タシケントで家を探す際の留意事項 | 工事中

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コロナ禍の中、タシケントに赴任して、はや、一年が経とうとしている。


この間、合計すると3軒の家に住んだ。

 

その中、家探しを通じて目にした家の数はすでに15軒は超えるであろう。

 

タシケントで家を探す

 

これらの経験を通じて、タシケントの家探しにおいて一応気に留めておいた方が良いと感じることがいくつかあった。もしかしたら、誰かの役に立つのかもしれないので記録しておこうと思う。


もちろん、何を優先するかによっても、どのような家に住みたいかは変わってくると思っているし、以下に述べることは、あくまで私個人の趣味ということはご了承願いたい。

 

まず、一階はあまりお勧めできないかも知れない。実は、最初の家探しの段階で、複数の方から出来れば3階以上の部屋にしておいた方が良いと言うアドバイスは受けていた。

 

にもかかわらず、何故か成り行きで2軒目の家では一階の家に住んでしまったので、その意味はよくわかる。

 

やはり、1階、2回は泥棒が入りやすいらしい。幸い自分は泥棒には入られなかったが、窓を開けると道を歩く人と目が合うので、あまりカーテンをあける気になれなかった。




柵があるので変な奴が入ってくる心配はしていなかったが、外の景色が常時楽しめないのは少し萎える。

 

ただ、この家は、近くに公園と川があったので、おそらく、夏は結構涼しかったのではないかと思う。



そして、一階は、地面の上であるため、虫などもよく出てくるとも言われた。ブログにも書いた通り、私も最終的にはアリに苦しめられた。そのほか、コオロギとゴキブリの中間のような虫も出没していた。

 

アリだー!!

 

次に、あまりに上の方の階、特に最上階も避けた方が良いかもしれない。上の方の階になると、水やお湯が十分に上がって来ずに出が悪いことがあるらしい。


また、特に最上階は、夏の直射日光によりかなり暑くなるようなので、そこは気をつけておいた方が良いらしい。私が見せてもらった最上階のこの家の天井裏スペースは、夏は相当に暑くなるだろうとのことだった。

 

タシケントへの渡航 家探し編 その5

 

実際、今年、私もタシケントの夏を経験したが、最上階でなくても、昼は窓が熱せられて、そこから室内が結構暑くなる。これが屋根からもダイレクトにくると想像すると、確かにその暑さは桁違いであろうと思う。

 

少し意外かもしれないが、新築も避けた方が良いかもしれない。

 

タシケントで販売店から購入できる新築のマンションは、コンクリートの箱であり、そこから内装工事を始めることになる。仮に新築のマンションを借りることができたとしても、かなり高い確率で、しばらく、その他の部屋の内装工事の騒音が続くことになる。


素人にはお勧めできない諸刃の剣だ。

 

以下の記事で紹介したマンションなども、現在、入居することができる一方、まだまだ、マンション全体の完成までには2年くらいかかるらしい。内装工事を含めると、数年は結構な音が響き渡るのではないだろうか。

 

タシケントへの渡航 家探し編 その1

 

また、新しいマンションの場合、多くの部屋が埋まるまでは何かとトラブルが発生することは覚悟しておいた方が良いようど。ガスや電気や水回り、こういったものは、ある程度の人が住み着いて初めて安定するらしい。

 

現在、自分が住んでいる家も、比較的新しく、上の階の工事が原因で天井から水が降ってくるなど、なかなか落ち着かないのは確かである。

 

タシケントの家で天井から水が降ってきた話

 

一方で、住民が一丸となり様々なトラブルを解決しつつもあり、おそらく数年後には、かなり安定した環境に落ち着くものとも期待できそうではある。

 

聞いた話によると、あえてソ連時代の古い建物を選ぶ人もいるらしい。最初にその話を聞いた時は、変な人もいるものだと思ったが、今はその気持ちが実によく理解できる。

 

最初に住んだ家は、エレベーターが若干怖かったものの、確かに、目立ったトラブルはほとんどなかった。

 

タシケントの家に住む

 

また、以下の記事で、不動産屋の親戚の人が改装していた家などがそのコンセプトに則った物件なのであろう。

 

タシケントへの渡航 家探し編 その4


このような感じで、周囲の人の話、自分の経験を総合して考えると、多分、タシケントで家を探すなら、築後4、5年程度経って、3-5階の、誰かが住んでいた部屋が、一番無難な選択肢なのではないかと思う。

 

自分が見た家としてはこの辺りである。

 

タシケントへの渡航 家探し編 その2

タシケントへの渡航 家探し編 その3

 

築後、4、5年であれば、ほとんどの部屋には住民がおり、建物全体としても一通りトラブルを出し切り、解決し終える頃であり、かつ、建物も比較的新しいはずである。


あと、その他の留意事項として、中には、工事中の物件で、全ての家具を新しいもので揃えるといったことを言ってくる大家さんがいるのどが、その辺りはあまり信用しない方が良いかもしれない。あくまで現物をしっかり確認できるものの中から選んだ方が無難だろう。


さらにもう一つ、ウズベクの大家さんの中には、結構無断で家に入ってきたり、場合によっては宿泊していったりと言ったこともあるらしい。程度によるが、そう言うことが気になる人は、契約する段階でしっかりと確認しておいた方が良いかもしれない。