感想:仮面ライダーゼロワン 第05話 次世代に必要なのは「情熱」?
皆さん、こんにちは。久々の更新です。10月に入りました。増税前、駆け込み需要などといわれていましたが、皆さん何か物を買われたりはしたでしょうか。僕は大学に通学するための定期券を更新しました。9月30日の購入所はもう長蛇の列ができていたようですね。あとはBS11の『魔法少女まどか☆マギカ』を見終えたので、この勢いで見てしまおうと劇場版『[新編]叛逆の物語』のDVDを地元のレンタルショップで借りてきました。そちらの感想も時間があれば上げたいと思います。そしてこの2日後、10月4日は新作映画が熱いですね。DCコミックス原作『ジョーカー』キアヌ・リーヴス主演のアクションシリーズ完結編『ジョン・ウィック:パラベラム』日本からは『HIGH&LOW THE WORST』と、それぞれ多くのファンを持つコンテンツから新作が同時公開されます。僕は『HIGH&LOW』は残念ながらあまり詳しくないのですが、今回は高橋ヒロシ原作の『クローズ』などとコラボしてのヤンキーもののようですね。ゴーカイブルーこと山田裕貴さん、ノリにノッてますね。さて、今回は先日放送されました『仮面ライダーゼロワン』第05話の感想を述べていきます。どうかお付き合いください。・今回のテーマは「漫画家」高度なAIを備えた人型マシン「ヒューマギア」が人々の暮らしや仕事を支える『ゼロワン』の世界。ここまでの4話だけでも「芸人」「遊園地スタッフ」「秘書」「配達員」「警備員」「記者」「寿司職人」「美容師」「運転手」「バスガイド」と、様々な職業のヒューマギアが登場してきました。そして今回、ヒューマギアを提供する「飛電インテリジェンス」の社長にして我らが主人公、飛電或人が取引をする相手は、超有名な「漫画家」、石墨超一郎。少年漫画界の巨匠として知られ、或人にとっても憧れの存在となっていた彼ですが、アシスタント用のヒューマギアを届けに彼の豪邸へ向かった或人が見たのは「ヒューマギアのアシスタントが全ての作業を行っている」という異様な光景。ラーニング(情報学習)によって、芸人や寿司職人など専門性の高い職業すら行えるようになっているヒューマギア。正確さを求められる作画作業においても彼らは優秀で、最早石墨本人は一切絵を描かずアシスタント達に檄を飛ばすだけという状況が生まれていました(或人曰くこれのせいで絵のタッチも変わっているようです)。しかし激務であることに変わりはない漫画家アシスタントという業務、疲れ知らずのヒューマギアであろうと限界が来てすぐフリーズしてしまいます。これに立ち上がったのが、アシスタントの1体、森筆ジーペン。現状に対しどこか不満げな様子を常に浮かべていますが、流石に完全に反抗するということは無く、そのまま買い出しを命じられます。しかしそこへ、毎度おなじみ迷惑集団、「滅亡迅雷,net」の迅が出現。どうやらジーペンは既にシンギュラリティに達していたようで、屋敷の前で「ビカリアマギア」にされてしまい、他のアシスタント達も破壊されてしまいました。・仕事の鍵は「情熱」?作画はアシスタントのヒューマギア達に頼りきりで、ストーリーすら自分で考えていないという石墨の姿に、すっかり幻滅してしまった或人。会社として破壊された分の代替機を発送することになるも、或人はその発送を止めてしまいます。ヒューマギアを単なる金儲けの手段として利用していいのか、ということに対する疑問。これが今回のポイントです。ヒューマギアをあくまで道具として使う石墨の考え方は、刃唯阿/仮面ライダーバルキリーに近いもので、これ自体はこの世界の恐らくはスタンダードな意見。しかし或人が目指すのは、「人とヒューマギアが心を通わせる」世界。それがこの2者が相互に関わり合うことで、人がより快適に暮らしたり、自らの仕事を行うことができる世界です。そこでカギになってくるワードが、「情熱」。現実でもAIが発達し、仕事を代行するようになることで、この先いくつもの業種が消滅するとオックスフォード大学などが予測を立てている昨今。或人のような「芸人」ですらクビにされてしまうという、実は職に関しては非常にシビアな問題が『ゼロワン』の世界には横たわっています。(いや或人は単純に面白くないだけですが……)それは、本来サポーターとして作られた筈のヒューマギアがあまりにも優秀になりすぎた結果でもあり、石墨もそのせいで熱を失い、現在のような姿になってしまったことが、後半で示されます。仕事に情熱が持てないのであれば、それはもう自分でやる意味が無いのでは?というかなりストレートな問題提起。この世界ではそれを言えるだけの技術がもう既にあるだけに、非常に重くのしかかってきます。一方「情熱」という言葉に別の角度から関心を抱いたのは、或人の秘書であり、先代社長・飛電是之助によって作られたヒューマギア、イズ。ヒューマギアである彼女は、利用規約に「情熱」という単語が入っているかなど、データベースを徹底的に調べ上げ、自らを作り上げた是之助本人の映像ログに行き当たります。先代社長がイズを作った動機は、或人の考えと全く同じ、「情熱を持つ全ての人を支える」こと。「情熱」への問いかけと共に、AIと共生する社会における「理念の追求」が、この第05話では行われています。・戦闘シーンと滅亡迅雷.net一話完結のため前半で生み出されたマギアを取り逃がし、後半で対抗策を見つけて倒すというフォーマットができつつある本作。今回のマギアのモチーフとなったビカリアは、化石が各所で見つかっている巻貝の一種。特撮やバトル物では定番の「硬い敵」で、ゼロワンは対処できず苦戦します。そこへ現れたのが『A.I.M.S』の新武器、「アタッシュショットガン」。反動が強く、生身ゴリラと称される不破さんですら一発撃つだけで吹っ飛ぶという代物だったものの、ビカリアマギアには効果覿面。「熱に弱い」という弱点を或人は突き止めます。これによって生みだされ、後半で使われた新しいプログライズキーが「フレイミングタイガー」。熱や火を発する能力を持つようですが、公式サイト曰く「水蒸気をオレンジライトで照らす」という「特撮」的手法で火を表現したとのこと。また、漫画家の話、ということで、アクションシーンに漫画的な効果音やエフェクト、コマ割りチックなフレームを入れるというかなり凝った表現も行われていました。こうした試み、『牙狼-GARO- -魔戒の花-』第11話『漫画』などでもありましたね。今回が気に入ったという方はぜひこちらもお勧めしたいです。漫画と言えば『Over "Quartzer"』の「アレ」もこの部類に加えていいんですかね……。あれはもう単に「飛び出してきた」だけですが……。必殺技はサーカスなどで見られる火の輪くぐりで炎を身に纏い突進する「フレイミングインパクト」。これ、どっちかというとライオンじゃね?と思いましたが、虎もやるんですね……。不勉強でした。後半の戦闘シーンは或人の説得を受けた石墨が、情熱を取り戻すプロセスとしての意味を持って描かれていましたが、物語の縦軸として意味が大きかったのはむしろ前半戦。滅亡迅雷.netの迅が、ゼロワンのプログライズキーを奪い取るために挑んできた戦いです。そもそもこの滅亡迅雷.net、回を通しての出番が殆ど無く、キャラが見えにくいという状況が続いてきましたが、今回で衝撃の事実が明かされます。子供のように仮面ライダーに憧れるも勝手な行動を窘められ、自分はいったい何なのかと滅に問いかける迅。滅は彼に、「お前は俺の息子だ」と告げるのが今回のラストシーン。迅は次回で仮面ライダーへの変身を遂げるようですが、彼らはいったい何者なのか。人間なのか、ヒューマギアなのかさえも不透明で、スーツアクターが高岩さんと永徳さんの2トップという話題に持っていかれそうな中、物語は進んでいきます。以上が、『仮面ライダーゼロワン』第05話の主な内容でした。AIに仕事を奪われそうな世の中で、人間はどうあるべきか?を描いた回。第03話の寿司職人の話とは対を成す内容ということもあり非常に大きな反響があったと思います。特に漫画家のような絵を描くお仕事はアナログとデジタルの境目が人によって違ってくる職業。例として矢吹健太朗先生などは『TOLOVEるダークネス』まではアナログで、『ダーリン・イン・ザ・フランキス』はデジタルで作画を行っているという話もありましたし、今回を見て現実の漫画家の方も反応していたようですね。また、脚本担当がメインライターから変わっているということにも反応がありました。連携が上手くいっているかいっていないかでも議論が交わされていますが、この世界ならこういうこともあるよな……と納得できる部分がかなりあったので個人的にはかなり満足感が高いです。ただ少しオチが弱いかな、とも感じました。ここは滅亡迅雷側に譲った形かもしれませんが、ギャグはともかく石墨とヒューマギアの距離感の修正の描き方がかなりあっさりとしたものになってしまったのは勿体ないと思います。一話完結は尺がキツいんでしょうね……。『パフューマン剣』は普通にちょっと読みたい。ともあれヒューマギアの真実をまだ或人たちはまだ知らないというこの状況、もう暫く続きそうですね。次回は「声優」のヒューマギアが登場し、今回冒頭で出てきたヒューマギアの「容姿選択システム」に切り込んでいく回。偶数回は不破さんも表に出てくるのでしょうか。そちらも期待したいです。それではまたお会いしましょう。お相手は、たいらーでした。