他人のGarmin Connect上のコースデータから、自分のGarmin Edgeにコースデータを転送する手順の一例を示します。スマホを使う場合です。

 

私がコースを紹介するときは、自分のGarmin Connect上の「コース」をPCブラウザで見たときのURLを貼り付けています。これはLINE上に貼り付けた例です。


 

URLをタップすると、スマホのブラウザ上で、Garmin Connectの該当ページが開きます。

 

 

この時点では、Garmin Connectにはログイン(Sign In)していない状態です。この状態では「Garminデバイスに送信する」のボタンは出てきません。

 

この状態でも「GPXファイルのダウンロード」は可能で、それを自分のGarmin Connectにアプロードしてもいいのですが、二度手間っちゃ二度手間です。

ここで自分のGarnin ConnectのアカウントにSign Inすると、画面が少し変わって、今度は「Send to Device」のボタンが現れます。

 

そのボタンを押すと、自分のGarmin Connectに登録されているデバイス一覧が表示されます。(この例ではEdge 530だけが登録されている)

 

 

ここで転送したいデバイスを選択して、「Send to Device」ボタンを押すとほぼ完了。

 

あとはこのデバイスをGarmin Connectと「同期」させると実際のデータがEdge上に転送され、ナビの「Course」に表示されるようになります。

Stravaなどでも、自分のGarmin Edgeと同期が取れる状態であればほぼ同じ操作ではないかと想像します。(自分はStravaはコース作成には使っていないのでやったことはありません。)

 


 

 

 

 

2023年8月 山歩きの記録(第4日) Suldenspitze / Cime di Solda (3376m) 

この日何処へ行くか、前日夜の時点ではちょっと迷っていたことを書きました。朝起きて外を見たら快晴。これで気持ちは固まりました。やっぱりSuldenspitze行こう!

途中の小屋までの往復は前日と同じ、そこから見える景色も同じなのは承知。でも前日は曇っていまいちパッとしない天気だったし、やっぱり何といっても「上の稜線まで出たら目の前に広がる氷河が見たい!」と。




なぜか朝起きたときの写真は撮ってなくて、これはアパートを出て駐車場へ向かうところ。

歩き始めは9:38。

 

前日は、往路に車も走れる道を通り、帰路を「上の方を通るパノラマ道」を通りました。その帰路歩いていて「登りはこっちの道の方が気持ちいいだろうな」と思ったので、この日はその通りに。帰りは時間があればまだ通っていない「川沿いの道」で帰ろうかなとも。




少し登ったところから、前日も見た Monte Vioz ~ Punta Taviela 方面。




牛が道を塞いでいるのでこちらが避けます。




やや急な斜面を登り切って高台まで出ると、今日これから向かう方面が。前日も同じこと書いていますが、左の雪をまとった立派な山が Könighsspitze / Gran Zebru(3851m)、目指す Suldenspitze は画面右端から1/4くらいのところの目立たないピーク。




MTBも時々見かけます。山域によっては「自転車乗り入れ禁止」のところもありますが、ここは登山口に「MTBルート」の標識があるので公認です。あまり多いと迷惑に感じますが、たまにしか見ないし皆さんマナーいいので気になりません。でも自分は怖がりなのでこんなところ自転車で走ろうとは思いませんが。。。




望遠でアップのKönighsspitze / Gran Zebru(3851m)。




池とかがあると、やっぱり「逆さなんちゃら」を撮りたくなります。




Pizzini小屋には11:40頃到着。




前日歩いた、Zebru峠方向。




向かう方角、しばらくは車道でちょっと殺伐とした雰囲気。




右手(南東側)は、Monte Cevedale (3769m) から落ちてくる氷河が結構近くて迫力。




上のCasiti小屋への荷揚げケーブル。




Casati小屋方向を望遠レンズで。左にあるのはCasati小屋の別棟(冬季避難小屋?)、その右側は荷揚げリフト設備。右側の3本の柱は送電線の鉄塔。

ここから急な登りが始まります。




この辺(標高2800mくらい)まで来ると草もなくなり、岩と土だけ。道端には数日前に降った雪が少し残っています。




更に上の方まで来ると岩ガラガラで、所々階段が作られてあったり、ハシゴと鎖の手すりがあったりしますが、手すりにつかまらなくても歩けるような道で、危ない感じは全くありません。




ここでも有刺鉄線の残骸が散らばっています。




降りてくる人達は結構多いです。みなさん、早起き早出してるんですね。(ウチらが遅いだけ)

 


Casati小屋の直下まで行くと、道の半分をまだ雪が覆っていたりします。これ、降った直後だと道が全部覆われていて、ちょっとイヤだったかも。前日午後は陽も射して暖かかったので結構融けたと思います。




Casati小屋到着は14:08。




小屋のテラスから、Monte Cevedale(3769m)と、そこから落ちて来る氷河。これが見たかった!


おおむね地図から想像していた地形ですが、実物を目の前で見るとやっぱり大迫力です。小屋のテラスは日当たり良くて暖かく、水着姿で日光浴してる人が何人かいます。さすがにカメラ向けるわけにはいかず。。。




 

ガイドブックには「小屋から頂上までは何の問題もない道」となっていますが、、、



こんな雪渓歩きもあります。(傾斜や緩いので危険はない)




頂上到着は14:51。このモニュメントも戦争遺物でしょうか?




間近に見える Königsspitze (左手前、3851m) と Ortler (右奥、3905m)。

 


北の方角、すぐ下はSuldenの街。2018年にここに滞在して、Tschenglser Hochwand (3375m) を目指しましたが、頂上直下でイヤらしい岩場があって断念しました。地図と景色とを見比べて、それがどの山だったか確認。写真の右端から1/4くらいのところの山がそれのはずです。




その山の向こうずっと遠く、氷河をまとったのは Ötztal の山、Weißkugel(3739m)あたりではないかと。




風を避けて休憩。





ぼちぼち下山にかかります。




 

 

Casati小屋に着いたのは15:51。2時間ほど前は水着姿も見られたテラスでしたが、もう空っぽ。

あとはひたすら下り、、、




荷揚げケーブル下到着は16:36。我々の前には人はちらほらいましたが、後から降りてくる人は見かけません。ウチらがほぼ最後だったようで。

下のPizzini小屋のテラスはまだまだ賑わっています。




時間も時間なので、最短コースの車道で帰ることにしました。




搾乳風景。




駐車場帰着は18:40。




晩ごはんは、2日目の晩にも行った徒歩2分の庶民ピッツェリア。おつまみの写真撮るの忘れてました。


さて、アパート予約は明後日まで。明日どうしようかな?

天気予報は引き続き晴れですが、山歩きは今日ので満足。この界隈で今日よりもっといい所はありそうになく。ってことで翌日は「山歩きじゃないこと」することに。


現地第4日、これにておしまい。
 

2023年8月 山歩きの記録(第3日) 

Passo Zebru (3001m) とその両側の無名峰(3047m, 3119m)

8月9日(火) 山じゃない所へ。

この日は天気予報で、雨とは言わないけどずっと曇りの予報。翌日からはしばらく晴れると。今回は余裕のある日程で来ていまして、じゃあ本命の山は曇った日じゃなくて晴れた日に行こうってことで、この日は別のことをすることにしました。それはそれで紹介したいところではありますが、まずは本題の山歩きから行きましょう。


8月10日(水) Passo Zebru (3001m) とその両側の無名峰(3047m, 3119m)

この日は終日晴れの天気予報。本命の Sudlenspitze へ行くとなると長丁場なので、ちょっと頑張って早起き。といっても6時半でしたが。

スマホの天気アプリの現地天気は「晴れ」、だけど窓から見たら山の上は雲に隠れています。確かに上はところどころ青い空が見えていて、もう少し日が昇ると雲が切れて晴れ上がるのかな、という期待は出来なくもない感じ。よって朝ごはん食べて行動食用意して出かけます。

 

 



この日の入山ルートは、Forni谷沿いの道を一般車道終点のForni小屋前駐車場まで車で行ってそこから往復するというもの。谷沿いの道はきれいに舗装されていますが、道幅は狭くてと所々過激な登り坂。対向車が来るとすれ違いが結構大変そうですが、こういうところの常として、午前中は降りて来る車は少なく、午後になると登ってくる車は少ないです。それに一応、要所要所にすれ違いできるスペースは作ってあるので、普通の運転者でもまあなんとかなります。

Forni小屋までの道はきれいな舗装ですが、駐車場へ入る最後の100mほどから未舗装で、谷が開けた広い場所が駐車場になっています。入ったところに誘導員がいて「あっち行って、あそこに停めて」と指示しまして、その誘導員から1日10ユーロの駐車券を買って見えるところに置いておきます。

駐車場の標高は地図によると2150m、身支度して歩き始めたのは9:18。





いま走ってきた方面は結構晴れています。





これから向かう方面の山の上はまだ雲の中なのがちょっと気になりますが、これから晴れることを願うしかありません。

車道終点から目指すPizzini小屋(途中の小屋)方面へのルートは3つあり、一つは許可を受けた四駆自動車が走れる砂利道、一つは斜面の少し上を通る登山道、もう一つは川に沿って一部川の反対側を通る登山道。ガイドブックのおススメは、行きは車道を歩いて、帰りは上のパノラマ道を降りてくるというもので、我々もそれに従うことにして車道を進みます。

その車道も、最初はぐいぐい登り、間もなく見晴らしの良い所へ。





正面は、Forni谷の本谷と言っていいと思うのですが、Monte Vioz (3645m)~ Punta Santa Matteo (3678m)と、そこから落ちてくる氷河。我々が目指すのは左の方に曲がっていく谷です。




四駆車が結構頻繁に行き交います。小屋の車のほか「アルペンタクシー」と書かれた車もちょくちょく。Pizzini小屋(2706m)まで登り約550m、標識タイムで1時間50分となっていますが、お金を出せばここを歩かずに運んでもらえるというもの。ウチら、今のところはこれくらい歩いてもいいかなと思っていますが、疲れた帰りなんかは乗りたくなるかも。(実際、後日そう思いました。)




やがて向かう方面がよく見えるところへ出ますが、上の方はこの通り。




更に進むと、曇ってはいるものの雲の高さが少し上がりました。上の写真はこの日目指す目的地、Suldenspitze(3376m、画面左端から1/4くらいのところのなだらかな頂上)と、その手前の Casati小屋(3269m、画面右端から1/4くらいのところの建物)の望遠アップ。

しかし、、、斜面の雪がちょっと気になります。上のCasati小屋への道、結構傾斜の強い斜面を登ります。道はしっかりしていて全然問題ない道だとガイドブックには書かれていますが、もし斜面の細い道に雪がかぶっていたら、ちょっとイヤです。




そうこうするうちに、Pizzini小屋に着きました。時刻は11時過ぎ、ほぼコースタイム通りです。行動食食べてトイレ借りてゆっくり休みます。

 

 







上空の雲の底は高くなったので稜線まではっきり見えていますが、曇りは曇。上までいってもさほど感激的な景色は見られないかだろうな~。明日の方が天気いいのかなぁ。。。でも同じ所もう一回登って来るのもなぁ。。。

 

ウダウダ考えますが、ここで止めて帰るという考えはなく、とりあえず歩き続けます。雲が晴れるのを願いつつ。




小屋の先もしばらく車道が伸びています。上のCasati小屋への荷揚げケーブルがこの上にあって、そこまで通じています。その道の右側(南東側)は氷河が結構近くまで迫ってきます。Monte Cevedale(3769m)から落ちてくる氷河です。

上のCasati小屋への道がわりと見えるところまで来たので、カメラの望遠レンズで覗きますが、ほとんど人を見かけません。ここで普通に歩いている人たちがいっぱいいれば、ウチらも平気かなってことで行く気になるかもしれないところですが。。。


どうしようかな~、とキョロキョロすると、途中のPizzini小屋の反対側からその先の鞍部に向かって歩きやすそうな道があって、こっちは人がぞろぞろ歩いています。(このシーンの写真を撮ってない)

地図を見ると、太い破線の一般ルート(ウチらでも不安なく歩ける道)で、Nebru峠(3001m)を越えて反対側へ降りる登山道であることが分かります。更にその鞍部から、両脇のピークまでならさほど苦労しなくて登れそうに見えます。「今日はあそこへ行こうか!」。

ということにして、Pizzini小屋まで一旦戻り、Nebru峠への道を。時刻は12時ちょうど位。




最初は広い扇状地地形の草原を進み、そのうち河原みたいになって一旦草がなくなります。




その先の尾根を登っていくと、




Steinbock(角が立派なヤギの一種)。アルプスでは珍しいモノではありませんが、でもまあみんな立ち止まって写真撮ります。もう少し進むと今度は、、、




これもちょくちょく見かけます。自分ではやろうとは思いませんが。

12時40分くらいにはNebru峠に着いたようですが、そのものずばりの写真がありません。風が強くてちょっと寒くて、休まないでそのまま右側(北東側)の無名ピーク目指して歩きました。




程なく3047mの無名ピーク到着、時刻は13:06。運良く反対の方角から登山者がやってきた(この先は結構過激なところ通ってきたはず)ので記念写真をお願い。




そこから望遠レンズで、Suldenspitze。頂上のモニュメントみたいなのが微かに見えますが、人影はなさそうです。




こちら、今朝登って来た谷の方向。




正面右がMonte Cevedale(3769m)、そのずっと下の方の白い四角いのがPizzini小屋。画面左端ちかくにはSuldenspitze。




峠を挟んで反対側(南西側)の無名ピーク(3119m)方面。

一通り写真を撮ったあと、風があまり当たらない所で昼食休憩して、峠まで戻ります。




この時は写真撮ってます。時刻は13:38。有刺鉄線が巻き付けてあるの、この時点では意味が分かってなかったのですが、、、

反対側の尾根を登っていくと、


 

 



こんな感じの石垣(?)があちこちにあります。最初、登山関係の避難小屋か何かの跡かと思いましたが、それにしてはあまりにあちこちにあるし、「小屋跡」というよりは「壁跡」って感じです。更には、、、




錆びついた有刺鉄線の束というか残骸が、それもそこかしこに。遠くから見えた道みたいなの、あれもこの有刺鉄線の束でした。

これら、戦争遺物とそのメモリアルなんでしょうね。このあたりの稜線、第一次大戦でオーストリア領とイタリア領の境目だったところのはず。なので、この峠の攻防のために作られたものなのでしょう。しかし、第一次大戦というと1914~1918なのでもう100年以上経っています。100年以上前の有刺鉄線が、錆びたとはいえこんなに形を留めて残るものなのか。その辺は謎なんですが、これらの遺物、他には考え難いです。

、、、とちょっと重い話になりましたが、山歩きは続きます。




無名ピーク(3119m)には14:18くらいに到着。頂上の小さなケルンと朽ちた十字架(?)にも有刺鉄線が巻き付けてあります。







上のコンパスが指す東南東の方角、Monte Cevedale(3769m)。頂上だけはまだ雲をまとっています。




Könighsspitze / Gran Zebru(3851m)はようやく頂上が見えました。

さて、ボチボチ帰りますか。

ずーっと下って、広々した草地のあたりで道がよく分からなくなりました。どこでも歩けるので適当に歩きましたが、所々にあるはずのペンキ標識やケルンが全然見当たりません。相当道を外れたようです。地図を取り出して道の方角目指して歩いて、難なく本来の道に復帰。程なくPizzini小屋に到着。




小屋のテラスではビール飲んでる人が多いです。自分も一口欲しくなり、、、


ひとしきり休んでトイレ行って帰路に。天気は悪くないし、来た時と同じ車道を歩くのはあまりにつまらないので、パノラマ道で帰ります。




これから降りる方角と、




しばらく進んたところから、降りてきた方角。

ここから時間ほど歩いて、




ようやく下の小屋が見えて、、、




17:34帰着。

晩ごはんは、前日も含めて外食が3日続いたのでこの日は家ごはんにしました。




明日はどうしようかなぁ。。。


行けなかったSuldenspitzeにやっぱり行きたい気持ちと、ほとんど同じ所をもう一回行くのもなぁ、という気持ちと。

 

8月8日(月) Monte Gaviola (3025m)

現地第1日、天気はそこそこ良いです。

 

 

写真はアパートのベランダから見る村の中心部方面。

前日の到着が遅くて買い出ししそびれたので、朝はまず朝食と昼間の行動食用の食材買い出しから。滞在地 Santa Caterina にはスーパーのようなものが2軒あり、まずはアパートに近い方に。普通の食材はまあ普通に棚に並んでいるのですが、パックされたハム・チーズとかパンの棚が見当たりません。奥の方に人が対応する肉とチーズのコーナーがあって、ハムソーセージなんかもここで言って切ってもらうようになっています。パンもその後ろに置いてあって、言って取ってもらうシステム。(写真撮りそびれましたが、分かりますでしょうか?)

最低限の買い出しして、朝ごはん(パン)食べて昼用のサンドイッチ作って身支度していたら、出発は結局11時ちょい前。ガイドブックと地図みて計画していたコースの中には「山頂往復2時間半」なんてのもありまして、迷わずこの日はこのコースに。滞在地は標高約1800m、そこから Gavia峠(2621m)を越えて反対側へ抜けるまで道路があり、峠の駐車場から Monte Gaviola (3025m)を往復するというのがその「山頂往復2時間半」コース。

ってことで、この日行った辺りの地図を。



 

峠へ向かう道路は、道幅結構狭くて急カーブもありますが、路面はそこそこきれいに舗装されています。我々が行った時間帯は車の通行量も少なく、ヒルクライムを楽しむ自転車族がいっぱい。景色もいいので自転車で登ってもなかなか快適な道ではないかと。ただ路面がそんなに良好でもないところがあるのでダウンヒルはあまり飛ばせないかもです。

九十九折をぐいぐい登り、傾斜が緩くなって周囲が開けてからもしばらく走ると、小屋と駐車場となんかモニュメントが。峠に着いたようです。車を停めて、身支度して、写真撮って、歩き始めます。時刻は11:24。

 

 



正面遠方の氷河をまとった山は Punta San Matteo (3678m) かな? 

この橋を渡ってすぐのところに分岐があって、そこから Monte Gaviola へ向かう道があるはずなんですが、分岐の標識には「Monte Gaviola」がありません。なんで~?

ここまで来てからようやく地図をちゃんとみて気がつきました。車を停めたのは Gavia峠じゃなくて、その少し手前の Arnaldo 小屋のところだったんですね。何とも間抜けな。道が平らになって、小屋と駐車場があって、行き過ぎそうになると道が少し下り始めるように見えたので、ここが峠だと思い込んで何も疑いませんでした。歩き始めに地図見れば、湖が無いので変だなと気がつくはずですが、頭の中には「駐車場から東へ向かう道を行く」ってのがあったので地図も見ないで歩き始めていました。いや~、お恥ずかしいというか、慢心しちゃいけないなというか。

で、車まで戻って峠まで行ってもいいのですが、そのまま遊歩道を歩いても40分ほどの距離だというので後者で。





その遊歩道の風景。後方遠くのの雪を被った三角の山は Königspitze(独)/ Gran Zebru(伊)3851m、右手手前のは Pizzo Tressero (3594m), Pizzo Pedranzini (3599m) 辺りではないかと思います。




後方の建物があるところがホントの Gavia 峠。後ろの山は Punta di Pietra Rossa (3283m) ではないかと。




Monte Gaviola への分岐。




Monte Gaviola への登山道、最初のうちはこんな感じで随分幅広くて石が敷き詰めてあります。四駆自動車なら走れそうな感じ。




その登山道を上空から見た景色。フランクフルト空港を飛び立ってすぐ眼下に見えるライン川の三日月湖跡の景色を連想します。急な折れ曲がりがないところなんか、やっぱり車両が走るために作ったことを思わせます。第一次大戦の頃に軍事目的で作ったものでしょうか?

後方の山は Monte Gavia (3223m) 。ガイドブックには、この Monte Gavia のすぐ手前、Monte Gavia 南峰(3083m)まで行くというコースも出ていて、どっちを登るか少し迷ったのですが、てっぺんがすぐそばにあるのに行けない(岩登りルートになる)のは悔しいので「Gaviola」の方にしました。




Gavia峠の南側はすぐに傾斜がきつくなって九十九折。こちらも自転車族が続々と。




登山道も、上の方まで登ってくると車両が通れるほどの幅ではなくなりますが、それでも石をきれいに並べてよく整備されています。




頂上間近。







頂上記念&証拠写真。時刻は13:53、歩き始めから2時間半ほどでした。

 

 

頂上から見下ろす、、、




Gavia峠と、




Gavia峠と勘違いして車を降りたArnaldo小屋周辺。




山でオニギリは今回初めて。

少し前まで休暇先に炊飯器を持ってきてご飯を炊くことは考えもしなかった(炊飯器が100V仕様だったのもある)けど、先日のエタップ合宿でのご飯がとてもありがたく感じたので、炊飯器がかなりくたびれてきているのも口実に230V仕様の炊飯器を買いまして、早速持ってきたという次第。

しばし休憩の後、ぼちぼち下山。







 

 

 

峠の湖のところから北の方角。右の三角の山が Königspitze(独)/ Gran Zebru(伊)3851m、左の最高点っぽいのが Ortler (3905m) ではないかと思います。

更に車を停めた所まで40分ほど歩いて、、、本日の山歩き終了。時刻は15:25。




駐車場のそばに何か記念碑があります。花輪みたいなのが置いてあるので戦争慰霊碑か何かかと思いましたが、、、 「1914-1918」とかって数字は書いてないし、イタリア語しか書いてないので、結局なんだかわからないまま。

あとはおまけ写真です。




村にある、もう一軒の方のスーパーの様子。こちらの方が少し大きめです。




村の公共駐車場。夜間19時~7時は無料、昼間は1時間1ユーロ。さすがにイタリア人以外も一杯来ること考えたか、使い方ガイドは英語もあります。





アパートから徒歩2分の庶民価格ピッツェリアで夕食。

 

サラダとおつまみは、まあお値段なりでしたが、ピザとお肉は美味しくてコスパ素晴らしいです。ワインもメチャ安い。わざわざドイツ品種のワイン頼んだのは、この地方ではそれなりに作ってるので「どんなんかな~」という興味で。メニューには詳しく書いてなかったけど、出てきたのは微発砲で少し甘みがあってアルコール度数軽め(11%)のモノでした。それはそれで、こういうシチューションには悪くないです。

これにて現地第1日終了。

 

8月7日(月) 移動日、Santa Caterina di Valfurva(北イタリア)へ

前日の8月6日(日)は、Frankfurt City Triathlon にリレーで参加。私は自転車、カミさんはラン。更にその晩は打ち上げ(飲み会)があるので月曜日朝から出かけるのは厳しいなと思い、火曜日からの宿をとってありました。

ですが現地の天気予報を見ると、月~木はいいけどその後崩れると。じゃあ1日でも早く現地入りしようってことで、月曜夜の1泊分を急遽追加予約。こういうこともあるだろうと荷物の用意は前々日までにほぼ終えてあったのと、打ち上げでバカ飲みしなかったので、当初予定より1日早く出かけることが出来ました。

フランクフルトから滞在地 Santa Caterina di Valfurva まで約620㎞、Googleさんの予測で7時間半ほど。宿は21:30までに着けばいいのですが、できれば普通の時間にちゃんと食事をしたいので、10時に出て、渋滞ロスタイム1時間あっても18時半くらいには着くという目論見。

なんですが、なんだかんだで出発が遅れるのは世の常で、結局ウチを出たのは11時半頃。それでも20時到着ならまだ余裕だとタカをくくっていたのですが、、、現地まであと50㎞、1時間ちょっとというところで急に不安になりました。

Googleさんがお勧めするベストルートは、ドイツのFüssen近くまで高速で行って、その先も立派な国道で国境を越えてオーストリアを横断してイタリアに入り、最後の方で山道の峠越えでスイスを一旦通ってイタリアに戻るというもの。最後の方を除き、何度か通ったことがあるのでだいたいの感じは覚えています。

この最後の区間の山道が結構ローカルな道で、スイスへ一旦入るところの国境検問所も寂しげ。人はいなくて、一旦停止するだけでそのまま通過できるので良く見えなかったのですが、脇には「オープン時間」みたいな表示がありました。書いてある数字は読めなかったのですが、これみて急に胸騒ぎ。

7月上旬にエタップ遠征した時、宿はフランス、スタート会場もフランスなんですが、途中スイス領を数キロ通過しました。この道が畑の中のローカル道で、国境検問所も普段は人もいなくてそのまま通れるのですが、「オープン時間、7:00~19:30」の看板。

着いた初日、宿からスタートへの道の確認を兼ねて軽いライドに出たのですが、帰りはうっかりその19:30をちょっと過ぎていました。そしたら国境の遮断機はしっかり降りていて。でも遮断機の脇を自転車はすり抜けることが出来たし、そうじゃなくても自転車か徒歩なら畑を突っ切ればなんとでもなります。ですが、自動車でこの状況の遭遇してしまうと大変かも。

イタリアから一旦スイスに入ったあと、心細い山道をグングン登ります。この時点で時刻は19時過ぎ。これを登り切った峠のてっぺんが国境。もしここの国境が閉まってたら、、、引き返して、24時間開いている高速とか国道経由で行かないと宿にはたどり着けません。でもそうするうちに宿のレセプションが開いてる21:30を過ぎてしまう。お願いだから、次の国境、ウチらが通る時まで開いててくれ!!!

しかしこの峠越えの道、えらい高い所まで登りまして、なかなか着きません。国境が何時に閉まるか、そもそも閉まるのか閉まらないのか、スマホでざっと調べた限りでは分からないのですが、19:30をちょっと過ぎそうです。もしダメだったら、、、宿の1泊分無駄になるけど、その辺で一泊していくっきゃないよな、と腹をくくった頃にようやく峠に到着。峠にはしっかり検問所はありましたが、人は誰もいなくて遮断機も下りていませんでした。よかった!!



写真のタイムスタンプは19:32でした。心細い山道とはいえ、国境両側の地区を結ぶ唯一の道路なので、24時間開いているか、そうでなくても少なくとも19:30には閉まらない国境だったということのようです。そういえばエタップ合宿で通ったところは、すぐそばに立派な国道があってこっちは24時間開いていて、その脇の畑の中の国境が夜は閉まるというものでした。けど、今度からはこんなにドキドキしなくていいように、ちゃんと早く出て早く着くようにしようっと。

あとで地図見て、少し遠回りでもいいからもっとメジャーな道(高速や広い国道)だけで現地入りするルートはないかと探したのですが、いずれも相当遠回りになって時間のかかるものしかありません。やっぱり基本的にはGoogleさんを信じてあまり大きな間違いは無いようです。

滞在先の休暇アパートには20:30くらいに着きましたが、チェックインやら駐車場探し(アパート付属のは全然数が足りなくて満車、周辺路上は全面駐禁)に結構時間がかかり、食事に出かけられたのは21:20くらい。スキーリゾートとはいえ小さな村で、この時間で食事できるところがあるのがかなり不安でしたが、村の目抜き通りに面したちょっと高そうなレストランはまだオッケー。安くはないけど、フランクフルトで同じような雰囲気の店で食べるのよりはだいぶ安くて、それよりなにより十分美味しかったです。さすがイタリア。



まだ本題の山歩きに到達していませんが、長くなったのでこの辺で。