What is Classic? -4ページ目

What is Classic?

音楽和 耳を澄ませた時に 聴こえてくる それぞれの 言葉

とても 素敵な 和訳..

シェアさせていただきました。


… … …



The Paradox of our time ☆この世の矛盾




The paradox of our time in history is that
歴史におけるこの世の矛盾、

we have taller buildings but shorter tempers;
ビルは高く伸びていく一方、人の気性は短くなり

wider freeways, but narrower viewpoints.
高速道路は広くなって、視野は狭くなっていく

We spend more, but have less;
消費は増えても、手に入る物は少なくなり

we buy more, but enjoy less
買えば買うほど、喜びは減っていく

We have bigger houses and smaller families,
家は大きくなるのに、家族は小さくなり

more conveniences, but less time;
便利になる一方、時間はなくなっていく

we have more degrees, but less sense;
学歴はあるほど、傍若無人

more knowledge, but less judgement;
知識があるほど、決断はにぶる

more experts, yet more problems,
専門家が増えても、問題は増えてくばかり

more medicine, but less wellness.
薬が増えるだけ、健康状態は悪化する。

We drink too much, smoke too much,
酒を飲みすぎ、タバコを吸いすぎ

spend too recklessly, laugh too little,
金もやたらと使うのに、その割りには楽しめない

drive too fast, get too angry,
車を猛スピードで運転しては、すぐに怒り出し、

stay up too late, get up too tired,
夜更かしばかりで、起きても疲れが取れてない

read too little, watch TV too much,
読むことは稀で、テレビばかりを見つめてる

and pray too seldom.
祈ることなどめったにない

We have multiplied our possessions, but reduced our values.
所有するものは増えてくのに、自分の価値は減っていく

We talk too much, love too seldom, and hate too often.
自己主張ししゃべり過ぎ、愛することも出来ずに、人のことを嫌ってばかり

We
ve learned how to make a living, but not a life,
生計をたてる方法は学んでも、人生を学べない


we
ve added years to life not life to years.
寿命は延びても、そこに『生』を見いだせない


We
ve been all the way to the moon and back,
月にまで到達し戻ってもこれるのに、


but have trouble crossing the street to meet a new neighbor.
向かいの新しい住人に挨拶するのさえ難しい

We conquered outer space but not inner space.
宇宙を制覇していても、自分の内なる宇宙はどうなのか

We
ve done larger things, but not better things.
より大きなことはやってのけてきたけれど、より善いことは成し得たか


We
ve cleaned up the air, but polluted the soul.
空気は浄化しても、魂を汚し


We
ve conquered the atom, but not our prejudice.
原子の仕組みはわかっても、偏見の仕組みは取り除けない


We write more, but learn less.
書けば書くほど、学べずに

We plan more, but accomplish less.
計画ばかりで、成し遂げられず

We
ve learned to rush, but not to wait.
急ぐことばかり覚え、忍耐を学ばず


We build more computers to hold more information
より多くの情報を保持するため 多くのコンピューターを作ったのに、

to produce more copies than ever,
作り出すのはコピーばかりで

but we communicate less and less.
コミュニケーションは少なくなる一方

These are the times of fast foods and slow digestion;
ファースト(早くできる)フードで、消化は遅くなるばかり

big men and small character;
カラダは大きく、キャラ(器)は小さく

steep profits and shallow relationships.
儲けに固執し、人間関係は軽薄になっていく

These are the times of world peace, but domestic warfare;
世界平和の時代なはず なのに 家庭内闘争

more leisure, but less fun;
行楽は増えても 楽しめない

more kinds of food, but less nutrition.
たくさん食べ物は並んでも 栄養は失調気味

These are the days of two incomes but more divorce,
夫婦で共に稼いでも、離婚は増え

fancier houses but broken homes.
素敵な家に住んでるのに 家族は壊れてる

These are days of quick trips, disposable diapers,
今や 何でも簡単お手軽、使い捨てオムツ 時代

throw-away morality, one-night stands,
モラルを捨てて、一夜の情事

overweight bodies, and pills that do everything
肥満した体に、飲めば全てOKの薬たち

from cheer to quiet, to kill.
静寂に喝采するより、殺すこと

It is a time when there is much in the show window and
ショーウィンドーは 華やかなのに

nothing in the stockroom.
倉庫にはなんにもない

A time when technology can bring this letter to you,
手紙をよこすテクノロジーは発達し、

and a time when you can choose
その内容さえ みんなとシェアすることが出来るのに

either to share this insight, or to just hit delete.
それを削除するボタンだってあるんだね

Remember,
忘れないで、

spend some time with your loved ones,
愛する人と時間を過ごすこと

because they are not going to be around forever.
永遠にそばにいるわけじゃないないのだもの

Remember,
忘れないで、

say a kind word to someone who looks up to you in awe,
畏敬の想いであなたを見上げるその子にね やさしい言葉を使うこと

because that little person soon
だって その小さな子たちは すぐに成長し

will grow up and leave your side.
あなたのそばから離れていくのだもの

Remember,
忘れないで、

to give a warm hug to the one next to you,
すぐそばにいるその人を 愛情こめて抱きしめること

because that is the only treasure you can give with
だって それがあなたが唯一

your heart and it doesn
t cost a cent.
心からあげられる 一円もかからない宝物でしょう


Remember,
忘れないで、

to say
I Love you to your partner and
パートナーや愛する人に「愛してる」って伝えること


your loved ones, but most of all mean it.
その心からの想いを

A kiss and an embrace will mend hurt when it comes from deep inside of you.
あなたの心からのキスと抱擁は 傷を癒してくれるでしょう

Remember,
忘れないで、

to hold hands and cherish the moment,
その人の手を握り、その瞬間を慈しむことを

for some day that person will not be there again.
もう逢えなくなるのかもしれないのだから

Give time to Love, give time to speak, give time to
愛することを急がずに、じっくりと話をし、

share the precious thoughts in your mind.
心の奥にあるかけがいのない想いをゆっくりと分かちあおう

and ALWAYS REMEMBER:
そして 決して忘れないでね、

Life is not measured by the number of breaths we take, but by the
人生とは、どれだけ呼吸をしたかではなく、

moments that take our breath away.
どれだけ息が止まるほどのすばらしい瞬間を経験するかなのだと



… … …



意訳 By Yoko Alexander

Author: DR. Bob Moorehead
who is former pastor of Seattle
s Overlake Christian Church.
He retired in 1998 after 29 years in that post.

この長文の全文は ムーアヘッド氏の原文を

コメディアンであるGeorge Carlinが 自分の妻が亡くなった時に
最後の部分を足して捧げたと言われてもいます



宝石白http://ameblo.jp/holistetique



先日、

ミラノ・スカラ座 の 引っ越し公演 の、

ヴェルディ 作 「 リゴレット 」 を

聴きに 行ってきました。

 

最初 一音から

息を飲む 素晴らしさで、

引き込まれました。

 

音楽では

符 を 演 」  と いう 
言い方が ありますが、

 

休符    楽章 

圧倒    存在感 

放っていました

 

生で 聴く感動 は 

すばらしいですねっ ☆*


 O Rigoletto (Verdi).
Conducted by Gustavo Dudamel.

Orchestra e Coro del Teatro alla Scala.

公演が、 NHK BS プレミアムシアター で

1028日(月)午前0時(10/27深夜)より~

放送されるようです
http://www.nhk.or.jp/bs/premium/


 



…  …  …



人は 

解釈の中で  生きている 。


それぞれの 

感性との  出会い 。

音楽を通して

社会 様々な 

矛盾の中に潜んでいる 問題 にも 

気づいてゆく 。

そして そうして

自分が 

無限のものと 

つながっている、 という部分に

触れた時 、

私たちには

答 え ま で  行 き 着 く こ と が 
できない 。


…  …  …


Playing  For  Change


音楽には

境界を取り除き人々の間の距離を乗り越える力があるという.

たとえ 人々が

異なる地理的、政治的、精神的、観念的背景を持っていても、

それらを超える普遍的な力があります.

http://playingforchange.com/introduction_japanese.php


 …  …  …


美しさは  あなたが見つけた  場所

 

 



たまたま そこに居合わせた 場所


たまたま そこに生まれた 子どもたち


たまたま 得られた環境で 自分で選んだもの


オシャレの為に、 食べられる為に、 産まれて来た  動物たち


人間 や 犬猫たち だけが 特別な存在であるなどとは 言えない


たまたま が いくつも重なって たまたま出逢えた




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今年は動物愛護法の5年毎の見直しの年。
ところが民主党動物愛護対策ワーキングチ一ムは、法改正項目にあった
「実験動物の項目」を、除外しようとしているそうです。
【以下抜粋転載】
今国会の短い会期の中で、国民の皆様の一致団結をした
早急な動物愛護法改正活動が必要です。 
申入先のリストをセットでご案内致しますが、
本件に関してのお問い合わせは070-6634-6939までお願い致します。

(動物愛護法・実験動物の法改正を求める申入書プロジェクト)



ブログ  フェイスブック

使い方、関わり方を 考え直しています。 m(_ _ )m




ブログ  フェイスブック ウォール に

 日々 投稿されている、

( 感情や痛みもある動物の命が犠牲となった )
 
 お肉, お料理等 の 
 
 写真 や 記事 を 拝見する度に、
 
 胸が痛みます。。 



人間、 犬, 猫  に  限らず

命に  特別なんて  ない

みんな  特別な  命だから




人 間 性 」  は  ど こ か ら  き た の だ ろ う か




たくさんの  気づき を 与えてくれた

親友  .. 心友 . 

N T 、  M. B  に   心より感謝を込めて ~ ドキドキ





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毛皮着用を広めるタレントに抗議
動物を 犠牲にしないファッションを 広めてほしい
earn  your  wings,   lose  the  fur

ブリジット ・ バルドー氏 から  K .U . 氏 宛てに  送られた、


What is Classic?










What is Classic?

 国際連合


差別には  複数の  形態が  存在するが

 その全ては  何らかの  除外行為  や  拒否行為  である 。


 としている





動物愛護 、 生命尊重   特定の対象に向けられた愛情 の

心理的矛盾

自分たちに    自己矛盾がある




何 を 何 に 置 き 換 え る か を 明 ら か に し た い





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動物由来の素材を  一切使わない、
ハムなどのプロセスフードは  食べない、
革製品 、 リアルファーの毛皮は
着ない 、  買わない 、  持たない 、

ブリジット ・ バルドー  



国 の た め に


尊 い 命 を 捧 げ 、


多 く の 犠 牲 を さ さ げ て く だ さ っ た 方 々 が い ら っ し ゃ る 事 を 、


忘 れ て は い け な い し 、


心 に 留 め て お か な け れ ば な ら な い 。




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すでに米軍が沖縄に侵攻していた昭和205月のある日

二人の陸軍将校が、佐賀県の鳥栖小学校を突然訪ねてきた。

音楽教師の上野歌子先生(当時19)が応対すると、

二人は言った。

「自分たちは上野音楽学校(現・芸術大)ピアノ科出身の学徒出身兵です。

明日、特攻出撃することになりましたが、

学校を出て今日まで演奏会でピアノを弾く機会がありませんでした。

もちろん祖国のために命を捧げる事は本懐ですが、

今生の思い出に、思いきりピアノを弾いて二人だけの演奏会をやりたいのです。

今日は目達原の基地から、あちらこちらとピアノを求め歩いて、

やっとこの小学校にたどりつきましたが、どうぞお願いいたします。」

上野先生の胸中には灼きつく熱いものがこみあげてきた。

どうぞ兵隊さん、時間のある限り弾いて下さい。

私もここで聴かせていただきます。

静かな放課後の音楽教室で、

二人の少尉は、代わる代わるピアノに向ってベートーベンの「月光」などの曲を奏でた。

その一時間程の間に、どこから聞きつけたのか

二十人程の学童達がいつの間にか集ってきて一緒にピアノの演奏に耳を傾けた。

やがて帰隊の時刻も迫ってきた時

上野先生は二人に向って言った。

「有難うございました。

こんな素晴らしいピアノを何年ぶりかで聴かせていただきました。

この子供達もあなた方のお姿と一緒に永遠に

今日のピアノ演奏を忘れることはないでしょう。

明日は愈々ご出発とのことですが、心からご武運を祈らせていただきます。

お別れにこの子供達と『海行かば』を合唱させていただきます。」

教室一杯に静かに『海行かば』が流れた。

子供たちや先生は皆泣きながら歌った。

送られる二人の少尉もいつしか声をあわせて一緒に合唱していた。

帰り際、二人の少尉は

「この戦争はいつかは終わります。

しかし今自分達が死ななければ、

この国を君たちに残すことはできません」

といって、子供たちの頭をなで、

満足の微笑みをたたえながら去って行った。

翌日の午前、鳥栖小学校の上空に一機の飛行機が現われた

二度、三度と翼を大きく振りながら南の空へ飛び去っていきました





自 由 度 の 感 じ 方 *:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆






好き嫌いで 学問 と 向かい合うものではない ・ ・

その道を志すものには  好き嫌いは  関係ない ・ ・・

生き方 そのものにも 通じるなあ ほゎぁ~









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環境省 報道発表資料
放射性物質汚染対処特措法に基づく基本方針骨子案 等に対する
意 見 募 集
パブリック コメント に ついて お知らせ




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東京大学 科学技術インタープリター養成プログラム修了研究論文.
科学者からみた.
科学 と 芸術 の つながりに 関して









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公 共 哲 学

たった一つの哲学を求めるのは間違っているとか、 

われわれが 生きているのは
一つの 「 答え 」 ではなく  

複数の 答えだという  反論も あるかもしれない。
だが、

答えは 複数あるということ 自体が、 

一種の 答えに なっている。
この 多元性を 肯定する 政治理論こそ、 

私が 探究を提案する理論 なのである。 


by M i c h a e l  S a n d e l


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世界史に残る重要な転機となったマンハッタン・プロジェクト。

一流の頭脳が集まり 

原爆の 開発に 総力挙げる中、

ひとり 道義的 理由 から

開発を 降りた 核物理学者 が いました。
ポーランド生まれの

故サー・ジョセフ・ロートブラット(Joseph Rotblat)です。

コレ!  http://www.gizmodo.jp/2011/08/post_9236.html




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人 間 力 に つ い て 考 え さ せ ら れ ま す


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ダ ン サ ー ・ イ ン ・ ザ ・ ダ ー ク

Radiohead [Thom Yorke & Björk] I've seen it all

これ→http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=3E7DXhrk9X4



人 生 の 贈 り 物  他 に 望 む も の は な い  さ だ ま さ し

これ→http://www.youtube.com/watch?v=goeJPN-7Pqw&feature=player_embedded



What is Classic?













地球 T h e  w o r l d  r e v i v e s C o l o r s  r e n e w





あ な た が い な く て も


凍土は解け  雨が降り  草は育つ





あ な た が い な く て も


種は根を張り  花は咲き乱れ  子供たちは遊ぶ


星は輝き  詩人は夢を歌い  鷲は飛ぶ





あ な た が い な く て も


地球は回り続け  太陽は燃える


で も  生 き て い け な い 、  あ な た が い な い と





あ な た が い な く て も


そよ風は暖かく  少女は笑い  雲は流れる





あ な た が い な く て も


潮は満ち引きし  少年は走り  海は荒れる


群衆は叫び  日々は過ぎ去り  赤ん坊は泣く





あ な た が い な く て も


月は光り  川は流れる


で も  生 き て い け な い 、  あ な た が い な い と




あ な た が い な く て も


人 生 は 続 く


で も  生 き て い け な い か ら    あ な た が い な い と







b y  レ ン ト 抜 粋 ・ ( ミ ュ ー ジ カ ル






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花 youtube  Friedrich Gulda plays his Aria


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Panda  in  Japan,  after  the  earthquake
minifun.blog.hu

What is Classic?








作 家 よ し も と ば な な さ ん が 、

地中海の島の名を冠したイタリアの文化賞 「 カプリ賞 」 に 選ばれた。

7月初旬にカプリ島で開かれる授賞式には よしもとさんが 出席予定。

東日本大震災後 に

作 家 ら が つくった 「 復 興 書 店 」 に 寄せた短編を 朗読するという。 

同賞は 1987年 に 創設。

ノーベル 文学賞 受賞者 の デレク・ウォルコット など

詩人を 中心に 作家、 歴史家 などが 受賞 している。






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ば ら の 花







3月なのに、東京は信じられないくらい寒かった。
雪がふりそう。息が家の中でも白い。
停電になることを想定して、ほとんど暖房もつけず、

電気も消して過ごしていた。




地震がまだくるかもしれないからろうそくをつけられない。

小さなランプをつけて、家の中でもコートを着ていた。

昼なのにかなり暗かった。
もっともっと寒い地域で家をなくした人たちの

ことをしょっちゅう思うけど、自分の知り合いでない人のことを

思いすぎるのはなんとなくいけない気がした。

自分の思える人のことを精一杯思うしかないと

いつでも思ってるから。




それぞれに分け持っている分量があるように思う。

その人にとっての縁というものがあるように思う。

縁がくればためらいなくさっと動き、そうでないときは

よけいなことを考えない。




でも、たくさんの人の人生が急に終わったことには

ものすごい衝撃を受けていた。

衝撃のあまりにかえって心が静かになって、

鎮魂のお祈りをしながら、ただじっと水の底から見上げる

みたいに冷たい窓の外を見上げたら、

小さなばらが窓辺の鉢で真っ赤にひとつ咲いていた。

たったひとつ、異様に赤く、工場が動いていないせいで

澄んだ空によく映えていた。
花粉があろうと、黄砂にまみれようと、

さらには放射性物質にさらされていようと、

咲く日に咲いてる。生きてるうちはみんな生きている。

先月死んだ犬のことを思う。地震が嫌いだったから、

今生きていなくてよかったのかもしれない。
死ぬのは一回きりなのに、なんでいろんな形があり、

いろんな人がいろんなことを思うようにできているのだろう。
犬のことではほとんど泣かなかったのに、

なんていうことない映画の中に、死んだ犬を旅行に連れていくと

遺体を持って歩いてる男の子が出てきたら、涙が止まらなくなった。
男の子は言った。
「だめだ、生き返らない、ますます固くなってきた」
そうだね、ほんとにそうだった。
私にはまだ命があり、愛する人たちのまだあたたかく

柔らかい体に触ることができる。




電気のほとんどないうす暗がりで、遅い午後に、不安だった

近所のみんなで集まって羊の炒めたのと、

パンとバターを食べた。

バターは買い占めで売ってないって言ったらともだちの

はっちゃんが「実は家に六個あるんだ、バターが好きで」と

ちょっと恥ずかしそうに言いながら持ってきたものだった。

みんなではっちゃんの買いだめに感謝しながら、

思い切りぬって食べた。




スーパーになんにも売っていなかったから、

ワインとハムとおせんべいを買ってきたのも出した。
なんとなく、暗い中で、

みんなで手をつないでいるようなごはんだった。




あれから、愛する人たちに心で手で目で触れることが、

少しこわくなった。
行ってらっしゃいと別れるのが、じゃあまたね、

と手を振るのが、ハグするのが少しだけこわい。
でも、一生直らなくていい。

私は元の生活になんか戻りたくない。

この経験をした自分のままでいい。こわいままでいい。

ばらの花を見ていたら、ばらの花という歌を

いつのまにか口ずさんでいた。



安心な僕らは旅にでようぜ 思い切り泣いたり笑ったりしようぜ



今にいちばん合わない歌詞なのに、

心にちょっとだけ自由な風が入ってきた。

祈りは歌に変わり、空にとけていく。

そのくらいでいい、へなちょこなくらいで。
またみんなで笑いながらパンにバターを

ぬりたいなっていうくらいの理由で、生きていたって。





よ し も と ば な な



1964年、 東京生まれ。
日本大学芸術学部文藝学科卒業。
87年「キッチン」で 第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。
著作は 30か国以上で 翻訳 出版 されている。






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