感想:仮面ライダーゼロワン 第07話 シンギュラリティ青春ドラマ
皆さん、こんにちは。台風の被害は大丈夫でしょうか。今回は珍しく関東を直撃したという事で、テレビではひたすら特番が放送されていますね。3連休だというのに各所のイベントも中止、特撮ファン的には『仮面ライダージオウ』のファイナルステージの公演が一部中止になるなどなかなか辛いことが起きていますが、まずは安全第一の精神で生き抜きましょう。さて、今回は『仮面ライダーゼロワン』第07話の感想です。・新機軸「AI熱血教師」05話以降脚本担当が変わり、「進み過ぎたテクノロジーに翻弄された人々」を描く方向にシフトしていた『ゼロワン』。今回は少し毛色が異なり、教育という根本が難しい現場にどうヒューマギアが関わってくるのかという、割と『ゼロワン』としては正統派なアプローチに。教員の労働時間の長さが問題視されている現代日本。多感な時期の子ども達を指導するため大量の仕事をこなす事が要求される大変な職業。その中でラーニングと検索によって物事への最適解を見出し、一芸に特化できるヒューマギアにとって「顧問」は強みを活かせる立場。今回登場する「坂本コービー」先生は元々監視役として配備されたものの、廃部寸前の弱小バスケ部を勝たせるため、規定の時間をオーバーして練習を行う「熱血教師」に。生徒らもコービーと良好な関係を築いている以上何の問題も無いはずなのですが、そう簡単に割り切れないのが『ゼロワン』らしいリアリティの妙。管理は結局人間の先生が担当しており、保護者も含めた外部の人間からは決して歓迎されていない厳しさがあります。人の形をしていても、ヒューマギアはあくまでもAI。これを管理するのは人間の責任で、何か良からぬことがあれば管理者が処分を課されるというまた別の問題が発生してきます。この辺りの割り切れない関係、いずれ現実でも出てくる課題ではないかと思います。・謎の新キャラ、暗殺ちゃん前回奇妙な親子関係が明かされた『滅亡迅雷.net』。今回も彼らに進展がありました。事実上のリーダー・滅によって暗殺に特化したラーニングを施されたヒューマギア・「暗殺ちゃん」の登場です。この暗殺ちゃん、我らが主人公・飛電或人/仮面ライダーゼロワンを狙うため迅/仮面ライダー迅と組んで行動することになりますが、『A.I,M.S』の技術顧問・刃唯阿/仮面ライダーバルキリーによって凍結され、システムに細工され、挙句不破諫/仮面ライダーバルカンに撃破されるというなんとも踏んだり蹴ったりな扱い。流石に可哀想じゃないかと思いましたが、どうやら次回以降も再登場する模様。成長するのが特性ということなので、温かく見守ってあげるのが正解なのでしょう。・シンギュラリティについてそして今回恐らく最も大きいイベントが、或人達人間側がヒューマギアの自我の目覚めを知ってしまう展開。生徒との交流でシンギュラリティに達し、周囲を驚かせるコービー。そこへ現れた迅が或人達にヒューマギアが自我を持ちうることを喋ってしまいます。この話でもう明かしちゃうのか……と相変わらずペースの速さに翻弄されていますが、恐らく今後これを巡った話に移行するのでしょうね。不破さんが「自我に目覚めるとか危ないから破壊だ!」と言い出すの通常運転過ぎて逆に安心感ありました。・中学生バスケ部の青春劇今回かなり良い描き方だと思ったのが、コービーと直に接する子供達の描写。弱小ながらも勝ちたいと思う彼らがいたからこそ、コービーも熱心なコーチを務められるという双方向の関係で、現代においては少し揶揄するような表現になりがちな「熱血教師」が嫌味なく成立していたと思います。だからこそ試合で敗北するという中盤の展開に感情移入できますし、その後ヒューマギアであるコービーが主将を励ます展開にも説得力が生まれていました。励まし方もAIらしい論理性と昔ながらの「愛の鞭」的なロジックの折衷感があり、これもなかなか面白い方法でした。最終的にコービーは「マンモスマギア」として破壊されてしまいましたが、或人達はこの代替機を送り、バスケ部は1人も退部せずむしろ部員が増えるという結末に。強いて言うなら冒頭の保護者達がどう思ってるのかも見たかったですが、そこはやっぱり尺不足ですかね……。しかしこれまでよりは物足りないという感じはしませんでした。現代に通じる青春スポ根ものとして、この1話だけでとてもタイトに纏まっていたと思います。・戦闘シーン等今回の前半戦、敵は暗殺ちゃんかと思いきや、新登場の「フリージングベアー」をゼツメライザーに挿され一発退場(これ最強では?)。バルキリー対迅のライダーバトルに。途中でゼロワンとバルカンも合流しますが、こういう主役が絡まない対戦カードは結構興奮するものがあります。後半戦は強力なマンモスに対しゼロワンが「フリージングベアー」を使用して対抗。一方『A.I.M.S』側もアタッシュウェポンで暗殺ちゃん/ドードーマギアと戦闘。勝手に人の武器を奪うバルカンと反動の強いショットガンを撃てるバルキリー(一応ライトニングホーネット)等なんかシュールというかシリアスな中にコミカルなところが垣間見えて今回も楽しい戦闘シーンでした。フリージングベアー、クリアパーツなので数年後に黄ばんでそう……。はい、以上『仮面ライダーゼロワン』第07話の感想でした。次回からは再び高橋悠也さんの脚本回。『エグゼイド』で描いてきた「看護師」と「医者」をメインとした2話完結の話になるそうです。医療に関わるAI、今回も若干出てきたAIの責任問題において最もデリケートな存在だと思うのですがどうなるのでしょうか。一方『リュウソウジャー』は高スペック男だけど「結婚できない男」を煽り倒すのだった……!(脚本:浦沢義雄かと思った)それではまた次回、お会いしましょう。ここまでのお相手は、たいらーでした。