上司のための、「人が成長する」マネジメント法 -21ページ目

上司のための、「人が成長する」マネジメント法

部下を一人でも持っている方。
自ら考えて行動できる部下の育て方を学んでみませんか?
組織をつくる、人を育てるマネジメントの方法を、
企業向けにアドバイス、コンサルティングしている専門家のショートエッセンスをお届けします。

ビジネスパーソンの悩みで、よく聞く話の1つ。


将来に向け、人生のテーマを

じっくり考えたいと思っても、毎日忙しくて時間がない。


毎日終電まで働く社員、誘いを断り切れない課長や部長、

家族を大切にしている父ほど、自由になる時間が少ないのは確か。


しかし、自分の人生設計を描き出す作業や、

大きな決断を下す準備のためには、やはり日ごろから、

意識的に時間と場所を確保しなければならない。


おすすめできる方法は、予定の空白を埋めないこと。


例えば、課長や部長だと、机に置いたスケジュール表が、

部下の同行営業などでどんどん埋められてしまう。


夜は夜で接待が入り、時間が慢性的に足りない状態になる。


これでは、いつまでたっても、考える余裕はない。


よって、架空の「自分時間」を入れ、手帳の空欄を埋めるとよい。


「忙しい」「無理だ」とあきらめ、ただ日々に流されないこと。


冷静に考える時間を作りたい。


孤独に自分を見つめ直す作業が、どんな職場や立場でも大事。

会社の価値を考えたことがあるだろうか。


生き残る企業は、時代と共に価値を示してきた。


例えば、宅配便の業界では、当初の

ただ「安く、速く、正確に届ける」サービス段階が成熟すると、

次には時間指定ができるようになり、

代引きを可能にして現在の通販業の決済機能に貢献し、

商品のリコールを引き受けるなど、付加価値をどんどん上げている。


またネット通販の大手でも、

ランキングを出したり、買った本の関連書を提示したり、

当日お届けのサービスを作ったりと、価値の付与に余念がない。


業績や会社の価値を上げる時、

ポイントは「1人ひとり経営者の視点を持つ」こと。


必ず案件の「途中経過」を共有しながら進めるのがコツ。


特に「悪い場合の報告」「事故や失敗の連絡」

「息詰まった時の相談」が、どれほど上司部下、

あるいは先輩後輩間で意思疎通できているか。


徹底した情報の開示と、コミュニケーション上の仕掛けが欠かせない。

同じ話を聞いても、同じものを見ても、

人によっては、まったくとらえ方が違う。


仕事ができる人の特徴の1つは、

やはり常に頭の中に“問題意識”を

持ち続けているかどうか、だと改めて感じている。


たとえば、何もない中で突然「ひらめいた」といったケースは、

本当に何も考えない状態でひらめいたわけではないはず。


課題を持ち続け、さんざん考えた末、

自分にとって素晴らしいアイデアがひらめく。


また、もう1つ例を出すなら、誰かの話を聞いて、

「参考になった」と言う人もいれば、

「まったく参考にならなかった」と言う人もいる。


つまり、その人の日ごろの“意識の差”が大切。


企業全体としても、個人としても

「常に物事を解決していこう」

「そのためにこの課題を乗り越えていこう」

「何とか解決していこう」

という意識を常に持ち続けること。


周囲には、さまざまな課題や問題が数多く存在する。


その1つひとつを取り上げて、

「どうすればいいか」真剣に考えてみてほしい。

成功に慢心し、努力を怠っているときはないか。


過信に落とし穴がある。


何事においても、必ず「できる人」など存在しない。


過去に「できた」という事実が存在するだけである。


そして、その「できた」は未来には何の保証にもならない。


人に百戦百勝は、まず有り得ない。


たとえば、プロ野球選手は超人的な活躍をしたとしても、

3割バッターが評価をされるように、

バッターボックスに入る2回に1回の成功すらできていない。


選手は血のにじむような努力をしている。


子どもの時から人のやらないことを積み重ね、

今のプロとして活躍しているのだが、他のどのバッターよりも

打てる人になったわけでもなく、5割すら打てていない。


ビジネスパーソンで気をつけたいのは、

できる保証などないのに、「できる」と思い込むこと。


そうなると、今度は努力を惜しんでしまうのである。


過去の成功体験から類推するだけで、白紙に戻して

必死に考えることをしないため、失敗する確率も高い。


過去の「できた」は忘れて、日々の努力を怠らないこと。

自分を磨くためには、挑戦する姿勢が大切。


情報によると今月、80歳のプロスキーヤーである

三浦雄一郎氏は、3度目の世界最高峰・エベレスト登頂を

目指しているが、素晴らしいチャレンジ精神だと思う。


自分の年齢を問わず、非常に高い目標を持っていること。


高い明確な目標を持っている人は、厳しい訓練にも耐えられる。


年齢や経験、立場は関係ない。


高い自分の目標を持ち、何かに挑戦し続ける。


これは、人をものすごく伸ばし、自分を磨くことができる。


何の目標もないまま、その日暮らしの日々を送るのか、

それとも高い目標を持ち、それに挑戦し続ける毎日を送るのか。


人はダイヤモンドの原石である。


よく聞く話だと思うが、ダイヤモンドは

鉱物としては最高に硬く、他の鉱物では磨けない。


そこで生まれた、有名な言葉がある。


ダイヤモンドはダイヤモンドでしか磨かれないように、

人は人によってでしか磨かれない。


人も、挑戦し磨いていかなければ輝きを放てない。