失礼だ。

ここまでせっかく待ってくれたのに、投げやりに初めてを失いたくない。

最高の思い出にしたい。

ここでもし頑張ってしまっても、そんな微妙な気持ちでしたら、その先も長続きしないだろうから。

だから、自分の勘覚を信じたい。
でもみんなはそれを間違っているように言う。

大切にしているものを、そんなものは何でもないんだと言われて、

何が正しくて、何が間違ってるのか、わからなくなる…。


こういうものの考え方に間違いなんてないと思うんだ。

ペースとか、いつするかとかは、二人の問題なんだもん。

何でだめなの?って…じゃあ何でいいの?って逆に問いたい。

あ、答えは見えてるや…その人が好きで、自分を捧げたいと思ったからだね。

私ほど本当に好きでも躊躇うほどの理由をもっていないからだね。

でも、私は…。

周りの考えを否定するつもりはない。

彼には彼なりの、友達には友達の考え方がある。

ただ「私の意見は正しくて、あんたは間違ってるのよ」と言わんばかりの押し付けにうんざりしてるだけ。

どうにかしろよと言われるのに困っているだけ。

人の意見は人のもの。私は私でいよう。

前みたいに、ただ怖いから拒んでいるわけじゃないんだよ。

まだ時期じゃないって、きっと心が言ってるだけなんだと思う。

それをいつということはできないけど、確実に変わってるんだよ。

気持ちの変化なんて結果が見えなきゃわからないかもしれない。

でも、もう少しだけ信じて待ってて。

あなたを思うこの気持ちは、本物だから。



  この気持ち、ちゃんと伝えるからね。




気持ち、意味、感覚、それらの変化。

それは、眼には見えないものだけど。

確実に存在する。

そんな不確かで確かなものを扱いながら、

私たちは生きていかなきゃならないんだね。