上司のための、「人が成長する」マネジメント法 -8ページ目

上司のための、「人が成長する」マネジメント法

部下を一人でも持っている方。
自ら考えて行動できる部下の育て方を学んでみませんか?
組織をつくる、人を育てるマネジメントの方法を、
企業向けにアドバイス、コンサルティングしている専門家のショートエッセンスをお届けします。

この1年の目標や、新年の誓いを立てた人も多いはず。

ただ毎年、なぜか続かない。

ここで大切なのは、何事も「小さな一歩」を重視すること。

とても小さなことから始める。

上司が部下に仕事を教えるときにも、徹底的に行動分解し、
「言われなくてもできる」程度の簡単なことから始めてもらう。

上司の仕事は、小さなステップを確実に踏ませてあげること。

大きな仕事は「勘」や「根性」で成し遂げるのではなく、
「小さな行動」の積み重ねで完成する。

例えば、100万個のレンガを積み重ねるという、
気の遠くなるような作業があっても、1つずつ
正しく積み重ねていけば、その大仕事はいずれ完成する。

しかし、勘や根性で適当にまとめて積めば途中で崩壊する。

せっかく8割まで積み終わっても崩れてしまうかもしれない。

小さな一歩が踏み出せる人は、2歩目3歩目も小さくできる。

1歩目は大きくないと気が済まない人は、
やがてオーバーワークになる場合が多い。

「こんなことでいいの?」と
不安になるくらいの、小さな一歩から意識して始めたい。

時代によって価値観は変わる。


よく聞く悩みに、若者がすぐに会社を辞めてしまう、

というが、自分のリーダーとしての素質に絶望する必要はない。


対応策の1つ、ほめる仕組みには、

すぐに認める「即時強化」と

時間が経ってから認める「遅延強化」の2種類がある。


若者は圧倒的に即時強化に慣れている。


影響を与えたのはテレビ等のゲームの世界。


例えば敵を倒し、ステージをクリアすれば、

すぐにポイントがアップする、

すなわち「すぐにほめられる」ことに慣れている。


反対に、ゲームの影響が少ない世代は、

年功序列型の昇進システムに慣れている。


積み重ねた実績が後から評価されるのは普通、と感じている。


ところが、若者はそうはいかない。


新しいマネジメントの仕組みを作る必要がある。


大切なのはリーダーがまず、ほめられれば

進んで行動するという、人間の行動原理を理解すること。


そして、それに従い個々人に合った導き方をすることが、

社員を育て、変化させ、離職させない1つの方法になる。


今年もどうぞよろしくお願いします。

来年のスタートに向けた、準備の1つにおすすめしたい。

自分を振り返り、よくない習慣はないだろうか。

特に長年培った、もともとの習慣は
完全には改められないが、変えることは可能。

その習慣を捨て、新しい行動パターンを生み出すわけではない。

まず、習慣はきっかけ、行動、報酬という、
大きく3つの動きの流れにわけられる。

ポイントは、今までと同じきっかけを使い、
同じ報酬を与え、行動だけ新しく変えること。

例えば、間食をやめようとしても、
新しい行動が、もとのきっかけと報酬への欲求を
満たさなければ、失敗することが多い。

たばこの欲求を感じたときのために、喫煙に代わる
行為を見つけなければ、禁煙するのは難しいのも同様。

この基本は現在、アルコール依存症や肥満、精神障害関係など、
数百以上の行為の治療法に影響を与えており、
どんな人でもこの流れを理解すれば、自分の習慣改善に役立つ。

今年の反省は来年に活かしていきたい。

今年もお世話になりました。

普段は意識しないと思うが、

日常の行動パターンを思い出してほしい。


一例をあげてみたい。


今朝起きた時、まず何をしただろうか。


シャワーを浴びて、メールをチェックした。


朝はダイニングでパンを食べた。


歯を磨くのはどのタイミングか、

家族やパートナーのいる人は出かける時に何と声をかけるか。


どの道を通って仕事に行くか。


席に着いたら最初にするのは何か。


昼食は和食、または洋食か、何をよく食べるか。


家に帰ったらスニーカーに履き替えてジョギングに出かけるか、

またはテレビの前で一杯やりながら夕食を食べるか。


などなど、毎日行っている選択は、よく考えた末の

意思決定だと思えるかもしれないが、実は無意識の習慣。


回1回はさほど問題ではないが、

長期的な視野でみると、食事で何を注文するか、

人に何と声をかけるか、お金を貯めるか使うか、

運動をどれだけするか、どんな手順で仕事をしていくか。


行動1つ1つが、将来のその人の

健康や効率、幸福感などに大きな影響を与えると感じる。

人と人が仕事をすると、互いの力が

相乗効果を生み、足し算ではなく掛け算になる。


仕事の役割を本当に理解し、全体の目標がわかれば、

人は自分が持っている以上の力を出そうとする。


例えば陸上競技の駅伝、代表的なものに

正月開催の「箱根駅伝」がある。


大学のチームが東京から箱根までの往復距離を、

本のたすきをつないで速さを競う。


出場できる大学は、スポーツのエリート校が大半。


出場できる選手も、陸上競技では一流選手ばかり。


そんな彼らが、自分の限界ぎりぎりでたすきをつなぐ。


ふらふらになりながらゴールする姿がテレビに映し出される。


なぜ一流の選手なのに、こんな状況に陥ってしまうのか。


それは責任感だと思う。


大学やチームメイト、応援者のことを考えて

立ち止まることは許されず、無意識の中に理解している。


会社組織も同じ。


組織の目標が明確で、進むべきゴールが見える。


そして、メンバーの役割がしっかりと決まっていれば、

1+1が2ではなく、5にも6にもなる。