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上司のための、「人が成長する」マネジメント法

部下を一人でも持っている方。
自ら考えて行動できる部下の育て方を学んでみませんか?
組織をつくる、人を育てるマネジメントの方法を、
企業向けにアドバイス、コンサルティングしている専門家のショートエッセンスをお届けします。

何かを始めたいが、始められない人へ。


多くのビジネスパーソンと話をする中で、

いわゆるフットワークの軽い人がいる。


考えるより先に体が動いているタイプで、

こういう人はどんなことでも楽々と始めていける。


そのポイントは、普段から

「誘いに乗ってみる」クセをつけるのが一番だと思う。


明らかに悪い・くだらない誘いに乗る必要はない。


人生に何かしらのプラス作用をもたらしそうだと感じたら、

考えるより先に誘いに乗ることをすすめたい。


この時に気をつけたいのは、自分の今までの価値観や

快適に過ごせる範囲にとどまらないように意識すること。


変化することに抵抗はあるかと思うが、

そこに居座っている限り、新しい発見もない。


そして、その新しい世界へ導いてくれるのは、

別の人からの「誘い」が圧倒的に多い。


とんでもない誘いも来るかもしれない。


ただ、自分では考えてもみなかった

ことほど、誘いに乗ってみる価値はある。


なぜなら、自分1人では決して始めることはないから。


自ら想像できるもの以外の選択肢が持てれば、人生は変化する。


やってみてよかった、という経験を積んでいきたい。

積極的に新しい行動を取れない人の多くは、

自己イメージを低く設定している。


その主な原因は「失敗体験」だと感じる。


過去にいろいろやったことが

うまくいかなかった、続けることができなかった。


「だから自分は駄目だ」と判断する。


しかし客観的に見ると、

実は失敗していないケースがたくさんある。


失敗だと自分で決めつけてしまうのは、

誰かと比較しているから。


または、過去の自分と比較しているのかもしれない。


例えば、同時期に英語の勉強を始めた同僚が、

3カ月でだいぶしゃべれるようになったのに、

自分はまったくそこまでできていない。


若い頃は1週間で覚えられたことが、

最近は2週間かかってしまい、こんなことでは

勉強なんて始めても意味がないのではないか。


などと、多くの人が自分にバツの評価を与えている。


しかし、客観的に見れば、

その人は確実に進歩しているからマルをあげていい。


そのために費やした時間が1カ月でも

1年であっても、それぞれで構わない。


人と比べて「自分がやっても無駄」と考えないこと。


勉強でも何でも、大事なポイントは累積量。

研修やセミナー時に、ふと感じることがある。

周りには、妙に余裕を感じさせる人が存在する。

多くの人がビビってしまうような仕事の案件でも、
「自分ならできる」と言わんばかりの人たち。

しかし、よく見ていくと、そうした人の
中には2つのタイプがあることがわかる。

1つは、ただ大風呂敷を広げているだけのタイプ。

もう1つは、本当にやり遂げてしまうタイプ。

前者はいわゆる「はったり」で、
後者は心理学の専門用語でいう「自己効力感」の高い人。

後者はつまり、「できそうだ」という感覚を持てる人。

他には、例えばスポーツ選手も2つのタイプがいて、
本番でよい成績を残せるのは、自己効力感の高い人が大半。

この効力感を持つことができれば、気分よく始められる。

そして、気分よく始めることで、
よい結果につながり、さらに自己効力感を高められる。

プラスのスパイラルをつくり出せれば、怖いものなし。

悩むことなく、どんどん新しい挑戦をしていけるようになる。
何かを始めるとき、「できないかも」と思ってしまう。

それは損なこと。

実際にできるかできないかは、やってみなければわからない。

しかし、いざやってみる、そのスタートにおいて
腰が引けていては、本当ならできることでも失敗してしまう。

例えば、ただの平地で走り幅跳びをしたら、
3メートル先まで飛べる人も、
高いビルの屋上から2メートル先のビルの屋上に
飛び移ろうとしたら、身がすくんで動けなくなる。

理由は「落ちるかも」と思うから。

よって、どんなことに対しても
「できそうだ」という気持ちで臨むに限る。

この「できそうだ」という気持ちが大事で、
何かを始めるにあたっては、いかにこの感覚を高められるかがポイント。

仕事の場合でも、1カ月先の締め切りが「守れそうにない」と
感じることもある一方で、3日間で終わらせなければいけないハードな
仕事でも、根拠はなくても「できそうだ」と感じることがある。

そして、この感覚があると不思議と
本当にできることが多く、次への大きな自信を生む。
年始に決めた目標が始められない人へ。

仕事にしろ、プライベートにしろ、
あらゆる結果は行動の集積、
という行動科学マネジメントの基本概念に従えば、
つまるところ人生は「行動するしかない」といえる。

例えば「英語の勉強を始めよう」
としたとき、取りたい最初の行動は何か。

初級レベルの人がいきなり
「海外でプレゼンすること」ではないはず。

最初は、書店で学習参考書を買う、
英会話教室に通ってみる、ネットで情報を集める、
誰か英語の上手な人を探して話を聞く、など。

自分の毎日も、職場の人の毎日も、大会社の社長の毎日も、
同じように誰もが行動を集積させて生活していく。

ただ、その行動がどんなものかによって、
これからの人生のあり方も変わってくると思う。

慣れ親しんだ行動だけを繰り返すのか、
悪い結果につながる行動を取ってしまうのか、
それともよい結果を生み出す行動を新たに取り始めるのか。

大事なのは、頭の中であれこれ考えることではなく、
行動を分析し、始めやすいことから最初の行動をすること。