日本では○○買いという表現がとても多くあります。衝動買いや爆買い、箱買い、安物買いなどなど・・・
これまでに紙類の爆買い、買い占め、箱買いにあやかって紹介してきました。
今回は「大人買い」という言葉についてです。
大人買いの意味を考え、これまで紹介してきた○○買いに比べると、いくらか温かな、夢のある言葉のようにも感じます。
実は英語には大人買いに値する単語が存在しません。
大人買いと言うと、日本語独特の表現や発想、国民性など文化の強い言葉です。
子どもの頃は一つ二つで我慢していたものを大人になり自分で働いてお金を稼ぐようになり、自立したから、たくさん買ったり良い物を買ったりする贅沢感を堪能することを表現した言葉です。
英語では、近い表現で「たくさん買う」という意味の"buy a large amount of ~"といったところです。
しかし、残念ながらこの表現には先程説明した「今だから出来るようになった」「大人になったから」という「大人買い」特有のニュアンスが含まれていません。
そうなると、少し長くはなりますが、大人だからこそ買えるようになったという事を説明することが必要です。
"He spends lots of money on things he couldn’t get as a child."
(彼は子どもの時に買えなかったものにすごくお金を使ってる)
その他、いくつか表現を紹介します。
"without a concern about money"
「お金の心配なしに」
これを先ほどの
"buy a large amount of things"は「いっぱい買う」です。
「お金の心配なしにいっぱい買う」と考えて翻訳すると日本語にしかない言葉であっても明確にニュアンスを伝えることができます。
また、大胆日本人が大人買いという表現をする時って子どもっぽいものをたくさん購入する時かと思います。
"I bought kids snacks in bulk for myself."
「子供用のお菓子を大人買いしました。」
"I bought myself large amounts of kids toys."
「子供用のおもちゃを大人買いした」
日本語だと「大盤振る舞い」という言葉を連想させたかと思います。
その他、気前がいい、奢るという言葉も身近にあります。
「奢り」という表現には"treat"、「気前がいい」には"generous"がよく使われます。
"You are so generous!"
(とても気前がいいね)
"This is my treat. "
(これは私の奢りだ)
ちなみに"treat"は様々な場面で活躍してくれる単語です。
"treat"については後日改めて紹介していきます。
「大盤振る舞いだね」という翻訳については"You're so generous"が基本的なのですが、他にも"a lavish feast"や"splash out"といった表現もあります。
ちなみに"a lavish feast"はパーティや晩餐会などの催し事で主に用いられる表現で"a lavish feast party"(大盤振る舞いなパーティ)という様な表現で使われます。
"splash out"は「大盤振る舞いをする」という人の行動を表す表現です。
"He splashed out at the wedding"
(彼は結婚式で大盤振る舞いした)