ウルトラマン・Hの ひとりごと

ウルトラマン・Hの ひとりごと

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バンドのライヴにおいて、演奏すること以外に不可欠なこと、それは、「おしゃべり」すること、つまり「MC」です。
お客さんにバンドの個性を印象付け、リピーターになってもらえる重要なポイントでもあります。

では、MCはいつ使うのでしょうか。

先ずは、お客さんへの「挨拶」、そして、「バンドの紹介」、「曲の紹介」などがあります。

ライヴでは予期せぬハプニングも起こります。
ギターの弦が切れたり、突然チューニングが狂ったり・・・、そんな時、軽いMCで繋ぎます。
この時、「今ギターの弦が切れまして・・・」などと、内輪のハプニング内容をしゃべるのはNGです。

それから、途中の「メンバー紹介」、そして、エンディングでの「次回ライヴの告知」などがあります。



さて、MCは誰がするのでしょうか。

基本的には、誰がやってもかまいませんが、最も目立つボーカル(フロント)が担当するのが一般的です。

じゃあ、何をしゃべったらいいのか、ということですが、ポピュラーなのが、「時事ネタ」というやつです。

政治、経済、社会、芸能、文化、スポーツ、天気など・・・、タイムリーな話題をお客さんに提供すると良いでしょう。

事前に、どのタイミングで、何をしゃべるのか、カンペを作っておくのもよい方法です。

 

ただ、MCとして適切でない事項があります。

宗教的な話題、セクハラに関係すること、
誰も知らない専門的な話題(ウンチクとは違います)、
少数意見苦情中傷などは、しゃべるべきではありません。

そうそう、「しもネタ」もあまりお勧めできませんね。

それから、多少はあってもいいが、長くしゃべるべきではないのが「内輪ネタ」、「身内ネタ」です。

お客さんにとってどうでもいい話は、NGということです。
会場のお客さん全員が理解できる話題を提供しましょう。

 
お客さんを巻き込んで、メンバー同士でしゃべるのもアリです。

ミュージシャンは漫才師ではありませんから、お客さんを笑わせる必要はありません。
もちろん、笑いが取れるならそれにこしたことはありませんが、無理にウケを狙おうとすると「スベる」可能性は大です。

お客さんがライヴ会場から立ち去っていかない限り、しっかり応援してくれているのだと思いましょう。



それから、MCがやたら長過ぎるのは、メチャウケならともかく、お客さんにも、バックの演奏者にも、大変迷惑です。

だいたい1分間以上ダラダラしゃべると
、『何でもいいから、早く曲やれよ!』と、お客さんは思うものです。

MCをする時は、先ず、会場を見渡してみましょう。

男性、女性、アベック、、酔っ払い、家族連れ、学生、身内・・・、いろんな客層があるはずです。

自分のMCネタに反応してくれそうなお客さんに向かって話しましょう。



バンドのMCで最も言ってはいけないことが、もうひとつありました。

それは、「練習不足ですみません」とか、
失敗して(ミスって)しまいました」という言葉です。

演奏の失敗(ミス)など大したことではないのだ、ということを知るべきです。

「練習してないんで・・・」、「上手くいかなかったらゴメンナサイ・・・」、「失敗しちゃいました・・・」の発言は、場の空気をシラケさせてしまいます。

ミスしても、それをわざわざお客さんにいう必要はありません。

 

人前で演奏する場合、これが正解という演奏はありません。

100%コピーするよりも、表現や個性を出した方が、味わいがあっていいのです。
(完コピにこだわるという方はどうぞお好きに・・・)

究極的にいえば、「ミス」なんてありえません。(不協和音も和音です)
本当の「ミス」というのは、演奏が途中で中断してしまうことをいいます。

たとえ練習不足でミスするかもしれなくても、
「一生懸命演奏しますので聴いてください!」という姿勢でいきましょう。

 
「のってるか~い!」、「サンキュー!」もMCです。

楽しい「MC」で、楽しいライヴを、楽しみましょう!




つづく


リハとは、つまりリハーサルのことです。
リハーサルは、分かり易くいうと、サウンド・チェックのことで、ライヴの本番前にPA(音響)さんとの間で、入念に行われます。

バンドでは、低音楽器から、
ドラム → パーカッション → ベース → ギター →
キーボード → ヴォーカル → 全体
の順に行います。
決して、バンドの練習時間ではありませんので、お間違えなく・・・。

何を、どうするのかというと、各パートの音量音質のチェックを行います。
大き過ぎず、かといって、小さ過ぎず、他のパートの音が、自分によく聞こえてくるかどうかをチェックするのです。

楽器パートのアンプから出る音は、
   ベースは、   音量が最大のポジションで・・・、
   ギターは、   一番大きな音が出るパターンを・・・、
   キーボードは、一番大きな音が出る音色を・・・、
                それぞれ出してチェックします。



で、最も大事なチェック対象は、ヴォーカルです。
PAがチェックしたいヴォーカルの声とは、
楽曲の中で発する声の、最大声量最小声量
それと、最大声量で唄う時の、マイクと口の距離 です。

 

よくリハの時、「チェック・ワン・トゥー」とか、知ったかぶっていうのを見かけますが、はっきりいって、あまり意味はありません。
「ハー」とか「ヘイ」とかいうのが一般的ですが、自分の声の特徴(よく通る声とかそうでないとか)を、PAさんに知ってもらうことが一番ですので、いつも自分が唄っている声を、本番と同じ声量で声を出すのがベターです。


(手前に並んでいるのがモニタースピーカーです)

それから、ステージの立ち位置で、自分の声がちゃんとモニタースピーカーから聞こえてくるかどうかをチェックします。(これを「返し」といいます)
基本的に、モニターから返す声は、エフェクト(エコー、ディレイとか)は掛けません。

リハの最中に、客席側に回って、自分の声を聞くのも良い方法です。
(この場合、マイクの向きによるハウリング等に注意しましょう)

また、モニターからの返しだけでなく、周りの生の音(アンプから出る音など)も、しっかり聞くようにしましょう。

ヴォーカル、コーラスの声が、モニターから良く聞こえてきて、楽器の音もだいたい聞こえて、演奏上支障がないようならOKです。



PAさんは、そのバンドが最高の音を出して演奏してくれるようチェックしています。
気に入らない音が少しでもあるなら、遠慮せずにPAさんに要望しましょう。
その場合、大き過ぎる音のことを先にどうして欲しいかいってから、最もモニターから出して欲しい音をどうしたいのか、具体的にいいます。
例えば、「ギターを下げて、ヴォーカルを少し上げてください」などです。



リハをしっかりやっておかないと、いざ演奏が始まって、最高の音が出せていない場合、
そのバンドはともかく、PAさんもが「上手くない」ということになってしまいます。
それは、PAさんにとっては屈辱です。
気持ちよく演奏できる状態になるまで、しっかりチェックしましょう。

 

ところで、だいたいバンドのパートの中で、一番練習してこないのがヴォーカルです。
ヴォーカルが下手だと、他のパートの面白みも半減してしまい、お客様の心にも響きません。
ヴォーカルが上手くなるには、練習しかありません。
クラシックでよくやる発声練習は、はっきりいってあまり効果はないようです。
自分のキーに合った好きな歌を、数多く唄うのがよい練習方法です。

で、唄うときは、マイクに口がくっつくくらい近づけて唄いましょう。
マイクと口の距離が5ミリ離れるごとに、音量が半分になってしまうということを、覚えておきましょう。
ヴォーカルの声が聞こえない演奏ほどしらけることはありません。
どうしても声量が足りないと思うなら、腹筋と背筋を鍛えてください。

 

オールディーズ・バンドは、ヴォーカルが命です。

最後に、大事なことをひとつ・・・。
アンプやエフェクターの電源をON、OFFする時、また、シールドの抜き差しは、アンプのマスター・ボリュームを必ず「0(ゼロ)」にして行いましょう。
また、その行動を起こす前に、必ずPAさんに確認しましょう。



つづく



ツイスト」は、リズムではありません。 踊りであります。
ツイスト」は、和訳すると、(ひねる)とか(より合わせる)という意味になります。
8ビートに乗って、足腰をひねり、手を振って踊ります。
誰にでも踊れる簡単な踊りなんですが、いや~あ、やってみると、奥が深いですねえ。

 

1960年、チャビー・チェッカーが唄った「ザ・ツイスト」が、ビルボード誌チャートNO、1になったことが、ツイストブームの幕開けでした。
この曲は、1962年にも、チャビーがTV出演したことで、若者だけでなく大人までも巻き込んだツイストブームが再熱して、「ザ・ツイスト」は、再びビルボード・チャートのNO、1に輝きました。

 

当時のツイストは、パートナー同士向かい合って踊り、踊っている間は、お互い手を組まないことが特徴でした。
従来のダンスが、男女がペアになって、ある程度の範囲を動き回って踊るのに対して、
ツイストは、その場をほとんど移動せず、一人でも踊れるというスタイルであるため、
何時でも、何処でも、一人で踊れることで、大ブームになったようです。

さて、「ツイスト」の踊り方ですが、

足元に投げ捨てた煙草を、足で踏み消すようにしながら、お尻と腰をタオルで拭う仕草、を意識してやるといいそうです。(分かるかなあ・・・)

 

ツイスト」が日本に上陸したのは、1962年のことでした。
日劇ウエスタンカーニバルで、藤木孝さんが、チャビー・チェッカーの「ザ・ツイスト」を唄い、映画「熱狂のツイスト」が公開され、日本各地でツイスト大会が開催されて、大ブームとなりました。



ツイスト」を日本に持ち込んだ元祖は、おひょいさんこと藤村俊二さんだとばかり思っていたら、藤村さんが持ってきたのは、「ツイスト」じゃなくて「ゴーゴー」だったんですね。

ツイスト」という単語がくっついた曲は他にもたくさんあって、

弘田三枝子さんの「かっこいいツイスト」、これは、映画「Five Miles To Midnight」の挿入歌「ツイスティン・ザ・ツイスト」のカバー曲でした。
美空ひばりさんが「ひばりのツイスト」という曲を唄っていました。
藤木孝さんの「ツイストNO.1」は、ジョイ・ディの「ペパーミント・ツイスト」の邦題です。
また、プレスリーの「ロッカ・フラ・ベイビー」を、「ツイスト・フラ・ベイビー」という邦題でも歌っています。
他にも、「踊れ!ツイスト」なんていう曲もありました。

ツイストブームは、1960~1963年くらいまでの短期間でしたが、当時のブームはそりゃあもの凄くて、リリースする曲を次々にNO.1に押し上げていた、あのエルヴィス・プレスリーでさえそのあおりを受けて、「Can't Help Falling In Love」が、ついにはNO.1になれなかったそうです。

 

さあ、皆で、オールディーズを聴きながら、ツイストを踊って、盛り上がりましょう。



つづく



ワン・ファイン・デイ」は、米国のガールズグループ「シフォンズ」が、1963年に大ヒットさせた楽曲です。



作ったのはジェリー・ゴフィンキャロル・キングのソングライター・コンビで、ガールズ・グループ・ブームの火付け役となった記念碑的な名曲です。



元々は、ロコ・モーションを唄ったリトル・エヴァに唄わせる予定で作られた曲でしたが、上手く唄いこなすことができず、ジェリー・ゴフィンが諦めて、「シフォンズ」のプロデュースをしていたトーケンズ(「ライオンは寝ている」で有名ですね)に譲ったものです。

 

アレンジをしなおして発表された「シフォンズ」の「ワン・ファイン・デイ」は、全米ヒットチャート第5位の大ヒットとなりました。

 

思わず口ずさんでしまう素敵なメロディー、そして、バックで流れる綺麗なコーラス・ハーモニーが素晴らしいですね。
当時、「シフォンズ」の彼女達は、ハイスクールの学生だったのですから、驚きます。
イントロで流れる跳ねるようなピアノは、キャロル・キング本人が弾いています。
コーラスに絡んでくるサックスのアドリヴも、爽快で、切れが良くて、とっても楽しい。
サックスの音って、こうじゃなくっちゃいけませんよね。

1997年に公開された同名の映画「One Fine Day」のテーマソングにも使用されました。



邦題は「素晴らしき日」で、シングル・キャリア・マザーと自信家の子連れヤモメの、コミカルな恋を描いたロマンティック・ラヴストーリーでした。
映画の中では、ナタリー・マーチャントが、スローなアレンジでも唄っています。

 

シフォンズ」といえば、ジョージ・ハリスンのあの世紀の盗作「マイ・スィート・ロード」の元ネタとなった曲「ヒーズ・ソー・ファイン」を唄ったことでも有名です。

ちなみに、この曲、1963年に4週間連続全米チャート第1位に輝く大ヒットとなり、第2弾の「ワン・ファイン・デイ」の大ヒットと合わせて、「シフォンズ」を一躍トップスターの座に押し上げたのでした。



 「ワン・ファイン・デイ」は、他に、カーペンターズがカバーしています。
日本では、ザ・ヴィーナスが日本語でカバーをしていました。

キャロル・キング自身も、アルバム「パール」の中で、セルフ・カバーしています。
ちなみに、キャロルの唄ったシングルは、全米チャート第12位でした。

 

そうそう、誰かがいいました。
ワン・ファイン・デイ」の出足のところ、唄おうとすると「カントリー・ロー」になっちゃう!
ふ~む・・・、そういえば似てますなあ。



つづく


恋の売り込み」は、1961年、「エディ・ホッジス」が放ったデビュー・ヒット曲です。
女の子が唄っているものとばかり思っていたら、「エディ・ホッジス」は、実は14才の男の子でした。
変声期前だったのでしょうね、女の子みたいな可愛い声で唄っています。

エディ・ホッジス」は、1947年、米国ミシシッピー州で生まれました。
1957年、ブロードウェイ・ミュージカルの子役オーディションに合格、俳優としてデビューしました。
1959年、映画「波も涙も暖かい」で、フランク・シナトラの子供時代を好演、翌年、「ハックルベリー・フィンの冒険」などに出演し、人気を集めました。

 

レコード界へのデビューが、1961年の「恋の売り込み」です。

イントロのドアをノックする音、そして、呼び鈴の音と、SE効果を使って構成されたこの曲は、全米チャート第12位となる大ヒットとなりました。

エディ・ホッジス」は、わずか14才で、世界中にその名を知られることになったのでした。

 

日本では、他にも「コーヒー・デイト」という曲がヒットしましたね。



恋の売り込み」、作ったのは「アーロン・シュローダー」で、1959年に「アイズレー・ブラザーズ」という黒人トリオが唄った曲がオリジナルです。

ということで、「エディ・ホッジス」の曲は、カバー曲ということでした。

ちなみに、オリジナル曲には、ドア・ノックの音や呼び鈴の音は入っていません。
そのかわりに、イントロで誰かを呼ぶ大きな声が聞こえてきます。

このドアのノック やめないぞ
呼び鈴も 鳴らしちゃうぞ
窓も コツコツ 叩いちゃうぞ
こんな月の明るい夜に 出てこないなら
トントン リンリン コツコツ・・・
君が 観念して 出てくるまで やめないぞ

 

原題は、「I'm Gonna Knock On Your Door(このドアのノック やめないぞ)」といいます。
実は、この曲には、「I'm Gonna Come To The Door(このドアから 今出て行くわ)」という、ダニー・リンが唄った、ダニーからエディへのアンサー・ソングがありました。

今 出て行くから
もう 呼び鈴を 鳴らさないで
窓も もう 叩かないで
こんなに月が明るい夜だもの
今 出て行くわ
だって エディと 一緒にいたいんだもの


 

恋の売り込み」、日本では1963年に、当時16才だった伊東ゆかりさんがカバーしてヒットしました。
日本語訳詞は、あらかわひろしさんで、

さあ 出ておいでよ
月の明るい 秋の夜は
家にいるのが 惜しいのよ

と、唄っています。

この曲は、他にも多くのミュージシャンがカバーしています。
1964年、ピート・ベスト・フォーという4人組男性ロックバンドがカバーしました。
1971年、ペルラ・アデアがカバー、1972年には、ニール・リードや、カントリー系のビリー・クラッシュがカバーしています。

 

1974年には、当時11才だったジミー・オズモンドが、これまた変声期前の可愛らしい声でカバーしています。
彼はもう50才くらいになるのかな? 今はどうしているのでしょうね。




つづく