・雑誌編集者として、育児優先ではたらいています。
・工作好き5歳2カ月長男(年中)と、ダンスが大好きな2歳0カ月次男。兄弟そろって絵本好き!
・子どもたちの「やりたい!」には常に全力で応えていきたい、というのが目標です。
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年中長男と私が昆虫にハマってから約3~4カ月。
最初の頃は虫取り網を買っても、
それを手にしているのが違和感だらけで、
「こ、ここここんな大層なもの(※ただの虫取り網です)を持って、私はいったいどうしたらいいの!?」
とおっかなびっくり蝶を追いかけていたのが、
今では余裕で虫取り網を振り回すようになってしまったわけですが。(笑)
とにかく昆虫にハマってまずしたことは、
片っ端から絵本を読みまくること!でした。
昆虫の前は宇宙にハマっていたので、
それと比較すると、
昆虫絵本、もう読み切れないくらいたくさんあって歓喜!
宇宙関連の絵本だと、たとえば10年前の本ですら情報が古くなっていたりするんですね。
活躍している探査機も変われば、新事実が発覚していたりもする。
そもそも幼児向けの宇宙絵本の絶対数が少ない!(泣)
でもたとえばカブトムシの一生なら、
30年前の絵本でも幼虫からさなぎになって成虫になるのは一緒なんです。
昭和の時代から、カブトムシの一生は完全変態!!(笑)
わりと宇宙絵本難民だったので、
拝む勢いで昆虫絵本の恩恵にあずかっています。
すごい。昆虫分野、すごい。
というわけで昆虫素人が読んだ昆虫絵本&図鑑を、ずらずらと並べておこうかなと思います。
半分は私の備忘録用に。
もう半分は、もしかしたらこれから昆虫世界に足を突っ込むかもしれない方のために。
そっと沼の底から手招きしてお待ちしています。(笑)
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【写真図鑑&写真絵本】
とりあえずこれは王道、小学館図鑑NEO。
あいかわらずドラえもんDVDがわかりやすくておもしろく、
昆虫を調べたり昆虫の絵を描いたり、とりあえず手元にあると便利な1冊。
一方、「虫捕りをして捕まえた虫の名前を知りたい」という目的なら、
図鑑NEOよりも、こっちの「くらべてわかる昆虫」のほうをダントツオススメしたいです。
虫捕りをしてみるとわかるんですが、
昆虫ってホント似たような子が多いんです。
同じ種類の子たちだったり、あえて毒を持つ子に自分を似せてる子もいる。
蝶とか大抵「これ誰?」ってなるし、
バッタ系もトンボ系も、「あなたどちらさま?」ってなる。(笑)
そんな中、紛らわしい種類同士でまとめてくれているのが、この「くらべてわかる昆虫」!
こんなふうに、見分けポイントも書いておいてくれるのでわかりやすい!
ヤマトシジミ、昆虫採集を始めてみると、ものすごい高頻度で遭遇します(笑)
「家庭菜園で見かける虫」とか、「樹液に集まる虫」とか、
種別意外のくくりでわけられたりもしています。
まさにかゆいところに手が届く1冊!
実はトノサマバッタ的な形をしたバッタを見つけた後、
この図鑑ですぐに「クルマバッタモドキ」だってわかったんですが、
なんと図鑑NEOにはクルマバッタモドキがいないっていう!(衝撃)
昆虫観察用に特化されているので、それ目的の人におすすめです。
いきなり図鑑NEOレベルの情報量をもらっても、どこから読んだらいいかわからない!という人には、
この「はじめてのむしのしいくとかんさつ」が手ごろな1冊です。
対象が「幼児~小学生」となっているので、
すっきりと昆虫の特徴がまとめられていて読みやすく、
「こうちゅうのなかま」「ちょうのなかま」など、基本的な昆虫は網羅しています。
クイズ形式で楽しく昆虫知識を!ということなら、
「なぜ?の図鑑 昆虫」や学研の図鑑LIVEの「昆虫のクイズ図鑑」なども楽しいです。
「なぜ?の図鑑」のほうが、
1問につき見開き1ページで解説しているので読みやすく、
「昆虫のクイズ図鑑」のほうが、文庫サイズ以下なので持ち運びに便利です。
知識云々よりも先に、昆虫の妖艶で美しい世界を堪能したいなら、
「世界の美しい蛾」がおすすめです。
蛾とあなどってはダメです。
びっくりしました。
このファッションセンスを自然界が生み出したの!?ってなります。
蛾をモチーフにしたドレスとか、パリコレで見ても違和感ない!と思ったレベル。(そんなに!?)
ちなみにこの本の最大の推しポイントは、
蛾の本ですが幼虫は1匹も載っていません!(笑)
そういう意味で、気になる方は安心して読めます。
「よみきかせいきものしゃしんえほん」のシリーズは、
それぞれの昆虫の一生を写真で見られるので、すごくわかりやすいです。
長男が最初に読みたがったのはカブトムシやセミではなくて、まさかのウスバカゲロウ!
ウスバカゲロウの子どもはアリジゴクです。
確かにアリジゴクの絵本は、カブトムシと違ってなかなか無い。(苦笑)
個人的にはアメンボが衝撃的でした。
アメンボって肉食だったんですよ……知らなかった……。
しかもアメンボ、脱皮を繰り返して成虫になると翅ができて飛べるんですよ……飛ぶアメンボ……衝撃の事実。
アメンボに次いで、「こんな暮らし方が!」ってなったのが、アリです。
身近にいたのに全然知らなかったー!!という。
アリの巣にはいろいろなお客さんがいます。
アリに甘い蜜を提供するかわりに育ててもらう子や、
アリのふりをしてちゃっかり居座っている子。
いつも何気なく見ていたアリの見え方が変わりました。
昆虫のかくれんぼ系の絵本は何冊かあります。
共通するのは、どれも読むと「昆虫すごいな!!」ってなるっていう。
虫捕りをしていて見つからない時は、
「かくれんぼ作戦、やっぱりすごいね!」が共通言語になります。
絵探し的にも楽しめるのでおすすめ!
【イラスト図鑑&イラストノンフィクション系】
イラスト絵本で、複数の虫たちが登場する図鑑タイプのものだと、
このあたりがわかりやすかったです。
特に「よるになると」は、昼の景色と夜の景色の違いが見えて楽しい!
「かがくのとも」は、もう書ききれないくらい大量に昆虫の絵本を出しているので割愛!(笑)
古い作品のほうが絵柄のタッチがけっこうリアルです。
個人的にかがくのともの「あかとんぼのたび」を読んで、
「ああこうやってあかとんぼは赤くなるんだ!」って納得しました。
幼少の頃、長野の田舎でよく見かけたあかとんぼ。
ちゃんと、あそこで見たのには理由があったんだなぁっていう。
じめんのしたの小さなむし。
最初に言っておくと、この幼虫はカブトムシではなくハナムグリです!
カブトムシだと思って読んだらびっくりした(笑)
やわらかくておいしい土を求めて、旅をする物語。
幼虫にとっておいしい土=腐葉土の概念がわかります。
こちらは岩手県のとある小学校で、
「みんなでカメムシ図鑑を作ろう!」と立ち上がった実際のお話です。
みんなで楽しく図鑑を作っていくうちに、
臭い!とやっかいものだったカメムシの見方が変わっていきます。
こういう体験って本当にステキですし、
「先入観だけでなく本質を知る」ということを、
長男以上にまず私が知っておかなければいけないなと感じた1冊でした。
【イラスト物語系】
こちらの「むしたちの~」シリーズは、
肉食の子たちも草食の子たちも仲良く暮らしていてとっても平和!(笑)
ただ、ゆるいイラストなんですが
なかなか普段耳にしないような名前の子たちもたくさん出てきて、
しかも文中に名前が出てもイラストがどれかわからない!となることがしばしば(笑)
読みながら図鑑で調べ、「これだ!」と探した絵本です。
ミミズくんのすごさを知るにはこれ!
ポットくんとミミズくんの友情にほっこりしながら、
ミミズくんの能力に驚かされます。
はたこうしろうさんの描くこの兄弟のお話が、最近、私の中でブーム!
いつも「お兄ちゃん、待ってよー!」ってお兄ちゃんに振り回される弟くんなんですが、
なんだかんだ、仲良し兄弟できゅんきゅんしますし、
このお兄ちゃんがとにかくすごい!!
日常を楽しくする発想力に長けていて、雑学も豊富に知ってる。
もしかしたらこのやんちゃっぷりが周囲から問題視されているかもしれないけれど、
これは将来有望だわ……って思って読んでます。(笑)
余談で、これは昆虫の話ではないんですがお気に入り!
日曜日、「ミスターX」と名乗る人物から届いた手紙をもとに、ミッション開始!
ただの日常がこんなにも色鮮やかに楽しくなるんだっていう、
子どもならではの世界が大好きな1冊です。
以前も紹介したバッタロボットのぼうけん。
バッタロボットに乗って、ボルネオ島やオーストラリアなどの昆虫&動物たちを観察しに行きます。
ブログで紹介されているのを見て借りてみたらヒットした1冊。
小さくなったお姫さまがアリの巣を探検します。
アリの本は何冊か読みましたが、これが一番アリのくらしがわかりやすかったです。
さすが福音館書店!
さすがたくさんのふしぎシリーズ!
こんなところに泊まってみたいな、と空想を広げてくれる「ほたるホテル」のお話。
しっとりとした情景にホッとする絵本です。
今、気づいたんですがこの「やなぎむらのおはなし」ってシリーズ化してた!
あああああ気づかなかった!
他のも読まなくては!とそわそわしながら図書館予約します(笑)
【その他】
上2冊は定期的にパラパラめくっています。
切り紙は少しずつ数を増やし中!
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長々と読んでくださった方、いらっしゃったら本当にありがとうございます!(笑)
またお気に入りの昆虫本が見つかったら、そっと追記していこうと思います。