★「目標」と「目的」
「目標」と「目的」――――日ごろ耳にタコができるほど聞いている言葉であるが、この両者の違いは何だろうか?まず、「目標」とは、単に目指すべき方向や状態のことをいう。そして、「目的」は、そこに意味や意義が付加されたものである。つまり・・・目的=目標+意味ここで朝礼でもあった「三人のレンガ積み」話をしよう。実はこれ、有名なビジネス訓話でもある。中世のとある町の建築現場で三人の男がレンガを積んでいた。そこを通りかかった人が、男たちに「何をしているのか?」とたずねた。●一人めの男は「レンガを積んでいる」と答えた。●二人めの男は「食うために働いているのさ」と言った。●三番めの男は明るく顔を上げてこう答えた。 「後世に残る町の大聖堂を造っているんだ!」と。このとき、三人の男たちにとって「目標」は共通である。つまり、一日に何個のレンガを積むとか、工期までに自分の担当箇所を仕上げるとか、目標は同じ。しかし、「目的」は三人ともばらばらである。●一人めの男は、目的を持っていない。●二人めの男は、生活費を稼ぐのが目的である。●三番めの男は、歴史の一部に自分が関わり、 世の役に立つことが目的となっている。目標は他人から与えられることが十分ありえる。しかし、目的は他人から与えられない。意味は自分で見出すものだからだ。何十年と続く職業人生にあって、他人の命令・目標に働かされるのか、自分の見出した意味・目的に生きるのか・・・この差は大きい。仕事の意味はどこからか降ってくるものではなく、自分が意志を持って、目の前の仕事からつくり出すものである。もちろんその意志を起こすには、それなりのエネルギーが要る。しかし、それをしないで鈍よりと重く生きていくことのほうが、もっとエネルギーを奪い取られる。―――さて、あなたはどちらの選択肢を選ぶか?ところで、先の三人の男のその後だが・・・●一人めの男は、違う建築現場で相変わらずレンガを積んでいた。●二人めの男は、今度はレンガ積みではなく、木材切りの現場で「カネを稼ぐためには何でもやるさ」といって ノコギリを手にして働いていた。●そして三人めの男は、その真摯な働きぶりから町役場に職を得て、 「今、水道計画を練っている。あの山に水道橋を造って、 町が水で困らないようにしたい!」といって働いていた。今一度、真剣に考えて欲しい。★他からの目標をこなすことだけに忙しくしていないだろうか?★目標に自分なりの意味を加えているか。 つまり、目的をつくり出すことをしているだろうか?★その目的は、パンを得るレベルのことだろうか、 それとも町の大聖堂をつくるレベルのことだろうか?―――どの男になるかは自分次第である。