タシケントへの渡航 家探し編 その1 | 越境グローバルキャリア支援室|中央アジア支部

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現在、世界は2019年の年末に中国の武漢で出現したと言われるコロナウィルスとやらでてんやわんやである

 

そのような中であっても、私が家族を帯同してウズベキスタンに戻ってきたのには訳がある。



 

この先、私には何年間の人生を歩むことが許されているのだろうか。ただ一つ確信しているのは、おそらく、今後において、海外、しかもウズベキスタンのような場所に、一定期間に渡って滞在する機会などというのはまずないだろうと言うことである。




そのように考えると、家族みんあでタシケントに居住する可能性を模索するためのウズベキスタン渡航のミッションは決して不要不急などとは言っていられない。




一度しかない人生、誰が何と言おうと、我々にとって、この瞬間において、ウズベキスタンへの渡航は、必要緊急の用務ということになる。

 

私の思惑ではあるが、家族には、しばらくの期間、どことなく、どこか懐かしくも暖かい、日本の高度経済成長期の、かつての日本の雰囲気を残す、言葉ではなんとも表すことのできない、このタシケントでの生活の魅力を、少しでも身をもって堪能してもらいたいという想いもあった。




そして、もう一つ、仮に、こちらに家族で居住することになった場合、リビングルームは極めて広く快適であるものの、自分が住んでいる家が手狭になることは明らかで、家族皆で快適に住むことができる物件の候補を探すというのも今回の渡航の大きな目的の一つだった。



 先日のアリ騒動や、もっと言えば、割と夜中まで走っている地下鉄の響き渡る音も気になると言えば気になる。




今後、我々家族が、良い物件に巡り会うために必要となってくるのは、まずは、良い物件を見極める眼力である。その眼力を養うため、現在、建設中のタシケントにおける最高級マンション、Mirabad Acenueを見学することにした。




ミラバッドは、将来は日本で言えば銀座のような場所になるとも言われている地域である。私が大好きなミラバットバザールを中心に、この地域には韓国人を中心として多くの外国人が居住しており、食材やレストランなどなども、そう言った人に向けたものが豊富で、日本人である自分としても極めて住みやすいのは間違いない。


まだまだ建設途中とのことであるが、ミラバッドアベニュー、特に夜はライトアップされた外観のオーラがすごい。



とりあえず、ミラバッドアベニューのショールームを見せてもらうことにした。



 

コロナ対策なのか、単に部屋を汚されたくないのかはわからないが、靴をビニールで覆うことが求められた。ビニールを靴に被せるこの機械がハイテクで驚く。





案内されたいモデルルームの内部は確かに素晴らしい。洗練されたないそうもすばらしいが、特に天井が高いのが印象的である。





窓からの景色も申し分なし。 



 

反対側のバルコニーからの眺めも素敵だ。




ここから見えるマンション専用の共有スペースがゴージャスだ。マンションの居住者専用のバーとかもオープンするらしい。



 

確かにこんな家に家族みんなで住めたら素敵だなと思った。しかし、レセプションからして全てに贅を尽くしたこのマンションに、家族が来るからと言う理由だけで引っ越しさせてくれと言うのは厳しいだろう。




ただ、一通り話を聞いてわかったのが、彼らが売ろうとしているのは、このモデルルームのような素敵な部屋ではなく、コンクリートの箱であるということであった。

 

つまり、このような部屋に住みたければ、まずはそのコンクリートの箱を購入し、内装の設計者を見つけ、そこに依頼し、綿密な打ち合わせを経て工事を成功させなければならない。もちろん、高品質を求めるならそれなりの金も必要となる。それは、ちょっと現実的ではない。


欠陥住宅や手抜き工事の話題は日本でも話題になる。言葉の壁、文化の壁を乗り越えて満足のいく居住空間は本当に達成されるのか。見せてもらったモデルルームのクオリティの居住空間を手に入れるのは、言語とままならない自分としては、かなりの困難を伴うことを理解した。


眼力を養うために軽い気持ちでモデルルームを見にきただけなのに、何故か、ウズベキスタンのマンション購入事情について少し学んだ感じになってしまった。まぁ、それはそれで楽しかったので良しとしよう。